★ジュンサイハムシ ハムシ科。体長5〜6ミリ。出現は5〜10月。発生は年4回。分布は本州、四国、九州。湿地に生息して成虫、幼虫共にヒシ科のヒシ、スイレン科のジュンサイ、アカバナ科のミズユキノシタ(ルドウィジア・オバリス)、シソ科のシロネの葉を食べます。ジュンサイハムシは褐色の体色で、前胸背板前縁角に1対の毛が生えています。体表面には剛毛を密生しますが、前胸背中央部には剛毛が生えていません。体側や胸背付近は茶褐色になっています。越冬は成虫で越冬します。
ジュンサイハムシ。地味な配色ですが可愛く見えます。しかしいったいどこから飛来したのだろうか。見つけた公園には小さな池はあるのですが、ジュンサイ、ヒシ、ミズユキノシタは生えていません。定期的に下草を刈るのでシロネが生えていたかどうかは分かりません。この公園の近くに湧水のある場所と、僅かな湿地はあるのですが、池があるわけではなく、やはりジュンサイ、ヒシ、ミズユキノシタは生えていないと思います。そのうちに見に行って調べる予定です。上、胸背部の拡大です。前胸背中央部には毛が生えていません。写真は同1個体です。撮影は9月。神奈川県横浜市、南本宿第三公園。他県では珍しい種類ではない様ですが、ヒシやジュンサイを餌にすることから、これらの植物がない、あるいは少ない神奈川県では珍しい昆虫になっています。繁殖力のある害虫としての1面もあることから、池に人為的にヒシを植えると増える種類だと思います。