2013年10月20日

オンブバッタ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ。草むらにいるオンブスタイルのバッタです。

オンブバッタ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキを見つけました。似ているバッタ3種類の紹介です。オンブバッタはどこにでも普通にいる普通種で1度は見たことのあるバッタだと思います。仲良くオンブしている姿が可愛いです。おぶっているのは雌で、上に乗っているのが雄になります。この格好(おんぶスタイル)は繁殖行動の1環のようですが、繁殖に関係のない時期にも雄と雌がペアでオンブ状態になっていることも多く、この特徴からオンブバッタの名前がついているようです。下にいる大きなバッタが雌で、上の小さい方が雄になり、体の大きさの違いも面白いです。たえず雌の上にいることの理由は、雌を他の雄に取られないように、まだ成虫になる前から雌に乗っかって見張っているのでしょうか。はたで見ると雄がずいぶんと楽をしているようにしか見えません。お子さんに説明を求められたら微笑ましさが半減です。上に乗っかっているのが子供でなかったのが残念です。とは言えオンブバッタからすれば、いつも1緒なら安心、雌を取られては大変、という雄の生殖本能の強さの表れなのでしょう。オンブバッタは少し日陰の背の低い植物の上で良く見かけます。体の色には個体差があり、緑色、褐色、ピンク色をしたものなどがいます。性格は大人しく慌てて飛び跳ねて逃げることはありません。成虫になると翅もあるのですが、翅を使って飛び立つことも、脚の力を使って遠くに飛ぶことも苦手です。昼行性でどこにでもいる普通種のバッタなので、見たことがある人が多い馴染みのあるバッタになると思います。オンブバッタとよく似た種類に大きさは違うのですが、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキがいます。
ショウリョウバッタは日本最大のバッタで、雌が大きく雄は雌に比べて小さいです。バッタが嫌いな人にはトラウマになりそうな大きさがありますが、愛嬌のある顔をしたおとなしいバッタです。体色には変異があり、緑色型、褐色型、混合型があります。大きさに差がなければこの3種類は大変よく似ています。この似ている3種類のバッタ、オンブバッタ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキを紹介します。ショウリョウバッタは普通種の日本最大種になります。長細い体形をしていますが、大型種なので存在感は抜群です。子供の手で持つと余裕ではみ出してしまう大きさです。体の色には個体変異があって、緑色型、褐色型、混合型、稀にピンク型がいて同じ種類のバッタとは思えない体色になっています。
ショウリョウバッタモドキは珍しいバッタになります。多くの県で絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されています。神奈川県では要注意種になっていますが、出会う機会は多いです。これは私の観察エリアに生息しているという幸運もあると思います。オンブバッタ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキは顔も体つきも良く似た種類ですが、比較して見ると違いが見えてきます。オンブバッタ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキを調べてみました。
★オンブバッタ オンブバッタ科。体長 雄は、20〜25ミリ。雌は、40〜42ミリ。分布は、北海道、本州、四国、九州、沖縄。草原や空き地、道端や畑地、公園などの草丈の低い日当たりの良い場所を好みます。出現時期は8〜12月で年1回の発生(年1化)になります。オンブバッタの餌の食性は広く、農作物や色々な草を食べます。成虫には立派な翅はありますが普通は飛びません。脚力を使って飛び跳ねることも苦手です。飛翔可能な翅の長い長翅型モ出るようです。体色の変異が多く、普通は緑色型ですが、褐色型もいます。ピンク色っぽい固体、黄土色っぽい固体もいます。逃げる力(脚力)が弱いので、周りの草に似せた体の色で外敵から身を守る保護色を武器にしているようです。個体差もこの周りの色に溶け込むための色のバリエーションの1つと考えられます。似ているものに、ショウリョウバッタの雄とオンブバッタの雌がいますが、ショウリョウバッタは飛ぶ力があり、後肢(後ろ足)が長いので注意してみれば違いが分かります。昼行性です。大変おとなしいバッタで、草の上にちょこんとのっかています。何でも餌にしてしまいますが、特にキク科の植物が特に好きなようです。キャベツ、ダイコン、ハクサイ、シソ、オクラなど畑作物も食べてしまうので、畑の害虫としても扱われてしまいます。ショウリョウバッタの雄とオンブバッタの雌は大変よく似ていますが、ショウリョウバッタの雄の後ろ足はオンブバッタに比べて長いことで区別ができます。またオンブバッタは葉の上などでのんびりしていて、動きは活発ではありません。指でつついてやっと動くものまでいます。名前の由来のようにオンブしている姿は、繁殖期以外にもよく見られます。雄が楽をしているようにも見えてしまいますね。オンブバッタは卵で越冬します。産卵は10月頃に行われ、土中に卵を産み付けます。翌年の6月頃に孵化します。オンブバッタの顔と前胸側面の下端には白いイボ状の突起が並んでいます。この特徴を覚えておくと似た種類と見分けがつきやすいです。オンブバッタには不思議な行動があることが知られています。それは「糞とばし」です。出した糞を後ろ足を使って蹴り飛ばすというものです。距離は20〜50センチも飛ばすそうで、体長から考えるとものすごい距離になります。この不思議な特技の「糞とばし」行動の意味はまだ解っていないそうです。
オンブバッタ緑型.jpgオンブバッタ褐色型斑あり.jpgオンブバッタ・ピンク系.jpgオンブバッタ顔.jpg
オンブバッタです。体色の変異によるうろの違いも面白いです。1枚目は普通に見られる緑色型のペア。上に乗っている小さい方が雄になります。2枚目、褐色型ですが、少し赤みの入った固体で淡いピンク色に近く見えます。3枚目は褐色型です。4枚目、正面から見た顔です。追加しました。頭の先が尖って、3角っぽい顔をしています。私にはこの顔が、ねずみ男に見えてしまうのです。とても可愛い顔のバッタです。もっとサイズが大きかったら良かったのにと思ってしまいます。個体差があるのでオンブバッタの体色の違うものを探すと面白いと思います。温度の影響を受けて体の色が決定されるようです。普通に見かける個体は緑型になります。オンブバッタは愛嬌があり、逃げ回らないうえ、どこにでもいるバッタというところが良いですね。オンブバッタは草丈の低い草原に住んでいます。観察しやすいバッタです。
★ショウリョウバッタモドキ バッタ科。珍しい種類になります。神奈川県では要注意種になっています。生息が局地的で、いる所にはいるけれど、いないところではめったに見ることができないという種類になるようです。東京都、群馬県では絶滅危惧種。高知県、鳥取県、埼玉県、茨城県、山形県では準絶滅危惧種のU類になっています。分布は本州、四国、九州、沖縄。通例やや湿った草原に生息しているといわれていますが、乾いた草原に多く生息しています。湿り気がなくても大丈夫な種類のようです。大きさは体長が雄は、27〜35ミリ。雌が45〜57ミリ。背中が直線的に見えます。体も細長く見えます。体色に変異があります。背中(背部)に見える太い帯の色は茶色で濃い個体や色の薄い個体がいます。通例は緑色の体をしていますが、やや紅色をしたものや褐色の個体もいます。脚力は弱く遠くには飛びません。翅を使って逃げます。それでもあまり遠くには逃げられません。出現期は7〜11月。ショウリョウバッタモドキは大変臆病で、カメラを近づけると、掴まっている葉の裏側に回り込んで逃げよう(隠れよう)とします。よく似たショウリョウバッタは逃げる時に「チキチキチキ」と音を出して飛んで逃げますが、ショウリョウバッタモドキは音を出しません。よく似た3角顔もショウリョウバッタモドキでは顔面が窪んでいません。ショウリョウバッタモドキは昼行性で卵で越冬します。
ショウリョウバッタモドキ1.jpgショウリョウバッタモドキ2横位置で表示.jpgショウリョウバッタモドキ横顔.jpgショウリョウバッタモドキ顔.jpg
ショウリョウバッタモドキです。臆病ですぐに隠れようとする習性があるので撮影には苦労します。1枚目、このように草に掴まっているので見つけにくいです。2枚目、位置を横にして見ています。細長い体つきをしています。背面には褐色の帯があります。3枚目、横顔です。4枚目、正面から見た顔です。ショウリョウバッタモドキの顔面は長細い顔をしていますが窪んでいません。顔を見比べると違いが分かりますが、離れていたらオンブバッタやショウリョウバッタの顔と同じように見えてしまいます。4枚は同1個体です。細長い体をしていることと、すぐに葉の後ろに隠れるので、コンパクトデジカメのピントが合いにくく撮影に苦労しました。湿り気のない周りに水場のない草原にいました。
★ショウリョウバッタ バッタ科。別名は多く、チキチキバッタ、キチキチバッタ、ショウジョウバッタ、ハタオリバッタ、オンメなどとも呼ばれています。いかに馴染みの有る種類なのかが分かります。ショウリョウバッタは日本最大のバッタで雌の体の大きさには驚いてしまいます。体長は雄が40〜50ミリ。雌が75〜80ミリ。分布は本州、四国、九州、沖縄。最近では北海道でも見られるようになったようです。日の当たる背丈の高くない草原を好み、土手、道端、空き地、公園最近などで見ることができる普通種です。出現期は7〜11月で年1回の発生(年1化)になります。昼行性で越冬は卵で行います。幼虫は翌年の5〜6月に孵化します。バッタ類では孵化が遅い方になりますが、その後、日本最大の大きさにまで急速に育っていきます。幼虫は小さいうちはオンブバッタに似ています。ショウリョウバッタの体色には変異が多く、緑色型、褐色型、稀にピンク色を帯びたもの、混合型(緑色型に縞模様が入るもの)がいます。横から見ると良く分かるのですが、ショウリョウバッタの顔は窪んでいます。よく似たショウリョウバッタモドキの顔は窪んでいません。ショウリョウバッタもオンブバッタのように大きな雌の背中に雄を乗せている所を見ることも多いです。ショウリョウバッタは飛んで逃げる時に「チキチキチキ」と音を出して遠くまで翅を使って飛んで逃げます。体の大きさは見せかけではなく脚力も飛翔力も強いです。つるんとした愛嬌のある顔をしています。ショウリョウバッタは「ショウリョウバッタ、日本最大のバッタです。」でも紹介していますのでそちらもご覧くだされば幸いです。ショウリョウバッタの雄とオンブバッタの雌はよく似ています。外見上の大きな違いは、後ろ脚の長さに出ます。ジャンプ力の強いショウリョウバッタの後ろ脚は発達していて、とても長いことから、脚の短いオンブバッタと見分けることができます。
ショウリョウバッタ雌雄2.jpgショウリョウバッタ雄2.jpgショウリョウバッタ緑型3.jpgショウリョウバッタ混合型・追加雌.JPGショウリョウバッタ顔・追加0.JPG
ショウリョウバッタです。体の色の違いで緑色型、褐色型、混合型の3タイプに分けることができます。ショウリョウバッタは写真では伝わりにくいことが残念に思えてしまうほど体長のある、とにかく大きいバッタです。1枚目、オンブバッタのように雄が雌の上に乗っています。下の雌は褐色型、上の雄は緑色型で脚が褐色をしています。2枚目、ショウリョウバッタの雄です。大きさの比較が分からない写真だと良く似ていて区別ができません。3枚目、緑色型の雌です。横から見ると顔が窪んでいるのが分かります。雄も雌も写真で見ると区別できないほどよく似ています。4枚目、ショウリョウバッタの混合型の雌です。分かりやすい写真が撮れましたので追加しました。手の上に乗ってもらっての撮影です。5枚目、ショウリョウバッタの雄の正面から見た顔です。正面から見ると顔面が窪んでいることが分かりません。上3枚の写真でも分かるように、草むらにいると大きな体も全く目立たなくなってしまいます。褐色型は葉が枯れてくる時期に合わせた保護色なっています。撮影地、神奈川県横浜市。この3種類はどの種も長細い面白い顔をしたバッタです。とても愛嬌のあるウマヅラをしています(馬よりも長い顔ですけど)細長い顔がよく似ていますが写真で比較して見ると違いが分かると思います。オンブバッタ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキは捕まえやすい種類なので、観察はしやすいと思います。
posted by クラマ at 16:20| Comment(0) | バッタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月15日

ツチイナゴ、冬にも見られる涙目の顔をしたバッタです。

10月に入るとツチイナゴの成虫を多く見かけるようになります。ツチイナゴは大型のイナゴ科のバッタです。目の下に太い帯状の線があり、泣いているような顔にも見えます。この特徴がこのバッタの見分け方にもなります。とても愛嬌のある顔です。普通のバッタ類は卵での越冬になりますが、ツチイナゴは成虫で越冬します。バッタ科で越冬するのはツチイナゴだけです。越冬の仕方は日当たりの良い暖かい環境を選んで、冬を耐え忍ぶという方法を取ります。本格的な寒さには弱いのです。寒い日には枯れ草の下でおとなしくしていて、食べる量は少ないですが、冬の間でも暖かい日の日中には餌を求めて活動をしたりしています。それゆえ凍結するような寒い地域では生きていけません。ツチイナゴは冬場に見つけられる数少ない昆虫の1つなのです。幼虫は緑色で成虫は土色、枯葉色をしています。ツチイナゴの名前の由来は「土色のイナゴ」から来ているようです。これは身を守るための保護色になっているようで、幼体の緑の多い時期には緑色の体、成虫で越冬するため冬の枯葉の多い時期には褐色になることで、周りの色に同化する保護色であると言われています。幼体でも稀に褐色の色をしたものもいるようです。成虫の背面の色には変異も見られるようです。暖かい日には真冬でも見かけることができる珍しいバッタになります。
★ツチイナゴ イナゴ科ツチイナゴ亜科。体長は雄は50〜55ミリ。雌は50〜70ミリ。大型のがっしりとした体格をしています。外見上は同じように見えるツチイナゴですが、雌の方が1回り大きな体をしています。目の下に太い帯状の線が入っていることが最大の特徴です。この特徴は幼虫期にも見て取れます。分布は、本州(関東地方まで)、四国、九州、対馬、南西諸島。4月〜11月に現れます(成虫は9月〜翌年7月)産卵は5〜6月頃に行われます。越冬した成虫は7月には死んでしまうそうです。餌は植物の葉を食べます。マメ科のクズの葉やイネ科の植物を好んで食べます。植物の葉や茎にいて地面にはほとんどいません。幼体は緑色、成虫になると茶色い体色になります。成虫の色には濃い色のタイプと薄い色のタイプがいます。稀に紅色型が現れます。ツチイナゴは昼行性で越冬は成虫で越冬する大型のバッタです。卵で越冬する他の種類のバッタと違い珍しい種類と言えます。暖かい日には越冬中の真冬でも見かけることがあります。数は多い方で普通に見られます。真冬に大型のバッタで、目の下に太い帯状の線が入っていたら、ツチイナゴだと思ってよいでしょう。
ツチイナゴ幼虫.jpg
上、ツチイナゴの幼体です。淡い綺麗な黄緑色をしています。ヨモギの葉にとまっていたものです。特徴である眼の下の帯模様が可愛いです。
ツチイナゴ1.jpgツチイナゴ2.jpgツチイナゴ3.jpg
ツチイナゴの成虫です。成虫の背中に白く太い線が見えることも特徴です。この背中の線は目立たないか無い個体も稀にいるそうです。写真は差し替えました。1枚目はやや赤みのある体色をしています。珍しい紅色型のツチイナゴです。2枚目は羽化後間もない成虫でしょうか。やや薄い黄色味を帯びた体色をしています。脚は1本取れてしまっています。3枚目、茶褐色の体のよく見る普通の色合いの成虫です。数年前に寒い時期に撮影してあったものです。キンモクセイの木にいてキンモクセイの葉を食べていました。キンモクセイの葉は硬いのですが、しっかりと食べていました。よほど腹がすいていたのでしょう。常緑樹の葉を食べているバッタを始めて見ました。色が微妙に変わっているのが面白いです。2枚目の写真のような色の個体は、色の濃淡の差はあると思いますが、羽化してから時間がたっていくと褐色に(茶色系に)近くなっていくと思われます。
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2013年08月18日

ヤブキリの雄と雌を見つけました。キリギリス科の大きなバッタです。

ヤブキリは緑色をした大きなバッタで、夜行性の樹上性のキリギリス科になります。似ているものにウマオイやキリギリスがいます。ヤブキリは夜行性ですが日中にも見ることができます。特にウマオイとよく似ていて、ウマオイは夜行性でキリギリスは昼行性になります。ヤブキリは夜に多く活動するので、明るいうちに見つけられることは運が良いかも知れません。夜間のように活発ではありませんが、日中も見ることができます。ヤブキリは大型のキリギリスの仲間で、とてもがっちりした体格のバッタです。藪に住むキリギリスということが名前の由来にもなっているようです。このヤブキリは藪だけでなく、木にも住んでいるようです。卵で越冬して、幼虫の時期には植物性の餌を食べていますが、成虫になるにしたがって肉食性が強くなるようです。樹上性の昆虫でもヤブキリは幼虫期には低い草の上にいることも多いです。幼虫は緑色をしています。背中の中央部に1本の太い線が入っていてるのが良く目立ちます。成虫は6月から9月に見られ、成虫は大型のセミも食べてしまうこともあるようです。なんと驚くことに、小さなトカゲまで食べてしまうこともあるようです。恐るべき肉食性のバッタです。スズムシもカマキリも、産卵が近づくと雄を食べてしまいますが、ヤブキリも子孫繁栄のために、たくさんのエネルギー(栄養)を使うために、肉食を選んで進化したのでしょうか。ヤブキリは10種類以上に分類されるようです。中間的なタイプが多く、まだまだ細かく分類すると数が増えてしまうようで、現在は大きく4種類に分類されているようです。ここでは、単にヤブキリとさせていただきます。この分類は、鳴き声、体型によるもので、かなりの多様性があるので、今後、新種が見つかることもあるかも知れません。体の色は緑色の濃い個体、褐色の体の個体、脚が黒い個体など体色に変異が多いようです。色の違いを比べて見ると面白いです。
★ヤブキリ キリギリス科。名前の由来は、「藪に住んでいるキリギリス」から、ヤブキリと名前が付いたようです。夜行性で成虫は肉食性が強い特徴があります。分類は10種類でしたが現在は4種類に分類されたようです。鳴き方でよく似たヤマヤブキリと分けているようです。ヤブキリの方が低山、低地の草地や山林に生息していて、高い山などにはヤマヤブキリが多く生息しているようです。ヤブキリの出現期は6〜9月。体長は40〜50ミリ。翅端までの長さは、雄は45〜52ミリ。雌は47〜58ミリ。卵で越冬します。幼虫は緑色の体をしています。背中の中央に太い線が1本縦に走っています。植物性の餌、葉や花弁、花粉などを食べます。幼虫期には低い木や草の上にいることが多いです。終齢から成虫になると(成虫になるにつれて)肉食性の性質が強くなってきます。成虫は肉食性が強く、他の昆虫、小動物まで食べますが、新芽や葉、花粉、蕾、果実も食べます。普通種で分布は、北海道、本州、四国、九州。北海道のヤブキリは卵が土に混ざって運ばれたものなのか、人為的に人の手で持ち込まれたものなのかは不明のようです。成虫の寿命は2か月位になります。ヤブキリは夜行性が強く、灯火にもよってくる習性がありますが、日中も活動しています。日中は動きが緩慢です。灯火によって来るのは餌として灯火に集まる他の昆虫が目当てなのかも知れません。ヤブキリは本来が夜行性のため触覚がとても長いことも特徴です。また獲物を捕らえて離さないようにするため、脚には鋭いトゲが生えています。獲物を脚でガッチリと押さえつけて逃げられなくしてしまいます。脚の力は強そうで、他のバッタ類よりも頑丈に見えます。脚の色は緑色の個体と黒っぽい脚をした個体などがいます。背中の模様にも個体差が出やすい種類になるようです。
ヤブキリ5.jpgヤブキリ雄.jpgヤブキリ脚が淡黄色・雄.jpgヤブキリ雌の幼虫.jpg
ヤブキリの写真です。上3枚はヤブキリの成虫の雄です。足の色がとても濃いタイプで黒褐色をしています。同じ個体の写真になります。緑色の脚のヤブキリも多いです。ヤブキリは固体の変異が多いようで全身が黒褐色のものまでいるそうです。3、4枚目を追加しました。3枚目、これも雄のヤブキリです。脚の色が黄色を帯びています。体色の個体差として脚の色と背部の色に違いが出てきます。写真で比べて見るとその違いが面白いです。4枚目、ヤブキリの幼虫です。雌の幼虫になります。小さくても雌にはすでに立派な産卵管がついているので、雄と雌の区別を簡単に見分けることができます。小さいころからしっかりとした体格に見えます。背部に太い線が見えます。撮影地は神奈川県横浜市、南本宿公園。夜間にフラッシュで撮影したものよりも分かりやすい写真と差し替えました。
ヤブキリ雄.jpgヤブキリ雌.jpg
ヤブキリの雄と雌の写真です。上が雄で下が雌です。どちらもガッシリとした立派な体型をしています。ヤブキリの雌の産卵管はまっすぐに伸びていることが特徴になります。上の雄も脚の色の黒いタイプです。下の雌はアジサイの花の花粉をむさぼっていました。脚の色は緑色をしています。写真には写っていませんが、雄雌ともにヤブキリの触覚はやたらと長いことも特徴になります。昼間でも人をさほど怖がらないことに驚きました。かなり大胆な性格の昆虫のようです。普段は木の高い所に居るようです。撮影地は神奈川県、大和市の泉の森で撮影したものです。写真はどれも日中に見つけて撮影したものになります。キリギリスも探して、ヤブキリとの違いも調べてみたいです。
posted by クラマ at 15:54| Comment(0) | バッタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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