2019年06月14日

マルバノキ。葉がハート形に見える変わった習性の多い植物です。

マルバノキは丸味のあるハート形の葉が特徴です。名前の由来はそのままで、丸い形の葉の樹です。庭木としても面白い植物で、マルバノキの別名のベニマンサクと言う名前にある様に、マンサク科の花に似た赤い色(暗紅色)の花を咲かせます。花はマンサクの仲間なので小さくて目立ちません。花は背中合わせに咲きます。変わった植物で、マンサク科の花が春に咲くのとは違い、紅葉の葉が落ちる頃に咲き始めます。実は刮ハでハート形にも見えます。マルバノキの最大の特徴は花の付き方にあります。花は2個が背中合わせに咲きます。この花が背中合わせに咲くことから、実も背中合わせに2個付いてできます。秋には葉が赤く紅葉します。庭木には最適で、1年を通して新緑の鮮やかな緑色から紅葉の赤色まで楽しみことができます。半日陰だと葉は黄色く紅葉します。葉の紅葉の仕方も変わっていて、マルバノキの場合は徐々に部分的に紅葉していくので、緑、黄色、赤が斑状になった所から、濃い赤色に変化していきます。同じ樹で緑色、黄色、赤色の葉が付くこともあります。マルバノキは花を楽しむというよりも葉の紅葉を楽しむ庭木に適しています。春に花を咲かせるマンサクの仲間はマンサ科マンサク属で、マルバノキは マンサク科マルバノキ属 になります。さらにマルバノキは1属1種の日本固有種になります。変わったところが多いことも納得というところです。マルバノキを調べてみました。
★マルバノキ マンサク科マルバノキ属。別名ベニマンサク。1属1種の日本固有種。高さ1〜3メートルの落葉低木。自生地は本州(岐阜県、長野県、広島県、岡山県)、四国(高知県)と自生地は少ない希少種です。あまり群生はしないようです。自生種は現在では数を減らしていて、さらに珍しくなったようです。日本レッドデータによると岡山県、高知県では絶滅危惧T類。広島県では準絶滅危惧種。また広島県では群落地を県の天然記念物に指定しています。植栽が適している地域として本州関東地方南部、四国、九州。神奈川県ではあまり見ることがありません。馴染みの公園に1本ある他、近くでは見ることがありません。探した場合、庭木としての方が見つかると思います。花期は10〜12月。葉が落ちてから花が咲き始めます。花色は暗紅色で花は捻じれた細い花弁をしています。広がってひも状に見える花はヒトデの形やヒドラの触手に似ています。花弁は5枚の両性花です。花自体は美しい形の花とは言えませんが、形が変わっていて面白いです。葉は互生します。葉は丸っぽい形で、ハート形や卵円心形をしています。葉の長さは4〜10センチ。幅は5〜12センチ程。葉には5〜7本の主脈があります。葉の柄が長く、柄は新緑を過ぎると赤く色づきます。日当たりの良い場所に育つと、葉の紅葉の赤色が強くなります。乾燥に強い植物で、湿った場所は向いていません。マルバノキは病害虫に強く、成長が遅い樹なので剪定もしない方が良いです。自然樹形を保つことが良い植物です。
・増やし方。種子や挿し木で増やすことができます。マルバノキは種子の発芽率が良いようで種子でも増やせます。ただ、種まきの場合、低温処理をしないと発芽率は落ちます。乾燥しすぎないようにして低温にさらす必要があり、やや面倒になります。お勧めは成長が遅い特徴があることから、1般的に行われる挿し木で増やすことが良いと思います。鉢植え、地植えができます。根が付けば乾燥には強い方なので手間も掛りません。鉢植えの場合は乾燥のしすぎには注意した方が良いようです。
マルバノキ1新葉.JPGマルバノキ2葉表.JPGマルバノキ3葉裏.JPG
マルバノキの葉です。上、鮮やかなグリーンをした新葉は大きく広がっていき面白いです。中、少し大きくなった葉の表です。後ろに樹皮が見えています。樹皮の色は灰褐色です。葉の形はハナズオウやカツラに似ています。下、葉の裏側です。脈がより目立ちます。
マルバノキの実.JPGマルバノキの実2.JPG
マルバノキの実です。この公園で初めて実が結実したので、取りあげてみました。実を見るのは初めてです。ハート形にも見える実には愛嬌があります。実は2個が背合わせに付きます。
マルバノキの品種に斑入り品種の恵那錦、葉縁が黄色い阿寺錦など15種類ほどがあるようです。
斑入り品種の恵那錦は民家の玄関先で見たことがあります。葉の美しさから今後、もっと目にする機会が増えていくのでしょう。
・花の写真もあったのですが、どうしても見つからなくなってしまったので、紅葉と合わせて追加します。
posted by クラマ at 15:41| Comment(0) | 昆虫・コクワガタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月03日

ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)とエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)。ドロバチ科の狩りバチです。

ドロバチは単独生活をするハチで、名前にある様に泥を巣の材料に使います。ドロバチ科の泥でできた巣の形状は様々で、おおむね巣の形で作成者の種類が分かります。ドロバチは他の昆虫を餌とする肉食性のハチになります。他の昆虫を捕らえて巣に運ぶ種類のハチは狩りバチと呼ばれています。狩りバチには集団生活する社会性を持つハチと、単独で生活するタイプがあります。紹介するムモントックリバチ(サムライトックリバチ)とエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)は単独性の狩りバチになります。餌として捕らえた昆虫類は、毒針で体が麻痺しています。そして幼虫が育つための餌として生きた状態のまま卵を産み付けられて、泥の巣の中に閉じ込められます。孵化した幼虫は新鮮な餌を食べて巣の中で育ちます。その食性から凶暴なハチかと思うとそうではなく、手で掴もうとしない限り攻撃されることはありません。巣はハチが作ったとは思えない器用な芸術的な作りになっています。特にトックリバチの仲間が作るトックリ型の巣は見事としか言いようがありません。最近では自然が減ってきているので、昔のように簡単には巣を見つけることができなくなりました。ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)は都市部にも適応しているので、民家の石垣や石の塀、人工物の壁などで巣を見つけることができます。成虫のエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)は見ることがあるのですが、当方まだ巣を見たことがありません。煙突状の巣を見て見たいものです。エントツドロバチは旧名はオオカバフスジドロバチと呼ばれていました。名前が簡単になって覚えやすくなりました。この名前の由来は煙突状の形をした巣を作ることによります。エントツドロバチは普通種で数も多く、昼行性で大型の狩りバチなので見つけやすいです。都市部の公園でも見つけることができます。ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)とエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)は性格がおとなしく攻撃性は弱い種類といっても、手で捕まえようとすると噛みつかれたり刺されるので注意は必要です。刺されたことのある人の話だと、刺されるとかなり痛いようです。ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)とエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)を調べてみました。
★ムモントックリバチ(サムライトックリバチ)ドロバチ科。体長10〜15ミリ。黒い体に黄色い線が見えるスマートなハチです。似た種類が多いのですが特徴は胸部背面に黄色い紋がないことです。出現は5〜10月。分布は分布は本州、四国、九州。普通種で公園のトイレの壁や市街地の住宅の壁などでも巣を見つけることがあります。成虫は花の蜜を吸います。幼虫の餌にはシャクガ類の幼虫を餌として利用するそうです。ムモントックリバチは泥で巣を作ります。巣を作る途中でトックリ型になりますが、完成すると凹凸のない盛り上がった高さのない半球状の土の塊に見えます。巣に穴が開いている時は獲物を運んでいる最中になります。巣の中には捕らえた昆虫が数匹蓄えられていて、卵を産み付けると穴は塞がれます。巣の中で幼虫で越冬したのち成虫になってから穴を開けて出ていきます。巣は石垣、石の灯篭、石碑、壁などに段差や石の窪みを利用して作られます。泥で巣を作るのでドロバチとも呼ばれています。窪みを利用するのは泥の量を減らすことができるからなのでしょう。似た種類にミカドトックリバチがいますが、ミカドトックリバチには黄色い紋が1対(2個ある斑紋には大きさ等の変異があります)ありますが、ムモントックリバチにはありません。ただし個体変異もあることから、両種とも非常によく似ているものもいることから判別が難しいものも出てきます。違いは腹部(第2腹節)の丸みが強く見える方がムモントックリバチになるようです。僅かな違いしかないので見ただけでは分からないというのが本当の所です。写真を撮って観察しないと分からないレベルの違いです。1番良いのは巣を確認するかペアになっていると分かりやすいです。
ムモントックリバチ1.JPGムモントックリバチ2.JPG
ムモントックリバチです。上は花の蜜を吸いに来たところです。下は民家の塀に巣を作っていたところです。穴を塞いで表面の仕上げに入っていました。巣の表面に見える色の濃い部分は、水分で湿らせている場所で、乾くと表面は同じ色になります。巣は巣の材質である泥を泥団子として運んできて作られます。巣は口に含んだ水を使って造形しやすくして、泥で形を整えながら作り上げていくのです。手順は水を吸ってきて、巣を作りやすい粘度のある泥を選び湿らせます。次に、口で泥を削り取っていきます。そして運びやすいようにダンゴ状(泥団子)にして巣のある場所、または作ろうとする場所に運んでいきます。餌が巣の中に満たされると、巣に蓋をして表面に湿り気を与えて、全体的に滑らかにしたのち完成です。当然、防水性のある状態を保って作られていると思います。営巣場所も巣は石や壁などの直接雨が当たらないような場所を選んで作られます。ムモントックリバチの場合、巣の形と巣を作る場所から、他のドロバチの巣と見分け安くなります。
ムモントックリバチの巣1.JPGムモントックリバチの巣2.JPGムモントックリバチの巣3.JPGムモントックリバチの巣4.JPGムモントックリバチの巣5.JPG
上はムモントックリバチの巣です。上2枚は巣の入り口が塞がれた巣です。3、4枚目は穴が開いています。4枚目の写真の巣は表面が滑らかになっていませんが、恐らくムモントックリバチの巣で良いのだと思います。ここではムモントックリバチの巣としておきます。1番下は大きな穴が開いています。このような巣をよく見かけます。成虫になって脱出した後の巣です。中から出てくるのは、必ずしもムモントックリバチではありません。巣の穴を塞ぐ前にムモントックリバチに寄生する種類の昆虫に卵を産み付けられていて、巣を壊して出てくるのは中の餌を食べて育った他の昆虫ということもあります。巣の色の違いは材料に使われた泥の種類によります。写真の巣はすべて人工物(壁)に作られていました。
★エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)ドロバチ科。普通種。体長は18〜20ミリ程の大型のドロバチです。旧名はオオカバフスジドロバチと呼ばれていました。エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)の特徴は腹部にある2本の横帯です。黄色い帯の中央部には切れ込みがあります。胸背には黄色い筋や斑紋はなく黒い色をしています。日本では雄のエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)は見つかっていないそうです。単為生殖する単為生殖個体群と考えられているそうです。エントツドロバチの成虫は花の蜜や花粉。幼虫はガの幼虫(メイガ、キバガ、ヤガ、ハマキガ等)を食べる肉食性です。巣は泥で作られ、その巣の入り口の形状が煙突状に伸びることが名前の由来になっているようです。巣が完成すると煙突状の出入り口は取り除いて、外敵の侵入を防ぐために入り口を泥で塞ぎます。巣は再利用されることも多いようです。巣を作る場所は竹筒や建物の隙間、岩の隙間などに巣を作ります。出現期は6〜9月。分布は本州、四国、九州。平地から山地の林縁、公園、人家付近に生息しています。エントツドロバチは性質がおとなしいハチになります。越冬は巣の中で幼虫で越冬します。
エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ).JPGエントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ顔).JPG
エントツドロバチです。大きくて迫力があります。写真は同じ個体です。
エントツドロバチ(オオカバフスジドロバチ)3.JPG
泥を集めていたエントツドロバチです。巣の材質にする土は、サラサラした乾燥した土ではなく、粘土質のような硬い土を選び、口で削って丸めて運んでいきます。やはり粘土質に近い土の方が、泥として捏ねやすく造形しやすいのでしょう。手順は水を吸ってきて、土を湿らせます。次に、口で泥を削り取っていきます。そして運びやすいようにダンゴにして巣のある場所、または作ろうとする場所に運んでいきます。巣を作るところは見たことが無いので、観察してみたいものです。
posted by クラマ at 12:41| Comment(0) | 昆虫・コクワガタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月09日

ニクバエ科とハナバエ科のハエの仲間。ハエ類は名前を探すのが難しいです。

単にニクバエというとニクバエ科に属するハエの総称になります。ニクバエ科のハエの特徴は、多くの種類に胸背に3本の黒い縦筋(黒条)が見えることと、ニクバエの仲間の腹部には市松模様が見えることです。種類がとても多いのですが、どの種も皆同じに見えてしまいます。これほど総称で呼ぶことがふさわしい昆虫もいないと思います。ニクバエ亜科に属するハエは、驚くことに他のハエと違って、卵ではなく体内で孵化した1齢幼虫(ウジ)を産みます。大まかな種類が分かる程度の紹介しかできませんが、参考にしてみてください。ニクバエは腐敗した肉を好みますが、傷んでいない肉も餌とします。 センチニクバエなどニクバエ類は卵胎生のハエなので肉を出してある状態で調理場を離れるとウジを産み付けられてしまうことがあります。ハナバエ科のハエは個性的な種類も多いので、ニクバエ程ではありませんが種類の分からないものも多くいます。特にニクバエは自分でもニクバエ科のハエと分かる程度の知識しかありません。個人的な感想として、ハエ類は調べているとさらに訳が分からなくなるので、紹介するためには向いていない昆虫だと思いました。難解のハエの種類、ニクバエ科とハナバエ科のハエを調べてみました。   
ニクバエ類の大きな特徴は、胸背に3本の黒条が見えることです。この特徴があればニクバエの仲間だと分かります。
★センチニクバエ ニクバエ科。体長12〜14ミリ。ニクバエの中でも普通種の大型のハエで、灰白色の地色で胸背には3本の縦筋(黒条)があります。暗赤色の複眼が目立ちます。腹部は黒白の市松模様になっています。名前に付ているセンチとは雪隠(せっちん)からきていて、トイレの事を言った昔の言葉です。糞便に集まるハエなので、昔のトイレには多く発生していた種類になります。正中剛毛は0+1。背中剛毛は5+5。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。平地から山地の林縁や雑木林に生息しています。出現は3〜11月。センチニクバエは卵胎生のハエなので、お腹の中で卵が孵化して、ウジの姿(1齢幼虫)で幼虫は生まれてきます。卵ではなく幼虫で出産するハエで、想像すると気持ち悪いです。ニクバエの仲間は数も多く非常に良く似ている種類が多くいます。センチニクバエ、ナミニクバエ、ゲンロクニクバエなどは数も多い普通種で大変良く似ていて、模様で判断するのは難しいです。正確には交接器の違いを確認しなければ種類を特定することは難しいです。センチニクバエは生ゴミ、糞便、腐敗物、動物の死骸、腐った果実に集まります。幼虫はこれらを餌にして育ちます。病原菌等を運んでしまうので、衛生上良くない衛生害虫です。数も多く林縁や雑木林の他、畜舎、人家周辺で普通に見ることができます。越冬は蛹で行われます。よく似たゲンロクニクバエの体長は15〜17ミリと大型です。ナミニクバエの体長は8〜15ミリ。このことを踏まえると、交接器を確認できなければ正確な判断はできないのですが、強引にあてずっぽうで行くと、大きさから種類の当りを付けることとなってしまいます。ナミニクバエをついでに調べてみました。
★ナミニクバエ ニクバエ科。体長8〜15ミリ。センチニイクバエと非常によく似ています。ナミニクバエも卵胎生です。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。出現は3〜11月。都市部の公園や人家付近のゴミ箱、ゴミ捨て場等から発生します。成虫は主に動物の死骸を餌にします。幼虫は動物の死骸を餌にしますが、動物や人間の糞も餌にします。頬には白色の毛が無く黒い色をしています。胸部の横溝後背中剛毛は5本で後ろ2本は長くなっているようです。越冬は蛹で行われます。
センチニクバエ?.JPG
上の写真のハエは15ミリ程に見えました。大きさからは普通種のセンチニクバエかナミニクバエが近いのですが、小さめのゲンロクニクバエの可能性もあります。頬の部分の写真や剛毛までは分かりませんでした。接写を試みるも意外と逃げられてしまうので撮影には苦労します。
★ヤマトカスミニクバエ ニクバエ科。体長7〜8ミリ。ニクバエの仲間には胸背に3本の黒い縦筋(黒条)があります。腹部は黒白の模様になっています。この仲間は似た種類が多く種を特定するのは大変困難です。ニクバエ科の特徴になる3本の黒い縦筋とニクバエ科の翅脈を確認する必要が有ります。ヤマトカスミニクバエはバッタ類に寄生するハエのようです。分布は北海道、本州、四国、九州。詳しくは分かりません。非常によく似ている種にセンチニクバエ体長8〜14ミリがいます。
ヤマトカスミニクバエ(ニクバエ科).JPG
上、ヤマトカスミニクバエが1番近いと思います。センチニクバエが大変よく似ていますが大きさ的に、ここではヤマトカスミニクバエ として紹介させてもらいます。ニクバエ科も含め、名前を探すことは似たものが多くお手上げです。サイズの大きいゲンロクニクバエの写真が撮れましたら追加したいと思っています。   
★クロオビハナバエ ハナバエ科。普通種。体長4〜6ミリ。複眼の色は赤く小型で白い体に黒い帯が特徴になっています。クロオビハナバエ は名前の通りに個性的な黒帯模様をしているので分かりやすい種類になります。ハナバエ科の特徴として、額の上部に十文字に合わさる1対の刺毛(額刺毛)があります。クロオビハナバエの雌の場合、特に眼(複眼)の間に大きく開いた、細い牙の生えた口にも見えて少しばかり怖く見えます。分布は本州、四国、九州、沖縄。出現期は4〜9月。普通種で都市部の公園でも見つけることができます。ハナバエ科の幼虫の多くは様々な植物の根や茎の内部を餌として食べるのですが、幼虫も成虫も動物の糞を餌にします。鳥の糞や動物の死骸、生ゴミにも集まります。雌雄の違いは雄では複眼が接近していて、雌では複眼の間隔が離れていることで区別できます。ハナバエ科なので蛹で越冬するのではないのかと思います。
クロオビハナバエ(ハナバエ科)B差し替え.JPG
クロオビハナバエです。分かりにくいハエの中では特長のあるハエになります。白と黒の配色が綺麗なハエです。 
★タネバエ ハナバエ科。体長は5〜6ミリと小型です。胸背の正中とその両脇と合わせて3本の縦条が見えます。胸背部と腹背部には光沢があります。ハエ科の特徴として雄の複眼はくっついて見え(接近していて)雌の複眼は離れています。タネバエの額の上部に十文字に合わさる1対の刺毛(額刺毛)があります。これはハナバエ科の特徴にもなっています。出現は4〜10月(羽化は3〜4月で5〜6月に多く発生するようです)分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。農業害虫として有名です。成虫は鶏糞やたい肥に集まり湿った土の塊にお隙間に産卵するそうです。幼虫は有機質を好み、幼苗も餌にしてしまいます。タネバエの幼虫はマメ科やウリ科の幼苗に被害を与えるようです。非常によく似た種にタマネギなどネギ類に発生するタマネギバエがいます。タマネギバエの幼虫はタマネギやネギに甚大な被害を与える害虫として有名です。あまりに似ているためタネバエもタマネギバエもタネバエとして呼ばれています。越冬は北日本では蛹で越冬するそうです。関東以南では成虫、幼虫、蛹で越冬することができます。タネバエの仲間もどれもよく似ています。 
タネバエ雌(ハナバエ科).JPGタネバエ雄.JPG
上、タネバエかタマネギバエの雄のように見えます。上が雌で下が雄です。タマネギバエとタネバエは非常によく似ていて、タネバエとタマネギバエの区別は当方は分かりません。
名前を付けて紹介できないほど判別が難しいです。見つけたハエの正確な名前を知りたい方は、交接器の形状や体に生えている毛を手掛かりに名前を探してみてください。
posted by クラマ at 19:32| Comment(0) | 昆虫・コクワガタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする