★ミンミンゼミ セミ科。雄雌ともに翅を含めた全長は57〜63ミリ程。体長は雄35〜37ミリ。雌33〜35ミリ。ミンミンゼミの特徴は翅が非常に長く体形は丸味のある寸詰まりに見えます。翅の色は透明です。胸背部には黒い地色に水色や緑色に見える模様(斑紋)があります。体色に黒い色がほとんどない体色をしたミンミンゼミをミカド型やミカドミンミンと呼ぶようです。稀に出る珍しいミンミンゼミと言えます。水色や緑色の濃い個体はとても綺麗です。黒色が強い個体や黒化型などがいて色彩には個体変異が多いです。ミカド型と通常型の中間型もいます。寒い地域のミンミンゼミでは黒色が強く出るようです。当方は、ミンミンゼミの色によるタイプの線引きが良く分かりません。しかし、この個体差により斑紋や色彩がばらけることがミンミンゼミの魅力だと思っています。出現は7〜9月。分布は北海道、本州、四国、九州。北海道での発生は局所的になるようです。北限は北海道の屈斜路湖の近辺になるようです。関東地方では平地から低山地まで広く生息していて数も多く普通に見ることができます。東京都、神奈川県では都市部に進出して来ていて、都市部の街路樹でも見つけることができます。関東以南になると山地に多くなる種類になるようです。昼行性で日中の暑い時間は樹の上の方にいることが多いです。成虫は主に広葉樹の樹の汁、幼虫は土中に似て植物の根から汁を吸います。越冬は初年は卵で越冬します。その後は幼虫で土中で越冬します。
1枚目、ミンミンゼミの全体の形が分かる写真です。この個体は淡い黒地に緑色の個体です。2、3枚目(同1個体)、上の個体に似た配色ですが、さらに黒い色が弱く薄くなっています。ミカド型と通常型の中間型のミンミンゼミで良いようです。通常の黒色に見える部分の色が薄く、わずかにぼかした墨のような黒い色は見えるのですが、斑紋は黒と言うよりは淡い茶色に見えます。色彩が羽化して間もないミンミンゼミにも似て見える個体です。黒い部分が少ない中間型の個体です。4枚目、通常型で黒地と水色が見える個体です。神奈川県の当方観察エリアで1番多く目にする配色です。5枚目、通常型で黒地と青色(濃い水色)が見える個体です。ミンミンゼミの色彩には変異があって実に面白いです。ミンミンゼミは大きく分けてミカド型、緑色型、通常型、黒化型に分けられるようです。黒い色を欠いたミカド型のミンミンゼミ(ミカドミンミンン)も見て見たいのですが、ミカド型が出る地域には偏りがあって、地域的な変異の要素があると言えます。普通このタイプはめったに出現することがありません。ミカド型は暑い地域で出る確率が高くなるようです。さらに、これらの中間のタイプもいるので、色彩の違いを観察すると面白いです。
★ツクツクボウシ セミ科。雄雌ともに翅を含めた全長は40〜47ミリ程。体長は26〜33ミリ程。雌の腹部先端には産卵管が突き出て見えます。体色は淡い緑色やくすんだ緑色に見え、黒色の斑紋があります。ツクツクボウシは小型から中型のセミで、鳴き声に大きな特徴があるセミです。単調な鳴き方をする昆虫が多い中で、鳴き方が変わっていく不思議なフレーズを持っていて、とても昆虫とは思えないその複雑な鳴き方には驚かされます。人によって聞こえ方が変わるという不思議な鳴き方で、その鳴き方には1定の音楽的要素が備わっていることに驚かざるを得ません(めちゃくちゃに鳴いているわけではないのです)。ツクツクボウシは細い体つきをしていて、色彩にはほとんど変異がなく汚れた緑色をして見えます。翅は透明で腹部は黒く見えます。出現は7〜10月。夏の終わりごろに個体数が増えてきます。分布は北海道、本州、四国、九州。平地から低山地まで広く生息していて数も多く普通に見ることができます。北海道ではかなり個体数が少ないようです。札幌市では確認されているようですが、ツクツクボウシは関東から南に多い南方系のセミなので、北海道では珍しいセミになるようです。午前中よりも午後から活発に鳴き始めます。樹の高い所にいることが多く、地味な体色をしているので見つけにくいセミです。警戒心が強く臆病な性格で、低い所にいても人が近づくと飛んで逃げ出すことが多いです。成虫は主に広葉樹の樹の汁、幼虫は地中に生息していて植物の根から汁を吸います。幼虫の抜け殻には大きさにバラケがあって、小さなサイズから比較的に大きく見えるものまで見つけることができます。越冬は初年は卵で越冬します。その後は幼虫で土中で越冬します。ツクツクボウシはヒグラシやハルゼミに似ています。ツクツクボウシの幼虫には、セミ類から発生する冬虫夏草のツクツクボウシタケが寄生しやすいです。
ツクツクボウシです。地味で目立たない色彩をしています。上2枚は別個体で写真を横位置にして比較して見ました。若干の斑紋等の違いは見受けられるものの、ツクツクボウシの場合は、ほぼ同じに見えます。下、胸背の部分の拡大です。ご覧の通り特徴のない地味な配色になっています。

