マエキトビエダシャクとオオマエキトビエダシャクは良く似ています。両種の判別のための特徴なども調べてみました。
マエキトビエダシャクとオオマエキトビエダシャクの判別。斑紋に違いが現れます。
・マエキトビエダシャクの場合。前翅に見える斑紋の特徴は、前翅の先端分(翅頂)にある黄色斑は接近した2個に見えることが多く、前翅前縁に見える黄色い部分の面積はオオマエキトビエダシャクよりも広くなります。大きさはオオマエキトビエダシャクよりも小さくなります。前翅頂端側の3角形に見える紋は形が崩れていて、整った3角形には見えないことが多いようです。
・オオマエキトビエダシャクの場合。前翅に見える斑紋の特徴は、前翅の先端分(翅頂)にある黄色斑は外縁に沿って繋がって見えます。前翅前縁に見える黄色い部分の面積はマエキトビエダシャクよりも狭くなります。大きさはマエキトビエダシャクよりも大きいです。前翅頂端側の黄色い3角形に見える紋は、マエキトビエダシャクよりも綺麗に整った3角形(3角形状に突出)をして見えます。
良く似ている両種を調べてみました。
★オオマエキトビエダシャク シャクガ科エダシャク亜科。出現は4〜10月。出現は5〜10月。開帳は27〜38ミリ。分布は本州(関東地方以南)、四国、九州、沖縄。地色は明るく見える個体から茶色の濃い個体まで変異があります。前翅に見える斑紋の特徴は、前翅の先端分(翅頂)にある黄色斑は外縁に沿って繋がって見えます。前翅前縁に見える黄色い部分の面積はマエキトビエダシャクよりも狭くなります。幼虫はモチノキ科のモチノキ、タラヨウの葉を食べるようです。
★マエキトビエダシャク シャクガ科エダシャク亜科。日本固有種。開帳は21〜31ミリ。出現は5〜10月。年2〜3化。分布は北海道、本州、四国、九州。前翅に見える斑紋の特徴は、前翅の先端分(翅頂)にある黄色斑は接近した2個に見えること(斑紋状)が多く、前翅前縁に見える黄色い部分の面積はオオマエキトビエダシャクよりも広くなります。モチノキ科のイヌツゲ、ソヨゴ、アオハダ、ミヤマウメモドキの葉を食べます。
当方の観察エリアでは、まだオオマエキトビエダシャクは見つかっていません。関東地方が北限で数が少ないようです。見つかるのはマエキトビエダシャクばかりです。比較のためにも見つけてみたいガになります。
斑紋の形には若干の個体差があります。迷ってしまうこともありますが、上記の特徴を当ては目て判断して見てください。多くの個体を見ることで、何となく分かるようになるのではないのかと思っています。
紛らわしい写真3枚です。黄色い紋の形や出方には若干の個体差があります。前翅端後縁に見える黄色い紋は繋がっていて、外縁部に接している個体もあります。中の写真の個体は大きいサイズで、前翅端後縁に見える黄色い紋は不鮮明になっています。下は写真中の個体より1回り小さいサイズでした。黄色い部分の特徴からすると、この3枚の写真の個体は、どちらの種類なのかと迷ってしまいそうです。ここでは見た目で判断してオオマエキトビエダシャクとしておきます。

