★カラスウリクキフクレフシ ウリウロコタマバエがカラスウリの茎に作る虫コブで、茎の部分が緑色のヘビの様な形に不規則に変形します。見た目が気持ち悪い形をしています。カラスウリクキフクレフシはカラスウリに普通に見ることができます。カラスウリの蔓にぶら下がっているようにできているので、目につきやすく、しかも奇異な形をしているので見つけやすい虫こぶになります。
カラスウリは蔓性の多年草で雌雄異株。ウリ科のカラスウリ属。分布は本州、四国、九州。林縁、竹林の脇、藪などの立木にからまって生えます。高さは3〜6メートル。葉はハート形で互生。花は夜に咲き、白いレース状をしています。花弁から糸のようなものが広がって出ています。花期は7〜9月。実は10〜11月。若いうちは緑色の実に白い縦縞が入っていますが、熟すとオレンジ色から朱赤色に変わり、白い線(縞模様)も消えてしまいます。熟した朱赤色の実がとても良く目立ちます。中には黒い種がたくさん入っていて、形がカマキリの顔のように見える面白い形の種です。
★ヤマノイモツルフクレフシ ヤマノイモウロコタマバエがヤマイモ(ヤマノイモ)の茎に作る虫こぶ(ゴール)です。茎が太く変形しています。ヤマイモが生える環境が林縁の薄暗い所が多いことから見つけにくく、肥大の度合いもあまり強くないので、どちらかというと目立たない虫こぶになります。カラスウリにできるカラスウリクキフクレフシのような太さにはなりません。変型の度合いは膨らんだ蔓状から、くねったヘビのように見えるものまであります。
ヤマイモ(ヤマノイモ) ヤマノイモ科の蔓性多年草。自然薯とよばれ食用にされています。成長が遅く貴重で高価なナガイモの仲間です。公園、畑地、民家近くにあるものは野生種と栽培種との交配種も多く、ヤマノイモツルフクレフシはこれらにも寄生しているようです。ヤマイモは地下のイモと茎にできるムカゴの両方を食用にすることができます。地下のイモは細長く1メートルになることもあります。ムカゴは1〜3センチ程の球状から楕円形をしています。葉は長細いハート型をしています。秋には葉が黄色く変色して落下します。地下にできるイモは秋に肥大するので、夏に見つけて穴を掘ってもイモは出てきません。ヤマイモ(ヤマノイモ)も最近ではあまり見かけることができなくなってきました。ヤマイモのムカゴは畑等にまいて増やすことができます。種から育てるよりもムカゴを使った方が成長は速くなります。栽培品のナガイモ等もイモの上部など、食べない部分を植えるとそこから成長していきます。
上2枚がカラスウリクキフクレフシです。長さ太さ共に目立ちます。形は不規則になっています。この写真の物より長いものも多いです。下2枚がヤマノイモツルフクレフシです。同じ蔓(茎)にできる種類でも変型の度合いはこちらの方が弱いようです。3枚目の写真で茎の下部の葉の付け根に見えている球状のものはヤマイモのムカゴです。これはかなり小さいものになります。ムカゴはヤマノイモの葉の付け根にでき、食べることができます。もっともヤマイモのムカゴは小さいものが多く、スーパー等で売っているムカゴよりもサイズは小さいものになります。ムカゴは庭や畑等にまいて栽培することもできます。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。
ちなみに、こちらがムカゴです。ムカゴは球状をした肉芽で、自分のクローンを自然落下させて増やします。ころころとしていて可愛い形です(いびつな形の物もありますよ)ヤマノイモは種も作り遠くに飛ばしますが、自然落下するムカゴは遠くに移動できなくても種よりも成長が早いという利点を持っています。ムカゴは栄養生殖になります。小さいだけで地下にできるイモとほとんど同じ成分で、上手く着床すれば種よりも早い成長が期待できるという仕組みです。成長の遅いヤマノイモ(ヤマイモ)は種とムカゴにより種を保存する仕組みを取ったようです。ムカゴはムカゴご飯などにして食べる事が知られています。ヤマイモ自体が栽培品のように太くならないので、栽培品と比べるとムカゴも小さいものになります。

