2015年08月15日

アカスジカメムシ。赤と黒の縞模様が綺麗なカメムシです。

アカスジカメムシは黒地に赤のストライプが特徴のハデハデな配色をしたカメムシです。特徴は名前にあるように赤い筋が綺麗なカメムシです。綺麗に並んだアカスジカメムシの縦筋は赤色の筋なのか、黒色の筋なのかと迷ってしまいます。このカメムシはカメムシの中でも臭くない方の部類に入るそうです。匂いを出して身を守る方法を身に着けたカメムシとは少し異なり、派手な体色を適(捕食者)に知らせる警戒色という方法をとって、鳥や他の昆虫などの敵から攻撃されないように「食べない方が身のためだよ」と色で知らせているのです。地味なカメムシの種類も多い中にあって、良く目立つ種類です。そのハデさと綺麗さから家に持ち帰って飼育して見たくなってしまいます。飼育となると餌はセリ科の種子なので、餌の供給、確保が難しくて飼育は断念しました。今回、見つけたアカスジカメムシはディルの花と種子に群れを成して集まっていました。幼虫も確認できました。ディルはハーブの1種で、ピクルスの液などに香辛料として使われています。とてもよく似たフェンネルとは花のつき方で区別します。アカスジカメムシはフェンネル(ウイキョウ)にも好んで集まります。おなじみの野菜ではニンジンやパセリの花や種の汁を吸う害虫になっています。ディルの花と種子にいたアカスジカメムシの群れには赤の筋の色の濃いものと薄いものがいて、群れでの変異ではなく、個体での色の濃淡(色彩の変異)があることが見てとれました。アカスジカメムシは1般的に思い浮かべるカメムシの平らな扁平な体つきとは違い、やや丸みがあり厚みもある体つきをしています。赤と黒の2色の配色でも、美しさを十分に感じることができる綺麗なカメムシです。探す価値のあるカメムシだと思います。餌となる植物を探して見つけると、見ることができると思います。
★アカスジカメムシ カメムシ科。綺麗なカメムシで、分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。普通種ですが数は多くないようで、あまり目にする種類ではありません。これは食性によるものなのかも知れません。体長は9〜12ミリ。アカスジカメムシの特徴は黒い筋と赤い筋の2色の配色をした目立つカメムシで、眼を引く5本の赤い縦筋が特徴です。出現は6〜9月で年1回発生します。神奈川県の観察地では10月まで活動しています。温暖化で活動期が長くなっているものと思います。成虫で越冬します。活動は昼行性ですがあまり動きません。群れで生息していて食性はセリ科のセリ、ニンジン、アシタバ、パセリ、ヤブジラミ、シシウド、ハマウド、ディル、フェンネル(ウイキョウ)、ハマボウフウなどの花と種子を餌にします(汁を吸汁)幼虫の餌も同じです。野菜では特にニンジンの花に集まるのでニンジンの害虫としても扱われます。越冬は成虫で越冬します。アカスジカメムシの黒い縦筋の幅には個体差があります。また赤の色には個体により濃淡があります。この赤色は警戒色として他の動物に危険を知らせる、警告する役目があります。昆虫や動物などでは赤の色があるものには毒のある種類が多く、これをうまく利用していることになります。
アカスジカメムシ1.jpgアカスジカメムシ2.jpgアカスジカメムシ3.jpg
アカスジカメムシの成虫です。1枚目は種の汁を吸っている所です。赤色が鮮やかな個体です。その左側に見える幼虫の配色は種とそっくりに見えます。見事な擬態効果があります。これも少しでも敵から襲われないようにするための知恵なのかもしれません。実物を見るとアカスジカメムシの特徴と言える赤と黒の縞模様がさらに綺麗に見えるカメムシです。2枚目、アカスジカメムシには色彩に違いがあるものがいます。中には赤味の薄い個体もいます。この写真の様に、黄白色の縦筋の個体はあまりいません。3枚目は側面から見た腹部側です。背中の縦筋とは違って黒いマダラ模様になっています。背面と腹面の模様が対照的で面白いです。                           アカスジカメムシ幼虫1.jpgアカスジカメムシ幼虫2.jpg
アカスジカメムシの幼虫の写真です。幼虫は地味ですが、幼虫の縞模様も可愛いです。下の写真の終齢では前胸の模様、形はすでに成虫と変わりませんが、幼虫には赤い色が出ていなません。前から見ると成虫と同じに見えます。幼虫は全て赤い筋にあたる部分の色は薄く目立ちません。成虫になって色がつくようです。写真は全部同じディルの株にいたものです。2株ありましたがどちらの株にも群れでついていました。大変大人しい性格で逃げだすことがないので、ゆっくりと観察することができました。これも警戒色に助けられて敵に襲われにくいことから来ている習性なのかも知れません。撮影地、神奈川県海老名市。
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2015年08月06日

ツマキヘリカメムシ、オオツマキヘリカメムシ、スコットヒョウタンナガカメムシ、オオモンシロナガカメムシ、モンシロナガカメムシ、ヨツボシヒョウタンナガカメムシ。地味な褐色のカメムシと似ているカメムシ6種類を見つけました。

ツマキヘリカメムシとオオツマキヘリカメムシは激似のカメムシです。どちらも光沢のない黒褐色の体色をしています。外見での判断はとても難しく大きさはオオツマキヘリカメムシが1回り大きくなります。オオツマキヘリカメムシの雄の腹部の先には突起があって、ツマキヘリカメムシの雄には突起がないことで区別ができますが。雌の場合は判断がつかない位によく似ています。ツマキヘリカメムシは体は暗色の剛毛に覆われるという特徴があり、オオツマキヘリカメムシよりも毛深く見えます。この毛はツマキヘリカメムシは尖って立ち上がって見える特色があり、オオツマキヘリカメムシの毛は寝て見えます。デジカメにとって拡大しないと分からないレベルの差になります。オオツマキヘリカメムシもオオはついていてもツマキヘリカメムシより大きいという意味しかなく、どちらも小さいので種類を区別することは難しいです。体つきはツマキヘリカメムシの体の方が厚みがあります。この2種の特徴として翅多型と言って翅の長さが違う長翅型と短翅型があります。普通見るのは飛翔力の短翅型になります。この2種は小さくてもかなり臭いらしいので」注意も必要です。小さいからと侮ると臭い匂いをかがされてしまうことになってしまいます。ツマキヘリカメムシを見つけたのはツツジの植え込みに混ざって生えていたヤブガラシの蔓でした。かなり群生していましたが、このツツジによくいるカメムシが極小のスコットヒョウタンナガカメムシです。普通は気が付くような大きさではありません。ハエのように小さいし、上から見たら小型のハエやハチと見間違ってしまうかも知れない容姿と大きさです。形も平べったい扁平なカメムシを連想するより、ハエやハチに形が似て見えてしまいます。こちらも地味な色をしています。特徴は背中の翅の会合部にある白紋です。体の特徴として前脚の基部がやたらと太く見えます。チカラコブの塊のような前脚をしています。このスコットヒョウタンナガカメムシにもよく似たサビヒョウタンナガカメムシがいますが、違いは先の白紋の有無と前脚の色の違いです。サビヒョウタンナガカメムシの前脚は黒くスコットヒョウタンナガカメムシの前脚の色は明るい茶色になります。オオモンシロナガカメムシも地味な色のカメムシで細長い大型のナガカメムシになります。こちらのものもよく似た種類がいてオオシロヘリナガカメムシがいますが前胸板の側縁に白い模様があることでオオモンシロナガカメムシと区別します。他にモンシロナガカメムシが似ています。モンシロナガカメムシの写真が撮れましたので追加しました。モンシロナガカメムシとヨツボシヒョウタンナガカメムシを追加して6種類のカメムシの紹介になります。
★ツマキヘリカメムシ ヘリカメムシ科。体長は8〜10ミリ。分布は本州、四国、九州、沖縄。出現は5〜10月で、成虫、幼虫共にウド、スイバ、イタドリ、ギシギシ、キイチゴ類の汁を吸います。光沢のない黒褐色〜こげ茶色の体色に暗色の剛毛に包まれていて体つきはオオツマキヘリカメムシよりも厚い体をしています。毛は濃く立ち上がっています。小さいカメムシなのですが厚みがあることが特徴になっています。触覚の先端は橙色をしています。腹部後方は丸っこく広く広がっています。ツマキヘリカメムシはオオツマキヘリカメムシよりも毛深く見えます。昼行性で動きは鈍いです。群がって集団でいることが多い種類になります。臭いは強いようです。倒木や草の寝際などで成虫で越冬します。集団で越冬するようです。
★オオツマキヘリカメムシ ヘリカメムシ科。体長は8〜12ミリ。分布は本州、四国、九州、沖縄、対馬、屋久島、種子島。光沢のない黒褐色〜こげ茶色の体色に暗色の毛が生えています。毛はツマキヘリカメムシのように立っていません。体つきは極めてツマキヘリカメムシと似ていますが、こちらはやや厚みが少なくなります。雄のお尻の先には突起があり、雄の判別はこの部分でできますが、雌では区別できなくなります。成虫、幼虫共に木の汁を吸います。イタドリ、ウド、アザミ、スイバ、ノイバラ、キイチゴ類を餌にします。昼行性で動きは鈍いです。草の寝際などで成虫で越冬します。
★スコットヒョウタンナガカメムシ ヒョウタンナガカメムシ科。体長は5〜6ミリの小型、というより極小なカメムシで全体が明るい茶褐色をしています。特徴は前胸板にうっすらと2本の縦の条線がみえることと翅の会合部にある縦長の白紋の斜め下にも小さな白紋があることです。前脚が太く見えることも特徴です。脚の色は明るい茶色をしています。ツツジに多く生息しているようです。ハエやハチの仲間にも見えてしまいそうです。分布は本州、四国、九州、沖縄。よく似た種類にサビヒョウタンナガカメムシがいますが、こちらは全体的に黒っぽい色をしていて脚の色も黒いことから区別できます。スコットヒョウタンナガカメムシはツツジにいることが多いそうです。やはりツツジで見つけることができました。
★オオモンシロナガカメムシ ナガカメムシ科の日本特産主。名前の由来になっている上翅に見える1対の白い斑紋が特徴的です。普通種で黒褐色の体に白い紋が特徴の細長い大型のナガカメムシになります。体長は10〜12ミリ。出現は4〜11月。分布は本州、四国、九州、沖縄。オオモンシロナガカメムシは各種樹林の林縁の林床などに生息している徘徊性のカメムシです。昼行性で歩き回って地面に落下した実(ヤツデ、クスなど)や地下茎の汁を餌にします。よく似た種類にオオシロヘリナガカメムシがいますが、こちらは前胸板の側縁に白い模様があることで区別できますが、他にも似た種類がいるようで正確な区別は難しくなる種類になります。新成虫は7〜11月。越冬した個体は4〜5月に現れます。越冬は成虫で越冬します。灯火にも良く寄ってくるようです。危険を感じると素早く歩いて逃げ出します。オオモンシロナガカメムシを見つけても、見つける場所が暗い林床などが多く、しかもじっとしていることが少ないので撮影にはてこずります。飛んで逃げることはしないようで、ひたすら素早く歩いて逃げ出します。
ツマキヘリカメムシ.jpgオオツマキヘリカメムシ.jpg
上、ツマキヘリカメムシです。下はオオツマキヘリカメムシ。この2種類はよくとても似ています。やはりデジカメ等で特徴の違いを見比べないと種類の判別に迷ってしまいます。
スコットヒョウタンナガカメムシ.jpg
スコットヒョウタンナガカメムシです。とにかく小さな小型のカメムシです。写真を拡大して見るとカメムシの仲間であることが分かるという位な小型のカメムシです。この個体はツツジにいたものを撮影のため容器に移して撮影したものです。スコットヒョウタンナガカメムシには大変良く似たものがいます。
オオモンシロナガカメムシ.jpgオオモンシロナガカメムシ2追加.JPG
上の2枚、オオモンシロナガカメムシです。上は公園のトイレの壁にいました。下は日中に地上を歩いていました。
★モンシロナガカメムシ ナガカメムシ科。普通種で体長は6〜7・5ミリ。モンシロナガカメムシの特徴は上翅の地色が黄褐色で黒い斑紋があり、翅の後端の両側には1対の明瞭な白い白斑があり目立ちます。前胸背部の頭部側から中央は黒い色をしており、下端外縁は白色の斑に見えます。小楯板は黒い色をしています。触角は第4節の基部が白く(黄白色)見えます。黒と白の配色ながら何気に綺麗に見えます。出現は5〜11月。分布は本州、四国、九州。地上性を徘徊する徘徊性のカメムシです。餌は植物の地表に落下した実や地下茎の汁を吸います。間違いやすい似たカメムシにアムールシロヘリナガカメムシ、オオモンシロナガカメムシ、シロヘリナガカメムシがいます。
モンシロナガカメムシと似ているアムールシロヘリナガカメムシ、オオモンシロナガカメムシ、シロヘリナガカメムシとの違い比べて見ました。
・モンシロナガカメムシと大変良く似た種類にアムールシロヘリナガカメムシ(ナガカメムシ科 )がいます。見分け方は小楯板を見て判別します。モンシロナガカメムシの小楯板は黒い色をしていますが、アムールシロヘリナガカメムシの小楯板には1対の白い斑紋があります。極わずかな違いですがこの部位(小楯板)を見れば判別ができます。
・似た名前の種類にはオオモンシロナガカメムシ(ナガカメムシ科)がいます。容姿もモンシロナガカメムシとアムールシロヘリナガカメムシに似て見えますが、オオモンシロナガカメムシは大きくて黒っぽく見えるので違いは分かります。体長は10〜12ミリと大きく、特徴は翅に見える白斑が3角形に見えることです。オオモンシロナガカメムシは成虫越冬なので同じ科のモンシロナガカメムシも成虫越冬だと勝手に思っています。
・紛らわしい名前を持つシロヘリナガカメムシという種類もいます。体長は7〜8ミリ。ナガカメムシ科で別名ウスグロシロヘリナガカメムシと呼ばれるように、全体が薄い黒色に見えます。体の外縁部が薄い白色で、名前のイメージとは違って地味な色をしています。小楯板には1対の白斑があります。容姿は白斑の無い地味な色なので、オオモンシロナガカメムシが似て見えます。シロヘリナガカメムシは別名の方が分かりやすいような気がするカメムシです。この種は見た目だけではなく名前も紛らわしい種類が多くいて混乱しそうです。それぞれ特徴を挙げて見たものの、個体差も考えられることから、容姿は紛らわしい種類になってしまいそうです。
モンシロナガカメムシはダイズやイネの農業害虫としても扱われます。体内にカビの菌を持ったカメムシに汁を吸われたイネは斑点米になってしまいます。このイネの病気を引き起こす原因となるカメムシは斑点米カメムシと呼ばれます。多くの種類のカメムシがいますが、地上性のモンシロナガカメムシも米に被害を与えるも斑点米カメムシに入っています。普段は草地などの地表にいるのですが、田んぼに飛来して被害を与えることがあるようです。斑点米とは玄米が部分的に黒くなってしまった米です。変色した米は当然ながら商品にはならないので、稲作農家には大損害となってしまいます。斑点米を起こすカメムシは60種類を超えるようです。温暖化によりこれらカメムシが北上していくことが予測できます。
モンシロナガカメムシ1.JPGモンシロナガカメムシ2.JPG
上、モンシロナガカメムシです(写真は別個体です)日中、ムクノキのあった下で沢山確認できました。残念ながら大量のムクノキの実が落下していた場所なのですが、根元から切られてしまいました。周りに餌となる木は、ほぼない状態なので来年の発生に影響すると思います。この木の樹下に生息していたキシノウエトタテグモもかなり死滅してしまいました。雨水の直撃が原因になるようです。下、上の写真の個体がいた近くの花壇の花に来ていたモンシロナガカメムシです。色合いが違っています。撮影地。神奈川県横浜市、南本宿第三公園。モンシロナガカメムシは数匹の小さな集団を作って行動しているようです。1匹見つけると近くに別のモンシロナガカメムシを見つけることができます。白と黒の配色の地味な色合いをした普通種ですが、見つけると嬉しくなります。地表で活動している普通種ですが、それゆえ意識して探さないと見つけることができません。植物の花に登ることもあるようです。昼行性でちょろちょろと動く姿が可愛いです。
★ヨツボシヒョウタンナガカメムシ ヒョウタンナガカメムシ科。体長6〜7ミリ。ヨツボシヒョウタンナガカメムシには前胸背後葉に4個の小さな黄白色の斑点(斑紋)があります。この特徴が名前の由来のようです。上翅の地色は黒く斑のように見えますが、白っぽく見える部分には個体差があり、淡い赤褐色などに見える個体もいます。小型の普通種で個体数も多く、エノコログサなどのネコジャラシ類、カモジグサ、メヒシバ、イネなどイネ科植物やタデ科のオオイヌタデなどで見かけます。エノコログサに多くいて、ヨツボシヒョウタンナガカメムシはエノコログサの穂を探すとかなりの確率で見つけることができます。ヨツボシヒョウタンナガカメムシはイネの斑点米の原因を作る斑点米カメムシの1種としても知られていて、イネの害虫カメムシにもなっていますが、大きな被害を与える程ではないようです。ヨツボシヒョウタンナガカメムシは小さなカメムシで、胸部(前胸背の両端)はくびれて狭く見えることと、上翅中央付近が白っぽく見えるため、実際よりも1見スマートに見えます。注意して見ないとアリのようにも見えてしまいます。幼虫も成虫と同じ植物の汁を吸います。成虫は灯火にも飛来します。出現は4〜11月。分布は本州、四国、九州、沖縄。公園、草原や河原、空き地などのエノコログサなどのイネ科植物のある場所にいます。活動は11月までと遅いので、そのまま成虫で越冬すると思われます。  
ヨツボシヒョウタンナガカメムシ1.JPGヨツボシヒョウタンナガカメムシ2.JPG
ヨツボシヒョウタンナガカメムシです。名前がやたらに長いのに体は小さなカメムシです。小さいうえ、カメラを向けると逃げ出すので撮影にはとても苦労します。このカメムシの顔はアリに似た顔をしています。色彩には色の濃淡などがあります。撮影地。神奈川県横浜市。下のヨツボシヒョウタンナガカメムシは持ち帰って撮影しました。
ツマキヘリカメムシ、オオツマキヘリカメムシ、スコットヒョウタンナガカメムシ、オオモンシロナガカメムシ、どれも地味な色のカメムシです。小さい種類ということなどもありますが、どの種も意識的に探さないと目にすることが少ない種類になると思います。小さいので気が付かないだけで、ヨツボシヒョウタンナガカメムシはエノコログサを見つけると簡単に見つけることができます。オオモンシロナガカメムシとモンシロナガカメムシは地上性のカメムシなので、どうしても見つけにくくなってしまいます。
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ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメハリカメムシ。よく似たヘリカメムシ科のカメムシ3種類です。

ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメハリカメムシ。この3種類はよく似ていて、それぞれ単独で見たら慣れないと区別できないと思います。ハリカメムシとホソハリカメムシの外見の違いは胸背部側面の張り出した側角の形が第1にあげられます。ハリカメムシの方がやや上方に向かって伸びていますが、個体差でハリカメムシに似たホソハリカメムシもいるようです。第2の違いは普通に見ただけでは分からないのですが、触覚の第1節の下面を見ることです。ハリカメムシの第1節の下面には黒い条線があり、これが似た個体の場合には違いを見分ける手段になります。ホソハリカメムシにはこの黒い条線はありません。色はハリカメムシの方が体は褐色味が強いこともあげられます。ホソハリカメムシとヒメハリカメムシはさらによく似ていますが、名前から推察できる通り、ヒメが付くだけにヒメハリカメムシの方が小さくなります。体の線もヒメハリカメムシの方が華奢に見えます。色はヒメハリカメムシの方が明るくなります(褐色が弱いです)胸背部の側角は似たような形です。この2者の場合は見比べて違いを覚えると分かりやすいかも知れません。この3種はどれも昼行性で個体数も多いようなので、見つけることができると思います。大きさの順番は大きい方からハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメハリカメムシの順になります。見た目の側角の立派さも大きさも関係しているのですが、個人的判断で同じ順番に見えます。色の濃さの順もハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメハリカメムシになります。この3種はどれも横に飛び出した棘が目立つ特徴なので、ハリカメムシとついていると名前からはピンと来ないかも知れませんね。どうでも良いことなのですが、ハリというよりはトゲを連想してしまうのは私だけでしょうか。ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメハリカメムシを調べてみました。
★ハリカメムシ ヘリカメムシ科。体長10〜12ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州。出現は4〜10月。成虫、幼虫はイネ科やタデ科につきます。特徴は前胸背側角が鋭くやや前方に突出して見えることです。触覚の第1節(触覚の付け根)の下面に条線(黒い筋)が見えることです。体色は褐色をしています。昼行性で葉の上にいることも多いです。
★ホソハリカメムシ ヘリカメムシ科。体長9〜11ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。出現は4〜10月。前胸背側角は鋭く側方に突き出ています。体色はハリカメムシより薄い褐色をしています。成虫、幼虫共にスズメノテッポウ、スズメノカタビラ、イヌビエなどイネ科の植物を餌にします。米を食害する害虫でもあります。昼行性。成虫で越冬します。
★ヒメハリカメムシ ヘリカメムシ科。体長7〜8ミリ。体色は薄い褐色をしています。前胸背側角は横に突き出ています。昼行性になります。
ヒメハリカメムシの幼虫、成虫は集団でイヌビエ、エノコログサにいる所を見つけているので、ホソハリカメムシと同じような食性ではないのかと推測しています。ミント類の葉の上でも見つけました(側で発生していただけかも知れませんけど)分布は詳しくは分かりませんでした。ホソハリカメムシとよく似ています。
ハリカメムシ.jpgホソハリカメムシ.jpgヒメハリカメムシ.jpg
上からハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメハリカメムシになります。写真で見比べて見ましょう。どれもよく似ています。ホソハリカメムシの体側の白い部分は1番目立っています。3種の比較の場合、わずかな違いになりますが、体側の白い縁の幅が1番目立つこともホソハリカメムシの特徴かと思います。刺はヒメハリカメムシの側角の刺が1番華奢なことが見てとれます。体つきも1番華奢に見えます。色も薄いことが分かります。色の違いも比べて見ると見分ける方法の1つになることが写真を比較すると分かります。見た目で1番似ているのは、やはりハリカメムシ、ホソハリカメムシであることが分かります。しかし、見れば見るほど似ているというのが本音ですね。3種を区別するには、やはり比較して見ることが1番良い方法になるようです。
posted by クラマ at 15:15| Comment(0) | 昆虫・カメムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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