★ヒゲナガハナノミ ナガハナノミ科。体長8〜12ミリ。雄雌で体色が違い、体表には微毛が生えています。名前にある様にヒゲ(触角)が長く目立ちます。特に雄の触角は櫛歯状で大きく見えます。雄の上翅は茶褐色をしています。稀に黒色型も出るようです。雌の触角は鋸歯状になっています。雌の体色は黒色で前胸の後縁は橙色をしています。サイズは雌の方が雄よりも若干大きくなります。出現は5〜7月。分布は本州、四国、九州。幼虫は水棲で上流域の湿地や湿地の湿った土壌、水田の近くに生息していて、尾端を水面に出して呼吸しているそうです。ヒゲナガハナノミの幼虫は流れの早い場所には生息していません。幼虫は円筒形の体形をしており、サイズは成虫よりも大きくなります。詳しい生態はまだ解明されていない昆虫になります。
上、ヒゲナガハナノミの雄。雄は茶色で縞模様があり、お洒落です。観察地のヒゲナガハナノミの雄の上翅には黒い筋が入っています。長くて大きな触角がとても可愛いです。
ヒゲナガハナノミの雌です。写真は同じ個体です。雄と違い黒い色をしています。アメンボのいる水田の水面であがいていました。コメツキムシかと思って助けた所、なんとラッキー。ヒゲナガハナノミの雌でした。持っていたプラスチックの入れ物にいれて撮影しました。撮影後開放しました。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。雌はヒメボタル、雄は色は違いますが、見た感じがベニボタルに似ています。観察地では保護されているゲンジボタルの生息地に生息しています。ホタルにあやかり安全に生息できています。上流域に多いとされる種類なので、綺麗な水が必要なように思います。餌は何を食べているのだろうか。これから研究者によって解明が進んでいく昆虫です。