2017年04月30日

オオクロバエとケブカクロバエ。よく似ていて判別が難しいクロバエ科のハエです。

オオクロバエとケブカクロバエは同じクロバエ科のハエで、非常によく似ています。大きさはオオクロバエの方が1回り大きくなるのですが、個体差があるので大きさでの判別はあてになりません。どちらも大型でクロバエ科の総称としてクロバエと呼ばれています。自然公園などで動物の糞などに集っている所を見ることができる普通種になります。糞や動物の死骸などに群がることから、病原菌を運ぶ衛生的には汚いハエになりますが、花の蜜も吸いに来ることがあります。オオクロバエとケブカクロバエは日本全国に分布していて、外見上の特徴は大型で体の黒っぽく見える種類になります。どちらも存在感のある大きなハエで、養鶏所など畜舎などが近くにあると簡単に見つけることができます。どちらも成虫で越冬する寒さに強い種類のハエなので、冬にも見ることがあります。他のハエの種類と見分ける方法には、剛毛と翅脈を確認することが必要になってきます。ハエにはそれでも全く判別できない種類も多いので、少しでも正確なハエの科や名前を知りたかったら、デジカメ等で写真を撮りまくっておくと良いと思います。両種は綺麗な色をしているでもなく、汚いものに集まる衛生上良くない存在なので関わり合いになりたくない人が多いと思います。幼虫はウジと呼ばれていて、気持ちが悪い形をしていて、1般的には成虫、幼虫共に好かれる存在ではないと思います。魚釣りをされる人には「サシ」と言ってウジを釣り餌に使うことがあるので、抵抗はないかも知れません。オオクロバエとケブカクロバエを調べてみました。
★ケブカクロバエ クロバエ科。普通種で大型。体長8〜13ミリ、ガッチリとし多体格の大型のハエです。胸背に4本の黒い条線が見えるます。名前の通りに毛深いハエで、翅の前縁内側に剛毛が生えています。横溝内剛毛はありません。成虫は動物の死骸や糞、花の花粉、腐った果実も餌にします。花にくる場合は香りの臭い花を好むようです。幼虫は動物の死骸や糞から発生します。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。出現期は3〜11月(夏場には見られなくなります)。越冬は成虫で行いますが、低温に強く冬季にも活動します。ケブカクロバエはクロユリの花にも訪れるそうで、クロユリの臭い匂いに誘われるようです。生態も姿も非常によく似た種類に普通種のオオクロバエがいます。基本的にはオオクロバエの方が大きいのですが、個体差があることから見た目だけでは判断できない厄介な種類です。よく似たオオクロバエと比べると、複眼の幅は雌雄共にケブカクロバエの方が広くなるようです。とは言え、とまっている所を普通に見ても、その差が分かるほどではありません。
ケブカクロバエ雄1.JPGケブカクロバエ2.JPG
上、ケブカクロバエ。ケブカクロバエとオオクロバエは大変良く似ていて見分けが難しいです。見分け方は写真に撮って横溝内剛毛の有無を調べます。剛毛も脱落することもあるので、確実なのは交接器を確認することが良いと思います。等ブログでは交接器は確認していません。
★オオクロバエ クロバエ科。体長は9〜14ミリと大型の普通種。特徴は胸背部に見える4本の縦条はケブカクリバエよりはっきりしていないことと、腹部には青や緑色がかかった黒い色や青藍色をしていることです。横溝内剛毛があります。体は丸みがあり太く、しっかりとしていて高い飛翔力をもち長距離の移動も可能です。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。出現期は3〜11月(夏場には見られなくなります)。成虫は動物の死骸や糞、花の花粉、腐った果実も餌にします。越冬は成虫で行います。ケブカクロバエもオオクロバエも普通にいて病原菌を運ぶ担い手となっているハエになります。どちらの種類も畜舎、特に養鶏所が近いと沢山生息しています。ケブカクロバエとオオクロバエは低温にも強く冬季にも活動します。越冬形態は成虫越冬する種類なのですが、他の種類のハエが見えない冬時でも見ることができる寒さに強いハエです。オオクロバエは東北地方や北海道に多い種類になり、低地よりも高地に多く生息しています。暑さに弱い北方系のハエと言えます。そのため沖縄では温度の低い2〜3月に多く見られます。オオクロバエとケブカクロバエは肉眼で見ても区別ができないほど良く似ています。
オオクロバエ、雄.JPGオオクロバエ横溝内剛毛あり.JPGオオクロバエ雌(クロバエ科)1.JPG
オオクロバエです。両種の見分け方は横溝前翅内剛毛の有無になります。ケブカクロバエにはありません。両種は写真で見ても分かるように個体差があるため体色(色彩)も似ていて、見た目での判断は不可能に近いと思います。雄の複眼は接近していて、雌の場合は複眼が離れています。上、オオクロバエの雄。灰色に見える体色をしています。体に灰色の粉がついていること等により、見る角度で灰色が濃く見えることがあります。雄がこのような体色ではないということです。中、下。雌のオオクロバエです。ハエの仲間の多くは複眼を見て雌雄を判別できることが特徴になっています。
ハエは分類が分からないものや、名前を調べることがあまりに困難なことから、本当は避けたい昆虫なのですが、他の昆虫が見つからなかったときなどは、良い被写体になるので思わずカメラを向けてしまいます。
posted by クラマ at 03:26| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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