2018年11月30日

クロマダラエダシャク、ヒメマダラエダシャク。ソックリすぎて見分けの難しい良く似たガです。

クロマダラエダシャクとヒメマダラエダシャクは大変良く似ていて、どちらがどちらか分からないです。斑紋には個体差があることから外見所での判別は難しくて、正確には交接器を確認しないと正しい判別はできない種類になります。しいて特徴をあげると、クロマダラエダシャクの方が斑紋の色が濃く、斑紋が発達している事が特徴になっています。さらに良く見ないとクロマダラエダシャクとヒメマダラエダシャクと同じ柄模様をしたユウマダラエダシャクがいます。ユウマダラエダシャクも個体差があることから、外見は良く似ていて迷ってしまいます。ただユウマダラエダシャクの場合、前翅にある灰色の紋の中に黒い環紋がないという特徴があることで、よく見るとクロマダラエダシャクとヒメマダラエダシャクとは斑紋の中の見える黒い斑紋の有無により区別はできます。この3種類は名前にマダラ(斑)と付いているように、白地の翅に灰色や灰褐色、黒褐色の斑があることが特徴になっています。体色は淡い橙色をしていて黒い斑が並んでいます。見た感じは、ガとしては見た目は悪くないと思っています。両種と似ているユウマダラエダシャクには灰色の斑紋の中に黒い環紋はないので、良く似たこの3種類の中では種類を見分けることができます。問題なのがクロマダラエダシャクとヒメマダラエダシャクになります。正確には交接器を見比べないと判別ができないそうなので、外見での判別は基本的な斑紋をした個体になることになります。交接器を調べない限り、クロマダラエダシャクかヒメマダラエダシャクであるという、大まかな判断しかできないことになります。幼虫の植樹は分かっているので、明らかに周りに食樹となる樹がない場合は、どちらであるかの可能性は高くなると言えます。どちらにしても超難解な種類のガになることは間違いありません。以下紹介の写真(交接器は調べていません)もこのような事情を踏まえて参考にしてみてください。
判別が難しいガ、クロマダラエダシャクとヒメマダラエダシャクを調べてみました。
★クロマダラエダシャク  シャクガ科エダシャク亜科。開帳30〜35ミリ。灰色の斑紋に黒い環紋があります。斑紋の色が濃く、斑紋が濃い灰色や黒っぽく見える個体もいます。斑紋は発達していて大きくて繋がって見えることも特徴になっています。ヒメマダラエダシャクと良く似ていて個体差があるので正確には交接器を確認する必要があります。出現は5〜9月(5〜6月、7〜9月の年2化)。分布は北海道、本州、四国、九州。平地から低山地。林縁、自然公園などに生息しています。幼虫はキツネヤナギ、イヌコリヤナギ、セイヨウハコヤナギなどヤナギ科植物の葉を餌にします。成虫は花の蜜を餌にしている昼行性のガです。越冬は蛹で越冬します。
★ヒメマダラエダシャク  シャクガ科エダシャク亜科。開帳20〜38ミリ。灰色の斑紋に黒い環紋があります。灰色の斑紋はクロマダラエダシャクのようには発達しないことが多いようですが、個体差があるので正確には交接器を確認する必要があります。出現は5〜9月。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。幼虫はニシキギ科ツルウメモドキ、クロヅル等の葉を餌にします。成虫は昼行性で花の蜜を吸います。
クロマダラエダシャク1.JPGクロマダラエダシャク5月2.JPGクロマダラエダシャク(5月)3?.JPG
上3枚、クロマダラエダシャクと思われる個体です。交接器は確認していませんので、発達した斑紋と斑紋の色の濃さからクロマダラエダシャクとして紹介させていただきます。この写真はストックしてあった写真です。ユウマダラエダシャクと比較して紹介する予定でしたが、本年は見つけることができませんでした。また昨年、写真を撮った近くの池の周辺等にあったネコヤナギ、キツネヤナギが全て切られました。大きなシダレヤナギの樹はあります。たまたまの可能性があるのですが、今年は1匹も見つけられなかったので、食性からもクロマダラエダシャクである可能性は高いと思っています。またヒメマダラエダシャクの食樹となるツルウメモドキも見つけられていないことからクロマダラエダシャクの可能性が高いと思っています。(以前あったツルウメモドキは切られてありません)写真からもわかると思いますが、斑紋の形は微妙に左右対称ではありません。このことからも個体変異の多い種類であることが分かると思います。下2枚は5月の撮影す。1番下の個体は斑紋の発達が上2枚よりも弱く見えます。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。
ヒメマダラエダシャク・4月同1個体.JPGヒメマダラエダシャク2?腹部側面・4月.JPG
上2枚、ヒメマダラエダシャクと思われる個体として紹介させていただきます。4月に見つけた同1個体です。上、斑紋の灰色部分の色は薄く見えています。下、腹部側面の様子です。黄橙色の体が綺麗です。側面にも斑紋があります。こちらも交接器は確認していません。撮影した付近にヤナギ類がなかったことと、当方の見た目の感覚での判断なので、どうか間違っていてもご容赦ください。ヒメマダラエダシャクとしては斑紋が発達して見えるので、クロマダラエダシャクの可能性がありますが、ここではヒメマダラエダシャクとして紹介させていただきました。幼虫の食樹となるツルウメモドキの樹は見つけています。撮影地。神奈川県横浜市、南本宿公園。上記2種と良く似ているユウマダラエダシャクも見つけて紹介したいのですが、当方観察地では、まだ見つけられていません。写真が撮れましたら追加する予定です。クロマダラエダシャク、ヒメマダラエダシャクらしきガを見つけた場合、詳しく種類を知りたい方は、個体を採集して交接器を調べないといけない種類のガになります。他にも紹介した種類と似たガもいるので、とても紛らわし判別が難しい種類になります。上記の写真からするとヘリグロマダラエダシャクとも良く似て見えますが、ハルニレを餌にしていて、産地が少ないことからこの種類ではないようです。興味を持ったら大変難解な種類です。
posted by クラマ at 14:21| Comment(1) | 蝶・蛾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
突然のご連絡失礼致します。

私、東京でを制作しております
IVSテレビの青木と申します。

この度、2018年12月18日のテレビ番組にて
趣味の自然観察、デジカメ持ってお散歩さまの
2016年2月26日
「スエヒロタケ、普通に生えている人に寄生するキノコ です。」
に記載されている上から4番目の扇の形の画像をご提供させていただきたくご連絡させていただきました。

下記にメールアドレスを記載させていただきますので
一度メールにてやり取りをさせていただけますと幸いです。

y-aoki@ivstv.co.jp

ご検討、ご確認の程、宜しくお願い致します。
Posted by 青木泰大 at 2018年12月09日 19:43
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