2017年03月21日

コブ病。木の枝や幹にできるコブ状に見える樹の病気(奇形)です。

コブ病(コナラのコブ病 、サクラコブ病、サクラがんしゅ病、テング巣病、ヤマモモコブ病、マツコブ病、スギコブ病等)は樹木の枝や樹幹に発生する病気で細菌と糸状菌が原因になっています。樹木にコブができる病気をコブ病と総称的に呼んでいるようです。コブ状に奇形した部位の樹皮の表面はザラザラしていて、大きいものは握り拳ほどにも肥大します。樹幹から伸びる枝に発生した場合、枝の元の部分(枝が出る部分)はザラザラした状態で盛り上がります。枝にできて大きくなったコブの部分から折れて枝が落下している枝もあります。コブの内部はやがて空洞になって折れやすくなっているようです。樹木にしたらかなり厄介な病気に感染してしまったことになります。原因が糸状菌の場合はブナ科に多く発生するようです。この原因となる菌がマツに移り、マツにも発生するそうです。感染を防ぐ予防(対処)はコブのできた枝や幹を早期に切って捨てることで菌の広がりを防ぎます。菌が残っているとまた発生してしまいます。薬品を散布して病気が発生することを防ぐ方法もあるそうです。観察エリアになっている自然公園のサクラは、かなりの数が幹や枝の切り口に感染を防ぐための融合剤が塗られていて、療養中(枝がほぼ切除されている状態でした)になっていましたが、ついに伐採されました。再生はかなり難しいようです。幹や枝は切られてしまっていたのサクラとしての(花の観賞)価値がなくなっていました。公園内のマツもほぼ全滅で伐採されています。マツの場合はコブ病にも罹っていましたが、その他の原因で立ち枯れも目立っていました。幹にマツコブ病が発生していたマツがあった場所は立ち入り禁止になってしまったので、どうなったのか分かりません。
コブ病にはかかりやすい樹種があります。コナラのコブ病、サクラのコブ病、マツのコブ病、スギのコブ病が良く知られていますが、他にヤマモモやタケ類にも発生するということです。主に幹や枝にできる病気なので、広葉樹にできるコブ病の場合は、葉の落ちた時期に観察すると見つけやすいです。葉の茂っている時期ですと葉に隠れて見つけにくくなってしまいます。病名のコブ病や テング巣病 は総称的に呼ばれています。
コブ病の1例。発生する樹種は多いようです。
・コナラのコブ病。コナラの木の全体の枝に、木の実がなっているように沢山ついています。コナラにできやすいようです。枝に沢山の小さなコブがついている木もあります。この原因菌は糸状菌になるようですが、コブ病を発生させる原因菌は多いようです。コブ病はナラ類(コナラ、ミズナラ、カシワなど)に多く発生しています。コブ病については詳しくは分かっていないそうです。葉の落ちた時期に見つけると木全体の枝にびっしりとできているものまであります。原因菌はクロナルティウム・クエルカムという糸状菌(カビの1種)です。この菌はマツに感染します。
・マツにできるマツコブ病。マツに発生するコブ病はクロナルティウム・クエルカムという糸状菌(カビの1種)が原因になっているそうです。樹幹に球状の塊ができます。近くにコナラのコブ病菌にかかった樹があるとマツにも感染してしまうそうです。コナラのコブ病も同じクロナルティウム・クエルカムという糸状菌(カビの1種)が原因です。
・スギコブ病。スギに発生するコブ病は樹幹に大きく成長する球状の塊ができたり、枝に幾つかの球状のコブの塊ができます。糸状菌(カビの1種)が原因になっているそうです。湿気のある場所に生えているスギに多く発生する病気になるようです。
・サクラに多く発生している病気にはテング巣病、サクラコブ病 コナラのコブ病 (バクテリアの1種)、サクラがんしゅ病は糸状菌(カビの1種)があります。サクラの中でもソメイヨシノやヤマザクラの種類に多く発生している病気です。葉の付いていない時期に見つけやすいです。葉の茂ってくる時期や花のさいているころにはテング巣病が見つけやすいです。サクラの枝にできる細かく枝の広がって見えるテング巣病にかかっている部位は細かい枝が密生していて鳥の巣のように見えます。細かい枝が広がっていると目立つので周りの健康な枝と違って見えます。テング巣病に罹っている枝は肥大しています。テング巣病の特徴は発症部位から沢山の細い枝を出していることと、病巣からでるこの細い枝からは花が咲くことがないということです。自然観察の場所にしている神奈川県横浜市、こども自然公園では本来2000本あったサクラ(ソメイヨシノ)は現在、桜の病気と古くなったことにより伐採が進んでいて1部を残し壊滅状態です。全国的にサクラの病気が増えているようです。寿命の短いソメイヨシノが古木になると感染しやすくなるのかも知れません。ソメイヨシノは交配雑種で寿命は60〜80年ほどと言われていますが、さらに古い古木も多くあります。接ぎ木で全国に植樹され花を観賞するため公園などに植えられています。管理の仕方にもよるのでしょうが、花を楽しむには20〜25年までが良いと聞いたことがあります。小さな実が付くこともありますが、この種から発芽することはありません。
・ヤマモモコブ病。ヤマモモにできるコブ病で細菌が原因になるようです。ヤマモモは公園や街路樹として植えられています。食べられる実がなる木としても知られています。
・タケ類(タケ、ササ)にもテング巣病が発生します。タケやササにできたテング巣病も周りの健康な枝とは様相が違うので分かりやすいです。
コナラのコブ病1B.JPGコナラのコブ病2B.JPGコナラのコブ病3B.JPG
コナラにできたコブ病です。コナラのコブ病。ナラ類にできる病気ですが、クヌギ、アベマキの樹では見ていません。コナラが感染に弱い種類になるのか、コナラに特有に発生する菌種になるのかは分かりません。上、樹の枝にこれでもかという位にできていました。枝全体にコブが発生していて、知らないと枝にコブコブができる樹かと思ってしまうほどです。大きさは大きい塊でゴルフボール程でした。樹には薬品(おそらく予防薬だと思います)の入ったペットボトルがぶら下がっていました。中、1部を拡大しました。このコブは大きいものになります。綺麗な球形ではないのですがゴルフボールよりも大きかったです。下、落下していた枝にできていたものです。細い枝の分かれ目や細い枝の途中など、コブの大きさ、できている部位はまちまちです。
コナラのコブ病4B.JPGコナラのコブ病5B.JPG
こちらもコナラのコブ病ですが、コブのでき方が違って見えるものです(原因菌は同じかも知れません)樹の枝の途中にできているコブです。数は少なく樹の全体を見ても2つの枝にできていて、1つには大きく握りこぶし大になったものと、他の部位の枝には3個のゴルフボール程〜ウズラの卵位の大きさのコブができていました。上、このコブの大きさはウズラの卵ほどです。枝の途中にできているようです。下、かなり大きなコブで握りこぶしほどの大きさがあります。
サクラのコブ病B.JPG
サクラにできていたコブです。サクラがんしゅ病は糸状菌(カビの1種)が原因と言われています。サクラコブ病はバクテリアが原因のようです。観察していてどちらも同じような樹皮の奇形を起こす病気なので、見ていてどちらの原因がもとで発生しているかは分かりません。原因菌を調べていないので見た目で判断します。上、サクラコブ病としました。サクラコブ病は枝にできていました。外見が球状に近いコブ状になっていましたので良いと思います。枝の分かれ目に何カ所か膨らんだ球状のザラザラしたコブができていました。サクラがんしゅ病の写真は後日追加予定です。
サクラのテング巣病1B.JPGサクラのてんぐ巣病2B.JPGサクラのてんぐ巣病3B.JPG
上、サクラのテング巣病。糸状菌が(カビの1種)が原因です。発症部位が多くなると木を弱らせます。テング巣病の呼び名は総称的に使われます。葉が出てしまうと枝の様子は分からないので冬場が観察に適しています。上、病巣が幹から出た枝の付け根にあるもの。中、病巣が枝の途中から発生しているもの。下、幹から出た細い枝先からできているもので、重さで垂れ下がっています。形態はこのような感じで発生しています。撮影場所はいずれも神奈川県横浜市、こども自然公園。
・日本大百科全書「ニッポニカ」の解説によるとネクトリア属の菌が植物のがんしゅを作るようですが、専門的すぎて良く分かりません。またコナラのコブ病とマツコブ病はクロナルティウム・クエルカムという糸状菌(カビの1種)が原因になっているそうです。
樹の幹(樹幹)や太い枝にできる樹のコブは、何らかの原因で傷を受けた樹が、傷を治すために細胞を増殖させてできたものになるようです。できている場所は幹が多いです。傷を受けた場所は、傷が修復されて盛り上がって瘢痕状になっていることが多いのですが、稀に傷が修復された後でも細胞が増え続けることで大きくなっていく事があるようです。この場合はコブが大きくなり続けることになります。これは樹皮等の細胞が増殖をして成長を続けることでコブ状の塊になっっていくもので、人間に例えると細胞が増え続ける癌腫のようなものです。このように細菌やウイルス以外にも樹にコブを作る原因があることになります。これは樹幹にできた細菌やウイルス以外を原因とする植物の奇形の1種と思って良いと思います。スギの樹に発生するスギコブ病という糸状菌(カビ)が原因でおきる樹の病気があります。スギコブ病は名前の通りスギの樹にできるコブ病で、コブは枝に発生します。コブが枝に沢山できると木を弱らせる原因となって、やがて枯らしてしまうこともあります。またコブの沢山付いた枝は折れやすくなるようで、地面にも落ちています。
スギの樹のコブ.JPGスギの樹のコブB.JPG
スギの幹にできたコブです。上、大きさは幅が21センチ程にもなります。上にのせてあるのは500円玉です。いかに大きい塊になっているのかが分かると思います。下、横から見ると木の樹幹から球状に見えるコブの塊が見事に飛び出してできていることが分かります。この樹は遊歩道の脇にありました。このスギがあった杉林の周りにあるスギの樹にはこのようなコブのある樹は見つけられませんでしたので、ウイルスやカビによる原因が可能性としては低いと思います。恐らく樹の樹幹が受けた傷がもとで起こった細胞の異常な増殖だと思います。このような場合はコブは成長して大きくなって行くようです。撮影地。神奈川県横浜市、矢指市民の森。
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2017年03月16日

クロバエ科のハエ2種類。 ミドリバエ とツマグロキンバエ。個性的なハエです。

ミドリバエ とツマグロキンバエ はどちらもクロバエ科に属するハエになります。クロバエ科は名前から想像すると黒いハエの仲間と思ってしまうかも知れませんが、緑色や青藍色の金属光沢のあるキンバエの仲間など、体色が黒くない種類が多くいます。紹介する ミドリバエ とツマグロキンバエも同様です。ミドリバエは日本固有の種で、ハエとは思えない綺麗な色をしています。成虫は花の蜜を餌にしていて、汚いイメージのあるハエとは違っています。 ツマグロキンバエも花に集まる種類で、こちらは個体数も多い普通種なので、見つけることは思いのほか簡単になります。こちらはハエというよりもアブを連想する姿しています。ハエなので刺されることもなく大人しい種類になるのでジックリと観察することができます。ツマグロキンバエ は愛嬌があり、撮影中でも簡単には逃げ出しません。特徴は複眼(目)に縞模様が見えることです。ハエの紹介が続いていますが、ハエが嫌いな人でも、汚い種類ばかりではないことを知ってもらいたいと思っています。出現シーズンはこれからなので、まだ見たことのない綺麗な種類を見つけられたら良いなと思っています。花が好きなハエ、ミドリバエ とツマグロキンバエ を紹介します。
★ミドリバエ クロバエ科。日本固有種。体長9〜10ミリ。胸背部には弱い金属光沢のある金緑色をした綺麗なハエです。やや緑色の濃く見える個体もいますが分かりやすい種類です。出現期は5〜9月。分布は本州、四国、九州。成虫は様々な花に集まり花の蜜を吸います。幼虫の餌は分かっていません。成虫で越冬するようです。ミドリバエは千葉県では準絶滅危惧種になっています。山地に多く広葉樹の森林や樹林を住処にしているハエのようです。個体数は多くないようです。
ミドリバエ雌(クロバエ科).JPG
上、ミドリバエの雌です。綺麗な金緑色をしていて近くで見ないとハエとは思えません。花に集まるハエです。色には若干の個体差もあるようです。古い個体ですと色が変わるのかな?色合いの違う個体も撮影したくなる綺麗なハエです。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。
★ツマグロキンバエ クロバエ科。普通種で数も多い種類になります。体長7〜8ミリ。ツマグロキンバエの特徴は複眼(目)が縞模様に見えることです。胸背は丸みを帯びていて黒い短毛が生えています。翅の先端部が黒くなっているます。太くて長い口吻も特徴になっています。名前のツマグロとはこの翅の特徴からのようです。ツマグロキンバエはハエというよりもアブに近い体形に見えるハエで、体色は弱い金属光沢のある深緑色で特徴があるので覚えやすいです。出現期は2月(越冬した個体)〜10月。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。平地から山地に生息していて、成虫は様々な花に集まり花の蜜を吸います。幼虫は動物の死骸を餌にするようです。越冬は冬の時期にも居ることがあるので成虫越冬で良いと思います。暖かい日だと活動するようです。ツマグロキンバエの雄と雌の違いはすぐに分かります。雄は複眼の間隔が狭く、くっついて見えます。腹部の色は淡く濁った橙色のように見えます。雌のツマグロキンバエの複眼は離れていて腹部が黒っぽく見えます。
ツマグロキンバエ雌1.JPGツマグロキンバエ雌2.JPGツマグロキンバエB追加.JPG
花の蜜を吸っているツマグロキンバエの雌です。ハエなのですがアブに似て見えます。上、シシウドの花に来ていました。複眼に縞模様が見えています。写真では写っていませんが、花の蜜を吸っている時は前に突き出た口吻が良く見えます。中、翅端の黒く見える部分が少ない個体です。黒く見える部分は小さく丸い斑紋に見えています。翅の先端部が黒くなっていることが特徴の1つですが、翅端の黒色部分には個体差があるようです。林が近くにある環境のシシウドの花に来ていました。下、マーガレットの花に来ていたツマグロキンバエです。翅端の黒い部分が良く見えています。ツマグロキンバエはアブのようにとまっている時は翅を閉じています。
ツマグロキンバエ雄B追加.JPG
上、ツマグロキンバエの雄。雄の複眼はくっついているように見えるので雌との区別は簡単です。透明な翅の下に見える腹部は横帯の見える淡い汚れた橙色に見えます。マーガレットの花に来ていました。雄も雌も複眼には縞縞が見える綺麗な眼をしています。性格は大胆でカメラを近づけても逃げ出すことはありません。雄、雌ともに撮影地は神奈川県海老名市。ハエにはまだ良く分かっていない種類が沢山います。綺麗な種類もいるので毛嫌いしないで観察すると面白いと思います。
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2017年03月14日

ミバエ科とシマバエ科のハエ。 ヒラヤマシマバエ、 ムラクモハマダラミバエ、 ミスジミバエ。

ミバエとシマバエの仲間は翅に模様のある種類が多い小型のハエです。ミバエと単に呼ぶ場合はミバエ科の総称としての呼び名になります。体は小さくても翅に斑紋等があって綺麗な翅をしている種類が多くいます。日本には150種類ほどもいるようです。ミバエ(実蠅)というように幼虫は果実や木の葉などを餌にします。小さい昆虫なので見つけようと思ったら、なかなか見つからないということが多いと思います。幼虫は果実を餌とする種類もいることから、農業害虫として嫌われている種類もいます。シマバエも非常に種類が多く、単にシマバエと呼ぶ場合はシマバエ科の総称になります。シマバエも翅に斑紋がある種類がいますが似た種類も多く、名前が解らないものが多いです。シマバエの仲間は雑木林、林縁、水辺の近くに多い種類のようです。私が観察するシマバエがいるポイントも水辺の近くの林縁になります。シマバエの仲間も小型になります。当ブログの他の記事に登場するハエの仲間にも言えることなのですが、厳密に名前を特定するためには交接器、刺毛、翅脈などを確認する必要が有ります。似たものが多く正確な判別をしていないので名前等が違っていてもご容赦ください。ハエ類は僅かな違いで別の種類になってしまうほど種類が多い昆虫のグループになります。ヒラヤマシマバエ、ムラクモハマダラミバエ、ミスジミバエを調べてみました。
★ムラクモハマダラミバエ ミバエ科。体長6〜8ミリで細長いスマートな体に翅には黒い斑紋が見えるミバエです。名前に付いているムラクモは翅の斑紋がムラクモ(群雲)をイメージすることからなのでしょうか。面白いことにこのハエは止まっている時、翅を斜めにしています。雌の尾端には産卵管が見えます。分布は本州。生態は不明になっています。春先に多く出現しますが、出現期は長いようです。2〜3月、8月に多く出現するようです。10〜11月には越冬のためか再び目にすることができます。2〜3月 に見る個体は越冬固体と思われます。樹幹にとまっているものが多いです。餌は成虫は樹液や腐った果実の汁。ミバエ科の幼虫は果実や植物の茎や葉を餌にして育つので、ムラクモハマダラミバエもこれに順ずると思います。越冬は成虫で越冬するようです。越冬場所には朽ち木や樹皮の下、割れ目を利用するようです。
ムラクモハマダラミバエ1(ミバエ科).JPGムラクモハマダラミバエ2.JPG
ムラクモハマダラミバエです。水場に近い公園のトイレの壁や樹幹にいました。特徴が似ているのでムラクモハマダラミバエとして紹介させていただきます。出現期は長い種類になるようですが、観察地では通年を通して見ることはできません。数は少ないのだと思います。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。
★ミスジミバエ ミバエ科。体長7〜9ミリ。名前のように胸背に黄白色の3本の筋が見えるミバエ。ハエとは思えないお洒落な感じを受けるハエです。分布は 本州、四国、九州、沖縄。成虫の餌は腐った果実。幼虫はウリ科に寄生することが知られています。野生ではカラスウリに寄生します。幼虫は落下したカラスウリの雄花の中で1匹が育ちますが、カラスウリの花は小さいので育つことが不思議に思えます。越冬する種類なので出現は3月頃から11月(越冬まで)と思われます。ミスジミバエ の越冬は成虫で越冬します。
ミスジミバエ(ミバエ科).JPG
上、ミスジミバエです。10月16日に撮影した個体です。ハエには思えない綺麗な模様と姿をしています。普通種ということなのですが、カラスウリが少なくなっているせいか、なかなかお目にかかれない種類になっています。幼虫がどの程度花に寄生するのか分かりません。カラスウリの雄花に来ている所を見たいです。見つけたのは家庭菜園の近くだったことから、菜園のウリ科からの発生も考えられるのかと思っています。撮影地、神奈川県横浜市、南本宿第三公園。
他の綺麗な翅をした種類のミバエも探してみたいです。
★ヒラヤマシマバエ シマバエ科。体長5ミリ。特徴は体に対して大きな翅をもっています。透明な翅には黒いぼかしのような縞模様があることです。複眼(眼)の色は赤で体の色は透明感のある白〜淡い褐色、淡いオレンジ色をしています。体色に個体差、もしくは地域による個体群に体色の変異があるようです。出現期は4〜11月。山地性のハエで山間部の川沿いの樹幹にとまっていることが多いようです。分布は北海道、本州、四国、九州。普通種で数も多いようです。餌は腐った果実や花の蜜。ヒラヤマシマバエは小さくても落ち着いていて、カメラを近づけても逃げ出しません。
ヒラヤマシマバエ1シマバエ科.JPGヒラヤマシマバエ2.JPGヒラヤマシマバエ翅脈.JPG
上はヒラヤマシマバエです。透き通った翅をしています。写真は池の脇のトイレの壁と木の葉の上にいたものです。近くの樹幹にも居ました。近くに,池に流れ込む小さな流れもあるところです。水の近くが好きなハエのようです。翅脈は翅の黒い斑紋に脈が重なるので拡大して調べる必要があります。1番下は上(写真中)の個体の翅の拡大です。撮影地、神奈川県横浜市こども自然公園。
ヤブクロシマバエに似ている(シマバエ科).JPG
上はヤブクロシマバエに似ているシマバエ科の1種。 ヤブクロシマバエ と翅の色が違います。この写真のハエは翅の付け根が黒く、翅は半透明です。翅の下に透けて見える腹部背面が白い色をして見えています。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。
ヤブクロシマバエはシマバエ科で体長は約5ミリと小型。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。普通種で数の多い小型のハエです。ヤブクロシマバエの特徴は複眼はアズキ色で頭部、胸部、腹部が黒色の体で腹部には白い縞が入ります。翅には色に個体差があるようで、乳白色や黄色の翅をした2色に見えるハエです。胸背部には縦筋が見えます。生態は良く分かりません。よく似た種類にクロチビミズアブというのがいてややこしいです。翅脈や刺毛を確認して見ないと判別が難しい種類になるようです。
シマバエ科もミバエ科も小さいので、いざ見つけるとなると大変苦労します。林縁や林などに住む種類はさらに見つけにくくなります。綺麗な種類が見つかったら追加したいと思っています。
posted by クラマ at 16:38| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする