2017年04月08日

トラツグミ、カワラヒワ、シメ。冬から春先に見つけた野鳥3種類。

野鳥はすぐに逃げられてうまく撮影できないので、どちらかというと苦手になります。しかもカメラはコンパクトデジカメなのでなおさらです。トラツグミは運よく2メートルほどに近づくことができました。落ち葉と区別ができないほど周りの色に溶け込んでいカメラで覗き込んでみると、どこにいるのか分からなくなるほどでした。手間取ってしまい1枚のみの撮影になってしまいました。トラツグミは不思議なうろこ模様が印象的な野鳥です。近くで見られてよかったです。カワラヒワは農耕地や空き地などで冬場は群れで活動しています。小さくてかわいい綺麗な鳥で、アクセントになっている黄色が特に可愛い野鳥です。 シメは撮影できないでいる野鳥です。雄のはっきりした体色の写真を追加したいと思っている所です。頭がでかくて嘴の太いズングリとした体形の可愛い野鳥です。シメは横顔を見ないと雄と雌の区別がつかない鳥です。トラツグミ、カワラヒワ、シメを調べてみました。
★トラツグミ ヒタキ科。別名は鵺(ヌエ)、ヌエコドリ、オニツグミ。全長29〜30センチ。ツグミ類の中では大型です。留鳥。トラツグミは夜行性で雌雄同色。薄い黄色や薄いオリーブ色のような地色に黒いうろこ状の模様が見える独特な模様をしていて、腹部の地色は白い色をしています。名前の由来は、この模様を虎柄に見立てて付いた名前だと思います。山地の林に生息しています。夜に不気味な鳴き声で夜に鳴くことで知られています。鳴き声は「ヒー、ヒー」とか「ヒョー、ヒョー」のように聞こえます。この鳴き声は、昔は鵺(ヌエ)という日本の妖怪の声とも言われていました。トラツグミの鳴き声は、気持ちの悪い笛の音のように聞こえる、およそ可愛くない鳴き声で、鳥の声だと思う人はいないと思います。分布は北海道(夏鳥)、本州、四国、九州。林の中に住んでいてめったに明るい開けた場所には出てきません。餌は主にミミズや昆虫類。木の実なども食べる雑食性です。
トラツグミに似た名前の野鳥にツグミがいます。名前は似ているのですが模様は違います。ツグミは当ブログ「ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、ハクセキレイ。春に見つけた野鳥4種類。」でも紹介しています。大変良く似たオオトラツグミはヒタキ科で国の天然記念物で奄美大島にいる亜種です。数が非常に少なく絶滅が心配されているそうです。トラツグミよりもわずかに大型になるそうなので、大きさは全長は30〜31センチ程だと思います。個体差もあるのでトラツグミとほぼ同じような大きさになるのではないのでしょうか。
トラツグミ.JPG
トラツグミです。うろこ模様をした変わった鳥です。この日は夜行性のトラツグミに会えてラッキーでした。枯草のある地面ですとどこにいるのか分からない見事な迷彩色になっています。目が意外と大きくて可愛い顔をしています。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。
★カワラヒワ アトリ科。普通種。留鳥。嘴は白っぽい肉色で太くて短いです。尾と翅の部分には黄色い色が見えます。スズメ位の大きさで全長は14〜17センチでオリーブ褐色(ウグイス色)に見える体色をしています。雄と雌はよく似ていますが見分け方は、雄の場合は背中と腹部に茶色が見えます。つがいでいると分かりやすいのですが、雌は体の色が雄よりも淡く頭部上面の灰色は雄より濃く見えます。分布は北海道、本州、四国、九州。積雪のある地方では冬季に南下します。低地から低山地に生息。冬には群れを成して生活しています。住宅地、農耕地、河原、公園、草地などで見られます。カワラヒワは植物の種が大好きな野鳥です。色々な植物の種を餌にします。神奈川県では宅地化が進み減少種になっています。似た種にオオカワラヒワがいます。オオカワラヒワとカワラヒワの違いは3列風切羽に見られる白い部分の違いですが、肉眼ではよっぽど良く見ないと当方には分かりません。この白く見える幅が広く見える方がオオカワラヒワになるのですが、個体差があるので判別は難しいです。基本的なオオカワラヒワの白く見える部分が大きい個体でないと判断しかねてしまいます。写真を撮って確認しないと同じに見えてしまいます。オオカワラヒワはカワラヒワの亜種で、日本には冬鳥として訪れます。オオカワラヒワは北海道、本州、四国、九州で見られます。
カワラヒワ1.JPGカワラヒワ2.JPG
カワラヒワの雄です。色が濃い体をしています。撮影地、神奈川県海老名市。
★シメ アトリ科。漂鳥または冬鳥。北海道で繁殖して秋に本州に渡ります。全長18〜19センチ。シメの特徴は、全体的に茶褐色の体色をしていて、嘴が太くて短いので頭が大きく見えます。嘴の色は冬場では白っぽい色をしていますが、夏場には黒っぽい色に変わります。嘴の下(のどの部分)は黒く、尾羽が短いのでズングリとして見えます。シメは雑食性で昆虫類はもちろん、太い丈夫な嘴で硬い木の実の種も割って食べることができます。嘴で鋏む力が強く30キロを超えるそうです。アトリ科の中では1番鋏む力が強いそうです。平地から山地の雑木林の林内、や落葉樹や混成林の樹林帯に生息していますが、公園、市街地、人家の庭にもやってきます。分布は北海道(夏鳥)、本州、四国、九州、沖縄。本州北部では繁殖もしているようです。北海道以外では冬鳥として訪れます。シメは雑食性で昆虫類、果実を食べます。シメの雄と雌の見分け方は、雌は色合いが薄く、風切羽の1部が灰色で、目先の色が黒くなく褐色をしていることです。嘴の下(のどの部分)は黒く見えます。雄のシメは全体の色合いが濃く、目先も嘴の下(のどの部分)も黒く見えます。1番わかりやすい相違点は目先に見える黒い部分なので、真っ黒い方が雄と覚えておくことです。
シメ雄.JPG
シメの雄です。分かりにくい写真になってしまいましたが目先が黒いです。縁がなくシメは見る機会の少ない野鳥になっています。神奈川県横浜市、南本宿第三公園。
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2017年04月06日

アカガネコハナバチ、アオスジハナバチ、シロスジカタコハナバチ、ヒラタチビコハナバチ、ズマルコハナバチ。コハナバチ科の小さなハチです。

コハナバチ科のハチの仲間はとても小さく、似ている種類が多いので名前を探すのが難しいです。体の色に特徴があるなどがないと訳が分からなくなってしまいます。赤銅色や金色に見えるアカガネコハナバチや腹部に鮮やかな青色の横帯が見えるアオスジハナバチは分かりやすいのですが、多くはどの種も同じに見えてしまいます。それゆえ当ブログでの種名は間違っている可能性が高く、名前は暫定的に付けて紹介しています。コハナバチ科の多くは群れを作らないで単独で生活するハチで、巣は土中に掘られて作られます。あまりに似たものが多いため総称的にコハナバチとまとめて呼ぶ方がふさわしい種類になります。コハナバチ科の詳しい分布などは分かりませんでした。まだこれから調べられていく種類になるようです。ハナバチとは花の蜜を集めて幼虫の餌にするハチの総称になっています。ハナバチに属するコハナバチ科は日本には100種類はいるそうです。たった数種類でも同じに見えてしまう当方にしてみたら、良く100種類も分類できたものだと感心するしかありません。小さいとはいえコハナバチもハチなので刺します。でも体が小さいので撃ち込まれる毒液の量が非常に少ないことから、ハチに刺されることのダメージはかなり少なくて済みます。このハチの持つ毒性も弱いのですが、ハチに刺されると2度目からアナフェラキシーショックを起こすことが知れれているので、当然刺されないことが無難だと思います。ちなみにコハナバチの種類にもよると思いますが、コハナバチ類に刺された時の痛みの度合いは気が付かないレベルだそうです。コハナバチの攻撃性は弱いので、普通にしていたらハチの方からは攻撃してこない大人しい性格をしています。小さいので気が付いていないだけで、観察しているとコハナバチ科と思われる小さなハチが花に集まってきます。アカガネコハナバチ、アオスジハナバチ、シロスジカタコハナバチ、ヒラタチビコハナバチ、ズマルコハナバチを調べてみました。
★アカガネコハナバチ コハナバチ科の普通種。名前に付いているアカガネとは赤銅色の事で体色は赤銅色や金色系に見える金属光沢のある美しい小型のコハナバチです。体に対して大きな頭部をしています。翅がないと大型のアリに似た体をしています。体長は8〜9ミリと小さく、美しいハチだけに残念です。アカガネコハナバチの雄と雌は触角の長さが違うので雌雄の見分け方は容易です。雄の触角は雌の触角よりもはるかに長く、雌の触角は短いです。分布は北海道、本州、四国、九州。出現は5〜10月。秋には雄が巣立ちます。成虫は様々な花に集まり花粉や蜜を餌とします。後脚にミツバチのように花粉を集めて巣に運びます。巣は土中に作られ幼虫は花ダンゴを餌にします。単独で生活するコハナバチが多い中、集団でアリの巣のように作られた巣で生活するそうですが、集団と言っても10数匹程度の集団のようです。
アカガネコハナバチ1.JPGアカガネコハナバチ2.JPGアカガネコハナバチ3.JPG
アカガネコハナバチです。とてもゴージャスに見える派手で綺麗なハチですが、小さいので気が付かれていません。特徴は金色系の金属光沢のある体に対してとても大きな頭をしていることです。この特徴からアカガネコハナバチと分かります。個人的に大好きなハチの1種です。とにかく小さなことが残念に思えてならない美しいハチです。拡大して見るとアカガネコハナバチの顔はアリに似て見えます。目(複眼)の色も不思議なグリーン系で魅力的なハチです。コハナバチの撮影ポイントにしているシシウドの花に来ていました。撮影地。神奈川県海老名市。
★アオスジハナバチ コハナバチ科。体長10〜11ミリ。出現期7〜10月。アオスジハナバチはコハナバチ科のハチにしてはがっちりとした体格をしていて、体色は黒い地色をしています。黒い色をしたミツバチにも似て見えます。雌の方が1回り大きいようです。特徴は黒い体で腹部の帯状の横帯が美しい青緑色をしたコハナバチです。この特徴からコハナバチ科の中では分かりやすい種類になっています。この美しい色には青味の濃淡などの個体差があります。分布本州、四国、九州。巣は土中に作られ幼虫の餌には花ダンゴを与えます。アオスジハナバチは様々な花に集まるのですが、ハギの花の蜜が好物のようです。カメラを近づけると逃げてしまうことが多く撮影は難しい種類です。個人的にはなかなか見つけられないハチなので、神奈川県でも個体数は少ないのかと思っています。全国的には宮城県、絶滅危惧T類。群馬県、絶滅危惧U類に指定されていて、京都府カテゴリーでは準絶滅危惧種になっています(日本のレッドデーターから)
アオスジハナバチ(コハナバチ科)B1.JPGアオスジハナバチB2.JPG
アオスジハナバチです。撮影した場所はハギの花が咲いている近くです(7月)。コハナバチの中では太さがある体つきをしています。この個体の横帯は青色が薄く見えますが、実物はもっと青く見えていました。白や黄色っぽい色が横帯に混ざる個体も多いです。綺麗なハチなので色彩の違う個体を撮影したいです。撮影地、神奈川県海老名市。
★シロスジカタコハナバチ コハナバチ科。普通種。出現4〜10月。コハナバチの中では大型。体長は雌10〜12ミリ。雄9ミリ。頭部、胸背部の点刻がはっきりしています。前胸背板の側方角のでっぱりが強く張り出ています。この側方角が目立つことがシロスジカタコハナバチの特徴になっています。腹部には白い横帯がはっきりと見えます。成虫は様々な花に集まります。土中に巣を作り幼虫の餌には花ダンゴを与えます。分布は北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島、種子島。よく似た種類に アトジマコハナバチや フタモンカタコハナバチ がいます。アトジマコハナバチ(コハナバチ科。)はシロスジカタコハナバチと酷似していて見分けがつきにくいです。アトジマコハナバチは名前にある様に腹部の節に見られる白い横帯が節の後方にあります。その他にも似た種類が多く、やや小型の ヒラタチビコハナバチやヒラタシマコハナバチ がよく似ています。
ヒラタシマコハナバチは腹部が平たいコハナバチで、腹部には白い横帯がありますが、シロスジカタコハナバチ のようにはっきりとしていないようです。名前の付いていない似ている種類も多くいるため、似た種類を挙げるときりがないです。比較の写真と詳しい解説がないとお手上げになることは簡単に想像がついてしまいます。
シロスジカタコハナバチ1B.JPGシロスジカタコハナバチ翅脈B2.JPG
シロスジカタコハナバチです。写真を拡大して見ると体に短毛が多いことが分かります。よく似た紛らわしい種類が多いのですが、外見からシロスジカタコハナバチで良いのではと思っています。来ている花はシモツケです。分かりにくいかもしれませんが、胸部の肩の部分(側方角)が出っ張って見えています。この出っ張りがシロスジカタコハナバチの特徴になります。撮影地、神奈川県、海老名市。
★ヒラタチビコハナバチ コハナバチ科。体長は雌7〜8ミリ。雄5ミリ。出現は4〜12月。他のハナバチと比べると腹部が平たく見えます。ヒラタチビコハナバチ は黒い光沢のある体をしていて、アリに翅を付けたような大きさと容姿をした小型のハチです。シロスジカタコハナバチによく似ていて写真を撮って比べないと分かりにくいです。ヒラタチビコハナバチはシロスジカタコハナバチ と比べると、頭部も前胸部も丸みがあって光沢が強いです。コハナバチの仲間はどの種も小さくて似ているので判別が難しいです。成虫は様々な花の蜜を餌にします。幼虫の餌には花ダンゴを与えます。名前の通り小型で小さな体をしたコハナバチです。
ヒラタチビコハナバチ2.JPGヒラタチビコハナバチ1.JPG
ヒラタチビコハナバチ。特徴は平たく見える腹部になります。似たものが多く迷いましたが外見から腹部の感じを見てヒラタチビコハナバチとしました。シシウドの花に来ていました。撮影地、神奈川県、海老名市。
★ズマルコハナバチ コハナバチ科。体長は8〜9ミリ。頭部が丸い小型のコハナバチ。頭部、胸背部の点刻は微細で密になっています。そのため光沢がありツルッとして見えます。脚の先は黄色い色をしています。雄の腹部には光沢があるそうです。特徴は腹部の白い横帯は他種と比べると細く見えることだそうです。名前の通り頭部は丸みがあり幅もあるうえ、後単眼はほぼ頭部の後ろについているようです。 ズマルコハナバチにも似た種類が多いようです。正確には体の各部位などを調べなくてはいけないようです。
ズマルコハナバチ1.JPGズマルコハナバチ2.JPGズマルコハナバチ3.JPG
ズマルコハナバチ。他の似た種類などが分からないので自信はないのですが、大雑把な外見の特徴から暫定的にズマルコハナバチとしました。上、葉の上にいました。とても小さな体をしています。中、頭部に幅があることが分かります。下、頭部を見て見ると他の種類よりも頭が丸く見えることが分かります。丸く見える頭が可愛いです。頭部後方にある単眼はほとんど頭部の縁に位置しています。撮影地、神奈川県、海老名市。
シロスジカタコハナバチに似ている フタモンカタコハナバチも調べて見ました。
★フタモンカタコハナバチ コハナバチ科。腹部第1節背板の両脇に白い毛が1対の紋のように見えるそうですが、この紋は個体差によりないものもいるそうです。頭部、胸背部の毛は灰白色をして見えます。腹部にある白い横帯がはっきりと見えます。前胸背板の側方角のでっぱりは、あまり強くありません。斑紋のある個体なら対になっている斑紋と前胸背板の側方角を確認して似ている シロスジカタコハナバチと区別すると良いと思います。フタモンカタコハナバチの写真が撮れたら追加したいと思っています。似たものが多いのでコハナバチ科の仲間を見つけたら他種との比較になる翅脈や横側や腹部が分かる角度で写真を撮っておくことが必要になってきます。
・コハナバチ科は小さくて光沢のある体をしています。小さくて目立たないので気にされることもない種類だと思います。花の蜜を吸うことから花には花粉を媒介してくれる有難い昆虫になります。写真は撮りためてあったものを使っています。
posted by クラマ at 15:01| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

ハナニラ(イフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナ)、ハナダイコン(ショカッサイ)、ムスカリ。春に咲く青紫色の綺麗な外来種の花です。

ハナニラ(イフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナ)、ハナダイコン(ショカッサイ、ムラサキハナナ、オオアラセイトウ)、ムスカリ(グレープヒヤシンス)は春先に青紫や淡い紫色などの花を咲かせる花で、1足早い春の訪れを感じることができる花です。ハナニラはイフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナとも呼ばれる南アメリカ原産の外来種の多年草の球根植物になります。ハナニラの名前は傷つけるとニラに似た匂いがすることからついた名前のようです。丈夫な植物で、日当たりを好みますが、半日陰でも育ちます。乾燥にも強く耐寒性もあります。繁殖力が強く、簡単に増える植物です。雑草化して道路の脇などでも見かけることがあります。球根でも花でも増えていきます。花は開花期が比較的に長く3〜5月。濃い色から薄い色まであり、花弁は青紫色、青紫に白色、薄い藤色に白色など個体差があります。ピンクの花の種類(ピンクスター)、白い花のホワイトスターなどの品種もあります。ハナダイコンはショカッサイとも呼ばれているダイコンに似た葉と花をしています。正式名称はオオアラセイトウ になるようです。ダイコンの花は白いのですがハナダイコンは青紫色や鮮紫色の花を咲かせます。草丈と花の数が多いのでとても華やかに見える美しい花です。ムスカリは球根植物で草丈も低く、ひっそりと咲くイメージがありますが、よく見るととても美しい鮮やかな青色をしています。花壇などや公園で見ることが多いです。スズランに似た形の花がまとまって付いた花で、下から順に咲き上がっていきます。集まって付いている花は紡錘形のように見えます。1見、ヒヤシンスにも似て見えます。普通によく見る花なのですが、別の呼び名も多い植物になるので、名前だけでは思い当たらないこともあると思います。春が来たことを感じることができる花、ハナニラ(イフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナ)、ハナダイコン(ショカッサイ、ムラサキハナナ、オオアラセイトウ)、ムスカリ(グレープヒヤシンス)の3種類を調べてみました。
★ハナニラ(別名イフェイオン、スプリングスターフラワー、セイヨウアマナ)名前にニラと付いていますが毒があり通例不食。 南アメリカ(メキシコ、アルゼンチン、ウルグアイ)原産の外来種の多年草の球根植物。渡来は観賞用として明治時代に入ってきた帰化植物です。品種改良品も多い植物です。総称でハナニラと呼ばれます。APG植物分類体系ではヒガンバナ科ハナニラ属。(旧ユリ科)名前は傷つけるとニラに似た匂いがすることと、葉の形がニラに似ていることからのようです。分布は本州、四国、九州ですが園芸種として植栽されるのでほぼ日本全土と思って良いと思います。草丈は10〜20センチ。葉は線型の細長い形で、ニラやスイセンに似ています。花期は3〜5月。次々と花を咲かせ花期が長いです。花の色は薄い青紫色、白色、白に青紫色の筋が入っているなど様々で、可愛い六弁の星形をした花を咲かせます。ユリ科にしろ、ヒガンバナ科にしろ科から見て毒があることが予想されるところですが毒性はかなり弱いようで中毒症状は腹痛と下痢を起こすようです。毒のある部位は全草にあるようです。名前にニラと付いているので誤食しないように注意が必要です。ハナニラ(ニラの花茎と花)として食べることができる野菜類としてのニラと名前が紛らわしく同じ呼び方で使われていることで、さらに紛らわしくなっています。乾燥にも強く、耐寒性もあり、繁殖力も強い種類なので、野外に逃げ出して雑草化していますが、在来種を脅かすほどにはなっていないようですが、徐々に分布を持ち前の繁殖力で広げているようです。ハナニラは種と球根(分球)で増えていきます。
ハナニラB2.JPGハナニラ(白)追加.JPGハナニラB1.JPG
ハナニラ(イフェイオン)は繁殖力が強いので群生している所をよく見ます。春先に咲く可憐な花にはつい目が行きます。花が終わる頃は葉が垂れているので目立たなくなってしまいます。ハナニラの花の色には個性があって雰囲気の違う色合いを楽しむことができます。上、白い部分が多い花の色をしているハナニラです。花弁に青紫色の筋が入っています。中、花弁の白いハナニラです。下、白に淡い青色を帯びた花です。花には青い色の濃淡があって個性的です。神奈川県では3月になると可憐な花を見ることができます。
★ハナダイコン(別名ショカッサイ、ムラサキハナナ、オオアラセイトウ) アブラナ科オオアラセイトウ属の植物で中国原産。現在では正式和名としてオオアラセイトウ と呼ばれるようです。以下オオアラセイトウ と呼ぶことにします。別の植物にハナダイコンと呼ばれる植物もあるようで紛らわしくなっています。別名のショカッサイ(諸葛菜)の呼び名は諸葛孔明が食料とするために植えたことによるようです。子供の頃、私は別名として紫ダイコンとも教えらていました。草丈20〜80センチ。花期は3〜5月。紫〜青紫色、鮮紫色の花で十字に見える4弁花。観賞用とされていましたが、野生化しているものも多いです。日本に渡来したのは江戸時代で、野生化してどこでも見られるようになったのは昭和に入ってからのようです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。道端、川、小川などの堤防や土手、田畑の脇や畦などの日当たりの良い場所を好み野生化しています。本来の観賞用として公園や花壇に植えられじゅうていることもあります。1年草〜2年草。群生して1面に紫〜青紫色の花が咲いているととても綺麗です。アブラナ科で食用に勧めたというだけあって、食べたことはありませんが食用にできます。どんな味がするのでしょうか。まだ試す機会はないのですが、もしもチャンスがあったら試してみたいと思っています(種を採取して蒔いてみるしかないのかな)食べる部位は春の若芽になるようです。植物の図鑑にはあるものの、私の持っている山菜狩りの図鑑には載っていませんでした。ちなみにダイコンと付いていますが根っこはスーパーのダイコンのようにはなりません。オオアラセイトウ(ショカッサイ、ハナダイコン)の種は発芽率が良く丈夫なので毎年同じ場所で見ることができます。ただし地面の硬い場所からは発芽しないようです。オオアラセイトウと統1された呼び名になるまでは、別名が多いので時間がかかりそうな植物です。
ハナダイコン(ショカッサイ)B.JPGハナダイコン(ショカッサイ)B1.JPG
オオアラセイトウ( ハナダイコン、ショカッサイ、ムラサキハナナ)の花を見ると個人的には春が来たと実感することができる花になっています。
★ムスカリ(別名グレープヒヤシンス) キジカクシ科ムスカリ属(旧ユリ科)。ヨーロッパ南部、西部、西南アジアを原産のようです。園芸種として渡来した秋植えの多年草の球根植物で、日当たりと水はけのよい土質を好みます。球根植物なので十分な栄養状態ですと球根も大きくなり立派な花を咲かせます。分布は北海道、本州、四国、九州 。野生化していて市街地、道端、田畑や公園の脇、草地などにあります。捨てられたものも定着しているようです。草丈は15〜20センチ。葉は披針形(線形)で長細いです。葉の長さは10〜15センチ程です。日陰ですとやや伸びあがってしまいます。花期は3〜4月。花は下向きに咲きます。スズランに似た花が沢山集まって紡錘形になって咲いています。この花径の形は総状花序と呼ばれます。鮮やかな青色(青紫色)、紫色が見事です。園芸品種として白や青など花色の違いも楽しめます。ムスカリは春の花として好まれ鉢植えや花壇などに植えられています。土質は弱アルカリ性を好むようです。ムスカリはヒヤシンスのように水栽培もできます。時期は10〜11月が適しているようです。(球根は水栽培用としても売られています)野生化したものも見られます。大変丈夫な植物で、近くの公園の脇では捨てられたものが野生化して丈の低い花を毎年咲かせています。群生したムスカリも綺麗です。
ムスカリBI.JPGムスカリ拡大B.JPG
上、ムスカリの花です。スズランに似た雰囲気のある花ですが、花の先はスズランよりもつぼまっています。下向きにぶら下がる様に咲く面白い形をしています。
posted by クラマ at 00:26| Comment(0) | 自然観察・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする