2017年05月21日

エゴノキとエゴノキにできる虫こぶ(ゴール)エゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシ。

エゴノキは5〜6月に枝いっぱいに鈴なりに小さな香りのよい花をぶら下げて咲きます。エゴノキは山野に普通に自生している樹木です。花数が多く香りも良いうえに、園芸品種も多くあることから、庭木や公園でも普通に見ることができます。エゴノキの花にはかすかに匂う良い香りがあって、昆虫が沢山集まってきます。花に集まってくる昆虫を探すのも面白いです。エゴノキは少し変わっていて、同じ木でも花の花弁の枚数が4〜7枚あるものが有ったりします。花の咲くころの緑色の葉も綺麗で、さわやかな5月に似合う樹木になっていると思います。花が咲いているエゴノキは簡単に見つけることができるので、可愛い花と香りを楽しむことをお勧めします。花が終わってしまうと葉の緑が自然に溶け込んで、周りの樹木と見分けがつかなくなってしまう地味な1面もあります。花が終わった後のエゴノキでは、虫こぶ(ゴール)を探すと面白いです。虫こぶ(ゴール)を観察できるかもしれないので、花の咲いている時期に樹のある場所を覚えておくと良いかも知れません。エゴノキを観察していたら、虫こぶ(ゴール)を見つけました。エゴノキにできるゴール、 エゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシの2種類です。エゴノキは虫こぶ(ゴール)のできやすい樹としても知られています。ピンク色の花を咲かせるベニガクエゴノキとエゴノキとエゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシの種類の虫こぶ(ゴール)を調べてみました。成長の段階を追った写真を追加しました。
★エゴノキ エゴノキ科。別名チシャノキ、ロクロギ。日本原産の落葉高木。高さは7〜8メートル。幹の色は暗褐色。変種にはホソバエゴノキ、テリハエゴノキ、ベニガクエゴノキなどがあります。ベニガクエゴノキは紅色が強く蕚の部分が濃いピンク色をしています。エゴノキの名前の由来は実がエゴいことからきているそうです。実は有毒で食べてはいけません。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。日当たりの良いやや湿気のある場所を好みます。林内、林縁、雑木林に普通に自生しています。園芸品種も多く出ていて庭木、公園樹としても良く使われています。花期は5〜6月。花数が多く華やかです。小枝の先に下向きに並んだように咲きます。エゴノキの花は柄が長く、香りのよい白い花を咲かせます。花弁は普通5弁が多いのですが、4〜6枚のものもあります。木の個性や同じ木でも花弁の枚数の違う花が出ていることもあります。花には10本の黄色い雄しべがあります。花は香りが良くハチ類やヒラタハナムグリなどが集まります。葉は互生で長さは4〜8センチの卵形をしていて、先が尖っています。葉の縁には鋸歯があります。秋にできる実は卵形で可愛い形でつり下がって実ります。果実の皮には有毒成分のエゴサポニンという成分を含むそうです。昔はこの毒性を利用して魚を取っていた時期がありましたが、現在ではエゴノキの毒を使った漁法は使用禁止になっています。エゴノキは挿し木、接ぎ木で増やすことができます。エゴノキにはよく似たハクウンボクガあります。花柄が長く、花がつり下がって見えるエゴノキに対して、ハクウンボクのン花の花柄はとても短いことで区別することができます。
園芸品種には色々あります。品種の特徴を調べてみました。ピンクチャイムはピンク色の花が咲きます。シダレエゴノキは枝が枝垂れているエゴノキです。エメラルドパゴダはオオバエゴノキの直立性の品種です。他にも多くの種類があります。探せば気に入った種類のエゴノキを見つけることができると思います。
エゴノキ花.JPGエゴノキ実.JPGエゴノキの実.JPG
同じ樹に花弁の数が4枚と5枚の花が咲いていました。もっと探せば6枚の花弁の花も見つかるかも知れません。遠くからでも目立つ白い清楚な可愛い花を咲かせています。花が開く前の蕾は卵型で色も形も可愛いです。花にはヒラタハナムグリや花に集まるハチが飛来していました。中、若い実です。柄が長く卵型で可愛い実がぶら下がって付きます。下、エゴノキの種の写真を追加しました。割れた実には種がぶら下がって付いています。実は熟すと裂けるように割れてしまいます。中には茶色の種子が入っています。
★ベニガクエゴノキ エゴノキ科の落葉高木。高さは2〜7メートル。自生種とも園芸品種ともいわれていますが園芸品種として通っています。もともと自生していたものと、品種として作ったものの両方が有るのかも知れません。花は濃いピンク色で、甘い香りがします。花弁は4〜6枚。花には10本の黄色い雄しべがあります。蕚と花柄が紅色(赤い)エゴノキ。葉は互生。長さは4〜8センチの卵形で先が尖っています。縁には鋸歯があります。果実は10月。灰白色の卵形の実を付けます。
ベニガクエゴノキ1.JPGベニガクエゴノキ2.JPG
遠くからでは、真っ白い花のエゴノキ程は目立ちませんが、近くで見るとベニガクエゴノキの花もピンク色が綺麗に見えます。名前の由来の花の蕚と柄は紅色に見えます。下は花を下から覗き込んだものです。雄しべの数は10本あります。
エゴノキで見つけた、エゴノキの虫こぶ(ゴール)エゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシ。
★エゴノネコアシ 作成者エゴノネコアシアブラムシ。エゴノネコアシは4〜5月に初期の形成が始まります。枝先に花の蕾に似た形の初期の虫こぶ(ゴール)が形成されます。花が咲いているのに遅れて後から咲きだす花の蕾か何かにも見えてしまいますが、やがてネコアシ(猫脚)と名前がついているように、猫の脚にも似て見えるような形になります。さらに成長すると果実やバナナの房のように見える形になります。6〜7月頃、薄い黄色になると先端の脱出孔からエゴノネコアシアブラムシが脱出して(有翅アブラムシ)イネ科のアシボソに移動します。エゴノキの近くにアシボソが生えていたら、エゴのネコアシが形成される確率がかなり高くなります。脱出した後のエゴノネコアシは地面に落下しているので、脱出孔の様子などを観察することができます。
エゴノネコアシ1.JPGエゴノネコアシ2.JPG
エゴノネコアシです。上はエゴノキで見つけたもので横から見た所です。下はベニガクエゴノキで見つけたもので、前から見た所です。まだ初期の段階のエゴノネコアシになります。どちらの種類のエゴノキにもエゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシはできていました。この両種の樹下にはアシボソが生えていました。
エゴノネコアシ追加1.JPGエゴノネコアシ追加.JPGエゴノネコアシ追加B1.JPG
上、少し大きくなってきたエゴノネコアシを追加しました。まるで花の蕾が膨らんできたように見えます。房になっている部分の形は長細く見えるものもあります。大きさと形には若干の差が見られます。
エゴノネコアシB追加3.JPGエゴノネコアシB追加2.JPGエゴノネコアシ空.JPGエゴノネコアシアブラムシ.JPG
観察していると、エゴノネコアシの色は黄色っぽくなるものと緑色のままのものがあることが分かりました。また房(袋状になっている部分)も丸みのありものと長細いものがありました。上の写真のエゴノネコアシは薄い黄色に見えます。できていたのはベニガクエゴノキです。上2枚は同じものです。角度を変えて見たものです。3枚目は別の場所のエゴノキの樹下で見つけたものです。沢山落ちていました。大きさの目安に下にメジャーを置いてみました。袋の先端にはエゴノネコアシアブラムシが出て行った脱出孔が見えています。下、写真を追加しました。エゴノキに付いていたエゴノネコアシの袋の中のエゴノネコアシアブラムシです。脱出孔がまだ空いていない袋を破って撮影しました。中は白い粉でいっぱいになっていました。よく見るとその白い粉が動いています。接写して見ると白い粉を被った大きい体のものと小さなサイズの体をしたエゴノネコアシアブラムシが集団でたくさん入っていました。
★エゴノキハヒラタマルフシ 作成者エゴタマバエ タマバエ科。4〜5月に初期の形成が始まります。扁平で薄い緑色をしています。葉の表と裏の両面が盛り上がります。初期では中央が窪んで見えます。
エゴノキハヒラタマルフシ.JPGエゴノキハヒラタマルフシ葉裏.JPG
エゴノキハヒラタマルフシです。上はエゴノキの葉に沢山出来ていたものを選びました。葉の表側の写真になります。下は葉の裏側のエゴノキハヒラタマルフシです。中央が凹んで見えます。この写真のエゴノキハヒラタマルフシはまだ初期の段階のものになります。
エゴノキハヒラタマルフシB追加1.JPGエゴノキハヒラタマルフシB追加2.JPG
エゴノキハヒラタマルフシの成長したものです。上は葉の表側です。葉の表面に見える部分は大きくなったものの、形に大きな変化は見られません。色は黄色が濃くなっています。下は葉の裏側から見たものです。球形に成長しています。果実のモモの実に似て見えます。可愛い形に膨らみました。色は初期の緑色からかなり白い色になっています。表面は淡いピンク色や淡い紅色がさして見えます。撮影は6月で初期のエゴノキハヒラタマルフシの写真と同じ樹にできていたものです。
他の種類のエゴノキにできる虫こぶも見つけることができましたら、合わせて追加したいと思っています。
posted by クラマ at 13:37| Comment(0) | 虫こぶ(ゴール) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: