2019年06月27日

樹に生えていたコケ5種類。ヒナノハイゴケ(クチベニゴケ)、サヤゴケ、タチヒダゴケ、コゴメゴケ、カラヤスデゴケ。

今回は樹に生えているコケを見つけてみました。樹の樹幹、樹皮、倒木上にあるコケでも、岩や石の上、石積みなどの塀でも見つけることができる種類もあります。普通に見られる身近な公園、街路樹にあるコケを探してみました。今回見つけたコケは比較的に汚染に強い種類になります。特に道路脇の街路樹で見つけられる種類は大気汚染と乾燥に強い種類になります。コケは乾燥時と湿潤時では容姿が変わるので、同じ種類の同じものを見比べると面白いです。似た種類が多いので、詳しくは顕微鏡等を使って調べないといけないことは前回も述べましたが、何分似た種類も多いので名前に間違いがあることが考えられます。今回も正確な種類の判別のための顕微鏡検査はしていません。写真が間違っている可能性もあることを踏まえて参考にしていただけたらと思っています。コケは乾燥時よりも水分を含んだ状態の方が特徴が分かりやすく、葉を広げた状態を作るために、観察時に霧吹きなどで水分を与えると特徴が分かりやすくなります。今回のコケは最も普通に見ることができる種類といえるので、探せば簡単に見つかるかも知れません。ヒナノハイゴケ(クチベニゴケ)、サヤゴケ、タチヒダゴケ、コゴメゴケ、カラヤスデゴケ。を調べてみました。ヒナノハイゴケ(クチベニゴケ)は岩やコンクリート壁にも着生するコケで、今回は樹幹に発生するコケとして紹介しました。樹幹で見ることの方が普通で、当ブログ2度目の登場です。
★ヒナノハイゴケ(クチベニゴケ) ヒナノハイゴケ科。雌雄同株。コケとしては分かりやすい種類になります。ヒナノハイゴケの特徴は凾フ帽が取れると先端部に赤色が見えることです。この特徴からヒナノハイゴケの別名としてクチベニゴケと呼ばれることがあります。凾フ先端が赤く見えることが別名のクチベニゴケの名前の由来となっていて、別名の方が覚えやすいかも知れません。茎は密に分枝して這うように広がっていきます。樹幹に大きな群落をつくることもあります。葉は背葉と腹葉があり、背葉は卵形をしています。葉は乾いても縮みません。葉の色は淡緑色〜暗緑色で葉先は尖っていて中肋はありません。乾燥している時は色は薄く見えます。凾ヘ卵形で長さは0・9〜1・8ミリで多数の凾付けることが多いです。剿Xが取れると橙色の蓋(ふた)があります。蓋が取れると見える口環は赤色から赤褐色をしています。凾ノは剋浮ェあります。剳ソは極めて短く葉に隠れて見えません。凾ヘ小さいのですが赤味を帯びて見えることから、凾多数つけている時期には樹幹にコケガ生えていることに気が付くことがあります。分布は本州、四国、九州。普通はヒナノハイゴケは低地の樹上に生えていますが、岩上にも生育しています。普通は樹上に多く生育している種類ですが、茎には仮根もあるので岩上や表面の粗いコンクリート上でも生育している所を見ることができます。ヒナノハイゴケは他のコケ類よりも乾燥に強く日の当たる場所でも生育できるので、日当たりの良い樹幹にも生育している丈夫なコケです。
ヒナノハイゴケ樹幹のコケ1.JPGヒナノハイゴケ樹幹のコケ2.JPG
ヒナノハイゴケ(クチベニゴケ)。サクラやケヤキの樹幹で見つけることができます。大気汚染にも強い種類なので、都市部の街路樹でも見つけることができます。凾ェ橙色をして見える特徴があるコケで、別名クチベニゴケの名前があります。淡い色の蓋のヒナハイゴケも見つけました。個体差があるようです。上、凾フ様子です。周りに見える黄色い色は地衣類のロウソクゴケです。下、葉が開いた状態です。葉は形が2通りあります。背葉は卵形をしています。
★サヤゴケ ヒナノハイゴケ科。サヤゴケは市街地でも普通に見られる、低地〜山地の樹木の樹皮に着生している小型のコケで低地に多いようです。小さな盛り上がった塊で、しっかりとして見えます。サクラの古木に多く見られます。高さは5〜20ミリ。茎(植物体)が立ち上がったように見えます。葉は2ミリ程と小さい披針形です。乾燥時には葉は茎に接してしまいますが、葉は縮れません。深緑色で樹幹に塊を作って張り付いています。分布は北海道、本州、四国、九州。街路樹や公園のサクラなどの樹幹に塊を作って張り付いています。サヤゴケは日当たりの良い樹幹に群生して大きな塊に見えることもあります。大気汚染には強くないので、都市部の汚染の進んだ環境では生育できません。この性質から大気汚染の指標植物とされています。サヤゴケの凾フ部分は成長の過程で見え方が変わります。帽がついていると凾フ先端が尖って見えます。帽が取れると花の蕾の様に見えます。小さいので拡大して見ないと分からないのですが、剋浮ヘ1列で16本あるようです。剋浮ニは凾フ上部、胞子がでる出口の外縁に見える小さな花びらのように見える部分です。剳ソは長さ1・5〜3ミリ。サヤゴケの特徴は凾覆う雌苞葉が鞘状に柄を包んでいることです。この特徴が名前の由来にもなっているようです。
サヤゴケ.JPGサヤゴケ乾燥時.JPGサヤゴケ.JPG
サヤゴケです。上は湿潤時のサヤゴケです。こんもりとして見えます。サクラの樹幹にあったもので、小さくてもしっかりとした塊を作っています。サヤゴケの周りに見えているのはレプラゴケです。サヤゴケとレプラゴケが何とも言えない美しさを見せてくれています。凾ヘまだ帽を付けている状態の写真になります。中、びっしりと付いたサヤゴケの凵Bウメの樹にタチヒダゴケと競って生えていました。下、サヤゴケの凵B先端の黄色い色が可愛いです。
★タチヒダゴケ 別名コダマゴケ。タチヒダゴケ科。タチヒダゴケは樹木の樹皮に着生して生育する雌雄同株のコケです。乾燥した状態では葉を閉じていて目立ちませんが、雨が降ると1気に緑色の葉を広げます。乾燥時の葉は縮れないで茎に対して閉じてます。乾燥した状態でも凾ヘ良く見えています。タチヒダゴケの凾ヘ卵型(楕円形)をしていて、凾ノは8本の縦縞があります。剳ソは極めて短いです。外剋浮ヘ8本あります。鋭く尖った先端をした帽をかぶっています。剿Xには深い縦筋が入っています。茎は10ミリ前後と小さなコケですが、凾ェ良く目立つという特徴があります。 分布は本州、四国、九州。低地から山地の樹幹上に小さな塊になって着生しています。
稀に岩上にも生育するようです。タチヒダゴケは乾燥に強く、日当たりのよい広葉樹の樹幹で見ることが多いです(針葉樹ではまだ見たことはありません)小型ですが探すと見つかる種類です。
タチヒダゴケ凾P.JPGタチヒダゴケ凾Q.JPG
上、タチヒダゴケです。上は若い凾ナ帽をかぶっています。可愛い卵に似た楕円形の凾ヘ刃よりも大きく存在感があります。ウメの樹にありました。下、帽が取れた状態です。サクラの樹幹にありました。剋浮ヘ8本あります。拡大すると可愛い凾ェ魅力的なコケです。
★コゴメゴケ コゴメゴケ科。コゴメゴケは小型のコケで乾燥や大気汚染にとても強く、剳ソも10ミリ以下で小さな凾付けます。枝葉の長さも1ミリ以下の小さなコケです。市街地などの街路樹に多いコケです。分布は北海道、本州、四国、九州。サクラやケヤキなどの街路樹で厚みの少ない大きな塊を作っていることが多く、街路樹を探すと見つけることができます。サクラ、ケヤキ、クスで見ることが多いですが、針葉樹にも付くことがあります。山地には少ないようです。コゴメゴケは都市部に適応した乾燥と汚染に強いコケなので街路樹や都市部の公園でも探すと見つかりやすいです。
コゴメコケ乾燥時.JPGコゴメゴケ湿潤時.JPG
コゴメゴケです。駅前に近いバス通りの街路樹(ケヤキ)にありました。街路樹、自然公園などではケヤキ、サクラに多いです。冬場でも雨上がりには樹幹に緑色になったコゴメゴケが見られます。
★カラヤスデゴケ ヤスデゴケ科。雌雄異株。カラヤスデゴケは乾燥にも強い最も普通に見られるヤスデゴケで、茎は樹幹や石の表面を不規則に分枝して這います。植物体は、やや光沢のある紫褐色や赤褐色、暗褐色に見えます。乾燥時は黒っぽく見え、湿り気を帯びると緑色を帯びて見えます。背片は卵形で重なり連なって長く伸びて見えます。複葉の葉先は2裂していて切れ込みは1/3程になります。ヤスデの様にも見えなくもないコケ類とは1見思えない不思議な形をしたコケです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。低地の常緑樹や落葉樹の樹幹、岩上にも生育するようです。大気汚染にも強い種類のコケと共に確認できるので、大気汚染にも強いようです。生育する樹種は多いようで、色等、変異のある種類になるようです。良く似たミドリヤスデゴケは緑色から赤褐色をしています。ミドリヤスデゴケの腹葉の切れ込みは浅くなります。
カラヤスデゴケ1.JPGカラヤスデゴケ2.JPG
カラヤスデゴケです。海藻やゴカイやイソメの様な海の生物にも似て見える、実に不思議な姿のコケです。上、周りのピンクっぽい色等は地衣類の色です。下、ケヤキで見つけました。地衣類と競って生育していました。カラヤスデゴケは樹幹に張り付いたように枝を伸ばす、面白い形のコケです。変わった形だけでなく、乾燥時の色は干したヒジキの様にも見える色をしています。緑色をしていないコケなので、コケの仲間というよりも地衣類かと思ってしまうコケです。
コケは植物体は似たものが多いので、見分けるのは難しくなります。凾付けている時期に凾フ特徴を調べると種類が分かるものもあります。コケの凾ヘ形が個性的なものもあるので、拡大してみると面白いです。冬や春先など、まだ他の植物が活動を始める前でも観察することができるのでお勧めです。今回紹介した種類は普通種なので、公園や街路樹を探すと見つけることができると思います。観察には凾ェ付く頃が面白いです。
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2019年06月26日

ハグロハバチの幼虫。イモムシ型の幼虫は、カラフルで黒い斑紋が並んでいます。

ハバチは葉っぱを食べて育つ不思議なハチです。今回紹介するハグロハバチは普通種で、雑草のスイバ、ギシギシ、イタドリの葉を餌にしているハチです。ハグロハバチの幼虫は普通種で簡単に見つけることができます。ハバチの幼虫の特徴は頭部が大きく、複眼の部分(目)が黒くて大きいことです。イモムシとしては、とても愛嬌のある可愛い顔に見える種類が多いです。ハバチの幼虫の場会、他のハチ類の幼虫が蜂蜜を貰ったり、蓄えられた花粉等を食べて育つのとは違い、葉に産み付けられた卵が孵ると、自力で生きていかなければなりません。ガやチョウの幼虫の様に葉を食べて成長して行きます。姿はイモムシ型なので、ハチの幼虫であることは知っている人以外には驚きの事実になると思います。探してみるとハバチの仲間は様々な植物に寄生していることを発見することができます。ハバチは種類の多い珍しくない存在なのです。ハバチは幼虫よりも成虫の方が見つけにくく、似た種類が多いので判別が難しくなります。幼虫は容姿の特徴、食べる餌の種類(食草、食樹)により、成虫よりも分かりやすくなっています。チョウやガとハバチの幼虫の見分け方は腹脚の数を数えることで見分けることができます。チョウやガの場合、腹脚は4対(あるいは4対以下)、ハバチの場合は腹脚の数が多く5対以上あることです(種類によって腹脚の数は変わります)。頭部にも違いがあります。ハバチの複眼は大きく、丸く大きな頭部(顔面)には眼にあたる1対の黒い斑紋が見えます。この2つの特徴が当てはまったら、見つけた幼虫は、ほぼハバチである可能性が高いです。ハバチ類は種類により雑多な樹の葉や草の葉を餌にしているのですが、似たイモムシがいても、この特徴を知っているとガやチョウの幼虫と見分けることができます。普通種のハグロハバチの幼虫は年4〜5化する地域もあり、11月まで見ることができるうえ、スイバ、ギシギシ、イタドリが雑草として生えていることから、見つけることが簡単な種類になるので、観察に向いているハバチになります。ハグロハバチと不明種のハバチの写真を紹介します。当ブログ、ハバチの紹介は今回で3回目になります。
★ハグロハバチ 幼虫はタデ科のスイバ、ギシギシ、イタドリの葉を食べます。出現は5〜11月。成虫の出現は4〜10月。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。年4〜5世代と発生も多く、数も多いので普通に見ることができるハバチの幼虫です。葉に穴の開いているスイバ、ギシギシ、イタドリを探せば高い確率で見ることができます。観察地では特にスイバ、ギシギシに多く見られます。イタドリにも発生していますがスイバ、ギシギシ程ではありません。ハグロハバチの成虫は毒針をもたないので、刺されることはありません。幼虫は20ミリ程になるイモムシ型でハチの幼虫には見えません。幼虫は青緑色で腹部下面は黄色味を帯びています。体側には黒い斑紋が並んでいます。頭部は黄色で黒い水玉模様が並んで見える幼虫です。若齢幼虫でも大きくなった幼虫でも、葉裏で丸くヘビがとぐろを巻くような形で丸まっていることが多いです。頭部を下にして尻部を上方に位置した状態にしてまるまっています。とても面白い習性です。若齢だと黄色い頭部と体側に並んだ丸い斑紋が可愛いです。体色には個体差があって青緑色、薄緑色、青緑色などに見える個体がいます。同じ食草の個体群は全部同じ体色をしていることから、食べる餌の違いによるものなのかと思います。終齢に近づくと体色が濃くなり暗青緑色や暗い藍色に見えます。終齢になると頭部の色も黒っぽく変わります。幼虫は土中に潜り蛹になります。越冬は蛹で行います。成虫は4月に羽化します。
ハグロハバチ幼虫.JPGハグロハバチ・ギシギシ幼虫2.JPG
ハグロハバチの幼虫です。成虫を見つける方が難しいハチです。幼虫の体側には11〜12個の丸い斑紋が等間隔で並んでいます。この黒い水玉模様に見える斑紋と食草からハグロハバチの幼虫であることが分かります。若齢から終齢まで個体群により色の変異がある種類なので、探してみると色彩に濃淡などの個体差等があるので、実に面白いです。上、スイバにいました。体側の斑紋(黒斑)が12個あります。下、ギシギシの葉にいた別個体です。こちらは11個あります。若い幼虫は色が薄く綺麗に見えます。終齢に近づくほど体色は濃く暗い色になります。
・コンボウハバチ類の幼虫は多くは広葉樹の葉を食べるようです。以下はコンボウハバチ類と思われる幼虫です。種類は分からません。
ハバチ幼虫。ハバチ科ヤブガラシ.JPGハバチ。トウネズミモチに寄生・名無し.JPG
種類の分からなかったハバチの幼虫です。上、ヤブガラシにいた幼虫。下、トウネズミモチの葉にいた幼虫。
ハバチの幼虫は名前の分からないものも多くいます。日本にはハバチの仲間が800種類ほどいるそうです。探すと見たことのない幼虫が沢山見つかるかも知れません。ポイントは腹脚の数です。5対以上ならハバチで間違いありません。寄生していた植物を記録しておくと、幼虫から種類が分かるものもいると思います。刺される心配のないハチなので、植物と合わせて観察すると面白いと思います。当初は苦手感のあった幼虫ですが、見慣れてくると可愛く見えてくるから不思議です。
posted by クラマ at 16:14| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月22日

ヒメツツハキリバチ、ツルガハキリバチ、ムナカタハキリバチ。 葉っぱを切り取るハキリバチ科3種類。

ハキリバチは葉を上手に切り取って巣に運びます。バラなどの園芸品の葉を切り取ることで知られているツルガハキリバチとバラハキリバチがいます。これらは害虫として嫌われています。ハチが切り取ったとは思えない器用さで、葉を見事な円形に切り取ってしまいます。穴は径10ミリ程で、手際が良く素早く短時間で切り取るそうです。綺麗に葉に穴を開けられる大きな被害があっても、ケムシやイモムシが見当たらないときには、このハキリバチの仕業だと思って良いと思います。葉だけでなく花も切り取られることもあるそうです。ハキリバチは似た種類も多く体に生えている毛の色の違いを調べないと、種類が分からないことが多いです。名前を知りたい場合には、撮影して毛の色を確認すると良いでしょう。授粉の助けを行う益虫である面と、葉に被害を与える害虫の両面があります。ハキリバチの呼び名はハキリバチ科の総称です。葉を切り取る行動は、葉を食べるために切り取るのではなく、雌が巣の素材として使うために運ぶものです。ハキリバチ科は葉を切り取るために、ハサミの代わりとなる大顎が発達しているので、頭部が大きい特徴を持っています。種類によって巣を作る場所は異なります。ハキリバチ科のハチは日本に25種類いるそうです。ハキリバチ科の面白い特徴に、花粉の運び方があります。ミツバチ類と違って、ハキリバチは腹部下面の毛(櫛歯状に並んだ剛毛)に花粉を付けて運びます。腹部下面に黄色い花粉を付けているハチがいたら、雌のハキリバチ科のハチである事が分かります。巣に運ばれた花粉は幼虫の餌として使われます。ヒメツツハキリバチ、ツルガハキリバチ、ムナカタハキリバチを調べてみました。
★ヒメツツハキリバチ ハキリバチ科。体長は7〜10ミリ。出現は5〜9月。分布は本州、四国、九州。ニホンミツバチを小さくしたように見えるハキリバチです。色々な花に集まるようです。他に似た種類も多くいて判別には苦労します。似たハチにツルガハキリバチとバラハキリバチがいます。ツルガハキリバチは以前はバラハキリバチモドキと呼ばれていました。体長は9〜13ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州。竹筒や土中に営巣します。巣の素材には切り取った葉を使います。以前はバラハキリバチと混同して呼ばれていたりもしていました。頭頂部の毛は黒く、中胸背の中央の毛は黒っぽい。バラハキリバチは体長は9〜13ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州。頭頂部の毛は黄褐色。胸部の周縁部は褐色に見えます。両種はバラやノイバラの葉を円形に綺麗に切り取って巣に運びます。ツルガハキリバチとバラハキリバチの判別は頭頂部の毛の色の違いと胸背や胸部周縁の毛の色の違いで見分けることになります。ヒメツツハキリバチに付いて詳しくは分かりませんでした。ヒメツツハキリバチはツルガハキリバチと良く似ていますが、ヒメツツハキリバチは小型になります。
ヒメツツハキリバチ雌.JPG
上、ヒメツツハキリバチ雌。止まっているのはシロツメクサの花です。花と比較して小型なハチだと分かります。すぐに次の花に移動してしまうせわしない性格をしています。小さい上にすぐに飛んでしまうので、撮影が難しい種類です。撮影地。神奈川県横浜市、南本宿第三公園。
★ツルガハキリバチ ハキリバチ科。ツルガハキリバチ(旧名バラハキリバチモドキ)体長は9〜13ミリ。出現は5〜10月。分布は北海道、本州、四国、九州。竹筒や土中に葉を運び込んで巣を作ります。巣の素材には切り取ったバラやノイバラの葉を使います。地色の黒いハチで、特徴は頭頂部の毛が黒く、中胸背の中央の毛も黒っぽいことです。個体差もあるのですが、雄は毛が白いので白っぽく見え雌は黄褐色の毛をしています。成虫は花の蜜を吸いに様々な花を訪れます。
ツルガハキリバチ雄.JPG
ツルガハキリバチの雄。似た種類が多くて迷ってしまいます。写真は撮りやすく、そっと近づくと逃げたりはしません。種類を判別するために拡大しないといけないので、接写ができるので助かります。ヒメツツハキリバチと似ていますがこちらの方が大型になります。撮影地。神奈川県海老名市。
★ムナカタハキリバチ ハキリバチ科。雌は旧名スミゾメハキリバチ。体長は雄10〜14ミリ。雌12〜16ミリで、雌の方が1回り大きい体格をしていて、地色が黒く、ミツバチ型の真っ黒いハチに見えます。ムナカタハキリバチの雄には前脚に目立つ飾毛が生えています。雄の体には黄白色の短毛も生えています。雄の飾毛はフサフサモコモコしていて立派です。この前脚にある飾毛は雌にはありません。旧名のスミゾメとは墨で染めたように黒い体をしていることからついた名前になるようです。雌雄で見た感じが違うので、古くは別種と思われていたハチです。出現は5〜8月。分布は北海道、本州、四国、九州。倒木や朽ち木のできている既存の穴を利用して巣を作ります。巣の中に素材の切り取った葉を運び込みます。成虫は様々な花の蜜を吸います。
ムナカタハキリバチ雌B.JPG
上、ムナカタハキリバチの雌です。このハチもすぐに逃げ出すので撮影が大変難しいです。もっとまともな写真を撮りたいのですが、ピントが合う前に逃げるのでストックもたまりません。雄の写真も撮りたいのですが、見つける確率も低いです。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。ハキリバチは多くは円型に葉を切り取るので、見事にくりぬかれた葉を見るのも面白いです。
posted by クラマ at 16:54| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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