2017年06月20日

オオハラナガツチバチ、キンケハラナガツチバチ、ヒメハラナガツチバチ、キオビツチバチ。 よく似ているツチバチ科のハチです。

ツチバチは1見すると黒と黄色の配色から、細長いミツバチやアシナガバチに似て見えます。ツチバチの仲間はどれも良く似ていて、どれもこれも同じに見えてしまうので判別は難しくなります。腹部に見える横帯の数や短毛の生え方などを確認しなくてはいけなくなります。姿、形からツチバチの仲間であることの推測はできても、花にとまっている所を見てツチバチの種類を区別することは至難の業になります。幸いなことに、ツチバチは大人しい性格をしているので、そっと覗き込んで観察すれば特徴をつかむことができます。ただしハチに変わりはないので、捕まえようと思わない方が無難です。ツチバチとはツチバチ科に属する総称で、雌はコガネムシの幼虫に卵を産み付ける寄生蜂になります。雌は地表を飛んで寄生する(卵を産み付ける)コガネムシの幼虫を嗅覚を使って探し出します。見つけると幼虫がいる所まで穴を掘って進み、幼虫に麻酔をうちます。麻痺した幼虫を土中の深い部分に運び、独房を作ってから産卵するそうです。卵は1個産み付けます。この作業はツチバチには大変な苦労と労力になることから1日に1回の産卵回数になると予想されています。麻酔をうたれてコガネムシの幼虫は麻痺して動けなくなっている状態でツチバチの幼虫の餌とされてしまいます。産卵はコガネムシの幼虫の体表面に卵を産み付けます。孵化した幼虫は麻痺しているコガネムシの幼虫を食べて育ちます。麻酔されたコガネムシは生きたまま食べられる訳ですが、餌の幼虫が腐らない(腐りにくい)防腐剤的な成分を含んでいると予想することができます。 また、食べ方は他の寄生蜂のように、孵化した若齢が幼虫の体内に侵入して餌とします。食べ方は寄生する幼虫が死なない程度に少しずつ食べるのだと予想します。ツチバチの幼虫は肉食性で、麻痺した生きたままのコガネムシの幼虫を餌にするという、まるで映画のエイリアンを想像させる恐ろしさがあります。ツチバチの仲間は幼虫も成虫も単独で生活しているハチになります。コガネムシの天敵として、コガネムシの幼虫を餌として食べるオオハラナガツチバチ 、キンケハラナガツチバチ 、ヒメハラナガツチバチ、キオビツチバチなどは、植物の根を食べる植物の害虫であるコガネムシの幼虫を餌にするハチなので、立派な益虫と言うことができます。紛らわしいのがツチバチ(土蜂)とジバチ(地蜂)の呼び名です。ツチバチ(土蜂)とジバチ(地蜂)は呼び名が似ていますが科が違います。大人しい性質のツチバチの仲間に対して、ジバチは刺されると危険なスズメバチ科クロスズメバチ類の総称になっています。特にジバチというとクロスズメバチの事を言うことが多いようです。クロスズメバチはスズメバチ科の中では小型で、攻撃性と毒性は弱いハチなのですが、刺されることはあります。クロスズメバチは、土中に巣を作り集団で暮らしています。オオスズメバチやキイロスズメバチのような凶暴性は持っていなくても毒を持っているハチになるので、しっかりと分けて覚えておかないといけません。長野県ではクロスズメバチをジバチと呼んでいて、幼虫を「ハチの子」と呼んで食用にしています。食用とされるハチの中では、味はクロスズメバチの幼虫(ハチの子)が1番美味しいということです。ツチバチ科の4種類。オオハラナガツチバチ、キンケハラナガツチバチ、ヒメハラナガツチバチ、キオビツチバチを調べてみました。
★オオハラナガツチバチ ツチバチ科。埼玉県では絶滅危惧U類になっています。雄は長い触角をしていて体長18〜25ミリ。雌の体長は25〜32ミリ。胸背部には黄色の毛が生えていて腹部は細長く見えます。腹部の特徴は、雄の横帯は5本ですが、しばしば尻尾の先端側の横帯は細くて消失している個体も多いようで、横帯は4本に見える(4本)個体もいます。雌の腹部の横帯は3本。雌の場合、厳密には帯紋ではなく毛帯が細い帯のように見えています。腹部の基部は段差になっています。横帯の色は白っぽく見えます。よく似ている キンケハラナガツチバチの横帯は4本で、横帯の色は黄色く見えます。雌は地表近くを飛んでコガネムシの幼虫を見つけて麻酔を注射してから土中で卵を産み付けます。分布は本州、四国、九州、沖縄。昼行性で成虫は花の蜜を吸うために花に飛来します。成虫の出現は8〜10月。オオハラナガツチバチ もツチバチ科なので成虫で越冬すると思います。
オオハラナガツチバチ雄1.JPGオオハラナガツチバチ雄2.JPG
上はオオハラナガツチバチの雄です。触角が長いです。この写真では触角が1本欠損してしまっています。この2枚は同1個体です。下、腹部の横帯が見えます。写真ではこの個体の横帯は4本に見えています。オオハラナガツチバチの雄の横帯は5本目が細かったり、4本に見える個体がいるそうなので、オオハラナガツチバチの雄で良いと思います。横帯は白っぽい色をしています。おとなしいハチなのですが、写真より実物は大きく迫力があります。
オオハラナガツチバチによく似ているハラナガツチバチも比較のために調べてみました。
★ハラナガツチバチ ツチバチ科。普通種で数が多い。体長19〜33ミリ(雄は体長19〜25ミリ。雌は体長23〜33ミリ)胸部微毛は少なく黒色をしています。腹部には黄色い色の帯模様があり帯の下部には黄色い毛が生えています。横帯の幅は広くなっています。ハラナガツチバチの腹部の帯の数(横帯)は5本で、ハラナガツチバチは他の仲間と比べて腹部の光沢が強く見えます。攻撃債は弱く大人しい性格のハチで、単独で生活する寄生バチです。餌は成虫は花の蜜、幼虫の餌は土中にいるコガネムシ類の幼虫です。雌は土中のコガネムシ類の幼虫に卵を産み付けてしまいます。ハラナガツチバチ の幼虫は、コガネムシの幼虫の体内で育ちます。分布は本州、四国、九州、沖縄。昼行性で出現は4〜11月。発生は年1回の発生になります。越冬は成虫で行われます。成虫は乾いた崖などに穴を掘って、穴の巣穴で単独で越冬します。よく似ているハチにキンケハラナガツチバチがいます。キンケハラナガツチバチの横帯は4本です。オオハラナガツチバチもよく似ています。
★キンケハラナガツチバチ ツチバチ科。普通種で数が多い。体長は雄16〜23ミリ。雌17〜27ミリ。雄の触角は長く、雌の触角は雄に比べて、はるかに短くなっています。名前に付いているキンケとは、体に密生している金色の毛色から来ているようです。分布は本州、四国、九州、沖縄。林縁、畑地、公園、人家付近に生息しています。出現は5〜10月で発生は年1回。成虫は花の蜜を餌にしていて、単独で生活しています。昼行性のおとなしい蜂で、雄のキンケハラナガツチバチは刺さないハチです。実を守るためなのでしょうか、雄のキンケハラナガツチバチは針をお尻の先から出して刺すしぐさをします。恐らく威嚇行動の1つなのでしょう。キンケハラナガツチバチは花に良く集まるハチです。体が意外と大きいうえ、黄色い帯の有るハチなので、見た目がとても怖いのですが攻撃性の少ないとても大人しいハチです。雌は土中にいるコガネムシの幼虫を探して針で刺して麻痺させてから卵を産み付けます。小型の雄の体色は薄く、よく似た種類のヒメハラナガツチバチにより似て見えてきます。越冬は雌が越冬します。乾いた崖の土に穴を掘って単独で越冬します。
体の特徴は、腹部に見える黄色の帯の数は4本で、帯の幅がよく似ている他のツチバチよりも太く見えます。頭部、胸部をはじめ体には名前のように金色に見える黄褐色〜赤褐色の毛が密生しています。雌と雄の違いを比べて見ると、
・雌。雌は黒い地色で頭部、胸部には黄色い長毛が密生しています。腹部には黄褐色の毛帯はあるものの横帯(帯紋)はありません。雄の腹部では黄色い帯に見える部分が雌では黄色い毛帯になっています。雌の触角は短いです。
・雄。雄の腹部には淡黄色の幅のある横帯(腹部に見える黄色い帯)があります。良く似ているオオハラナガツチバチの雌の腹部の帯の数は3本です。キンケハラナガツチバチの雄の腹部の帯の数は4本になります。雄の触角は雌よりもとても長くなります。
キンケハラナガツチバチ雌。.JPGキンケハラナガツチバチ雌3.JPG
キンケハラナガツチバチの雌です。特徴である金色に見える剛毛が目立ちます。
★ヒメハラナガツチバチ ツチバチ科。体長は雄、11〜19ミリ。雌、15〜22ミリ。ヒメハラナガツチバチの雄と雌では容姿が違っています。出現は4〜11月で年1回の発生になります。分布は本州、四国、九州。平地から林縁、畑地、公園、人家付近に生息しています。ヒメハラナガツチバチの体の特徴は腹部に見える黄色い帯です。雄と雌では横帯の数が違います。ヒメハラナガツチバチの腹部に見える黄色い帯の数(横帯)は雄は5本あります。横帯の色は薄い黄色です。大変よく似ているキンケハラナガツチバチでは4本であることで判別することができます。体色もキンケハラナガツチバチよりも薄い色になります。ヒメハラナガツチバチの雄の胸背部(小楯板)にある黄色い斑紋は笑った人の顔に見えます。特徴であるこの斑紋も小型のヒメハラナガツチバチでは小楯板の斑紋(2紋に見える部分)は消えてしまいます。胸部におある2個の斑紋の有無と腹部にある横帯の数を確認すると間違いにくくなります。雄の発生率は少なく、雄の出現は7〜8月が多いようです。雌のヒメハラナガツチバチの特徴は、体色は他の似た種類よりも黒味が強く濃く(黒っぽく)見えることです。雌の触角は短く、翅端の色は濃い色をしていることも特徴になります。腹部に見える縞(毛束)は4本で、毛の色は灰黄色や白色で白っぽく見えます。この縞模様の部分は毛束のみで白斑はありません。雄に見られる小楯板にある斑紋は雌にはありません。越冬は雌が越冬します。乾いた崖の土に穴を掘って土中で単独で越冬します。成虫は花の蜜を吸います。性格がおとなしい蜂で、攻撃性はとても低いです。雌は土中にいるコガネムシの幼虫を探して針で刺して麻痺させてから卵を産み付けます。
ヒメハラナガツチバチ(雄).JPGヒメハラナガツチバチ雌.JPG  
上、ヒメハラナガツチバチの雄です。雄は触角が長いので雌雄の判別は簡単です。特徴である雄の背中(小楯板)に見える斑紋は可愛いです。ヒメハラナガツチバチの体はやや細長く見えます。下、雌の写真を追加しました。雌のヒメハラナガツチバチです。雄と比べると体の違いがわかると思います。同じ種類の雄と雌とは思えないです。
★キオビツチバチ ツチバチ科。腹部に黄色い黄色紋がある黒い体をしているツチバチです。全体的には地色の黒い部分が多いので、細長くて黒く見えるツチバチです。体には黒色の短毛が密生しています。雌と雄は外見的には大変良く似ていますが、雄の触角は雌よりもよりも長く、雌の体は雄よりも大きくなります。雄の触角の長さは前翅長の3分の2ほどあります。簡単なキオビツチバチの雄と雌の違いは腹部の黄色い紋の形を比較すると見分けることができます。雄の腹部にある黄色い紋は大きくて接近していますが、雌では黄色い紋は小さく、目玉のように見える紋は離れていることで判別ができます。雄の場合この紋はつながりそうに見える個体もいます。体長は11〜25ミリ(雄は11〜20ミリ、雌は15〜25ミリ)。分布は北海道、本州、四国、九州。各種樹林、林縁、畑地、公園、人家の周辺。平地から山地まで普通に生息しています。出現は6〜10月。年1化。成虫で崖などに土を掘って土中で越冬します。昼行性で活発に動き回って花の蜜を吸います。群れることはなく単独で行動しています。キオビツチバチ はコガネムシ類の幼虫を土中で探して、見つけた幼虫に卵を産み付ける寄生蜂です。コガネムシの幼虫などは毒針で麻酔をかけられて卵を産み付けられます。成虫は様々な花の蜜を餌にします。攻撃性のない大人しいハチです。とても良く似た種類にアカスジツチバチとオオモンクロクモバチ(オオモンクロベッコウ)がいます。
よく似ているアカスジツチバチとオオモンクロクモバチ(オオモンクロベッコウ)
・アカスジツチバチ ツチバチ科。数は少ないようです。アカスジツチバチの紋の色は橙黄色で、黒い体色をした体には強い光沢があり翅には弱い金属光沢があるようです。特徴は顔にある斑紋です。額に橙黄色の斑があるのは雌になります。腹部にある斑紋の形からの区別は、斑紋に個体差があるので難しくなりますが、アカスジツチバチの紋の方が小さくなるようです。紋のほとんど見えない個体もいるようです。名前に「アカ」と色を連想する名前がついていますが、赤い色の部分はありません。アカスジツチバチの分布は北海道、本州、四国、九州 、沖縄で、林縁などに多いようです。               
・オオモンクロクモバチ(オオモンクロベッコウ)。ベッコウバチ科。地色が黒い色をした真っ黒い体色をしていて、腹部(第二腹節の基部)にはオレンジ色(橙赤色)に見えるの紋が2個あります。この紋は大きくて接近していることから1つの帯のように見えます。のオオモンクロクモバチはクモを狩るハチで、獲物とするクモの種類は多く、ハシリグモ類、アシダカグモ類などの大型のクモを狩ることが多いようです。ものすごいハンターなのです。麻酔をうって捕らえたクモは地中の巣穴に運ばれた後、幼虫の餌とするためにクモに産卵します。成虫の餌は花の蜜で各種の花に集まります。体長は12〜25ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州 、沖縄。年2化するようです。
キオビツチバチ雄1.JPGキオビツチバチ雄2.JPG
上、キオビツチバチの雄です。全体的に黒く見える体で、腹部には黄色い帯状の紋が見えます。黒い体のハチも多いので似たハチの写真も紹介したいと思っています。
紹介したツチバチの成虫は花に集まるので、花壇などで待ち伏せすると見つけることができます。怖そうに見えるのですが、おとなしい種類が多いので好きな種類です。実際に撮影となると難しいのですが、オオモンクロクモバチ、アカスジツチバチの写真が撮れたら追加したいと思っています。
posted by クラマ at 17:33| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月03日

ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)とエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)。ドロバチ科の狩りバチです。

ドロバチは単独生活をするハチで、名前にある様に泥を巣の材料に使います。ドロバチ科の泥でできた巣の形状は様々で、おおむね巣の形で作成者の種類が分かります。ドロバチは他の昆虫を餌とする肉食性のハチになります。他の昆虫を捕らえて巣に運ぶ種類のハチは狩りバチと呼ばれています。狩りバチには集団生活する社会性を持つハチと、単独で生活するタイプがあります。紹介するムモントックリバチ(サムライトックリバチ)とエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)は単独性の狩りバチになります。餌として捕らえた昆虫類は、毒針で体が麻痺しています。そして幼虫が育つための餌として生きた状態のまま卵を産み付けられて、泥の巣の中に閉じ込められます。孵化した幼虫は新鮮な餌を食べて巣の中で育ちます。その食性から凶暴なハチかと思うとそうではなく、手で掴もうとしない限り攻撃されることはありません。巣はハチが作ったとは思えない器用な芸術的な作りになっています。特にトックリバチの仲間が作るトックリ型の巣は見事としか言いようがありません。最近では自然が減ってきているので、昔のように簡単には巣を見つけることができなくなりました。ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)は都市部にも適応しているので、民家の石垣や石の塀、人工物の壁などで巣を見つけることができます。成虫のエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)は見ることがあるのですが、当方まだ巣を見たことがありません。煙突状の巣を見て見たいものです。エントツドロバチは旧名はオオカバフスジドロバチと呼ばれていました。名前が簡単になって覚えやすくなりました。この名前の由来は煙突状の形をした巣を作ることによります。エントツドロバチは普通種で数も多く、昼行性で大型の狩りバチなので見つけやすいです。都市部の公園でも見つけることができます。ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)とエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)は性格がおとなしく攻撃性は弱い種類といっても、手で捕まえようとすると噛みつかれたり刺されるので注意は必要です。刺されたことのある人の話だと、刺されるとかなり痛いようです。ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)とエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)を調べてみました。
★ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)ドロバチ科。体長10〜15ミリ。黒い体に黄色い線が見えるスマートなハチです。似た種類が多いのですが特徴は胸部背面に黄色い紋がないことです。出現は5〜10月。分布は分布は本州、四国、九州。普通種で公園のトイレの壁や市街地の住宅の壁などでも巣を見つけることがあります。成虫は花の蜜を吸います。幼虫の餌にはシャクガ類の幼虫を餌として利用するそうです。ムモントックリバチは泥で巣を作ります。巣を作る途中でトックリ型になりますが、完成すると凹凸のない盛り上がった高さのない半球状の土の塊に見えます。巣に穴が開いている時は獲物を運んでいる最中になります。巣の中には捕らえた昆虫が数匹蓄えられていて、卵を産み付けると穴は塞がれます。巣の中で幼虫で越冬したのち成虫になってから穴を開けて出ていきます。巣は石垣、石の灯篭、石碑、壁などに段差や石の窪みを利用して作られます。泥で巣を作るのでドロバチとも呼ばれています。窪みを利用するのは泥の量を減らすことができるからなのでしょう。似た種類にミカドトックリバチがいますが、ミカドトックリバチには黄色い紋が1対(2個ある斑紋には大きさ等の変異があります)ありますが、ムモントックリバチにはありません。ただし個体変異もあることから、両種とも非常によく似ているものもいることから判別が難しいものも出てきます。違いは腹部(第2腹節)の丸みが強く見える方がムモントックリバチになるようです。僅かな違いしかないので見ただけでは分からないというのが本当の所です。写真を撮って観察しないと分からないレベルの違いです。1番良いのは巣を確認するかペアになっていると分かりやすいです。
ムモントックリバチ1.JPGムモントックリバチ2.JPG
ムモントックリバチです。上は花の蜜を吸いに来たところです。下は民家の塀に巣を作っていたところです。穴を塞いで表面の仕上げに入っていました。巣の表面に見える色の濃い部分は、水分で湿らせている場所で、乾くと表面は同じ色になります。巣は巣の材質である泥を泥団子として運んできて作られます。巣は口に含んだ水を使って造形しやすくして、泥で形を整えながら作り上げていくのです。手順は水を吸ってきて、巣を作りやすい粘度のある泥を選び湿らせます。次に、口で泥を削り取っていきます。そして運びやすいようにダンゴ状(泥団子)にして巣のある場所、または作ろうとする場所に運んでいきます。餌が巣の中に満たされると、巣に蓋をして表面に湿り気を与えて、全体的に滑らかにしたのち完成です。当然、防水性のある状態を保って作られていると思います。営巣場所も巣は石や壁などの直接雨が当たらないような場所を選んで作られます。ムモントックリバチの場合、巣の形と巣を作る場所から、他のドロバチの巣と見分け安くなります。
ムモントックリバチの巣1.JPGムモントックリバチの巣2.JPGムモントックリバチの巣3.JPGムモントックリバチの巣4.JPGムモントックリバチの巣5.JPG
上はムモントックリバチの巣です。上2枚は巣の入り口が塞がれた巣です。3、4枚目は穴が開いています。4枚目の写真の巣は表面が滑らかになっていませんが、恐らくムモントックリバチの巣で良いのだと思います。ここではムモントックリバチの巣としておきます。1番下は大きな穴が開いています。このような巣をよく見かけます。成虫になって脱出した後の巣です。中から出てくるのは、必ずしもムモントックリバチではありません。巣の穴を塞ぐ前にムモントックリバチに寄生する種類の昆虫に卵を産み付けられていて、巣を壊して出てくるのは中の餌を食べて育った他の昆虫ということもあります。巣の色の違いは材料に使われた泥の種類によります。写真の巣はすべて人工物(壁)に作られていました。
★エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)ドロバチ科。普通種。体長は18〜20ミリ程の大型のドロバチです。旧名はオオカバフスジドロバチと呼ばれていました。エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)の特徴は腹部にある2本の横帯です。黄色い帯の中央部には切れ込みがあります。胸背には黄色い筋や斑紋はなく黒い色をしています。日本では雄のエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)は見つかっていないそうです。単為生殖する単為生殖個体群と考えられているそうです。エントツドロバチの成虫は花の蜜や花粉。幼虫はガの幼虫(メイガ、キバガ、ヤガ、ハマキガ等)を食べる肉食性です。巣は泥で作られ、その巣の入り口の形状が煙突状に伸びることが名前の由来になっているようです。巣が完成すると煙突状の出入り口は取り除いて、外敵の侵入を防ぐために入り口を泥で塞ぎます。巣は再利用されることも多いようです。巣を作る場所は竹筒や建物の隙間、岩の隙間などに巣を作ります。出現期は6〜9月。分布は本州、四国、九州。平地から山地の林縁、公園、人家付近に生息しています。エントツドロバチは性質がおとなしいハチになります。越冬は巣の中で幼虫で越冬します。
エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ).JPGエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ顔).JPG
エントツドロバチです。大きくて迫力があります。写真は同じ個体です。
エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)3.JPG
泥を集めていたエントツドロバチです。巣の材質にする土は、サラサラした乾燥した土ではなく、粘土質のような硬い土を選び、口で削って丸めて運んでいきます。やはり粘土質に近い土の方が、泥として捏ねやすく造形しやすいのでしょう。手順は水を吸ってきて、土を湿らせます。次に、口で泥を削り取っていきます。そして運びやすいようにダンゴにして巣のある場所、または作ろうとする場所に運んでいきます。巣を作るところは見たことが無いので、観察してみたいものです。
posted by クラマ at 12:41| Comment(0) | 昆虫・コクワガタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月29日

オオスズメバチ、クロスズメバチ、キアシナガバチ、セグロアシナガバチ、キボシアシナガバチ、コアシナガバチ。スズメバチ科の人を刺す危険なハチです。

オオスズメバチは実は野外にいる昆虫で最強最悪の危険種になります。身近にいる昆虫だけに毎年の死傷者はクマやハブ、マムシを超えています。オオスズメバチは日本最大のハチで日本で、しかも1番恐ろしい野外にいる危険生物(昆虫)になります。世界最大の殺人蜂の異名も持っているほどです。近づかない方が良い危険な生物として覚えておきましょう。スズメバチ科のクロスズメバチは変わっていて、なんと食材として捕獲されることがあるハチになります。長野県、山梨県、静岡県、岐阜県、愛知県などで「蜂の子」として幼虫が食されているハチがクロスズメバチになります。特に長野県と岐阜県ガ有名で、「蜂追い」をテレビで見たことがあります。アシナガバチの仲間は普通に見ることができます。子供の頃、アシナガバチの巣を採る遊びをして刺されてことが2度ほどあります。2度目にはひどく腫れて懲りたことを覚えています。今思うと無茶な遊びをしたものだと自分に呆れてしまいます。単にアシナガバチというと総称になっています。キアシナガバチが1番攻撃性が強く、次いでセグロアシナガバチ、キボシアシナガバチ、ムモンホソアシナガバチが攻撃性の強く、ヤマトアシナガバチは攻撃性は弱くなります。どの種も似て見えるので注意が必要ですが、刺される場合は巣があることに気が付かないで、巣を刺激してしまうことによる事故が多いようです。巣を守るために攻撃するということになるようです。スズメバチ科のハチはどの種も毒性が強いので、黄色と黒の配色をした虎柄に見えるハチは危険なハチだと思って注意することが必要です。アシナガバチの巣もよく見ると芸術的に美しいものを感じます。巣は透明なワックスで、乾いては塗りを数回繰り返して標本を作ったことがあります。テカリが出てしまうものの、巣に強度が出るので保存に適しています。スズメバチ科のハチ、オオスズメバチ、クロスズメバチ、キアシナガバチ、セグロアシナガバチ、キボシアシナガバチ、コアシナガバチを調べてみました。写真が撮れたので写真の無かったコアシナガバチの写真を追加しました。
★オオスズメバチ スズメバチ科。普通種の日本最大の大型のスズメバチです。大きさは実物を見れば1目瞭然。名前の通りの大きなスズメバチです。特徴的な黄色い縞模様と大きさは、恐怖を感じるには十分です。オオスズメバチは攻撃性が強く、毒性も強いので気を付けなければいけない危険なハチの筆頭です。体も大きいので飛んでいる時の羽音も大きいです。体長は女王蜂40〜45ミリ。働き蜂27〜40ミリ。特徴は全体に太さがあり体格がしっかりしていて、体色は黒褐色で頭部はオレンジ色や黄橙色に見えることです。腹部の体節部分が黄色い帯状に見える黒と黄色の配色をしています。この特徴はしっかりと覚えておくと良いでしょう。分布は北海道、本州、四国、九州、佐渡島、種子島、対島、屋久島。出現は4〜10月。成虫の餌は樹液、花の蜜、果実などで、幼虫が育ってくると幼虫が口から出す養分を餌にするそうです。この餌のやり取りを栄養交換と言います。幼虫は肉食性で様々な昆虫類やクモ類を餌として与えられます。巣は枯れ木などを材料にした大型の巣を作ります。巣の大きさは直径が最大40〜50センチになるものもあります。旅館などで飾りにしている巣を見たことがありますが、ハチがいる状態の巣を想像すると恐ろしくなります。巣の出入り口は1箇所です。巣は樹の洞や倒木の空間、民家の軒下などに作られます。オオスズメバチは攻撃性も毒性も強く、何と日本に生息するオオスズメバチが世界最大の攻撃性を持った殺人蜂になります。しばしば人が襲われて、日本国内で死者も多く出している最強の毒蜂がオオスズメバチです。毒液には仲間を集めるフェロモンが含まれていて、1匹に攻撃されて刺されても大変な害があるというのに、集団で攻撃されたら命も危険にさらされるのも当然です。自然界の動物、昆虫を含めて1番死者を出しているのがオオスズメバチになります。毒の成分はテトロドトキシンという物質になります。クマが天敵と言われていて、そのためか黒い色に反応して、特に黒い部分を攻撃することが知られています。刺されにくい色は白色と言われています。白い手ぬぐい等を持っていたら頭部や眼、首の周りは刺されやすく、刺されると危険な部位になるので、白い手ぬぐい等で覆うなどして、身を守るようにした方が良いです。スズメバチのいそうな山野に行くときは白い服がベストですね。オオスズメバチは縄張り意識が強いハチで、樹液を吸っている時は凶暴になっています。樹液が出ている樹で喧嘩しているオオスズメバチは他の巣のオオスズメバチになるそうです。越冬は女王蜂が朽ち木の中や樹皮の割れ目の隙、樹洞などで越冬します。翌年の4月下旬ごろから5月に餌を求めて飛び始めて、巣を作る場所を探すので、この時期には大きな体をした女王蜂を見ることができます。この時期の女王蜂の攻撃性は弱いので、慌てないで離れれば危険を回避できます。
オオスズメバチ3.JPGオオスズメバチB2.JPG
オオスズメバチです。名前負けしていない迫力満点の大型のハチです。撮影は緊張します。クワガタ、カブトムシ捕りをされたことがある方には、クヌギ等、樹液に集まることが多いので、良くご存知のハチだと思います。
★クロスズメバチ スズメバチ科。別名ジバチ。体長は女王蜂が15〜16ミリ。働き蜂が10〜12ミリ。体色は、全身が光沢の弱い黒い地色をしていて、斑紋や横縞は白色をしています。脚の色は黄褐色をしています。出現は3〜11月。分布は北海道、本州、四国、九州、佐渡島、種子島、対島、屋久島、沖縄。クロスズメバチは普通種で幼虫は肉食で、餌は昆虫類、クモ類や動物の死骸も餌にします。成虫は花の蜜や幼虫が口から出す養分を餌にします。この餌のやり取りを栄養交換と言います。巣は平地の森林、畑地、土手などの土中や稀に天井裏や壁などの隙間に巣を作ります。普通種でもあまり良く見つからないのは、都市部や住宅街で巣を作ることがない(ほぼ稀にしか作りません)からです。攻撃性は弱く、幼虫の数が多く、幼虫は「ジバチ」や「蜂の子」などと呼ばれて食材にされます。大変良く似ている種類にシダクロスズメバチがいます。クロスズメバチと同様に食用にされています。越冬は女王蜂が越冬します。
クロスズメバチとシダクロスズメバチの違い。  
・クロスズメバチは平地から低山地に生息しています。頭楯中央に見える黒帯は下縁(口の部分)に達していません。複眼の内側の黒紋は両脇に出っ張っていません。巣はクロスズメバチより小さく、巣の色は灰色になるそうです。
・シダクロスズメバチは海抜300メートル以上の高地に多く生息するそうです。北海道では低地から低山地に生息しているようです。体長は女王蜂が15〜19ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。巣はクロスズメバチより大きくなり、巣の色は褐色、茶褐色になるそうです。頭楯中央に見える黒帯は下縁(口の部分)まで達しています。複眼の内側にある黒紋は両脇に出っ張っている部分があります。
大まかな違いはあるのですが、顔の黒紋には若干の個体差があるので、じっくりと観察して特徴を確認しなければいけないのですが、実際には顔面を確認することは難しいので、混在している地域では両種の判別は難しくなります。顔面の比較写真があったらよいのですが、当方の観察エリアの場合、標高が低いのでシダクロスズメバチを見ることはないと思います。
クロスズメバチ.JPG
上、クロスズメバチです。名前の通りに地色の黒い体をしています。5月に撮影した大きな体の女王蜂です。
・アシナガバチの仲間のキアシナガバチ、セグロアシナガバチ、キボシアシナガバチもスズメバチ科なので、毒性は強く刺されないように注意が必要な危険な昆虫になります。
★キアシナガバチ スズメバチ科アシナガバチ亜科。体長21〜26ミリ。日本に住んでいるアシナガバチの中では最大級です。黄色と黒の配色はオオスズメバチに似ていますが、オオスズメバチと比べると細く見えます。出現は4〜10月。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。黒と黄色の配色の黄色が目立つ大型のアシナガバチです。胸背に見える黄色い模様には個体差があります。キアシナガバチはアシナガバチの中でも、最も高い場所にも巣を作ります。巣の色は灰色で、蓮の実に似た釣り鐘型をしています。巣は樹木の雨の当りにくい所や、民家の軒先などに作られます。雑木林や林縁などに多く生息しています。幼虫は肉食性なので、成虫はガやチョウの幼虫などを捕らえて肉団子にして巣に運びます。成虫は昆虫の他、花の蜜、果実の汁、ジュースなども餌にします。キアシナガバチはアシナガバチの中で最も攻撃性が強く、毒性も強い危険なハチです。巣を見つけても刺激しなければ攻撃される確率は低いです。越冬は女王蜂が越冬します。模様も大きさもよく似た種類にセグロアシナガバチがいます。セグロアシナガバチと比べると、キアシナガバチは全体に黄色い部分が多く、触角の先端も黄色い色をしています。キアシナガバチとセグロアシナガバチの見分け方。
・キアシナガバチの触角の下面は黄色ですが、上から見ると基部側は黒くなっています。上から見ると触角の上面の先端部分の3分の1程が黄色く見えます。斑紋には個体差があるもののキアシナガバチの縦長に見える4個の斑紋は黄色くはっきりとしています。
・セグロアシナガバチの触角は全体的に黄色味があります。セグロアシナガバチの縦長に見える斑紋は細く、腹部側の2個(前伸腹節には)はありません。そのため上から見るとキアシナガバチよりも黒っぽく見えます。
キアシナガバチ1.JPGキアシナガバチ巣.JPGキアシナガバチ触角.JPG
キアシナガバチです。撮影は5月。大きかったので越冬を終えた女王蜂です。中、取りためてあったキアシナガバチの巣の写真です。これはまだ小さな巣です。下、巣を作っていた別個体のキアシナガバチの触角。上から見ると先端が黄色で、触角には黒い部分が多く見えます。かなり接近して接写しましたが、威嚇してきませんでした。十分な注意が必要なのは言うまでもありませんが、女王蜂は大人しいのかも知れません。でも刺されたら大変なので接写はお勧めしません。
★セグロアシナガバチ スズメバチ科。体長21〜26ミリと日本国内のアシナガバチの中では日本最大の大きさを誇ります。黒い字に黄褐色の模様のあるアシナガバチ。胸背部には1対の黄褐色の線が見えます。翅は黄色を帯びた暗色をしています。毒性は強く、アナフェラキシーショックを起こし死亡することもあるそうです。雄のセグロアシナガバチは刺しません。雄と雌では触角の先端に違いが見られます。雄の触角の色は暗色をして、先端部が細く尖っています。雌の触角の先端は丸味のある形をしていて、触角の色は黄色をしています。また雄には黒化型がでることが知られています。出現は4〜11月。分布は本州、四国、九州、奄美大島。平地から低山地に生息しています。樹の枝や人家の軒下等、人家周辺にも巣を作り都市部でも見ることができるアシナガバチです。巣は大きくなります。セグロアシナガバチの巣は背面がそり上がっています。成虫の餌は花の蜜や樹液。幼虫は肉食性で、成虫が運んできた肉団子を食べます。肉団子はチョウやガの幼虫でできています。捕らえた場所でかみ砕き、肉団子にして巣に運びます。セグロアシナガバチは攻撃性はやや強く、巣を刺激すると攻撃されてしまいます。人家付近に多い種類なので、人が刺されることが多い種類になります。越冬は成虫(女王蜂)で越冬します。
模様も大きさもよく似ているキアシナガバチとは触角の色に違いがあります。セグロアシナガバチの場合、触角は黄色い色をしています。雄の場合は触角の色は暗色をしています。背部の模様も違っていて、前伸腹節(腹部側の節)に黄斑はないので、背面は全体的に黒っぽく見えます。名前の通りキアシナガバチと比べると背面は黒い部分が多く、黒っぽく見える特徴があります。
セグロアシナガバチ雌.JPG
上、雌のセグロアシナガバチです。スズメバチ科らしい黒と黄褐色の迫力のある模様には、身の危険を感じさせる迫力があります。今回は思い切って接写して見ました。セグロスズメバチは巣に近づかないと意外と攻撃性は弱いです。とはいえ、どのような行動にでるかは予測不能なので刺されたら大変です。このような撮影はお勧めしません。
★キボシアシナガバチ スズメバチ科。体長は14〜18ミリ。キボシと名前にあるのですが、体の黄色は目立たないで、暗い色の体をした黒っぽく見えるアシナガバチです。キボシアシナガバチの巣には特徴があって、巣の蓋が鮮やかな黄色であることが特徴になります。黄色い蓋がかぶっている巣は綺麗に見えます。普通は大型の巣は少ないのですが、巣が大きいものでは巣の上面は反り返っています。巣は林などの樹に作られますが、人家付近にも作ることがあります。出現は4〜10月。分布は北海道、本州四国、九州。腹部の帯は黄色くない。ガの幼虫を餌にします。キボシアシナガバチはコアシナガバチとよく似ていて、良く見ないと同じに見えてしまいます。
キボシアシナガバチ.JPG
まだ巣作りを初めて間もないキボシアシナガバチです。コナラの枝に巣を作っていました。
★コアシナガバチ スズメバチ科。体長11〜17ミリと小型で個体数が多い普通種のアシナガバチです。コアシナガバチの特徴は黒っぽく見える地色をしていて腹部に茶褐色の帯があることです。腹部の第1節、第3節、第4節の紋は黄色い色をしています。上(胸部側)から2番目の横線は茶褐色をしています。よく似ているキボシアシナガバチの場合は、黄色くありません。巣は同じ方向に反り返って伸びあがる様に大きくなっていきます。反り返った形の巣を作ることがコアシナガバチの巣の特徴になります。巣の蓋は白い色をしています。コアシナガバチの巣は大型になることも知られています。攻撃性はやや強く巣を刺激されると攻撃されます。出現は4〜11月。分布は北海道、本州四国、九州、沖縄。山地性のハチで森や林、草原に多く巣を作りますが適応力があり、下草のような低い場所から背の低い樹の枝、生垣などの庭木や人家近くの構造物、人家の雨どいなどにも巣を作ります。都心部や市街地でも多く見れる小型のアシナガバチになります。成虫の餌はガの幼虫など他の昆虫や花の蜜、樹液も吸います。肉団子を作って幼虫の餌として巣に運びます。雄と雌の区別は雄は体が雌よりも小さく、背中の黄色く見える斑紋も雄では小さく目立ちません。触角は雄では触角の先端が尖って曲がって見えます。雄は8〜10月に現れます。雄雌ともに腹部の斑紋には個体差が出るようです。越冬は女王蜂(雌)が樹皮の割れ目、枯れ木にできた隙間や割れ目などに潜り込んで越冬します。
コアシナガバチ雄.JPGコアシナガバチ雄の触角.JPG
コアシナガバチの雄です。雌よりも小さく黒っぽく見えます。下はコアシナガバチの雄の触角です(同1個体)かなり接近しての接写でしたが、何とか撮影できました。
アシナガバチの仲間は今までは怖かったのでスルーしていたのですが、他の写真も撮れたら追加したいと思っています。
posted by クラマ at 14:27| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする