2015年05月25日

マツノスミホコリ。真っ黒い粘菌です。

マツの捨てられた倒木の切り口等に黒い塊を見つけました。少し離れたところから見たらクロコブタケかヒメキクラゲのようにも見えましたが、近づいて良く見るとクロコブタケよりもはるかに大型でヒメキクラゲよりも平滑で円形に近い形をしています。そこで初めに硬さを調べることにしました。黒く見える塊を包んでいる被殻(外皮)は薄く、軽くつついてみただけで被殻(外皮)が破れて中からドサッと黒い粉上のものが大量に落ちました。見かけ倒しのもろさに驚きです。この塊の正体は何かというとマツノスミホコリという粘菌の1種です。まだ新しいマツの切り口や枯れたマツの倒木などを好んで発生する粘菌(変形菌)です。実物を見るのは今回が初めてです。マツノスミホコリを見つけたマツの木はまだ捨てられてから長い時間は立っていないようです。初夏に多く発生する菌らしいので今後もこの木からの発生はあるかも知れません。運がよければまた見ることができると思います。次の発生が楽しみになりました。
粘菌の仲間は似た物が多く、外見では判断できないものが多いです。マツノスミホコリのように特徴的なものだと分かりやすくて助かります。マツノスミホコリを調べてみました。
★マツノスミホコリ ムラサキホコリ科。粘菌または変形菌と呼ばれている菌になります。マツの枯れ木(倒木や立ち枯れ)や、まだ新しいマツの切り株の切り口などに好んで発生します。マツでの発生が多いようです。長さは10センチ未満。発生は春から初夏の間の3〜8月までになるようです。特徴としては真っ黒で被殻がとてももろい(破れやすい)ので、すぐに破れてしまうことです。形は半円形〜まんじゅう型をしています。発見した木からは沢山発生していたのでマツの倒木には比較的に多く発生するのかも知れません。この菌は黒くて目立たないので気が付きにくいかも知れません。
マツノスミホコリ1.jpgマツノスミホコリ2.jpgマツノスミホコリ3.jpgマツノスミホコリ4.jpg
マツノスミホコリです。1枚目、少し表面にはツヤがあります。黒いので丈夫そうに見えるのですが、被殻はものすごく弱く破れやすいです。2枚目、軽くつついてみると、恐ろしく簡単に破れてしまいました。3枚目、被殻(外皮)をどけてみました。4枚目、1円玉との比較です。この木から発生しているものは大体皆、同じような形をしていました。
ついでに粘菌の仲間の写真も紹介します。
モジホコリの仲間.jpg
上、モジホコリ科の粘菌です。主脈を盛んに伸ばさないで塊になっていったので、モジホコリよりはススホコリかキフシススホコリであると思います。黄色い色が鮮やかです。
キフシススホコリ.jpg
上、キフシススホコリなのかススホコリなのかは石灰節という部分を見て判断しないと外見上からは見分けることはとても難しいです。石灰節が黄色いものがキフシススホコリ、石灰節が白いものをススホコリと判断するようです。この写真の物は黄色みが強く老化していったので、キフシススホコリの可能性の方が強いのではと、勝手に判断しています。
この黄色の粘菌にはモジホコリもあってより分かりにくいものになっています。盛んに活動している時期に主脈をどんどん伸ばしていくものがモジホコリ、モジホコリのように大きく距離を動かないで盛り上がっていくものがススホコリかキフシススホコリではないのかと勝手に思っています。正確には顕微鏡での判断が必要であることには間違いないようですね。撮影場所、神奈川県横浜市、こども自然公園。
posted by クラマ at 16:40| Comment(0) | 粘菌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月04日

シロススホコリ。白い粘菌を見つけました。

白い粘菌を見つけました。白いのでツノホコリかなと思っていましたが、この粘菌はシロススホコリであると分かりました。この粘菌の名前は見た目の通りに白いシロススホコリです。発生はマツの木の切り株です。ススホコリ、キフシススホコリと見た目は酷似していて色の違い以外は判断が難しいです。色が白いのでシロススホコリという事で良いようです。
★シロススホコリ モジホコリ科。色の白いススホコリという感じです。新鮮なうちは白が綺麗ですが、古くなって乾燥していくと汚れた肌色に近い色になっていきます。
粘菌2bf[1].jpg粘菌3bf[1].jpg9・24粘菌1bf[1].jpg9・26粘菌bf[1].jpg
上3枚は9月24日撮影です。下は26日撮影。上3枚は切り株の周りに沿って発生していたものです。1番上の写真と1番下の写真はほぼ同じアングルで、わずかに見えている葉は同じ葉っぱです。26日には全て1番下の写真の1塊だけになっていました。全て移動してこの葉っぱのある場所に移動したようです。この移動は粘菌が餌を求めるための行動によります。前にも簡単な個人的で大雑把な移動実験のことを書きましたが、自然界の中で、ほぼ48時間かけて驚くほど移動したことになります。これは凄いです。
粘菌を調べてみると、現在は原生粘菌、真正粘菌、細胞性粘菌、寄生粘菌およびラビリンチュラに分けられています。さらに特性より細胞性粘菌と真性粘菌(変形菌)に分けられているようです。この2つは似て非なるもので、細胞性粘菌とは変形菌と同じくアメーバー状の生活と菌類と同じ子実体の形成を行う微生物ですが、生活のサイクルにおいて単細胞か集合体であるのかの形を崩さず(単細胞のアメーバーとして増殖するということで、集まっても細胞は融合しない)細胞の構造をなくさないと言う特徴があり、これにより細胞性粘菌と言われるそうです。多くの変形菌が子実体を構成する時は、変形体が細かく分かれて、それぞれが子実体の形を取ることの違いもあります。変形体も細胞性粘菌の場合は数ミリと極めて小さいことの違いもあるようです。しかし、このように見ていくとさらに訳が分からなくなっていくので、素人の私は、写真に収めていない種類の粘菌を探すことを楽しみにしていきます。
posted by クラマ at 02:36| Comment(0) | 粘菌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月15日

黄色い粘菌を公園で見つけた時の写真。

粘菌ススホコリ[1].jpg                      ススホコリと思われる粘菌を、公園で見つけました。ススホコリ、キフシススホコリ、モジホコリのどの種か判断できません。間違っているかもしれないのですがススホコリとして紹介させていただきます。この写真のものは枯れ木の上に発生していたものです。綺麗な黄色で見とれてしまいました。植物性と動物性の性質を持っている粘菌は変形菌目の菌です。粘っこくて、変形して、移動する。なんとも不気味な奴です。移動の際は、原形質流動というものが見て分かることがあります。私はこれを肉眼で見たことがあります。5年位前の話になるのですが、信じてもらうのが大変なぐらいの速度でした。普通はいくらなんでも私が見たものよりは遅いと思います。クワガタ飼育に使っていて、古くなったクヌギマットより、肌色からやや茶色に近い粘菌が管を何本か出していました。するとその先端が見る見るうちに2ミリ〜3ミリ位のつやっとした塊になりました。かなり大きく見えました。さらに膨らんでいき、破裂することは容易に分かりました。次の瞬間破裂してグチャグチャになることを予想していたのですが、そのまま1本の管になり(敗れて液が流れ出さないで)、5〜6ミリ程前進したのです。(後から調べてもこのように動くことは記載されていませんでした)その後は動きは止まってしまいました。また内容物をためるのでしょう。おそらくこのような前進の仕方でこの種類の粘菌は移動していたのでしょう。自分でも信じられないことでした。ススホコリと思われるモジホコリ科の粘菌は、私の観察エリアの自然公園では時々見かけることが出来ます。笹や枯れ木の枝などにも這い登っていることがあります。もちろん地上の近くの笹や枯れ枝等です。基本的には餌を求めての移動ですが、もしかしたら、高いところを目指す時には、胞子を作る準備に入っているのかもしれません。乾燥した場所を目指して進む時には、餌よりも繁殖を目的にしているのでしょう。この粘菌の写真は少し前に写したものです。
ススホコリによく似ているものにはモジホコリもあります。さらにススホコリとキフシススホコリは酷似していて外見での判断はできません。特にこの3種類はよく似ていて難解です。シロススホコリはやはり同じに見えるのですが、色が白いことで判断することができます。ススホコリ、キフシススホコリ、モジホコリの正確な判断は外見では難しいので間違っているかもしれません。取り合えづ紹介のために名前を付けてみました。
posted by クラマ at 16:17| Comment(0) | 粘菌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする