2014年09月27日

ササグモ。脚のトゲトゲが鋭い日向ぼっこが好きなクモです。

ササグモは普通にいる種類で日中に見かけることができるクモなので、日当たりの良い葉の上などを探せば、他の種類よりも簡単に見つけることができるクモだと思います。日向ぼっこが好きで日当たりの良い葉の上に良くとまっています。網を張らない徘徊性のクモで、小型の昆虫などの獲物を見つけると跳躍して捕えます。ササグモの身体的特徴として脚のトゲが発達していて、トゲが良く目立つことです。脚にはまばらに長めの針状のトゲが生えており、このトゲが捕えた獲物が逃げないような働きをしています。ササグモは比較的に撮影しやすいクモになりますが、良く跳ぶクモなので気を抜くと飛んで逃げられてしまいます。この敏捷性はさすが昆虫を餌として捕らえる肉食性のクモであると納得してしまいます。普段の行動を見ていると、葉の上から落ちないように移動しながら糸を出して体を固定しているようです。雌雄ともに同じような大きさになりますが、雌の方がしっかりしていて大きく見えます。雄と雌が1緒にいる時には、腹部が大きい方が雌になります。体色には変異があり季節によって色の違う個体群が現れたりします。色の違う個体を探すのも楽しいと思います。印象的な脚のトゲトゲが目立つクモなのに、名前がササグモと付いているのは、ササでよく見られたクモであったことからのようです。名前と姿がミスマッチに思えるクモです。色彩も模様も綺麗なクモ、ササグモを調べてみました。・ササグモは当ブログ2度目の登場です。過去記事は「ササグモ、ネコハエトリ、イオウハシリグモを見つけました。」です。
★ササグモ ササグモ科。体長は雄が7〜9ミリ。雌が8〜11ミリ。昼行性。分布は本州、四国、九州、沖縄。個体数も多く平地から山地まで幅広く生息しています。草の葉の上や背の低い低木の葉に良くいる普通種のクモです。出現期は5〜8月(秋にもいます)網を張らない徘徊性のクモで昼間に良く動き回っている日向の好きなクモです。日当たりの良い葉の上で良く見つけることができます。体色は黄緑色〜黄褐色ですが、季節によって体色の違いがある個体群が出ます。春ころから黄色っぽい個体、そのあとに赤茶色っぽい個体、秋が深まると白っぽい個体群が出てきます。雄と雌の区別は腹部が大きくガッシリと見える方が雌で、腹部が細く黒い蝕肢を持っている方が雄になります。蝕肢は膨らんでいます。雌雄ともに脚は細長く、さらに脚には黒い色をした鋭い針状の長いトゲがまばらに生えていて、このトゲで捕えた獲物が逃げないように押さえこんで他の昆虫を捕食します。この脚に生えている黒色の長いトゲが特徴になります。雌雄ともに頭胸部には黒い縦線が入っていることも特徴になります。腹部の縦線は帯のような形の斑紋に見えます。腹部の形は細長い卵型で先が尖って見えます。ササグモの産卵期は7〜8月になります。越冬は幼体で越冬します。ササグモの幼体はハエトリグモに似た体形に見えます。非常によく似たクモに地色が黄色いコウライササグモがいます。
ササグモの雄と雌.jpgササグモ雄の蝕肢.jpgササグモ1.jpg
上、アジサイの花にとまっているササグモの雄と雌です。中、ササグモの雄です。雄の特徴である黒い蝕肢が見えます。しかし脚のトゲの生え方が半端ではありませんね。凄いトゲトゲです。下、ササグモの亜成体です。葉の上で日向ぼっこをしていたところです。体と比較して脚のトゲが鋭く長く大きいことが分ります。
ササグモ追加.JPG
上は6月に撮影したササグモの雄の成体です。雄なので腹部は細長く見えます。腹部上面に赤茶っぽい色が見えています。脚を少し広げたポーズを取っただけで棘のある脚の迫力が増して見えます。この写真はストックの中から見つけたので追加しました。ササグモは6月になると成体の姿が多く見られるようになります。成体になると模様がはっきりとしてきます。成体になると脚の長さも目立って見えてくるので、幼体時に似て見えるハエトリグモの仲間と違うことが良く分かる体形になります。
posted by クラマ at 17:59| Comment(0) | 蜘蛛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サツマノミダマシ、ワキグロサツマノミダマシ。中型の緑色の綺麗なクモです。

サツマノミダマシ、ワキグロサツマノミダマシ。どちらも綺麗な黄緑色をした可愛い形のクモで、どちらも大変よく似ています。上から見ただけでは区別はできません。サツマノミダマシの名前は少しばかりややこしいです。名前の由来が分からないとどこで区切っていいのか分りません。「サツマ、ノミダマシ」「サツマノ、ミダマシ」「サツマノミ、ダマシ」正解は最後の「サツマノミ+ダマシ」です。姿や色がハゼノキの実に似ていることから来ています。京都や福井県ではハゼノキの実のことを「サツマの実」と呼ぶことがることからサツマノミダマシとなったようです。私はハゼノキの実は見たことがありませんので、どの程度似ているのかは分りません。緑色をしているのは腹部になります。黄色いラインも鮮やかで何とも言えない綺麗な緑色のクモです。ワキグロサツマノミダマシとの違い、見分け方は、この黄色い線の下から腹部下面の色の違いになります。そのために上から見ただけでは分からないのです(色の個体差もあるためです)この黄色い線はサツマノミダマシでは黄色が鮮やかで太く、この線より下も(腹部下面も)緑色です。ワキグロサツマノミダマシでは黄色い線は薄く、その下は白線が入っていたり、白いハッキリした線が入っているなど個体差があるようです。ワキグロと名前についているように、体側の線より下から腹部下面まで黒褐色になっていますので、ワキグロサツマノミダマシであることは腹部側面から腹部下面までの色が決め手になります。名前の通りなので覚えやすいかと思います。どちらも似た環境に生息していることと、夜行性なので日中は葉の陰や隙間に小さくなっていることが多く、腹部下面や腹部側面は見にくくなっていることから、どちらなのか迷うことが多いです。脚の色にも違いがあり、脚を見ることができればさらに見分けやすくなります。第1脚、第2脚の体節に緑色が入っていればサツマノミダマシになります。この2種類は緑色の木の実に似ていて、色も形も可愛く見えます。緑色の綺麗なクモ2種類、サツマノミダマシとワキグロサツマノミダマシを調べてみました。
★サツマノミダマシ コガネグモ科ヒメオニグモ属。オニグモ属なので体はしっかりとしています。分布は本州、四国、九州、沖縄。出現期は6〜8月。雄は体長7・5〜9ミリ。雌は8〜11ミリ。黄緑色をした美しいクモです。雌雄の違いは腹部が丸く大きい方が雌になります。脚は雄の方が細長くなります。サツマノミダマシは緑色が美しい中型のオニグモの仲間です。腹部は緑色で黄色いV字のラインが入っています。腹部下面も緑色です。頭胸部には縦長の褐色の帯が入っています。第1脚、第2脚は緑色をしています。夜行性で夕方から動き出して円網を張ります。昼間は葉の裏などに隠れて休んでいます。
★ワキグロサツマノミダマシ コガネグモ科ヒメオニグモ属。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。出現期は7〜9月。雄は体長7〜8ミリ。雌は8〜10ミリ。黄緑色をした美しいクモです。腹部側面の薄い黄色い線の下に白い線が入っているもの、はっきりした白い線が入っているもの、薄い黄色の下に白い線が入っているものなどがいるようです。それらの線より下(側面から腹部下面)は黒褐色になります。夜行性なので昼間は葉の裏などに隠れて休んでいます。夕方から動き出して網を張ります。網は円網を張ります。
サツマノミダマシ雌1.jpgサツマノミダマシ雌2.jpgサツマノミダマシ腹面.jpg
上3枚、サツマノミダマシです。1、2枚目、雌のサツマノミダマシになります。雄と雌の体型の違いは、雌の腹部は丸みを帯びて大きく、雄の腹部は細く雌より小さくなります。このクモの緑色はとても綺麗です。日中は小さくなって休んでいるので、腹部の特徴はつかみにくくなっています。3枚目はサツマノミダマシの腹部前面です。黄緑色をしていることが特徴になります。腹部前面が見えるとよく似たワキグロサツマノミダマシと区別することが容易になります。ワキグロサツマノミダマシの腹部前面は黒褐色や褐色をしています。このサツマノミダマシに1体何があったのか脚が取れていて数が足りません。ここでは腹部前面の色を見てもらい、両種の違いの参考になればと思っています。
ワキグロサツマノミダマシ2.jpgワキグロサツマノミダマシB追加.jpgワキグロサツマノミダマシ腹部前面8.jpg
ワキグロサツマノミダマシです。体側からの写真が撮れましたので同1個体で差し替えました。1枚目、雌のワキグロサツマノミダマシです。上から見たものです。サツマノミダマシととてもよく似ています。2枚目、横から見たところです。薄い黄色い線から下の腹側から腹部は色が黒くなっています。この2枚の写真は同じ個体です。上から見るとサツマノミダマシとワキグロサツマノミダマシはよく似ていて、どちらか分からない時があります。体側を見て確認しないと間違ってしまいます。脚の色はワキグロサツマノミダマシは褐色、黒褐色をしています。脚の色の薄い個体もいるようです。3枚目、別個体のワキグロサツマノミダマシの腹部前面から見たところです。腹部の前面には褐色の毛が生えています。腹部が上の個体より色が薄い褐色の色をしています。この腹側から腹部前面の色の違いがサツマノミダマシとの違いになります。サツマノミダマシの腹部の前面は緑色をしています。腹部前面の色の違いが両種を区別する際に1番役に立ちます。出現時期はサツマノミダマシが6〜8月、ワキグロサツマノミダマシが7〜9月となっていますが、撮影地の神奈川県横浜市では10月にも見ることができます。温暖化で活動できる時期が長くなっていることが考えられます。3枚目の写真も10月18日に撮影して追加したものです。通例夕方の5時以降に活動を開始するようですが、日陰に巣を張るものはさらに早い時間に巣を張るようです。行動は生活環境で多少の違いが生じてくるようです。
サツマノミダマシの横からの写真も撮れましたら追加する予定でいます。
posted by クラマ at 03:28| Comment(0) | 蜘蛛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月21日

メガネドヨウグモ、メガネに似た模様が特徴です。

メガネドヨウグモは水辺の近くに生息することが多いクモのようですが、公園のトイレの壁で見つけました。近くに葦原があるので、そこから来たのでしょう。夜行性のクモなので撮影が難しいのでトイレの壁にいてくれると写真に撮りやすく助かります。しかし、このトイレには多くのヤモリが生息しているので、食べられてしまうのは時間の問題かもしれません。メガネドヨウグモの模様は雄も雌もほとんど同じようになりますので、模様での雄と雌の区別はできません。見た感じで体型がスマートな方が雄になります。体長は雌の方が大きくなります。クモの場合、雌の方が腹部が大きく体格も大柄なものが雌に多いようです。メガネドヨウグモの色彩や模様には変異が多いようです。
★メガネドヨウグモ アシナガグモ科オオドヨウグモ属。体長は雄7〜9ミリ。雌9〜15ミリ。水辺にクモの網を張ることが多い。網は大きな水平円の網を張ります。分布は北海道、本州、四国、九州。発生時期は5〜8月を主にするようですが、4月から見られ11月まで活動しているようです。頭胸部のメガネの形に見える斑紋が特徴になります。色彩や斑紋には変異が多いようです。夜行性のクモで都市部の公園、山地の林縁、草原などに生息していますが、水辺を好む傾向があるようです。
メガネドヨウグモ雄.jpgメガネドヨウグモ雌1.jpg
上、雄。下、雌。交接器を見ないでの雌雄の判別です。腹部の形が違うので丸く大きい方が雌で良いと思います。メガネドヨウグモは前脚の非常に長いクモです。撮影場所は同じ公園のトイレになります。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。色彩や模様の違う個体の写真も撮りたいです。                 
posted by クラマ at 02:06| Comment(0) | 蜘蛛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする