★ブドウトリバ トリバガ科。開帳は15〜18ミリ。分布は本州、四国、九州、対馬。各種樹林やその林縁、農地、果樹園、公園などに生息しています。平地から低山地、市街地に生息している普通種で数も多いようです。夕方の明るいうちから活動しているようです。出現期は6〜10月で、年2回の発生をします。成虫はヒメジョオンやヨメナ、ヤブガラシなどの花の蜜を吸います。幼虫はブドウ科のエビヅル、ノブドウ、ヤマブドウ、ヤブガラシの花、葉、蔓の先を餌にします。幼虫はブドウ農家の害虫です。前翅に隠れた後翅は鳥の羽を思わせる形をしていて、羽状に分かれています。T字型に見える姿をしていて、脚には長いトゲが生えています。越冬は成虫で越冬します。よく似た物にイッシキブドウトリバがいます。外見では判断できない位によく似ているそうです。ブドウトリバには腹部の境界に明るい部分があるそうです。
★コブドウトリバ トリバガ科。開帳は10ミリで小さくて赤味の強い体色をしています。分布は本州、九州。出現期は7〜10月。餌はヤブガラシで、幼虫はヤブガラシの花や蕾を食べます。成虫はヤブガラシの花の蜜を吸っています。ブドウトリバによく似ていますが、ブドウトリバと比べると、はるかに小型になります。コブドウトリバは小さいうえ、飛び方も弱々しく、姿も蚊に似ているので、ガと思う方は少ないと思います。拡大して見ないと良く分りませんが、脚には長いトゲが生えています。
★ヒルガオトリバ トリバガ科。開帳は22〜25ミリ。トリバの仲間では大きくて、とまっていると横には張り出した翅と腹部がアルファベットのTの字に見えます。分布は北海道、本州、四国、九州、対馬。出現期は4〜10月。1見、大型の蚊かガガンボに似て見えます。特徴は大きく横に張り出した前翅にあります。また、脚にはトゲがある変わった形をしています。灰色〜灰褐色をしていて、翅色には色の濃淡など変異があります。翅にはやや赤みを帯びます。昼行性で灯火にも飛来します。成虫で越冬します。成虫は花の蜜を吸います。幼虫はヒルガオ科のハマヒルガオ、ヒルガオ、サツマイモなどの植物を餌にします。サツマイモの害虫になっています。ヒルガオトリバは個体数も多いようです。大きいので目につくだけかもしれませんが、トリバの仲間では良く見かける種類になります。
上3枚、ブドウトリバです。腹部が白く分れているので、ブドウトリバとして紹介させていただきます。非常によく似たイッシキブドウトリバの可能性もあります。間違っていてもご勘弁願います。体の色には個体差で濃淡があるようです。
上3枚、コブドウトリバです。上のブドウトリバとの1円玉の比較でもわかるように、大きさがまるで違っています。翅の模様にも違いが見てとれます。神奈川県まで北上してきたのかと疑いましたが、特徴が似ているのでコブドウトリバで良いのだと思いますが、間違っていましたらご勘弁願います。とにかく小さいです。脚のトゲはなぜにこのように長いのかは疑問です。
上3枚、ヒルガオトリバです。大きく見えます。飛行に適したグライダーのような翅をしています。ブドウトリバやコブドウトリバに比べると飛翔力は強いです。ヒルガオトリバ位の大きさになると見つけやすいです。写真では分かりにくくなっていますが、脚には鋭いトゲがあります。脚にあるトゲはブドウトリバやコブドウトリバより短いです。わずかな風があってもピントがずれてしまい、うまく撮影できなかったので家に連れてきて撮影しました。翌日、同じ場所に逃がしてきました。撮影地はいずれも神奈川県横浜市。
★トキンソウトリバ トリバガ科。開帳14ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。幼虫はキク科のトキンソウを餌にします。特徴は前翅前縁の中ほどに不鮮明な三角形の紋があり、外縁には白っぽい帯が見えることです。越冬は他のトリバガ科のブドウトリバ、ヒルガオトリバが成虫で越冬することと、11月に見つけたことから成虫越冬するのかも知れません。越冬に関して正確には分かりませんでした。出現期は9〜11月(この時期も正確には分かりませんでしたが、11月に成虫をみつけているので11月までとさせてもらいます)餌となるトキンソウはキク科の1年草で、水田、休耕田、畑、湿った道端や空き地、庭などに生えている普通種になりますが群生はしません。湿り気を好む植物です。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。花期は7〜10月。目立たない花を咲かせます。枝は分枝して地上を這い、長さは5〜20センチで葉は互生します。
トキンソウトリバです。翅の模様から判断しました。名前が分からなかったのですがトキンソウトリバで良いようです。撮影場所、神奈川県横浜市こども自然公園。トキンソウの写真が撮れましたら追加します。トキンソウは普通に見られる雑草になります。

