★ダイダイゴケ 樹皮や岩上に見られ、下層菌糸層、縁部は青や青黒い縁取りがあり、成熟していくと縁部は消滅していくようです。特徴は子器の盤がオレンジ色をしていることです。子器は1・5ミリに達するようです。地衣体はやや顆粒状で子器はオレンジ色のレカノラ型になります。レカノラ型とは子器の周囲(果托)が地衣体と同じ色になっているものです。ダイダイゴケは大気汚染(2酸化硫黄等)に強い種類になるようです。
前に紹介したツブダイダイゴケの記事も見ていただけたら解りやすいかも知れません。

道路の縁石のコンクリートの上に生えていました。ツブダイダイゴケの塊が主に右と左上に見られます。違って見えますが、この岩上生のダイダイゴケと思われるものは扁平で少し厚みがあるように見えました。乾燥時の色になります。



1枚目、2枚目は自然石を使った石垣に生えていました。縁取りが見てとれます。この石垣の斜面にはアナイボゴケ科の1種の地衣類が多く生えていて、ツブダイダイゴケの発生はありません。直射日光の当たらない斜面にあるためツブダイダイゴケの生育には適していないのかもしれません。黄色い地衣体が薄く岩に張り付いている疣状地衣(固着地衣)です。岩に発生している地衣類は酸を出して岩(石)を溶かして固着します。岩を風化、劣化させる働きもある訳です。3枚目、湿潤時の地衣体の様子です。とても弱い小雨の中なので、十分に濡れていますが、地衣体が盛り上がったり、鱗片状の塊は見られません。乾燥時は薄い黄色や硫黄色が多いのですが、水分を含むと緑色が出てきます。地衣類として藻類と共生していることが分かります。子器の盤はオレンジ色(橙色)をしています。


上、拡大して見てみると地衣体には厚みがなく、薄く張り付いていることが分かります。下、アナイボゴケ科の地衣類の上に生えているようです。下面にあたる部分が盛り上げっていると、地衣体も盛り上がって見えるという事になるのかも知れません。見れば見るほど自信がなくなってくる難解さがあります。正確には試薬での検査が必須になってくると思います。

上の写真は見た目は岩上生のダイダイゴケとして紹介させてもらったものと同じように見えましたが、湿潤時には違った感じになりました。間隔があり、鱗片状のものがあるように見えます。子器の盤は同じオレンジ色です。ダイダイゴケ科の仲間の特徴になるようです。
観察は2月から始めていたのですが、かなりの時間を食ってしまいました。地衣類は成長が遅いのでのんびりと長期にわたって観察することができます。また水分を含んで起こる色の変化も面白いです。

