ロウソクゴケもロウソクゴケモドキも黄色い色をした地衣類(ライケン)です。木の樹幹などの樹皮の上に張り付いている黄色い色の地衣類です。ロウソクゴケ、ロウソクゴケモドキは樹皮や石の上にも発生しています。黄色い色をしているのでよく目立ちます。ロウソクゴケは小型の葉状地衣になります。地衣体の形が葉に似ている地衣類の仲間ということです。大きさは1〜3センチ程の円形や楕円形をした塊を作りますが、いくつかが集まって大きな塊(コロニー)を作ることもあります。木の樹幹にマット状に広がって何が何だか分からなくなってしまっているほど広がっているものまであります。近くでよく見ると葉の形をしたものが集まっていることが分ります。小さくても綺麗な黄色をしている良く目立つ地衣なので見つけるのは簡単です。腹面からは白い透明に近い感じの擬根も見ることができます。裂片が粉芽を多くつけて、葉状の形をした地衣体が分からなくなってしまっているものもあります。ロウソクゴケモドキはロウソクゴケのようなはっきりと葉の形を作らない顆粒状の地衣体を作ります。似た種類にコガネゴケ、レプラゴケがあります。「進化する地衣類図鑑」を参照させていただいたら、ロウソクゴケモドキの日本産は1種類らしいのですが、詳細については良く分かりません。本来するべき試薬での判別をしていないので、ここでは外見上の判断でロウソクゴケ、ロウソクゴケモドキとして紹介させていただきます。専門家ではないので間違っていてもご勘弁ください。岩上生のロウソクゴケモドキを追加しました。
ロウソクゴケも見比べていると裂片の切れ込みの深くやや細長いタイプと切れ込みがやや弱い、裂片の先端部分の広いものもあり、個体差があるのかもしれません。粉芽をつけている裂片が粉芽で覆い尽二酸化硫黄等の大気汚染には強く都市部の公園でも見ることができます。どちらも子器をつけることは稀なようで、もし見ることができたら運が良いのかも知れませんね。子器は地衣体と同じ色をした果托のレカノラ型で子器の盤も同じ色か同じ色に近いものを見ています。ロウソクゴケもロウソクゴケモドキも日陰にあるものは黄緑色をしたものがあります。そのため見た目の色では黄色から黄緑色まであることになり、同じように黄色から黄緑色の色をしているコガネゴケと間違いやすくなってしまいます。レプラゴケは総称になっていて色は黄緑色〜青灰色、淡緑色などがあり紛らわしくなっています。本当はこれら似た種類が多くあるので薬品を使っての判別ではない限り断言できないのです。木に生えるものを樹上性、岩や石の表面に生えるものを岩上生と呼んでいますが、ロウソクゴケもロウソクゴケモドキもどちらからの発生もあるので、見つける機会は多くなる種類だと思います。岩上生のロウソクゴケは特に小型のものが多い気がします。小さくても葉の形が見てとれますので、判別が難しい地衣類の中にあっても、ロウソクゴケは比較的に分かりやすい地衣類になると思います。ロウソクゴケモドキは鱗片状や顆粒状と幅があるようなので、紛らわしくなってきます。ロウソクゴケは樹上性、岩上生共に日当たりの良い場所の木や岩(石)の上に多く、コガネゴケよりも乾燥に強いようです。葉の形は見てとれず、指先で触るとゴワゴワしているように感じます。コガネゴケは樹上性で粒状の鮮やかな黄色、山吹色をしていることが特徴で、鮮やかな黄色や山吹色が指で触ると指先に付着します。粒子が細かく柔らかい構造になっています。レプラゴケは子器を作らない不完全地衣類の総称で樹皮や石の表面などに発生する樹上性、岩上生の地衣類になります。こちらも粉っぽいものが多く、指先で表面を触ると指に色がつきます。湿潤時だと簡単に色が指につきやすいです。色に違いがなければコガネゴケとレプラゴケはとても区別が難しくなると思います。ロウソクゴケとロウソクゴケモドキを調べてみました。
★ロウソクゴケ ロウソクゴケ科。分布は本州四、四国、九州。小型の葉状地衣。鮮やかな黄色、黄色をしていますが日陰では黄緑色、オリーブ色をしたものもあります。大きさは1〜3センチの円形〜楕円形ですがかたまって大きな群落(コロニー)を作ることがあります。木の樹幹をマット状に覆い尽くしていることもあります。山地から低地の樹幹などの樹皮上、岩や石の表面などに固着する樹上性、岩上生の地衣です。子器は稀でレカノラ型。子器の盤も地衣体と同じような色をしていて綺麗です。盤の大きさは1・5ミリ程度。裂片からは粉芽を多くつけ、擬根は透明感のある白い色をしています。地衣類としては2酸化硫黄などの大気汚染に強く、都市部でも大気汚染の進んだ場所でない限り見つけることができる種類になります。ロウソクゴケの名前の由来はヨーロッパでロウソクの染料として使われたことから来ています。




ロウソクゴケです。鮮やかな黄色をしている綺麗な地衣類です。1枚目、岩上生。石の上に生えていました。2、3、4枚目樹上性。2枚目、子器ができています。子器の盤も地衣体と同じ色をしています。3枚目、裂片が丸っぽく見えるタイプです。4枚目、裂片の切れ込みがやや深く、やや縦長に見えるタイプです。写真中央部分には擬根が見てとれます。透明感のある白い擬根です。


上、日陰に生えていた黄緑色〜オリーブ色をしたタイプの地衣体と子器です。下、日の当たる所で見る鮮やかな黄色の色をしたロウソクゴケの地衣体と子器です。どちらも綺麗な色をしています。共に木の幹に生えていた樹上性のものです。
★ロウソクゴケモドキ ロウソクゴケモドキ科。「進化する地衣類図鑑」を参照させていただいたら、日本産は1種類のようで顆粒状とのことです。木の樹皮や岩や石の表面に生える樹上性、岩上生の地衣です。都市部でも見られ二酸化硫黄などの大気汚染に強い種類になります。地衣体は黄色〜黄緑色をしています。日陰では黄緑色があります。子器は稀にしかつけません。子器はレカノラ型になります。



ロウソクゴケモドキです。1枚目は乾燥時、2枚目は湿潤時のものです。同じ石の表面に生えていた個体の比較になります。3枚目は樹上性のロウソクゴケモドキの子器です。お分かりいただけるでしょうか、子器はかなり小さいものです。
地衣類は藻類と菌類の共生体で湿潤時には藻類の色が浮かび上がるので、見た目の色が変わってきます。面白い1面を見ることができます。





上の4枚は岩の上に生えていたロウソクゴケモドキ。細かい顆粒状の塊に子器ができていました。岩上生のロウソクゴケモドキとさせていただきます(試薬での検査をしていないので間違っていてもご容赦ください)1枚目、湿潤時。1枚目の写真で子器がオリーブ色に見えるものがあることが分ります。顆粒状になっていることも見てとれます。2枚目も湿潤時、少し離れて撮影したものです。(1〜3枚目は同じものの写真ではありませんが、近くにあった別の個体になります。)3枚目は写真を追加しました。子器の部分を少し拡大したものです。 4枚目は乾燥時の写真です。5枚目は4枚目と同じものの拡大になります。乾燥時に小さな橙色っぽい子器が見えました。ピンボケになってしまいましたが、子器の色が濃かったものを見つけたので撮影してみたものです。