何度かコクワガタとトビズムカデが住んでいるクヌギの木を観察していて、やっとトビズムカデがコクワガタを捕食しないところを確認しました。始めてゴキブリの脱皮も観察できました。観察は明かりが当たるとコクワガタもトビズムカデも洞に潜ってしまうので、明かりを点けたり消したりしながらの観察でした。今回、運良く洞から出てきたトビズムカデが、コクワガタに接近するところを撮影できました。日本最大のムカデ、トビズムカデは20センチにもなる大型のムカデです。昆虫や小動物まで捕食してしまう獰猛な奴です。この木に住むトビズムカデは20センチを少し上回っているように見えるほど大型です。今回のものは前回の大物より少し小さいようです。他に小型のものも今回見つけたので、この木では4匹見たことになります。やはりこの木で繁殖しているのでしょう。わずかながら出ている樹液を頼りに、コクワガタが10月になっても活動していることも観察できました。この木の観察に来ていると、蛾の死骸を良く眼にするので、トビズムカデはこの木で蛾を捕食しているものと思われます。他にこの木には、オオクチキムシとゴキブリが生息しています。コクワガタ同様、オオクチキムシとゴキブリの死骸は確認していません。今回ゴキブリに関しては成虫は発見できなかったので、捕食されたのか、どこかに移動しただけなのかは分かりませんでした。おそらくオオクチキムシは刺激臭を出すそうなので捕食されないのでしょう。オオクチキムシは大きなキムチと言い間違いそうで笑えます。オオクチキムシを調べてみました。
★オオクチキムシ 体長 14〜16ミリ。分布は、北海道、本州、四国、九州、対馬。出現時期は4〜10月。樹林の朽木や倒木に見られます。食性は、朽木やキノコ類など。幼虫は朽木。完全変態で、成虫で越冬。樹皮の下などに集まって越冬するようです。
ゴキブリの2齢でしょうか、ちょうど脱皮するところも見ることが出来ました。完全に体がでてから2分位で木の陰に隠れました。普通の昆虫は脱皮してから体が硬くなるまである程度の時間を要するのに、すぐに動けてしまうことに驚きました。セミの幼虫の脱皮と反対の位置、つまり頭が下になっていることも、足の強度が有り、すぐに動くことが出来るからなのでしょうか。しかし、白いゴキブリもなかなか気持悪いです。







1番上。トビズムカデがコクワガタ(動くもの)を見つけました。2段目左、すぐにコクワガタの方に向きを変えましたが攻撃しませんでした。やはり硬い外骨格のコクワガタは餌の対象外なのでしょう。右、移動してしまいました。3段目左、コクワガタとオオクチキムシ。右、ゴキブリの脱皮。下段左、ゴキブリの脱皮。下段右、木の陰に回ったゴキブリ。どんどん体が伸びて大きくなる速度も早かったです。家の片隅でこのようなことをしているのでしょう。気持悪かったのですが、なかなか見る機会のないものなので、良いものが見れたとします。