2015年08月14日

ヤマドリタケモドキ、キタマゴタケ、トガリベニヤマタケ、ウグイスハツ、ニッケイタケ、ウスキテングタケ。7月に見つけた夏キノコです。

ヤマドリタケ、キタマゴタケ、トガリベニヤマタケ、ウグイスハツ、ニッケイタケ、ウスキテングタケ。7月に見つけた7種類のキノコです。夏に発生する元気なキノコです。ニッケイタケとウスキテングタケは過去にも紹介したおなじみですが、新たな4種類を紹介です。発生の時期が夏の熱い時期になるので、虫食いや痛みは早いものが多く、革質の硬い肉質のニッケイタケ以外は天気が続くと早く腐ったり、乾燥してしまいます。キノコの最盛期はやはり秋になるので、夏場は少し見つけにくくなってしまいます。新顔の4種類を考察を入れて調べてみました。
★ヤマドリタケモドキ イグチ科。夏〜秋に発生します。広葉樹から発生するタイプと針葉樹から発生するタイプを以前は分けていました。針葉樹から発生するものを主にヤマドリタケとし、針葉樹から発生するタイプをヤマドリタケモドキとざっくりと分けていましたが、日本にはヤマドリタケがないことが分かったので、ヤマドリタケモドキの1種にまとまりました。広葉樹から発生するものは赤褐色、褐色が多く針葉樹から発生するものは灰色、灰褐色のものが多いように感じます。針葉樹から出るタイプと広葉樹から出るタイプが1緒にまとめられたので、傘の色は褐色、灰褐色、赤褐色、暗褐色など様々な色があることになりました。大型になり傘径は10〜20センチ。湿った時には粘性があります。管孔は初め白色ですが成熟するに連れて色が変わっていき、黄色からオリーブ色に変色していきます。柄は10〜18センチ。太さもかなり太いものもあります。柄の色は傘と同色で、表面には明瞭な網目があります。肉は白色で変色はありません。この仲間には亜種、変異種が多くあります。大変よく似たキノコにニセヤマドリタケがあります。こちらは肉に変色性があり毒キノコになります。食毒では優れた食菌になっています。虫食いが多いキノコであることも知られています。イグチ科は虫食いが早いものが多いように思います。
★キタマゴタケ テングタケ科。毒キノコが多いテングタケ科の中では珍しく食べられるキノコですが、よく似たキノコに致命的な猛毒を持つタマゴタケモドキがあり、誤食による死者も出しており非常に危険です。特に幼菌ですとキタマゴタケの特徴が良く分からないので(確認しにくいので)タマゴタケモドキの幼菌と区別することは難しいようです。発生は夏〜秋。ナラ類、モミ類の林に出る発生量の少ない珍しい部類に入るようです。傘は初め円錐形でやがてほとんど平らに広がっていきます。傘の周辺部には条線があります。ヒダは離生で蜜。黄色い色をしています。柄は傘と同色で、だんだら模様があり、ツバは黄色をしています。基部にツボを持ちます。
★トガリベニヤマタケ ヌメリガサ科。広葉樹林の明るい林内地上に発生します。傘は4〜6センチで円錐形、中央には突起があります。湿った時には粘性があります。傘には繊維状の模様があります。これが特徴になっています。柄は細長く4〜9センチ。上方部は淡橙色。下部は白色をしています。ヒダは淡黄色〜淡橙色をしています。変色性はありません。なかなか綺麗なキノコです。通例不食です。食べることもできるようですが、体質により中毒を起こすようで、こうなると毒キノコとしてとらえておいた方が良いと思います。
★ウグイスハツ ベニタケ科。まだ日本名がない時にはルスラヘテロフィラと呼ばれていました。ウグイス色で光沢は無いキノコですが、湿潤時には粘性があります。傘の色には個体差があり黄色〜青緑色まであるようです。柄の基部に近い部分のヒダは分岐、接合しています。ヒダは蜜〜やや蜜になっています。柄は滑らかで白。変色性はありません。食毒は不明ですが、外国では毒扱いになっていることもあり、はっきりするまで試すことはやめておいた方が良いようです。
★ニッケイタケ サルノコシカケ科。春から秋に広葉樹の裸地地上、針葉樹との混成林の裸地地上に発生します。光沢があり革質で硬く、同心状の環紋があり、傘は2〜4センチ。柄は2〜4センチあります。当ブログ2度目の登場です。鉱物のタイガーアイに似た光沢があり好きなキノコです。見る角度で光の加減と色合いが変化して見える特徴があり面白いです。
★ウスキテングタケ テングタケ科。淡い黄色いテングタケ。おそらく毒菌です。ウスキテングタケも再登場です。傘にはツボの破片を多く乗せたものと乗せていないものがあります。卵から出てくる幼菌が可愛いです。
ヤマドリタケモドキ.jpgキタマゴタケ.jpg
上、ヤマドリタケモドキ。乾燥で傘にひび割れが入っています。これは高さが10センチ程の小さなものでした。大きいものは乾燥でがちがちに干からびていました。撮影地、神奈川県海老名市。下、キタマゴタケ。撮影地神奈川県横浜市。トガリベニヤマタケ(オレンジ色タイプ).jpgトガリベニヤマタケ2.jpg
トガリベニヤマタケ。綺麗なキノコです。歩道の脇に出ていました。撮影地、神奈川県南本宿公園。
ウグイスハツ.jpgニッケイタケH15.jpg
上、ウグイスハツ。雨上がりに見つけたの弱い粘性がありました。幼菌なので柄はしっかりしていました。柄に近いヒダの部分は分岐、接合していました。この場所に生えているものの傘の色は淡いウグイス色をしていました。中、ウスキテングタケ。単生していました。撮影地、神奈川県海老名市。いつもの観察エリアのウスキテングタケは全滅しました。横浜市こども自然公園の公園管理事務所を新設するための場所にあったため沢山発生する群生地は残念ながら跡形もなくなくなってしまいました。下、ニッケイタケ。写真では伝わらない美しさがあります。色は地味なのですが綺麗なキノコです。撮影地、神奈川県横浜市こども自然公園。
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2015年08月11日

キカイガラタケ、カイガラタケ、チャカイガラタケ、キウロコタケ、アラゲカワラタケ、カワラタケ、エゴノキタケ。よく似た7種類のキノコ。

キカイガラタケ、カイガラタケ、チャカイガラタケ、キウロコタケ、アラゲカワラタケ、カワラタケ、エゴノキタケはどれもよく似たキノコで、どれも倒木、切り株などの枯れ木に生えます。稀にまだ生きている木に菌が入り込んで立木から発生していることもあります。木の1部が死んで枯れている部分から発生していることもあります。時期的には春から秋に発生することが多いのですが通年見ることができます。キカイガラタケ、カイガラタケ、チャカイガラタケ、キウロコタケ、アラゲカワラタケ、カワラタケは広葉樹の枯れ木からの発生が主になるのですが、時に針葉樹の枯れ木、倒木、切り株からも発生しています。どれも普通に見ることができる種類なので、見たこと、見かけたことはあっても、どれも似ているので同じキノコだと思って見過ごしていることもあると思います。カイガラタケ、カワラタケは色に変異があって、傘の色にはバリエーションがあります。特にカワラタケの傘の色には様々な色があって、観察するとなかなか面白いキノコです。どれも肉には厚みがなく革質で硬いキノコで食は不適なキノコです。アラゲカワラタケの食毒は不明ですが、こちらも似たような仲間なので食べられないと思います。がんの薬としてカワラタケが使われていることから、食したり、漢方として使えそうに思えますが、素人判断は危険でやめた方が良いようです。カワラタケにも毒成分は含まれています。カワラタケの漢方としての呼び名は雲芝(うんし)と呼ばれています。分量(摂取量)などがあるかもしれないので、自己判断でむやみに口にしないことが賢明なように思います。名前もどれも似ているうえ、容姿もよく似ていて紛らわしいキノコ、キカイガラタケ、カイガラタケ、チャカイガラタケ、キウロコタケ、アラゲカワラタケ、カワラタケ、エゴノキタケを調べてみました。これら似た菌の科はまだはっきりと定まっていないので、サルノコシカケ科やタコウキン科、タマチョレイタケ科など図鑑などにより、科の表記がばらばらになっている分類が難しいキノコ達になっています。エゴノキタケの写真を追加しました。よく似たチャカイガラタケと比較すると、非常によく似ていることが分かります。表面(傘)の色合いなどがよく似ていて裏側のヒダを見ないとわからないことも良くあります。カワラタケ、エゴノキタケは当ブログ再登場のキノコになります。
★キカイガラタケ キカイガラタケ科。針葉樹の枯れ木、倒木、切り株などから発生します。稀に広葉樹の枯れ木、倒木、切り株からも発生します。発生は通年発生するようです。マツからの発生が多いようです。傘の幅は5〜12センチ。厚さは3〜10ミリ。形は半円形から棚形。濃淡の明瞭な環紋があり、幼菌時はオレンジ色っぽい綺麗な色をしていることもあります。環紋は成長すると多くなる傾向があるようです。背面(上面)は黄褐色〜赤褐色で、古くなると灰褐色〜黒褐色になっていきます。粗い短毛を密生させます。ヒダは分枝していて互いに密着して迷路状になったり、放射状になっていたりします。ヒダの色は黄白色〜淡褐色。非常によく似た菌にヒロハノキカイガラタケがあります。ヒロハノキカイガラタケのヒダは放射状になります。中部以南に多いという特徴があります。またキカイガラタケが横方向に成長する特徴もありますが、ヒロハノキカイガラタケは前方方向に伸びて成長していきます。
★カイガラタケ タコウキン科。普通種で春から秋、特に夏から秋の発生が多いですが、通年見ることができます。広葉樹、針葉樹の枯れ木、倒木、切り株から発生しますので、色々な種類の木からの発生を見ることができます。生え方は散生〜群生。傘は扁平で半円形の貝殻状をしています。側着生〜半背着生で傘の幅は2〜10センチと大きくなります。厚さは5〜10ミリ。表面には粗い短毛を密生しています。傘の色は白〜灰白色、黄灰白色、暗褐色などで多数の細い環紋があります。環紋は明瞭です。肉は薄く革質で硬く、腹面(下面)はひだ状で放射状に並びます。ヒダの幅は3〜13ミリ。ヒダの色は白〜灰色、淡黄褐色、黄白色をしています。散策していると地味な傘の色のキノコになるのですが、意外と目につくことが多いです。薄暗い林道だとなおさら見つけやすくなるキノコです。世界的にも広く分布している種類になるようです。
★チャカイガラタケ タコウキン科。広葉樹の枯れ木、倒木から発生しますが、特にサクラ類の木からの発生が多いです。サクラの枯れている枝や幹からも出ていることがあります。革質で硬い性質の1年生のキノコです。古くなっても革質で硬いキノコなので子実体(キノコ)は数年残っていることがあります。このことからも1年中見ることができる普通種になっています。よく目にする普通種でサクラ類を目当てに探すと見つけることができます。生え方は群生して生えています。幾つも重なって見える様に生える重生になることが多いです。ヒダは薄いのですが幼菌時には厚みがあります。幼菌時のヒダの色は白色ですが、次第に褐色になっていきます。古くなると国褐色、黒色に近くなっていきます。ヒダが放射状に並ぶ特徴があります。非常によく似た菌にエゴノキタケがありますが、エゴノキタケはエゴノキからの発生になることと、ヒダの間隔が祖になる(間隔が広い)ことから区別することができます。チャカイガラタケは無柄で形は半円形をしています。傘の表面は無毛で環紋があり、茶褐色の地に黒茶色、褐色、赤みを帯びた茶色、赤みを帯びた紫色など変化に富んでいて、様々な色の変化を見ることができます。
★キウロコタケ ウロコタケ科。広葉樹の枯れ木、倒木から発生します。時に針葉樹からも発生するようです。こちらも通年見ることができますが、幼菌時や若い時期を過ぎると、とたんに目立たない色になってしまう地味な色のキノコです。革質で硬く群生するキノコです。重なって生えることが多く(重生)特徴は、傘の上にも裏にも管孔を作らないことと、表面が白い短毛(粗毛)で覆われていることです。傘の裏側はヒダも管孔も作らないことから、のっぺりとして見えることがキウロコタケの特徴になっています。古くなると褐色になってしまうので、全く目立たなくなってしまいます。幼菌時や若い新鮮な時期には黄色〜オレンジ色っぽい可憐な美しい色合いをしています。傘はあまり大きくならない小型〜中型で3センチほどのものが多いようです。傘の厚さ(肉)は薄く1ミリ程になります。傘の表面には環紋が見えますが環紋は不明瞭なものになります。
★アラゲカワラタケ タコウキン科(サルノコシカケ科)。食毒不明。毛の荒いカワラタケという感じのキノコです。カワラタケと酷似しています。このアラゲカワラタケもカワラタケ同様に色には変異があるようですが、白色系のものが多いようです。傘の色の違いを見ると面白いキノコになると思います。広葉樹の枯れ木、倒木、切り株から派生しますが、時に針葉樹からも発生します。神奈川県ではカワラタケと同じ発生になり同じような所に生えています。通例群生して生え、時に棚状に生えています。名前の通り傘にある目立った粗い毛が特徴です。またカワラタケより大型で、管孔も粗く肉眼で見ることができることも特徴になります。孔口の形は円形〜角形をしています。肉は白色です。傘の大きさは2〜7センチ。厚さは2〜8ミリ。環紋は目立ち環紋と環紋の間は凹んでいます。幼菌時にも毛が目立つことも特徴になります。時期は通年の発生になります。よく似た表面のアラゲカワラタケとカワラタケの判別は、傘の表面の毛と管孔を見比べて判断すると良いと思います。
★カワラタケ タコウキン科(サルノコシカケ科)似たものにアラゲカワラタケがあります。主に広葉樹の枯れ木、倒木、切り株からの発生になりますが、時に針葉樹からの発生もあります。春から秋の発生が多いのですが、通年発生するキノコです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。カワラタケは生育温度に幅があるため、亜熱帯地域〜亜寒帯地域まで広い地域で生育可能なため、世界的にも分布している菌にます。1年生のキノコですが成長が終わって長い間も形を留めています。傘は2〜5センチ。厚さは1〜2ミリ。形は半円形〜扇形。傘の色は様々で黒、藍色、藍黒色、褐色、灰褐色などがあります。群生して発生します。屋根瓦状に群生することからカワラタケの名前がついているようです。肉は薄く革質で硬く、管孔は小さな円形をしています。大きさは1ミリ角に3〜5個。小さくて目立ちません。最も普通に見かけることができる種類になります。がんの薬にも使われているキノコなので知名度は高いと思います。カワラタケのベータグルカンはクレスチンと呼ばれ、医薬品の抗がん剤クレスチンの原料になっています。現在ではクレスチンと同等の効き目のあるジェネリックも多数出ています。カワラタケは雲芝(うんし)という名前で漢方薬としても使われています。
★エゴノキタケ チャミダレアミタケ属、タマチョレイタケ科。日本固有種で夏〜秋に発生しますが通年見ることがでる普通種になります。子実体(キノコ)は半円形、時に棚状に発生し半背着生〜背着生。群生する特徴があり、重生していることが多いです。傘は背着している場合、縁から傘を出しています。発生する木はエゴノキからになります。特定の木を選んで発生しているキノコになります。このことから非常によく似ているチャカイガラタケとは発生する木が分かれば、判別しやすくなります。柄は無く傘の表面には明瞭な環紋があり、環紋は黒、暗赤色、黄土色などをしていて色には個体による変化があります。最大の特徴はヒダが粗いことで、ヒダの間隔が広い方がエゴノキタケと覚えておくと、非常に良く似たチャカイガラタケとの区別がしやすくなります。エゴノキタケの傘の幅は2〰4センチ、長さ1〜3センチ、厚さは4〜6ミリ程になります。肉質がとても硬く、ヒダも硬いことから、やや似て見えるカワラタケよりも厚く見えます(カワラタケの肉質はとても薄いです)エゴノキタケは乾燥の進んだ枯れ木からも発生しています。むしろ乾燥の進んだ枯れ木を好むようです。
エゴノキタケの科の分類は見解が分かれていて、図鑑などにより属が、チャミダレアミタケ属、カイガラタケ属、科はタマチョレイタケ科、サルノコシカケ科、タコウキン科などとして記載されています。正式に決定されていないことから、どの分類でも間違いということはありません。これら似た仲間のキノコ達は図鑑により表記が違うことがあることを知っておくと良いかもしれません。エゴノキタケの発生するエゴノキは北海道〜沖縄まで自生している樹木になります。
キカイガラタケ1.jpgキカイガラタケ2.jpgキカイガラタケ、ヒダ.jpgキカイガラタケ5.jpg
キカイガラタケです。幼菌は薄いオレンジ色をしていて綺麗でした。1枚目の写真のように横に広がって隣のものと癒着して大きくなっている個体もありました。この後は黒っぽく変色していきました。発生はクロマツの切り株です。4枚目、同じ切り株から発生したものです。上3枚の写真の物の後から発生してきたものです。切り株の上面から出る場合、このように円形に近い形で出るものがあります。色もまだ若い個体なので黒い部位分が少なく綺麗な淡いオレンジ色をしていました。この菌は隣り合わせの個体と癒着しやすい性質を持っているようです。
カイガラタケ.jpgカイガラタケH28.JPGカイガラタケH28 ヒダ.JPG
上、カイガラタケです。2枚目と3枚目は同じものです。放射状に並ぶヒダをしています。傘の色には個体差があります。名前にカイガラがついていますが、カイガラタケに似た貝というとカガミガイを思い出してしまいます。最近、スーパーの鮮魚店でカガミガイが並んでいました。最近ではカガミガイが立派な食用になったようです。この貝の難点は砂を吐き出しにくいということです。この砂ゆえに潮干狩りに行ったとき、アサリは少なくても取れる貝でした。つい思い出してしまいました。
チャカイガラタケひだ2.JPGチャカイガラタケ1ひだ.JPG
チャカイガラタケです。2枚目のヒダの写真から、綺麗に放射状に並んでいるヒダの様子が良くわかります。この2枚は別の個体になります。ヒダが白い幼菌の写真も載せたくなります。
キウロコタケ.jpgキウロコタケ2.jpg
上、キウロコタケです。裏側にはヒダも管孔もありません。木の表面に張り付いて成長していくように見えました。2枚目、さらに成長した成菌です。傘が成長してキノコっぽい形になりました。この後は縮れて小さくなり色も褐色になって目立たなくなっていきます。この2枚のキウロコタケは同じ所に発生していたものの写真です。また、このキウロコタケは生きている広葉樹から発生していました。菌に浸食された木はやがて弱って枯れていくのでしょう。この菌の浸食は弱いように思われます。黄色い綺麗な色のキウロコタケの写真が撮れましたら追加する予定です。
アラゲカワラタケ(杉から発生).jpgアラゲカワラタケ3.JPGカワラタケ表面.JPG
アラゲカワラタケとカワラタケの傘表面を比較してみました。上の1、2枚目はアラゲカワラタケ。傘の色の違っているものです。1枚目は発生木は針葉樹(スギ)の倒木。2枚目は広葉樹、コナラだと思います。3枚目はカワラタケの傘の表面です。拡大したものですが、アラゲカワラタケと傘の表面の毛の違いが分かると思います。カワラタケでは拡大しても毛は目立ちません。もっと良い写真が撮れましたら差し替えか追加する予定です。
カワラタケ(黒系).jpgカワラタケ(黒)管孔.jpgカワラタケ成菌追加.jpg
上、カワラタケ。黒いタイプになります。裏面(管孔側)を見ると管孔が目立ちません。アラゲカワラタケの管孔は良く目立つので区別する方法の1つになります。この黒いタイプのカワラタケは短毛も非常に目立ちませんでした。やや短毛の目立つものがあるので、管孔を見ることも必要になってくるかと思います。3枚目は成長したもの(成菌)です。幼菌時より白っぽくなって環紋がはっきりと表れてきます。比べて見ると幼菌時の傘の色の黒さが良く目立つことが分ります。成菌の色にもバリエーションがあるのですが、幼菌と生菌でも色の感じがこのように変わってしまいます。実に面白いです。カワラタケの色の違う個体とアラゲカワラタケの新しい写真が撮れましたら追加する予定でいます。
エゴノキタケ傘.JPGエゴノキタケひだ.JPGエゴノキタケ背着.JPG
エゴノキタケです。2枚目、ヒダの間隔が広いことが見て取れます(1枚目と2枚目の個体は別のものです)3枚目、枯れ木に背着していました。これだけびっしりと背着している様子はあまり見ることがありません。驚くほど見事に張り付いています。
posted by クラマ at 18:04| Comment(0) | キノコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月31日

クロハツ、アカヒダクロハツ(仮称)、クロハツモドキ。よく似た夏にも出るキノコです。

アカヒダクロハツは神奈川キノコの会が仮称として紹介されているキノコです。詳しい情報や図鑑には載っていない菌なので詳しくは分かりません。ネットで知りました(ドキッとキノコ様)特徴はヒダに赤味がかかっていることです。また変色性は無いと、キノコの会のブログに載っていました。外見はクロハツによく似ています。クロハツによく似たキノコにニセクロハツ、クロハツモドキがあります。ニセクロハツは強い毒性を持っていて、危険な毒キノコになっています。毒成分は、2−シクロプロペンカルボン酸であることが分りました。致死量は大まかにキノコ2本位の量になります。この量で2〜3日(3日以内)に死亡します。死因は横紋筋融解症という内臓にダメージを与える毒になります。クロハツは食べられるキノコとして以前は紹介されていましたが、現在では毒菌の扱いになってきています。クロハツでも中毒を起こしているからです。おそらくアカヒダクロハツにも何らかの毒が含まれている可能性は高そうですね。以前は可食であったクロハツですが、危険なキノコとして食べるのは避けた方が良いようです。ニセクロハツにも何タイプかあることが分かっているようです。このことからクロハツは外見上は見分けがつきにくい食べると危険なキノコになったようです。そもそも味はさほど良くないようです。食感もベニタケ科のキノコになるので、優れていることは無いはずです。ベニタケ科のキノコの食感はぼそぼそとしていて、歯ごたえがないことです。クロハツモドキは昔は食菌とされていましたが、現在では毒成分を含むので毒菌として扱われています。どれもよく似ているので、この手のキノコは食べないようにした方が良いと思います。クロハツ、ニセクロハツ、クロハツモドキ、アカヒダクロハツ(仮称)を調べてみました。・クロハツモドキの写真が撮れましたので追加しました。
★クロハツ 過去には食とされていましたが毒成分を含むため食不適。最近では毒扱いになっています。ベニタケ科。アカマツ林、クロマツ林、クロマツの混ざった広葉樹林。ヒダの間隔は疎(ヒダとヒダの間隔が広くなっている)になっています。ヒダは柄に直性になっています。発生は夏から秋で、初めは饅頭型から平らに開いていきます。そのあと漏斗形になっていきます。傘の大きさは直径5〜20センチと大型なキノコになります。傘の色は灰褐色から黒っぽく変色していきます。柄は中実で硬いです。変色性があり傷つけると赤く変色(赤変)します。その後10〜20分をかけて黒く変色(黒変)していきます。変色する時間の遅いものでは30分〜1時間かかります。この色の変化がよく似た猛毒菌のニセクロハツとの区別の方法になります。ニセクロハツの変色性では赤から黒色に変わることはありません。クロハツは以前は食菌になっていても毒成分を含んでいるため食べるのはやめた方が良いです。生食では中毒を起こします。調理しても過熱が不十分だと中毒を起こします。危険なキノコの仲間入りを果たしたようです。
★ニセクロハツ 猛毒菌。ベニタケ科。常緑樹(シイ、カシ)の林床に発生します。発生は夏から秋で、初めは饅頭型から平らに開いていきます。傘の中央は少し凹んでいます。ヒダの間隔は疎(ヒダとヒダの間隔が広くなっている)になっています。ヒダは柄に直性からやや垂生でついています。柄は灰色〜黒色で中実で硬いです。ニセクロハツの毒成分は、毒成分はルスフェリン、ルスフェロール類。カナバリン。2−シクロプロペンカルボン酸。特に危険な成分は2−シクロプロペンカルボン酸で猛毒であることが分りました。致死量は大まかにキノコ2本になります。ニセクロハツの変色は赤変のみで、黒く変色することはありません。ニセクロハツは1950年に毒キノコとして発表されました。死者も出している猛毒キノコです。よく似た以前は食菌とされていたクロハツ、クロハツモドキも最近では毒菌扱いとなっているので食べない方が良いようです。ニセクロハツは遺伝子のタイプから5つのタイプに分けることができるようです。
★アカヒダクロハツ(仮称)ベニタケ科。アカヒダクロハツは神奈川キノコの会がなずけた仮称です。ヒダの色には赤味がかかっていることが特徴になります。変色性は無いと記されていました。その他詳しいことは分かりません。当然図鑑にはまだ載っていないキノコになります。この菌について興味のある方は、神奈川県キノコの会で調べてみると詳しく分かるかも知れません。
クロハツ.jpgクロハツ赤変.jpgクロハツ老菌.jpgクロハツ老菌ひだ.jpg
上4枚はクロハツです。1枚目、灰色の傘のクロハツです。少し白っぽく見える傘をしています。写真だと余計に白っぽく見えています。古くなると黒っぽい色になっていきます。2枚目、傘の1部をもがせてもらいました。傷口が赤っぽく変色しています。この色が10〜20分で黒くなったらクロハツ(変色の時間には個体差があります)赤いままだとニセクロハツという判断をすることができます。3枚目茶褐色の傘をしたもの。成長が進んでいくと漏斗状の傘になっていきます。4枚目、上の個体の裏側。古くなっていくとヒダに黒い部分が見えてくるようです。ヒダ間隔は疎で、よく似たクロハツモドキではこのヒダの間隔が密になります。
アカヒダクロハツ2.jpgアカヒダクロハツ(ひだ).jpg
アカヒダクロハツ(仮称)と思われるキノコです。この2枚は2010年7月に撮影してあったものです。この前年に見つけていて、よくわからない菌として写真を撮っておいたものです。蹴飛ばされたか何かで、傘がひっくり返っていなければ気が付かなかったキノコでした。アカヒダクロハツの特徴に変色性は無いと記されていましたが、この個体は14分後には赤い部分が(赤変から)黒く変わってきました。下の写真の柄の下部の黒く見える部分は黒く色が変わった所です。ヒダは疎になっています。写真でも特徴であるヒダの色が赤っぽく見てとれます。クロハツのヒダの色は最初は白色をしています。クロハツのヒダとはい色合いが違っています。間違っているかも知れませんが、アカヒダクロハツとして紹介させていただきました。ヒダの色も不思議な色合いで綺麗に見えてきます。       
★クロハツモドキ ベニタケ科。古い図鑑では食菌になっていますが、最近では毒成分を含んでいるので毒菌扱いになっています(生食で中毒を起こします。最悪死亡の可能性もあります)似た菌も多いので、危険を冒してまで食べない方が良いと思います。傘の径は6〜10センチ。柄の長さは3〜6センチ。クロハツモドキの形は幼菌時は饅頭型で、成長するにしたがって傘は浅いロート状に開いていきます(傘の中央は窪んでいます)発生は夏から秋にかけて林内地上(主に広葉樹。針葉樹)に発生します。柄が太く傘の色は灰褐色〜褐色をしています。幼菌は白色〜灰色をしているものが多いです。ヒダが密で傷つくと色が変わります。最初は赤変、のちに黒変します。濡れるとやや粘性が出てきます。  
クロハツモドキには良く似た種類にクロハツ、ニセクロハツがあり紛らわしいです。クロハツ、クロハツモドキ、ニセクロハツの見分け方として覚えておくと良いことは以下の事になります。
・クロハツとクロハツモドキの違いはヒダの間隔に現れます。ヒダが疎になっているのがクロハツでクロハツモドキのヒダは間隔が狭くなっています。このヒダの狭い様子を密と呼びます。
・ニセクロハツの変色性は赤変のみで、赤色から黒色に変色しません。(変色の時間には個体差もあります)
・ニセクロハツとクロハツモドキは姿形が非常によく似ているので見分けることは難しいのですが、色の変化で種類を見分けることができます。ヒダはニセクロハツとクロハツモドキは同様に密ですが、色の変色性に両種の差が出ます。肉やヒダが傷つくと、クロハツモドキが赤変〜黒変することに対して、ニセクロハツでは赤変しますがその後も黒く変色しません。ニセクロハツは猛毒菌です。大きさにより2〜3本で死亡する毒の強さを持っています。ニセクロハツの毒成分はルスフェリン、ルスフェロール類。カナバリン。2−シクロプロペンカルボン酸。この2−シクロプロペンカルボン酸 は障害として横紋筋融解症を引き起こします。筋肉が解けてしまう症状を引き出します。その溶解物が臓器に重大なダメージを与えることが判明しました。この症状は高脂血症の副作用としても知られています。大変危険な毒成分になります。中毒の潜伏期間は早いと10分後から出るようですが、摂取した毒の量や体質により変わってきます。致死量を摂取してしまうと1〜4日程で死亡する猛毒菌です。
・クロハツは生食では死亡例もある猛毒菌ですが、十分に加熱すると食べることができます。しかし最近では毒菌扱いなのでクロハツも食べない方が良いです。クロハツの幼菌は白色〜灰色をしているものが多いです。幼菌もクロハツモドキなどと良く似ているので見分けることが難しくなります。
クロハツモドキ1.JPGクロハツモドキ2.JPG
上、クロハツモドキです。ちょっと古いものになってしまいましたが、傘の様子とひだの様子です。ヒダの間隔が狭い密の状態になっていることが分かります。広葉樹の樹下に出ていました。
クロハツ、ニセクロハツ(赤変のみ)、クロハツモドキは傷つけると変色するので、種類の確定に変色性をあげましたが、この変色に要する時間には個体差がありますので変色性だけで判断することも危険になってきます。大まかな特徴としてクロハツモドキの黒変する変色時間は速いようです。クロハツモドキの場合はヒダが蜜なことも特徴になるので、ヒダの間隔も確認すると種類を特定しやすくなります。クロハツモドキも毒扱いになったので食べない方が良いです。重症になった例もあるようです。ニセクロハツは赤いままで黒変しないのですが、黒変するまでに変色の時間がかかるクロハツもあるので、見た目での判断が難しいクロハツとニセクロハツの判断がさらに難しくなってきます。分かりにくくなってしまったようですが、これらの違いを見比べて判断すると見分けがつき安くなってきます。
ニセクロハツの写真はありません。撮影できたら追加したいと思っています。
posted by クラマ at 03:39| Comment(0) | キノコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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