★サトクダマキモドキ キリギリス科ツユムシ亜科。体長は42〜56ミリ。翅端を含めると62ミリにもなる大きさになります。全身緑色をしています。成虫は8〜11月に出現します。分布は本州、四国、九州、沖縄、佐渡島。平地の樹状に住んでいます。果樹園、植え込みなどにも生育しています。雌には反り返ったカマの様な形状をした産卵管があり、これを使って木の枝に卵を産み付けます。産み付ける木の枝は柔らかいものを選ぶようです。夜行性で見る機会は少ないのですが、10月頃から木の低い位置に降りてくることが多くなるので、夕方に見ることができることもあります。灯火に来ることもあるようです。幅のある大きな翅をもっているのですが鳴き声は小さく、チッチッと鳴きます。鳴き声に気が付かないこともあるくらい弱い鳴き方をします。この翅はもっぱら飛ぶために使われるようで、撮影しようと近ずくと翅を広げて飛んで逃げます。不器用に飛翔していることもあります。前脚にはトゲがなく、よく似たヤマクダマキモドキとは脚の色で区別します。サトクダマキモドキの前脚の色は緑色で、ヤマクダマキモドキの前脚は赤っぽい色や茶褐色をしています。ヤブキリにも似ていますがヤブキリの前脚の脛部にはトゲがあります。背中に褐色の色もあるので上から見ると区別しやすいと思います。サトクダマキモドキの胸背部は体と同じような緑色をしています。やはりよく似たクツワムシは翅の幅がもっと広く大きく見えます。サトクダマキモドキは枝に植え付けられた卵で越冬します。卵は翌年の5月頃に羽化します。普通種で数は多いようです。
サトクダマキモドキは野菜を餌にして飼育することができますが、木の枝に産卵することから繁殖は難しいようです。餌にはニンジン、レタス、キュウリを使って飼育することができるようです。
サトクダマキモドキです。別個体の雌です。緑色でしっかりとした体格をしています。葉と同じ色をしているので、よく見ないと見過ごしてしまいそうです。よく似たヒメクダマキモドキとは脈の違いを比べて見ないと間違いそうになります。撮影場所、1枚目、神奈川県横浜市こども自然公園。2枚目、横浜市南本宿公園。
★ヒメクダマキモドキ キリギリス科ツユムシ亜科。体長は37〜40ミリ。全身緑色をしています。成虫は8〜11月に出現します。分布は本州(房総半島南部以南)、四国、九州、沖縄。温暖化により北上しています。低地の藪や低木を住みかにしている樹上性のバッタです。夜行性で卵で越冬します。雌にはカマ状の産卵管があります。サトクダマキモドキ、ヤマクダマキモドキと大変よく似ています。大きさがヒメクダマキモドキの方が小さいことで、よく似たサトクダマキモドキとヤマクダマキモドキと区別します。翅にある脈に違いがあります。餌は植物の葉、花、花粉を食べます。ツユムシの仲間とは思えないガッシリとした体格の持ち主です。
ヒメクダマキモドキの雌です。産卵管の部分をアップしてみました。産卵管が長いです。ご覧の通りサトクダマキモドキ、ヤマクダマキモドキと色も体型も大変よく似ています。大きさがヒメクダマキモドキの方が小さいことで、よく似たサトクダマキモドキとヤマクダマキモドキと区別することができます。比較する点は翅にある脈に違いがあることです。ヒメクダマキモドキの脈は分岐がなくはっきりとしています。3枚は同じ個体です。撮影場所、神奈川県横浜市こども自然公園。サトクダマキモドキとヒメクダマキモドキは同じ公園で見つけました。写真を見比べて見てもよく似ていることが分ります。近くで特徴を見比べないと間違いそうになります。南方系のこのバッタは横浜に定着できたようですね。

