2020年05月16日

カワニナ。黒っぽい淡水にいる巻貝です。

カワニナは円錐形の黒っぽい色をした淡水生の巻貝です。カワニナというとホタルの幼虫の餌としてよく知られています。比較的に綺麗な水でしか生きられないので、都市化が進んだ地域などでは見ることが少なくなっています。カワニナはホタルと似た環境に住むために、ホタルの減少と共に数を減らしています。外見では同じように見えるので、その判別は難しいのですが、日本のカワニナ属は全国に分布する約19種類3型(21種類)と琵琶湖水系に生息する個体群が確認されています。詳しいカワニナの分類は専門家の間でも見解が分かれているようです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄で、琵琶湖水系に生息しているものは琵琶湖固有種を含む16種になります。素人的にはどれも同じに見えてしまうので、正確には遺伝子などを調べないと分からないと思います。カワニナはホタルの餌として他地域に運ばれることがあるのですが、適応できない場合も考えられます。餌となるカワニナを沢山巻いてもホタルが増えないと聞いたことがありますが、このことが関係していると推測できます。雑種が出来てしまったりすると、本来の地域に住んでいたカワニナを滅ぼすことにもなりかねないので、餌とする場合は十分考えて放流することも必要だと思います。昔は小川や清水、用水路にはカワニナやシジミなどの貝類がいましたが、今では見る機会がめっきり減ってしまいました。ホタル(ゲンジボタル)のいる場所にはカワニナが住んでいて、ホタル(ゲンジボタル)がいる可能性のある場所であることが分かります。カワニナはホタル(ゲンジボタル)と似た環境に生育しているわけです。どちらの種も環境が悪化すると生きていけないので、綺麗な水質の小川などは大切にしたいものです。カワニナはホタル(ゲンジボタル、ヘイケボタル)の餌になることで有名な貝です。カワニナの他、モノアラガイ、サカマキガイもホタルの餌になっています。主にカワニナ、マルタニシ、モノアラガイ、サカマキガイはヘイケボタルの幼虫の餌、カワニナはゲンジボタルの幼虫の餌になっています。可愛い巻貝、カワニナを調べてみました。意外なことに食用にもすることもできる淡水生の貝ですが、小さくて可食部位は少なく、そのうえ危険な寄生虫がいるので、食べる場合には十分な加熱が必要になります。数も少なくなっていることもあり、食べることはお勧めしませんが、当ブログを読まれて食べてみようと思われても、あくまでも自己責任でお願いします。当方は1切の責任を持ちません。カワニナは見ていて可愛い貝なので、飼育して見たくなるかも知れませんが、水槽で飼うとなると、その飼育は大変難しいようです。カワニナは環境の変化に弱く、水温も25度以下にしないといけないようです。25度を超えだすと死んでしまうそうです。適度な日照も必要で、水槽内には流れも作らないといけません。環境の変化に弱いので、飼育の際には採取した場所に近い状態を作ることがコツのようです。大変そうなので飼育に対する自信が無かったら、自然の中で観察する方が良いと思います。・PCのモニターを破損してしまい長らく更新できませんでした。かといって、自然観察も思いの他できないでいました。
★カワニナ  カワニナ科カワニナ属。雌雄異体。殻高は約30〜35ミリ。殻径は約12ミリ。分布は分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。個体変異や地域変異が多い種類になります。螺層は10段になることもあるのですが、多くは殻頂が欠損していることが多いです。丸味を帯びた円錐形で細長い殻をしていて卵形の蓋を持っています。から本体の色は白く、殻の表面はオリーブ色〜淡褐色で、殻が黒く見えるのは鉄分の付着により黒っぽく見えるそうです。また生息地の水質も大きく殻の色に関与するということです。水面から見ると泥などをかぶっていたり、すべっとして見える貝の表面ですが、泥を落としたりすると横縞(横肋)や縦筋(縦肋)が見て取れます。殻の表面は、つるつるではないことが分かります。螺層と螺層の間の溝(縫合)は浅くくびれていません。同じ場所に住むカワニナでも流れの早い場所と流れの遅い場所のカワニナでは殻の形が違ってくるようです。流れの緩やかな場所では細長い形、流れの早い場所ではずんぐりとした形になるようです。このような外見の違いは他の貝でも見ることができます。海に生息しているサザエにも殻の特徴の変化を見ることができます。静かな岩場に生息しているものは、殻が丸っこくなっていて、殻から突き出る棘は鋭くありません。波の粗い場所に生育するサザエでは殻から突き出る棘が発達していて、大きく突き出ています。サザエ程の見た目の殻の変化は少なくても、このように殻に違いが出ることは面白いことです。観察しているとカワニナは種類による違いがあるのかもしれませんが、当方観察地では流れの緩い場所に多くいる傾向は強いと思います。
カワニナは流れの緩い川、用水路、清水の湧き出ている小さな小川、湖沼などの比較的に綺麗な水に生息しています。落ち葉の堆積した流れの緩い場所で見つけることが多いのですが、小川や清水でも流れの早い場所にも生息しているものもいます。餌は落ち葉や珪藻類、魚の死骸等を餌にしています。カワニナは胎生で、春と秋に小さな仔貝を産み落とします。数は種類により違います。現在ではホタルの保護、繁殖のためにカワニナを放流することもある様ですが、地域の違う種類をむやみに入れない方が良いと思います。自然繁殖できている場所なら、その地域のカワニナを餌として繁殖させることが望ましいと思います。
カワニナにはウエステルマン肺吸虫、横川吸虫などが寄生していて、食用になるものの注意が必要です。サワガニ等も危険で人に感染します。カワニナは小型で食べる部位も少なく、食べる目的での捕獲も行われていないことが多いです。ウエステルマン肺吸虫は咳、血痰、胸痛等の肺炎症状を起こします。横川吸虫はカワニナが第1中間宿主になっていて人の小腸に寄生して下痢や腹痛を起こします。少数の寄生の場合は症状が出ない場合もあるそうです。
カワニナにはその他、多くの寄生虫が寄生しているようですが、手で持ったぐらいでは感染しないようです。
カワニナの平均寿命は6年。それ以上生きる貝もいます。仔貝は5月〜10月に順次産み落とされます。産み落とされる仔貝の数はカワニナで年間では800〜2000。チリメンカワニナで100〜350程にもなるようです。カワニナの生存率は低く2年までで3%しか生き残れません。かなりの数が自然に死んでしまうようです。それ以上生きる個体の確率はかなり少なくなります。繁殖場所は水草の茂った場所、流れの弱い浅瀬が適しているようです。胎生で生まれたての稚貝は0・5ミリ程ですが、2か月程で2ミリに育ちます。この頃の稚貝がゲンジボタル、ヘイケボタルの幼虫の丁度良い餌になります。大きくなったカワニナはその他サワガニやコイ、他の動物の餌になります。
カワニナ1.JPG
上、カワニナ。縦肋は目立ちません。よく見ると螺肋(横筋)が見えます。カワニナは殻がつるりとした感じが特徴なので、見た目からカワニナで良いのだと思います。チリメンカワニナは殻がヒダ状になっている特徴があります。チリメンカワニナにはA型とB型がありますが、見分け方は胎貝の殻の違いで見分けるので外見上は分かりません。昔はどこにでもいた貝なのですが、今後は自然公園などの管理されている場所や、保護のため捕獲ができない場所でしか見ることができなくなるかも知れません。 
カワニナ比較1.JPGカワニナ比較2.JPGカワニナ比較3.JPG
上、殻の標本を作ってみました。同じ場所でもわずか数メートの違い(水の流れ等)で若干見た目が違う個体がいました。開発のため住宅地になってしまったりと、生息していた場所が無くなっていたり、もうカワニナがいなくなってしまったりと見つけることが難しくなってきました。茹でて中身を出して、殻に付着している汚れを取りました。身は大変小さく、キモの部分を取り除くと食べるには向かないことがすぐに分かりました。身には変な匂いはしませんでした。寄生虫が多いので、食べるには勇気が必要ですね。
カワニナB40ミリ.JPG
上、超大型のカワニナです。先が若干消失していますが、40ミリあった大型です。1体何年生きていたのだろうか?汚れを取らないと黒く見えます。また長年生きた個体は表面の起伏も削れてきます。1番上、標本の個体、下の写真の個体はそれぞれ別の場所のカワニナです。淡水産の巻貝には似たような丸い形をしたタニシがいます。タニシは食用として知られていますが、カワニナは1般的には食べることが知られていません。小さな体と味が良くないからなのでしょうか。美味しかったら郷土料理屋等で、もっと知名度があると思います。食用に適さないようなので、ホタルのために採らないで観察にとどめておいた方が良いと思います。
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2019年06月28日

ヒダリマキマイマイ。巻き方が違う左巻きのカタツムリです。

多くのカタツムリ(正式にはマイマイ)は、ほとんどが殻の巻き方は右巻きです。ヒダリマキマイマイは名前にある通り、普通見られるカタツムリとは逆向きの左巻きをしていることで、種類が簡単に分かります。観察地の神奈川県横浜市では、左巻きの種類のカタツムリは森林性のヒダリマキマイマイになります。大型の種類で時に殻径は50ミリ近くになることもあるようです。殻の幅も高さもあるカタツムリなので、やたらと大きく見えます。庭や畑など人家付近など低地で見ることはなく、林や林縁などに多い種類です。観察地の林床などで白くなった大きな抜け殻(死骸)を調べると、左巻きであることが多いです。生息を確認した場所で、里山を作るための下草や小さな樹の伐採が行われたので、開けた環境になった場合、その後、数が増えたのか減ったのかなど調べてみたいと思っています。ヒダリマキマイマイは山地性のカタツムリなので、他の種類と違い、見たことがある人は少なくなると思います。しかし、探してみると神奈川県では多い種類になるので、見つけることができると思います。ちょっと変わったカタツムリ探しも面白いと思います。変わった種類としては、最近、神奈川県でも確認されているコハクオナジマイマイという種類がいます。当方はまだ見たことがありません。西日本に多い種類で、黄色い殻に見える綺麗なカタツムリだそうです。探してみたいのですが、まだ見つけるに至っていません。日本固有種のコハクオナジマイマイが生息地域を飛び越えて関東に現れた経緯は、人為的な移動があったのではないのかと言われています。要するに、逃げ出したコハクオナジマイマイが野外で繁殖したのではないのかと推測されています。千葉県、房総半島で1991年に関東では最初に発見されたようです。コハクオナジマイマイの分布は本来、九州、四国南部、中国地方西部なので、このことから国内外来種とされています。見つけてみたいものですが、まだ当方観察エリアの近くまでは進出していないようです。コハクオナジマイマイには大きく分けて2つの型があり、殻に色帯のある型(有帯型)と色帯のない型(無帯型)があるそうです。大型のカタツムリ、ヒダリマキマイマイを調べてみました。
★ヒダリマキマイマイ オナジマイマイ科。殻径は30〜45ミリ程の大型のカタツムリ(マイマイ)。山地性で林内、雑木林、林縁に多く生息しています。低地や市街地では見ることができません。分布は本州(関東以西)、伊豆諸島。関東地方では個体数が多い種類になるようです。殻には1本の褐色の帯が入っています。この色帯は幅が狭いです。名前の通りに左巻きのカタツムリです。軟体部は暗褐色をしています。殻の中心部は高さがあります。関東地方に住む大型のカタツムリのミスジマイマイがやや平べったい殻をしていることに対して、ヒダリマキマイマイは中心部が盛り上がっているので、こちらの方がより大型に見えます。日本のレッドデータによると岩手県では準絶滅危惧種になっています。ヒダリマキマイマイには2つの型があり、山地性のものは色が濃い濃色型が多く、低地には色の薄い淡色型が多くいます。産卵は7〜9月に盛んに行われます。乾燥に弱いので、夏には活動を休止します。あまり暑い日が続く場合、夏眠することも知られています。10月頃に産んだ卵はそのまま越冬に入るようです。
ヒダリマキマイマイ.jpg
ヒダリマキマイマイです。この個体はかなり大きく、殻径は45ミリはありました。特大のサイズです。ヒダリマキマイマイのいる場所(死骸で確認)は3か所見つけてあったのですが、やっと撮影できました。ヒダリマキマイマイは殻に丸みがあるので、やたら大きく見えました。死骸の殻が白色に白化した殻はよく見るのですが、生きた個体はなかなか見ることができないでいました。軟体部分の幅も広く、殻も大きな迫力のあるカタツムリ(マイマイ)です。若干の湿り気がないと見つけることが難しい種類なのかもしれません。降水量0%の霧雨の日に見つけました。
見つけてみたい種類のコハクオナジマイマイは千葉県房総半島南部には定着していて、神奈川県でも確認されています。今後見つけてみたいカタツムリです。関東地方での分布は茨木県、千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県で確認されています。東海地方にも進出しているようです。どうやら繁殖力は強いようです。運よく見つけられましたら写真を追加したいと思っています。カタツムリは面白いだけでなく、危険な面も持っています。カタツムリには人体に害を与える危険な寄生虫が寄生しているので、必ず触ったら手を洗うようにしましょう。カタツムリを食べる食文化もあるのですが、生で食べる人はいないと思うのですが、カタツムリは決して生で食べてはいけません。カタツムリの寄生虫にはロイコクロリディウム、広東住血線虫、ブラキライマ属吸虫などがいます。これらは日本でも確認されている寄生虫です。本来ロイコクロリディウムは人に寄生することはありませんが、体内に寄生する可能性があります。1番危険なのが広東住血線虫で、感染した場合、治療法や特効薬がまだ見つかっていないことです。食べなくてもカタツムリの殻だけでなく、通った後のネバネバ(粘液)などに触った場合も手を洗うようにした方が良いわけになります。面白い生き物なので飼う人もいると思います。ペットとして飼う場合にも衛生面には注意が必要になります。安全に飼って楽しんでください。
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2018年09月25日

チャコウラナメクジ、ナメクジ(フタスジナメクジ)、ヤマナメクジを見つけました。ナメクジの種類を調べてみました。

ナメクジは雌雄同体の軟体動物です。農作物や花壇などの植物等が被害にあうことがあります。ナメクジは別名フタスジナメクジと呼ばれていましたが、1般的にはナメクジの仲間を総称的にナメクジと呼ばれることが普通になっているようです。ナメクジの食性は雑食性です。畑地や菜園などにも多くいるためナメクジは農作物の害虫になっています。ヌメヌメした体、クネクネした動作、たまらなくこの姿、形が嫌だという方も多くいて、不快害虫として嫌われています。ナメクジの特徴は、粘液で覆われた体、伸縮性のある体、2本の触角があることが特徴です。ナメクジは夜行性で乾燥を嫌います。雨上がりなど湿り気のある時は、日中でも見ることがあります。ナメクジと呼ぶと、殻をもっていない陸生の貝の総称になっています。ナメクジは色彩や模様は成長と共に変化するようです。種類を特定するとなると、この特徴からさっぱり分からなくなってしまいそうです。夜行性なので観察は夜が向いていますが、雨上がりで湿り気があるときには、昼間でも観察することができます。夜行性なので曇っていたらなお良いです。雨の日には活動していません。ナメクジにしたら洪水に相当してしまうのでしょう。ナメクジを食べる人はいないと思いますが、食べることはできるようです。カタツムリ同様、寄生虫(広東住血線虫)がいるので、食べることは大変危険です。手で持った場合は手をしっかり洗った方が良いです。食べる場合は必ず十分に加熱しないといけません。食べる場合はカタツムリを食用とする場合がありますが、ナメクジは日本では食材として捕獲されることは、ほぼありません。ただ、日本産のカタツムリはヨーロッパで食されるエスカルゴに近いそうです。どちらにせよ、食材として勧めているわけではないので、当ブログを読んだことで、食材として食べないでください。当方は1切の責任は負いません。ナメクジの被害としては農作物や花壇の花や園芸品、ペットに被害が出ます。猫が餌についたナメクジ等を食べてしまい、動物病院に運ばれることもあるようです。ナメクジはあまり良いイメージの無い動物になります。良く目にするナメクジには外来種のナメクジも多くいます。個体変異も多い種類で、斑紋や地色にも個体差が出ることから、正式な種類の判別は難しいです。近年では外来種のマダラコウラナメクジというヒョウ柄に見える大型種が野外で繁殖しているようです。大きさは体長が10〜20センチと迫力のあるサイズになるようです。このマダラコウラナメクジも個体差があり、地色は黄白色、褐色、茶色、灰色などがあるようです。
今回はチャコウラナメクジ、ナメクジ(フタスジナメクジ)、ヤマナメクジを見つけました。他にノハラナメクジ、マダラコウラナメクジも調べてみました。ナメクジが苦手な方は気分が悪くなる前にスルーしてください。
★チャコウラナメクジ コウラナメクジ科。チャコウラナメクジはヨーロッパ原産の外来種のナメクジです。伸びている時の大きさは体長70から80ミリ程。黄褐色から茶褐色で背面に2、3本の線がありますが、背面中央の線は不鮮明で点線状になる個体も多いようです。胸背部は甲羅状になっています。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。人家周辺、畑地、草地などでチャコウラナメクジが最も普通に目にする事ができる種類になります。外来種なのですが、普通の代表的なナメクジになってしまっています。正確にはチャコウラナメクジにも数種類いるらしく、総称的な呼び名になっているようです。発生は年1回になるようです。
チャコウラナメクジ1.JPGチャコウラナメクジ2.JPG
上、チャコウラナメクジです。市街地の住宅など人家付近でよく見かける種類になりました。写真は別個体です。上は茶色実が強い色をしています。下、横側から撮影したものです。
★ノハラナメクジ コウラナメクジ科。外来種。ノハラナメクジは伸びている時で体長30〜40ミリ程の小型種。人家周辺、草原、畑地、公園などに生息しています。触角は灰色から黒色をしています。斑紋はなく地色は灰色〜茶色をしています。体の中央より尾部側には網目状の模様があります。農作物、園芸品種に被害を与える害虫です。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。発生は年2回になるようです。写真はありません。
★フタスジナメクジ 別名ナメクジ。ナメクジ科。ナメクジというと本来はこの種を指していた様ですが、外来種に追われてしまい数が減ってきたようです。また、ナメクジの呼び名は総称的になっているので、ここでは別名のフタスジナメクジを使いました。フタスジナメクジの名前の由来は、体側に褐色や黒色の筋が見える個体(2本線)が多いことによります。ナメクジ(フタスジナメクジ)は体側と背面中央に褐色や黒い線が見え、3本の線があることになります。ただ、しばしば背面中央の黒い線は消失、または不鮮明な個体が多くいるため、別名のフタスジナメクジの名前が付きました。この別名のフタスジナメクジの名前から判断してしまうと、別種かと思ってしまうかもしれませね。フタスジナメクジは伸びた時の体長は80ミリ程。特徴をあげると、灰色や淡褐色の地色をしていますが、褐色の個体もいるなど、色彩には変異があります。体側にある2本の線は鮮明ですが、中央の背中に見える線は不鮮明か、見えない個体が多いことです。触角の色は黒色です。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。人家、庭、公園、林縁、森林などに生息しています。発生は年1回になるようです。
ナメクジ(フタスジナメクジ)2本線.JPGナメクジ(フタスジナメクジ)3本線.JPGナメクジ(フタスジナメクジ)70ミリ.JPG
ナメクジ(フタスジナメクジ)です。上の個体は2本線(左右の体側に1本ずつ1本ずつ)で、中、3本線(背面中央部と体側)に見えるナメクジ(フタスジナメクジ)です。下、伸びているとさらに細長く見えます。このナメクジの長さは70ミリ程です。人家付近では少なくなっています。公園や自然公園、林縁の石垣などで多く見られる種類になっています。
★ヤマナメクジ ナメクジ科。日本在来種。ヤマナメクジは日本最大で伸びると20センチに達する大型のナメクジです。分布は本州、四国、九州。ヤマナメクジは森林性のナメクジで触角は短く、地色は黄褐色、褐色、黒褐色で体側には黒褐色の太めの線が見えます。この線は体側にある2本だったり、背面中央にもあるなど個体差があります。色彩にも個体差がありますが、茶褐色、茶色系のものが多いように思います。ヤマナメクジは体を縮めても太さがあり、山間部など森林に多い種類になります。キノコに張り付いて食べている所を見かけます。枯葉などより柔らかいキノコは好物のようです。ヤマナメクジによってキノコの胞子が運ばれていると言われています。今後、研究者によってさらに詳しいことが分かってくると思います。
ヤマナメクジ.JPG
大型の在来種、ヤマナメクジです。褐色の個体です。林縁の歩道の脇にいました。地面は湿っていた物の、移動するには距離があったようで縮こまっていました。水分を失いすぎた様です。地面を這っていることは少なく、樹に張り付いていたり、キノコに集っている所をよく見ます。
★マダラコウラナメクジ コウラナメクジ科。マダラコウラナメクジはヨーロッパ原産の外来種の大型種で、大きさは体長が10〜20センチ。分布は北海道、本州(関東地方)。島根県でも発見されたようです。実際の分布は広がると思われます。地色は黄白色、褐色、茶色、灰色などでヒョウ柄の斑紋(黒い斑紋)があります。今後、農作物に対する被害が懸念されています。
まだ神奈川県の当方観察地には進出していないようです。マダラコウラナメクジは在来種とは明らかに違って見える斑紋のあるナメクジです。
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