2014年09月27日

サツマノミダマシ、ワキグロサツマノミダマシ。中型の緑色の綺麗なクモです。

サツマノミダマシ、ワキグロサツマノミダマシ。どちらも綺麗な黄緑色をした可愛い形のクモで、どちらも大変よく似ています。上から見ただけでは区別はできません。サツマノミダマシの名前は少しばかりややこしいです。名前の由来が分からないとどこで区切っていいのか分りません。「サツマ、ノミダマシ」「サツマノ、ミダマシ」「サツマノミ、ダマシ」正解は最後の「サツマノミ+ダマシ」です。姿や色がハゼノキの実に似ていることから来ています。京都や福井県ではハゼノキの実のことを「サツマの実」と呼ぶことがることからサツマノミダマシとなったようです。私はハゼノキの実は見たことがありませんので、どの程度似ているのかは分りません。緑色をしているのは腹部になります。黄色いラインも鮮やかで何とも言えない綺麗な緑色のクモです。ワキグロサツマノミダマシとの違い、見分け方は、この黄色い線の下から腹部下面の色の違いになります。そのために上から見ただけでは分からないのです(色の個体差もあるためです)この黄色い線はサツマノミダマシでは黄色が鮮やかで太く、この線より下も(腹部下面も)緑色です。ワキグロサツマノミダマシでは黄色い線は薄く、その下は白線が入っていたり、白いハッキリした線が入っているなど個体差があるようです。ワキグロと名前についているように、体側の線より下から腹部下面まで黒褐色になっていますので、ワキグロサツマノミダマシであることは腹部側面から腹部下面までの色が決め手になります。名前の通りなので覚えやすいかと思います。どちらも似た環境に生息していることと、夜行性なので日中は葉の陰や隙間に小さくなっていることが多く、腹部下面や腹部側面は見にくくなっていることから、どちらなのか迷うことが多いです。脚の色にも違いがあり、脚を見ることができればさらに見分けやすくなります。第1脚、第2脚の体節に緑色が入っていればサツマノミダマシになります。この2種類は緑色の木の実に似ていて、色も形も可愛く見えます。緑色の綺麗なクモ2種類、サツマノミダマシとワキグロサツマノミダマシを調べてみました。
★サツマノミダマシ コガネグモ科ヒメオニグモ属。オニグモ属なので体はしっかりとしています。分布は本州、四国、九州、沖縄。出現期は6〜8月。雄は体長7・5〜9ミリ。雌は8〜11ミリ。黄緑色をした美しいクモです。雌雄の違いは腹部が丸く大きい方が雌になります。脚は雄の方が細長くなります。サツマノミダマシは緑色が美しい中型のオニグモの仲間です。腹部は緑色で黄色いV字のラインが入っています。腹部下面も緑色です。頭胸部には縦長の褐色の帯が入っています。第1脚、第2脚は緑色をしています。夜行性で夕方から動き出して円網を張ります。昼間は葉の裏などに隠れて休んでいます。
★ワキグロサツマノミダマシ コガネグモ科ヒメオニグモ属。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。出現期は7〜9月。雄は体長7〜8ミリ。雌は8〜10ミリ。黄緑色をした美しいクモです。腹部側面の薄い黄色い線の下に白い線が入っているもの、はっきりした白い線が入っているもの、薄い黄色の下に白い線が入っているものなどがいるようです。それらの線より下(側面から腹部下面)は黒褐色になります。夜行性なので昼間は葉の裏などに隠れて休んでいます。夕方から動き出して網を張ります。網は円網を張ります。
サツマノミダマシ雌1.jpgサツマノミダマシ雌2.jpgサツマノミダマシ腹面.jpg
上3枚、サツマノミダマシです。1、2枚目、雌のサツマノミダマシになります。雄と雌の体型の違いは、雌の腹部は丸みを帯びて大きく、雄の腹部は細く雌より小さくなります。このクモの緑色はとても綺麗です。日中は小さくなって休んでいるので、腹部の特徴はつかみにくくなっています。3枚目はサツマノミダマシの腹部前面です。黄緑色をしていることが特徴になります。腹部前面が見えるとよく似たワキグロサツマノミダマシと区別することが容易になります。ワキグロサツマノミダマシの腹部前面は黒褐色や褐色をしています。このサツマノミダマシに1体何があったのか脚が取れていて数が足りません。ここでは腹部前面の色を見てもらい、両種の違いの参考になればと思っています。
ワキグロサツマノミダマシ2.jpgワキグロサツマノミダマシB追加.jpgワキグロサツマノミダマシ腹部前面8.jpg
ワキグロサツマノミダマシです。体側からの写真が撮れましたので同1個体で差し替えました。1枚目、雌のワキグロサツマノミダマシです。上から見たものです。サツマノミダマシととてもよく似ています。2枚目、横から見たところです。薄い黄色い線から下の腹側から腹部は色が黒くなっています。この2枚の写真は同じ個体です。上から見るとサツマノミダマシとワキグロサツマノミダマシはよく似ていて、どちらか分からない時があります。体側を見て確認しないと間違ってしまいます。脚の色はワキグロサツマノミダマシは褐色、黒褐色をしています。脚の色の薄い個体もいるようです。3枚目、別個体のワキグロサツマノミダマシの腹部前面から見たところです。腹部の前面には褐色の毛が生えています。腹部が上の個体より色が薄い褐色の色をしています。この腹側から腹部前面の色の違いがサツマノミダマシとの違いになります。サツマノミダマシの腹部の前面は緑色をしています。腹部前面の色の違いが両種を区別する際に1番役に立ちます。出現時期はサツマノミダマシが6〜8月、ワキグロサツマノミダマシが7〜9月となっていますが、撮影地の神奈川県横浜市では10月にも見ることができます。温暖化で活動できる時期が長くなっていることが考えられます。3枚目の写真も10月18日に撮影して追加したものです。通例夕方の5時以降に活動を開始するようですが、日陰に巣を張るものはさらに早い時間に巣を張るようです。行動は生活環境で多少の違いが生じてくるようです。
サツマノミダマシの横からの写真も撮れましたら追加する予定でいます。
posted by クラマ at 03:28| Comment(0) | 蜘蛛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月21日

メガネドヨウグモ、メガネに似た模様が特徴です。

メガネドヨウグモは水辺の近くに生息することが多いクモのようですが、公園のトイレの壁で見つけました。近くに葦原があるので、そこから来たのでしょう。夜行性のクモなので撮影が難しいのでトイレの壁にいてくれると写真に撮りやすく助かります。しかし、このトイレには多くのヤモリが生息しているので、食べられてしまうのは時間の問題かもしれません。メガネドヨウグモの模様は雄も雌もほとんど同じようになりますので、模様での雄と雌の区別はできません。見た感じで体型がスマートな方が雄になります。体長は雌の方が大きくなります。クモの場合、雌の方が腹部が大きく体格も大柄なものが雌に多いようです。メガネドヨウグモの色彩や模様には変異が多いようです。
★メガネドヨウグモ アシナガグモ科オオドヨウグモ属。体長は雄7〜9ミリ。雌9〜15ミリ。水辺にクモの網を張ることが多い。網は大きな水平円の網を張ります。分布は北海道、本州、四国、九州。発生時期は5〜8月を主にするようですが、4月から見られ11月まで活動しているようです。頭胸部のメガネの形に見える斑紋が特徴になります。色彩や斑紋には変異が多いようです。夜行性のクモで都市部の公園、山地の林縁、草原などに生息していますが、水辺を好む傾向があるようです。
メガネドヨウグモ雄.jpgメガネドヨウグモ雌1.jpg
上、雄。下、雌。交接器を見ないでの雌雄の判別です。腹部の形が違うので丸く大きい方が雌で良いと思います。メガネドヨウグモは前脚の非常に長いクモです。撮影場所は同じ公園のトイレになります。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。色彩や模様の違う個体の写真も撮りたいです。                 
posted by クラマ at 02:06| Comment(0) | 蜘蛛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月15日

オオヒメグモ。丸い腹部のどこにでもいる色の違うクモです。

公園のトイレでオオヒメグモが巣を張っていました。オオヒメグモは丸く大きな腹部をした、どこにでもいる普通種で、褐色型、緑色型、黒色型など色の違う体色をしているクモです。人家の中、家の周囲、公園のトイレ、トンネル、洞穴、岩の下、低地から高山まで、幅広く日本全土に繁殖しています。特徴は何といっても良く目立つ、まん丸な腹部をしていることと、黄色、白、褐色、黒色などが混ざったまだら模様で地色の違いで褐色型、緑色型、黒色型などの色の個体変異があることです。小さいクモなので見逃しがちですが、色の変異や、驚くほど大きな獲物を取ることなど、観察すると面白いクモです。オオカマキリがオオヒメグモの大雑把なクモの巣に捕らえられていることもあり、オオヒメグモとオオカマキリの大きさの違いに驚かされます。オオヒメグモといっても体長は4〜8ミリです。とてもオオカマキリなど食べきれる大きさではありません。オオヒメグモはどこにでもいる普通種で人家に侵入してくるクモの1種になります。
★オオヒメグモ ヒメグモ科。人家付近で最も普通に見られるクモです。ヒメグモ科の中では大型になります。全長は雄4〜6ミリ、雌6〜8ミリ。腹部が丸く大きなことが特徴です。脚には明瞭な輪紋があります。腹部の模様は、黒色、白色のまだら模様で、地色は褐色、黒色、緑色、白っぽいものなど個体変異が多いことです。色の違いで褐色型、緑色型、黒色型と呼ばれます。屋内では1年中見ることができます。野外での出現期は6〜10月で温度の高い時期に活動します。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄の日本全土。屋内外を中心に、崖、公園のトイレの壁、トンネルの入り口、洞穴、岩の下など実に広範囲に生息しています。オオヒメグモは不規則な立体的なクモの巣を作ります。不規則網とか、かご網と呼ばれています。大きな獲物を捕らえることができます。縦糸の先がねばねばしていて、これに捕まった獲物に糸を何本もかけて、クレーンのように吊り上げるそうです。オオヒメグモのかご網には数個の卵嚢が網につるされていて、この1個の卵嚢の中には約350個の卵が入っているそうです。普通種で数が多いのもうなずける数になる分けですが、この数から考えると、いかに成虫にまで育つことが難しいのかが推測できます。寒い地域ですと卵嚢には低温耐性が無いため、孵化することができなくなります。つまり卵は寒さに弱いので温度が高いうちに産めるだけ産んでおくようです。オオヒメグモは寒くなると越冬に入ります。越冬は幼体で越冬します。数個の卵嚢を産み付けることから、越冬に入る幼体の大きさ様々になるようです。                       オオヒメグモ緑色型.jpgオオヒメグモ黒色型.jpg
上、左、オオヒメグモの緑色型。右、オオヒメグモの黒色型。
オオヒメグモとマツヘリカメムシb[1].jpg
緑色型のオオヒメグモがマツヘリカメムシを捕らえていたところです。捕らえた獲物はこの後、糸でぐるぐる巻きにされてしまいます。緑色型の色は、天然石のビーズ玉のようで可愛いです。他の色の固体も探して見たくなりました。
オオヒメグ幼体.JPGオオヒメグモ卵嚢.JPG
写真を追加しました。上は卵嚢から出てきた幼体です。すごい数の子グモ達です。下、褐色型のオオヒメグモの雌と卵嚢です。雌の腹部は丸くて大きいです。この巣には3個の卵嚢がありました。この巣はコンクリート製の建物の外壁に作られていました。オオヒメグモには人工物も利用する適応力の強さがあります。
posted by クラマ at 01:55| Comment(0) | 蜘蛛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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