2015年09月08日

コガネゴケ、レプラゴケ。粉状のカビのように見える地衣類です。

コガネゴケもレプラゴケも表面が粉状になっている地衣類です。コガネゴケは鮮やかな黄色から緑色をした綺麗な地衣類で、木の幹などの樹皮に生えています。やや湿気を帯びている時などは何とも言えぬ綺麗な色に見えることがあります。コガネゴケにはオレンジ色(橙色系)のものまであるようですが、多くは黄色い色のものになるようです。レプラゴケは木の樹皮や石にも生えているまだ良く分っていない子器を作らない不完全地衣類です。レプラゴケの呼び名は総称になっています。学名にもSPがついていて、学名はLepraria Spです。色は薄い青灰色や灰緑色、緑色っぽいものまであります。総称でまとめられているので色には違いが出てくるようです。ここでも分類は見た目で行っています。素人なので試薬を用いた判別はしていないので間違っていてもご勘弁ください。コガネゴケもレプラゴケも大気汚染や乾燥には強い種類になります。特にレプラゴケは強いようで都市部の街路樹の樹幹や石垣などにも見ることができます。街路樹の樹幹に広がって生えていることもあります。レプラゴケは石の表面にも発生していて石に着いている粉状のカビのように見えます。コナゴケはさらに細かい粉状の地衣類になります。色は明るい緑色をしているようです。
★コガネゴケ コガネゴケ科。樹皮上に固着して生える樹上生の鮮黄色から緑色をした顆粒状の痂状地衣になります。オレンジ色、橙色系のものもあるようです。随層ははっきりしない細かい顆粒をつけていて、普通は子器をつけることがないようです。分布は本州、四国、九州。公園や山林の樹木に生える樹上生の地衣類です。乾燥と2酸化硫黄などの大気汚染にも強い方なので都市部でも見ることができます。
★レプラゴケ レプラゴケ属。まだ良く分っていない地衣類です。子器を作らない不完全地衣類になり、呼び名は総称になっています。色は薄い青灰色や灰緑色、緑色っぽいものまであります。乾燥や2酸化硫黄などの大気汚染にも強い方の種類になるので、都市部でも見ることができます。樹皮に発生している所をよく見ます。樹幹や石などに生える樹上生、岩上生の地衣類になります。色の付いたカビのように見える薄く張り付いている地衣類です。総称になっているので本来はレプラゴケの仲間とすることが正しいのかも知れませんが、ここではレプラゴケとして紹介させていただきます。
コガネゴケ1.jpgコガネゴケ2.jpgコガネゴケ子器?.jpg
コガネゴケです。綺麗な鮮やかな黄色をしています。1枚目(1番上)の黄色い部分がコガネゴケです。周りに見えるピンクがかった色をしているのも地衣類ですが、種類は分かりません。広範囲に渡り樹皮に張り付いています。3枚目は橙色の子器のようなものが写りこんでいました。その拡大写真ですが、これ以上拡大すると良く分らなくなってしまうので、分かりにくいのですがこの倍率で見てみてください。コガネゴケは普通は子器を付けない種類になっているので間違っている可能性が十分にあります。あくまでももしかしたら、という半信半疑で見てください。オレンジ色の小さな粒が見えています。間違っていてもこのような写真が撮れました。ということでご勘弁ください。
コガネゴケ橙色系1?.jpgコガネゴケ橙色系?2.jpg
こちらも良く分らない(正体不明)ものです。コガネゴケにも橙色系の色をしたものがあるようなので、試薬の検査をしていないのでガセになる可能性が大きいのですが、こちらも、このようなものがありました。ということでご覧ください。上は橙色に白いリングの模様が浮かび上がっていて面白いので撮影したものです。このリング状の模様ができたのは、他の種類の地衣類か何かと勢力をしのぎあっているからなのでしょうか。良く分りませんが綺麗に見えます。下は薄い橙色のものです。この2枚はコガネゴケではないかも知れません。他に似たような色の違う種類もあるのか、ということで見てもらえたらと思っています。
レプラゴケ2.jpgレプラゴケ3.jpgレプラゴケ拡大.JPG
上の3枚、レプラゴケです。色が違っています。1枚目はキンモクセイの樹皮に発生していました。2枚目は川沿いの湿気のある大きなサクラの樹幹に発生していました。コケの上に生えているようで厚みを感じました。薄い青味のある不思議な色合いです。地衣類は樹皮に幅広く発生している種類が多くありますが、樹皮から木の養分を奪うことはありませんので、木を枯らしてしまうことはありません。2枚目の写真の桜の木の場合、根元から2メートルほども上に広がって発生していました。見た目に木を枯らすのではないのかというイメージの悪さはあるのかなと思いました。3枚目、拡大したものです。コナラの樹皮に発生していました。非常に細かい顆粒状になっていることが分かります。3枚とも別のレプラゴケです。
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2015年09月07日

ロウソクゴケ、ロウソクゴケモドキ。木や石についている綺麗な黄色い色をした地衣類です。

ロウソクゴケもロウソクゴケモドキも黄色い色をした地衣類(ライケン)です。木の樹幹などの樹皮の上に張り付いている黄色い色の地衣類です。ロウソクゴケ、ロウソクゴケモドキは樹皮や石の上にも発生しています。黄色い色をしているのでよく目立ちます。ロウソクゴケは小型の葉状地衣になります。地衣体の形が葉に似ている地衣類の仲間ということです。大きさは1〜3センチ程の円形や楕円形をした塊を作りますが、いくつかが集まって大きな塊(コロニー)を作ることもあります。木の樹幹にマット状に広がって何が何だか分からなくなってしまっているほど広がっているものまであります。近くでよく見ると葉の形をしたものが集まっていることが分ります。小さくても綺麗な黄色をしている良く目立つ地衣なので見つけるのは簡単です。腹面からは白い透明に近い感じの擬根も見ることができます。裂片が粉芽を多くつけて、葉状の形をした地衣体が分からなくなってしまっているものもあります。ロウソクゴケモドキはロウソクゴケのようなはっきりと葉の形を作らない顆粒状の地衣体を作ります。似た種類にコガネゴケ、レプラゴケがあります。「進化する地衣類図鑑」を参照させていただいたら、ロウソクゴケモドキの日本産は1種類らしいのですが、詳細については良く分かりません。本来するべき試薬での判別をしていないので、ここでは外見上の判断でロウソクゴケ、ロウソクゴケモドキとして紹介させていただきます。専門家ではないので間違っていてもご勘弁ください。岩上生のロウソクゴケモドキを追加しました。
ロウソクゴケも見比べていると裂片の切れ込みの深くやや細長いタイプと切れ込みがやや弱い、裂片の先端部分の広いものもあり、個体差があるのかもしれません。粉芽をつけている裂片が粉芽で覆い尽二酸化硫黄等の大気汚染には強く都市部の公園でも見ることができます。どちらも子器をつけることは稀なようで、もし見ることができたら運が良いのかも知れませんね。子器は地衣体と同じ色をした果托のレカノラ型で子器の盤も同じ色か同じ色に近いものを見ています。ロウソクゴケもロウソクゴケモドキも日陰にあるものは黄緑色をしたものがあります。そのため見た目の色では黄色から黄緑色まであることになり、同じように黄色から黄緑色の色をしているコガネゴケと間違いやすくなってしまいます。レプラゴケは総称になっていて色は黄緑色〜青灰色、淡緑色などがあり紛らわしくなっています。本当はこれら似た種類が多くあるので薬品を使っての判別ではない限り断言できないのです。木に生えるものを樹上性、岩や石の表面に生えるものを岩上生と呼んでいますが、ロウソクゴケもロウソクゴケモドキもどちらからの発生もあるので、見つける機会は多くなる種類だと思います。岩上生のロウソクゴケは特に小型のものが多い気がします。小さくても葉の形が見てとれますので、判別が難しい地衣類の中にあっても、ロウソクゴケは比較的に分かりやすい地衣類になると思います。ロウソクゴケモドキは鱗片状や顆粒状と幅があるようなので、紛らわしくなってきます。ロウソクゴケは樹上性、岩上生共に日当たりの良い場所の木や岩(石)の上に多く、コガネゴケよりも乾燥に強いようです。葉の形は見てとれず、指先で触るとゴワゴワしているように感じます。コガネゴケは樹上性で粒状の鮮やかな黄色、山吹色をしていることが特徴で、鮮やかな黄色や山吹色が指で触ると指先に付着します。粒子が細かく柔らかい構造になっています。レプラゴケは子器を作らない不完全地衣類の総称で樹皮や石の表面などに発生する樹上性、岩上生の地衣類になります。こちらも粉っぽいものが多く、指先で表面を触ると指に色がつきます。湿潤時だと簡単に色が指につきやすいです。色に違いがなければコガネゴケとレプラゴケはとても区別が難しくなると思います。ロウソクゴケとロウソクゴケモドキを調べてみました。
★ロウソクゴケ ロウソクゴケ科。分布は本州四、四国、九州。小型の葉状地衣。鮮やかな黄色、黄色をしていますが日陰では黄緑色、オリーブ色をしたものもあります。大きさは1〜3センチの円形〜楕円形ですがかたまって大きな群落(コロニー)を作ることがあります。木の樹幹をマット状に覆い尽くしていることもあります。山地から低地の樹幹などの樹皮上、岩や石の表面などに固着する樹上性、岩上生の地衣です。子器は稀でレカノラ型。子器の盤も地衣体と同じような色をしていて綺麗です。盤の大きさは1・5ミリ程度。裂片からは粉芽を多くつけ、擬根は透明感のある白い色をしています。地衣類としては2酸化硫黄などの大気汚染に強く、都市部でも大気汚染の進んだ場所でない限り見つけることができる種類になります。ロウソクゴケの名前の由来はヨーロッパでロウソクの染料として使われたことから来ています。
ロウソクゴケ・石上生.jpgロウソクゴケ1樹皮.jpgロウソクゴケ2樹皮.jpgロウソクゴケ3樹皮.jpg
ロウソクゴケです。鮮やかな黄色をしている綺麗な地衣類です。1枚目、岩上生。石の上に生えていました。2、3、4枚目樹上性。2枚目、子器ができています。子器の盤も地衣体と同じ色をしています。3枚目、裂片が丸っぽく見えるタイプです。4枚目、裂片の切れ込みがやや深く、やや縦長に見えるタイプです。写真中央部分には擬根が見てとれます。透明感のある白い擬根です。
ロウソクゴケ4子器.jpgロウソクゴケ5子器.jpg
上、日陰に生えていた黄緑色〜オリーブ色をしたタイプの地衣体と子器です。下、日の当たる所で見る鮮やかな黄色の色をしたロウソクゴケの地衣体と子器です。どちらも綺麗な色をしています。共に木の幹に生えていた樹上性のものです。
★ロウソクゴケモドキ ロウソクゴケモドキ科。「進化する地衣類図鑑」を参照させていただいたら、日本産は1種類のようで顆粒状とのことです。木の樹皮や岩や石の表面に生える樹上性、岩上生の地衣です。都市部でも見られ二酸化硫黄などの大気汚染に強い種類になります。地衣体は黄色〜黄緑色をしています。日陰では黄緑色があります。子器は稀にしかつけません。子器はレカノラ型になります。
ロウソクゴケモドキ乾燥時石上。4.jpgロウソクゴケモドキ湿潤時石上。3.jpgロウソクゴケモドキ樹上生、子器.jpg
ロウソクゴケモドキです。1枚目は乾燥時、2枚目は湿潤時のものです。同じ石の表面に生えていた個体の比較になります。3枚目は樹上性のロウソクゴケモドキの子器です。お分かりいただけるでしょうか、子器はかなり小さいものです。
地衣類は藻類と菌類の共生体で湿潤時には藻類の色が浮かび上がるので、見た目の色が変わってきます。面白い1面を見ることができます。
ロウソクゴケモドキ岩上生2.jpgロウソクゴケモドキ岩上生3.jpgロウソクゴケモドキ岩上生。子器拡大.JPGロウソクゴケモドキ岩上生乾燥時4.jpgロウソクゴケモドキ岩上生・拡大5.jpg
上の4枚は岩の上に生えていたロウソクゴケモドキ。細かい顆粒状の塊に子器ができていました。岩上生のロウソクゴケモドキとさせていただきます(試薬での検査をしていないので間違っていてもご容赦ください)1枚目、湿潤時。1枚目の写真で子器がオリーブ色に見えるものがあることが分ります。顆粒状になっていることも見てとれます。2枚目も湿潤時、少し離れて撮影したものです。(1〜3枚目は同じものの写真ではありませんが、近くにあった別の個体になります。)3枚目は写真を追加しました。子器の部分を少し拡大したものです。 4枚目は乾燥時の写真です。5枚目は4枚目と同じものの拡大になります。乾燥時に小さな橙色っぽい子器が見えました。ピンボケになってしまいましたが、子器の色が濃かったものを見つけたので撮影してみたものです。
posted by クラマ at 18:26| Comment(0) | 地衣類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月05日

コフキヂリナリア。木の樹皮に張り付いている葉状の地衣類です。

コフキヂリナリアは木の樹皮や岩上に生える葉状地衣類です。ムカデゴケ科に属しています。地衣類には良く似た物が多く判断に迷うことが多いです。同じ科のムカデゴケの仲間によく似た物が多いのですが、特徴をつかむと種類の特定が難解の地衣類にあって、分かりやすい種類になるかと思います。他の地衣類同様に、乾燥時と湿潤時で色が変わることも面白い特徴になります。共生する藻類の種類によるものか、地衣体の色に変化があるのも興味深いです。大気汚染に弱い種類が多い地衣の中でも、大気汚染に強い方になるために、都心部の公園などでも見ることができる種類になります。珍しい種類ではないので都心部や低山地帯に多くみられるます。地衣類は大気中の2酸化硫黄等に弱いため、交通量の多い街路樹などでは見ることが難しくなります。コフキジリナリアは岩や石の表面にも生育していますが、多くは太い木の幹の樹皮上に発生していることが多いです。ムカデゴケの仲間との区別するうえでの、コフキジリナリアの特徴は地衣体の外周部分、つまり外縁の鱗片の先端部分が立ち上がらないで、木の樹皮に密着して広がって成長していくことと、裂片に隙間がなく、くっついて(密着して)地衣体を形成していくことにあります。ほぼ円形状に近い形をしていますが、時に楕円形や他の個体とくっついてしまった個体も見ることがあります。乾燥時には汚白色、類白色、灰白色、青白色などの色に見えることが多く、雨などで湿気を帯びると緑色が浮き上がってきます。樹皮に強く固着しているように見えることも特徴になります。自然公園などでは樹幹の太い木を探すと見つけやすいと思います。コフキジリナリアを調べてみました。
★コフキジリナリア ムカデゴケ科。分類は子嚢地衣類。木にぴったりと張り付いている形は葉状をした葉状地衣類です。分類では子嚢地衣類。形状は葉状で円形に見えるものが多いです。径は5〜10センチ。低地の樹幹、木の枝、石の上などに生える樹上生、岩上生の地衣類になります。ムカデゴケ科という名前のイメージのように木の樹皮に張り付いていて、裂片の先端がわずかにウネッと曲がって周囲に這い出しているように見えます。立ち上がったり、樹皮から離れることはありません。這い出している裂片同士も密着していて表面は波打って見えます。地衣体の中央付近には粉芽がかたまって付きます。無紛状のこともあります。粉芽は半球形または痂状のソラリア(粉芽塊)になります。分布は本州(関東以西)四国、九州、沖縄。都市部、低山地帯に多く生育しています。都市部でも大気汚染の進んだ地域では見ることができません。地衣体の色は類白色、青白色、灰白色などをしています。裂片は中央付近では不明瞭になります。湿り気を帯びたコフキジリナリアは色を変えるので乾燥時と雨上がりでは違ったものに見えてしまいます。地衣類は不思議な生き物です。
コフキヂリナリア1.jpgコフキヂリナリア2.jpg
コフキジリナリアの写真です。上、わずかに紅色が見えています。稀に赤橙色っぽい色や紅色っぽく見えるものがあります。髄層に色の付いたものがあるようで、そのことから見える色のようです。下、うっすらと青が見えるタイプです。周りに見える黄色は地衣類のロウソクゴケです。共に樹皮に生えていました。
コフキヂリナリア3.jpgコフキヂリナリア4.jpg
上は乾燥時、下は湿り気のある時です。水分を得ると緑色に地衣体の色が変わります。写真の物は同じものではありません。
コフキヂリナリア岩上生.jpgコフキヂリナリア・ソラリア.jpg
上、岩上生のコフキジリナリアです。石の上に生えていました。下、樹上性の別の個体の拡大写真です。裂片の先端と中央付近のソラリア(粉芽塊)の様子が見てとれます。よく似たムカデゴケは裂片に隙間があることで区別することができます。写真で見ても微妙に色が違っているのが分かります。探して比べて見るとなかなか面白いです。
posted by クラマ at 18:44| Comment(0) | 地衣類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする