・似た種類との大まかな判別の仕方。
似た種類には他にタキケダニがいます。タキケダニは腹部背面に4本の溝が見えます。カベアナタカラダニなどのタカラダニ類は頭部と胴体部が1体化して見えます(タカラダニ類は前体部と胴体部がはっきりと分かれていません)。アカケダニなどナミケダニ類の特徴は、眼が飛び出しているようです。前体部と胴体部がはっきりと分かれていて、前体部に眼があります。
カベアナタカラダニと アカケダニを調べてみました。
★カベアナタカラダニ タカラダニ科アナタカラダニ属。普通種。体長約1ミリ。小さくても動きが素早いです。人を刺すことはありませんが、体液が長時間皮膚に付いた場合、皮疹を起こすことがあるようです。雑食性で花粉や微小昆虫を食べます。出現は3〜7月。5月に最も多く発生するようです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。コンクリートの表面や石垣の岩の上などに生息しています。建物周辺、壁、コンクリート壁などに多い種類になります。不快害虫としてベランダやビルの屋上などコンクリート構造物に多く発生します。タカラダニ類は前体部と胴体部がはっきりと分かれていません。タカラダニの幼虫と成虫は花の花粉を食べるようです。カベアナタカラダニは単為生殖しているという報告もあるようです。越冬は卵で越冬します。地衣類やコケに産卵したり、死んだ成虫の体内で卵が越冬するようです。このことは島野智之氏のブログ、「やっぱりダニが好き!」第11話で偶然見つけました。詳しくはこちらをご覧になられてください。専門家のブログです。カベアナタカラダニはタカラダニと呼ばれることも多いのですが、正確には属が違っています。カベアナタカラダニはアナタカラダニ属で幼虫、成虫共に花粉を餌にするようです。タカラダニ科は幼虫は他の昆虫に外部寄生していて、成虫になると節足動物の卵や線虫などの土中に生息している生物を捕食するようです。
カベアナタカラダニです。普通に見ることができる小型のダニです。1ミリ程でとても小さいです。動きが早く小さな赤い点が動き回っているように見えます。見つけたのは菜園の境界の低い石積です。地衣類のハナゴケの傍に多くいました。公園の石やベンチに腰掛ける時にこのダニがいて、うっかり座ってしまうと体液で赤いしみができてしまいます。5月前後には数がふえるので特に気を付けた方が良いようです。拡大して見ると体に短毛が生えていることが分かります。下、カベアナタカラダニの群れていた岩にありました。周りを他のカベアナタカラダニが動き回っていたので、何か関係があると思いますが、これの正体は不明です。色が似ていることもあり、関係があるものかと思い撮影して見ました。撮影地、神奈川県横浜市、南本宿第三公園。
上、タカラダニの1種です。動きの速い赤い小さなダニを見つけました。林縁の草の上にいたものを移動させて撮影しました。頭部と胴体が1体化しているので、不明種ですがタカラダニ類で良いと思います。体が丸っこい体形をしています。見つけた場所は神奈川県横浜市、こども自然公園です。写真は同1個体です。大きさはカベアナタカラダニの写真の個体よも少し小さいです。
★アカケダニ ナミケダニ科。別名ナミケダニとも呼ばれています。普通種。体長は2〜3ミリ。体はビロード状の短毛に覆われていて脚は4対あります。名前の通り、赤い色をしたダニです。小さくても赤いことから、その存在に気が付く人も多いようです。体の大きさの割には移動速度が速く、撮影には苦労します。出現期は3〜12月。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。林床の落ち葉、地表、石垣などに生息。幼虫は他の昆虫(セミ等)やクモ類に外部寄生して体液を吸います。成虫は自分の体よりも小さな落ち葉や土中に住む土壌生物を食べる昆虫の卵や自分よりも小さな昆虫等を食べる肉食性です。
アカケダニの写真はありませんが、撮影できたら追加する予定でいます。林内や草地の草上で赤い小さなダニを見ることがあります。とにかく動きが早くて小さいので、ブレた写真ばかりになってしまいます。当然、撮影したダニがアカケダニであるかどうかも判別できていません。大変撮影が難しいです。観察していると、ワカバグモやセミなどに寄生している赤いダニを見ることがあります。ナミケダニ科の1種には違いありません。アカケダニの幼体はクモ類に寄生している事が多いようですが、写真では判断できないので、見つけても種類までは特定が難しいです。
上、ワカバグモに寄生しているダニ。体色の赤いダニが寄生していますが、写真から寄生しているダニの種類は分かりません。赤い体をしているのでワカバグモに寄生していると目立ちます。このようにクモ類や昆虫類に複数が寄生している個体も見ることが多いです。
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