2017年09月26日

ヒグラシ。早朝と夕方に鳴くセミです。

ヒグラシの出現は早く、ニイニイゼミが鳴く少し前に鳴き声を聞くことができます。もうセミが鳴き始めたのかと、セミの出現時期を知らせてくれる存在です。姿を消すのも遅く、まだセミが鳴いているのか。と思うこともあります。しかしこのヒグラシは少し変わっていて、とのセミが日中に世話しなく鳴いている時には大人しく木にとまって、暗くなるのを待っています。日が暮れかかって暗さが増してくると、どこからか寂しげにも聞こえる独特な鳴き声が聞こえだしてきます。1匹鳴きだすとあちらこちらから聞こえだしてきます。ヒグラシは開けた空き地や街路樹にはいません。スギやヒノキのある薄暗い林や林縁に多く生息していて、人目につきにくいセミになります。そのため姿を見つけにくい種類と言うことができます。鳴き声は有名ですが、姿はあまり知られていない昆虫です。独特の鳴き声は「カナカナカナ・・・」と連続的に鳴く鳴き方で、声量のある澄んだ響きを持っています。この鳴き方も人によって聞こえ方が変わって聞こえるようです。複雑な鳴き方ではないのに不思議な現象です。複雑な鳴き方とフレーズを持っているツクツクボウシも人により鳴き声の表現が違っています。鳴き声を発する昆虫の中でもセミという昆虫程、鳴き方の印象や聞こえ方が人によって違うという昆虫は珍しいと思います。元気で騒がしいツクツクボウシともの静かな響きを奏でるヒグラシ。どちらも面白いセミと言えます。ヒグラシは他のセミの鳴き声の音量が凄いので、昼間の競合を避けて早朝と夕方に鳴くようにしたのかもしれません。ヒグラシは目立たないセミなので、その姿を良く知らないとツクツクボウシと区別がつきにくいかも知れません。胸背の斑紋は目立たなく、色も地味な方がツクツクボウシで、ヒグラシの方が明るい茶色や赤褐色に見えます。ヒグラシには個体変異が出ることが知られてい、色彩が違うものがいることが知られています。淡い色合いが多い傾向のあるヒグラシにも、体色に黒い色が強くでる個体もあります。セミの仲間は胸背の斑紋(模様)の違いが種類を見分ける方法になります。胸背の斑紋の特徴を覚えておくと区別がしやすくなります。ヒグラシを調べてみました。
★ヒグラシ セミ科。全長(翅端までの長さ)は40〜50ミリで中型のセミです。体長は雄28〜38ミリ。雌21〜25ミリ。雌雄の区別は腹部を見ると分かります。雄の腹部は長さがあり大きく見えます。この大きな腹部は空洞になっています。ヒグラシの発生は早く、初夏(早いと6月に鳴き声を聞くことができます)から鳴き始めますが9月初め頃にも鳴き声を聞くことができます。セミの鳴き声もヒグラシの鳴き声を夏の終わりに聞くと、夏の厚さも和らぎ、秋に向かってゆくのだなと思わせてくれます。ヒグラシの鳴く時間は夜明けと夕方になります。日中の暑い時間には鳴いていません。薄暗い杉林の傍などに多くいるため、ヒグラシの姿を見る機会は他のセミよりも見つける確率が減ってしまいます。夕方に鳴き声を頼りに探しても、姿が良く見えないこともあり、ヒグラシの姿を知っている人は少なく成ると思います。ヒグラシの鳴き声は「寂しく聞こえる」と言う人が多いと思います。姿より「カナカナカナ…」と特徴のある鳴き方で良く知られているセミです。ヒグラシの体の特徴は、体色は淡い茶色に緑色と黒が混ざった配色で、淡く明るい色合いに見えることです。といっても体色には茶色多く見える個体や緑色が多く見えるなどの個大差があります。ツクツクボウシにも似ているのですが、明らかにヒグラシの方が明るい色彩に見えます。胸背には赤褐色の斑紋があります。翅は透明で綺麗です。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄(北海道や沖縄諸島では数が少なくなります)ヒグラシは南方系のセミですが、北海道にも生息しています。ヒグラシは温暖化で北上しているようです。平地から低山地のスギ林、ヒノキ林などスギやヒノキのある林縁に多く生息していて、緑の多い自然が豊富な公園だと都市近郊の公園でも声を聞くことができます。成虫は樹の汁、針葉樹を好む傾向があります。幼虫は地中にいて植物の根から汁を吸います。ヒグラシの卵は年内に孵化するので、孵化した幼虫は地中に移動して幼虫で越冬します。
ヒグラシ胸背部拡大.JPGツクツクボウシB胸背(比較).JPG
上、ヒグラシの胸背部の拡大です。ヒグラシの色彩には個体変異があります。胸背の斑紋の様子はヒグラシと比べると違って見えます。下、ツクツクボウシの胸背部の拡大です。近くで見ると斑紋(模様)の違いが分かります。胸背の模様などを覚えておくと、似たような色の似た種類の個体がいても見分け安くなると思います。
posted by クラマ at 14:29| Comment(0) | 昆虫・セミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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