地衣類は分類が難しく、試薬を使って調べていないので、間違っているかも知れません。正確にはダイダイサラゴケの1種、トゲカワホリゴケの1種とする方が良いかも知れません。見た目の特徴でダイダイサラゴケとトゲカワホリゴケとして紹介させていただきます。ダイダイサラゴケはサラゴケ科、トゲカワホリゴケはイワノリ科になりますが、もちろんトゲカワホリゴケは地衣類で海藻や淡水系のノリではありません。ダイダイサラゴケとトゲカワホリゴケは樹上(樹皮)、岩や石の上に生えます。今回見つけた物は岩上に発生していたものです。ダイダイサラゴケによく似た種類に、子器がさらに小さいコツブダイダイサラゴケガあります。コツブダイダイサラゴケの子器の盤の直径が0・4〜0・8ミリと小さく、ダイダイサラゴケの子器の盤では0・4〜2ミリと大きくなります。子器の盤がとても小さく、盤の色が肌色をしたものがあります。おそらくこちらがコツブダイダイサラゴケになるものと推測しています。ダイダイサラゴケの子器は12月頃から翌年3月(4月初め)頃まで見られます。子器は円形の皿形をしたレカノラ型で地衣体の表面に散在します。子器は多くついているもの、少ししかついていないものなどが見られます。ダイダイサラゴケとして今回紹介させていただきます。トゲカワホリゴケは黒っぽい海藻に似ています。トゲカワホリゴケは、トゲ+カワホリ+コケです。トゲと名前にある部分は裂芽のことで、無性生殖器官になります。カワホリとはコウモリの古い呼び方です。なるほど、よく見るとコウモリの羽の膜状の部分と色も厚みの感じも似ています。コケはそのままコケのことです。乾燥が続くと小さくなって消えてしまいます。岩上にトゲカワホリゴケが生えていた形跡は見ることができる場合もありますが、岩上生のコフキジリナリアやムカデゴケがすぐに消えないで成長していくことを考えると、発生の時期を外すと見つけることが難しくなります。地衣類の中でも1番ワカメなどの海藻にイメージがあっている姿形をしています。石にワカメのようなものがはりついて発生していたら、イワノリ科のカワホリゴケの仲間と思ってよいかと思います。この仲間も良く似た物が何種類かあります。幸いなことにトゲカワホリゴケの発生する石を見つけたので、運よく観察の機会を持つことができました。ダイダイサラゴケ、トゲカワホリゴケを調べてみました。
★ダイダイサラゴケ サラゴケ科。樹上(樹皮上)、岩上、土の上の苔の上などに発生します。痂状固着地衣。地衣体は灰色〜薄い黄緑色。日陰では暗オリーブ色をしています。地衣体にコケが混ざりこんで、おやっと思うものもあります。子器は12月から3月(観察スポットでは4月初めまで見ることができます)地衣体の大きさは10センチを超えるものもあります。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。地衣体には粉芽も裂芽もありません。子器はレカノラ型で0・4〜2ミリで円形の皿形をしています。盤の色は橙黄色、赤橙色、黄赤色。よく似た種類に、子器がさらに小さいコツブダイダイサラゴケガあります。コツブダイダイサラゴケの子器の盤の直径は0・4〜0・8ミリで、盤の色は肌色など薄い色になるようです。子器は円形の皿形をしていてレカノラ型になります。
★トゲカワホリゴケ イワノリ科。低地から山地の樹上(樹皮上)、岩上に発生します。分布は北海道、本州、四国、九州。地衣体の大きさは直径3〜6センチ。地衣体の色は暗褐色、暗緑褐色、黒色などの色をした薄い膜状をした葉状地衣です。特徴は中央から伸びるシワがなく、円筒状、粒状、サンゴ状の裂芽があります。背面は深裂していて子器は稀に付くそうです。裂芽を付けたワカメを連想させる容姿をしています。裂片の先は丸く幅が広いです。水分を吸収するとゼラチン状になります。トゲカワホリゴケの名前にあるトゲは裂芽の部分を指し、これは無性生殖器官になります。カワホリとはコウモリの古い呼び方です。コウモリに似た色と地衣体の薄い膜上の裂片を持つことから付いた名前のようです。



ダイダイサラゴケです。石の表面に生えていました。地衣体の上にコケが生えて混ざっている個体もありました。1枚目、ややいびつな盤の形をしていました。大きさは1・5ミリ位。2枚目は乾燥している時に撮影しました。3枚目は湿潤時の様子です。盤の色が薄いのが気になります。コツブダイダイサラゴケの特徴の薄い色に近いのかも。間違っていましたらご勘弁ください。写真は数か所で撮影したものです。


トゲカワホリゴケです。なんでワカメが石に生えてるの?と突っ込みを入れたくなります。写真を追加しました。下の写真の物は乾燥時のもので、色が薄く灰色をしています。裂芽(無性生殖器官)が沢山付いていました。場所は上の個体を見つけた場所から近い所に生えていたものです。湿潤時は黒く見えていました。撮影地は神奈川県横浜市。
ついでに地衣類と思われる不明種の写真を下に載せます。樹皮上に生えていました。全く何の種類だか名前も分りません。シダを思わせる形をしています。デンドライト(忍石)やデンドライトクォーツの中に入り込んでいるシダに似た模様に似ています。古くなるとシダのような形を失い不規則な網目のような塊に見えます。



地衣類には分からないものや似た物が多くあります。成長が進むと3枚目の写真のようになっていきます。写真の物は全くなんだか分かりませんでした。