★ササキリ キリギリス科。大きさは翅端まで雄が21〜24ミリ。雌が20〜28ミリ。分布は本州、四国、九州、沖縄。成虫の出現期は8〜10月で普通種になります。年1回の発生をしますが沖縄のような暖地では年2回の発生(年2化)となる珍しい種類になります。ササキリは小さくてもガッシリとした太い体形をしています。ササキリの仲間では太さが目立つ種類になります。色が濃く黒褐色の体に鮮やかな緑色をしています。ササキリの特徴は顎と体の側面が黒い色をしていて、後ろ脚の膝が黒いことです。草上性で竹林、林床の下草や林縁の下草、草原に生息しています。餌はササ等のイネ科の植物を食べます。ススキ原にも多く生息しています。葉や草の裏に潜んでいます。ササキリは暗い場所も好みます。草食性で餌は植物も食べますが、他の昆虫も食べる肉食性の面も持っています。幼虫は頭がオレンジ色で黒い体をしています。ササキリは昼行性になりますが、夜間の灯火にもやってくることがあります。昼も夜も鳴いているので昼夜関係なく活動できる時間が長いのでしょう。越冬は卵で行われます。よく似た仲間にウスイロササキリがいますが、ウスイロササキリの膝は黒くありません。体色もササキリよりも色が薄くなります。黒い体色が特徴となるため判別は色を目安にすることも有効な手段になります。ササキリは見つけてもすぐに逃げられてしまい、なかなかうまく写真を撮ることができません。大変臆病な種類になりますが、数が多く普通に見つけることができる種類です。
★ホシササキリ キリギリス科。体長20〜25ミリ。分布は本州、四国、九州、沖縄、小笠原諸島。成虫の出現は8〜10月。ホシササキリはイネ科植物に多く、開けた明るい草原を住みかにしていて、草丈の低い草原を好みます。ホシササキリの特徴は、触角が非常に長く、翅の外側(腹部の脇がわ部分)に黒い斑のような模様が現れています。この模様がホシササキリの名前の由来になったようです。前肢(前脚)と中肢の脛節の基部付近には黒い黒点が見えます。ホシササキリには緑色型と褐色型が出ますが、褐色型は少ないです。緑色型では緑色の体に頭頂部から前胸背面に黒い線が走って見えます。雌の産卵管は短刀型でやや上を向いていて、産卵管の色は赤褐色をしています。発生は東北地方以南では年1回、関東以南は年2回、九州、沖縄では年3回の発生になります。寿命も長く3か月生きるものもいるようです。ホシササキリは都市部にも見られます。よく似たウスイロササキリには翅の部分に見られる黒い斑のような模様がありません。越冬は卵で行われます。ホシササキリはイネ科植物に卵を産み付けます。普通種で数が多い種類になります。植物もよく食べますが他の小型の昆虫の死骸も食べる肉食性の面もあります。昼間にも見ることができますが、夜行性のようです。似た種類にウスイロササキリ、オナガササキリがいます。背部と翅の色の薄いホシササキリもいますが、よく似たウスイロササキリとは脚にある黒点で見分けることができます。ウスイロササキリの前肢(前脚)と中肢の脛節の基部付近には黒い黒点はありません。ホシササキリは乾燥と高温に強いので、ウスイロササキリが生息できない場所でも生息が可能なため、都市部でも見ることができます。普通種で数も多いのですが、神奈川県でのホシササキリは局地的な分布になっているようです。ホシササキリを撮影しようとすると、短い距離ですが飛んで逃げようとする個体もいるので撮影が大変です。慎重に驚かさないように近づかないといけません。
上、ササキリの雄と雌です。上が雌のササキリになります。赤褐色の産卵管が見えています。下が雄のササキリです。小型でもキリギリス科であることがうなずけます。ガッシリとした安定感のある体形をしていて魅力的なバッタです。撮影地、神奈川県横浜市。
ホシササキリの雌になります。見た目がササキリよりも優しい感じがする体型をしています。下、ホシササキリの脚の脛節に見られる黒点です。中肢を拡大したものです(写真を追加しました)撮影地、神奈川県横浜市。
上、ホシササキリの褐色型です。やっと褐色型の個体の写真が撮れました。カメラを近づけるとすぐに飛んで逃げ出します。草にとまるときは頭を上にします。少しでも葉に紛れようとする習性のようです。幸いにも褐色型は草の緑色が多いと、緑色型よりもみつけやすいです。下は少し拡大して見たものです。褐色型もよく見ると可愛いです。

