2017年04月06日

アカガネコハナバチ、アオスジハナバチ、シロスジカタコハナバチ、ヒラタチビコハナバチ、ズマルコハナバチ。コハナバチ科の小さなハチです。

コハナバチ科のハチの仲間はとても小さく、似ている種類が多いので名前を探すのが難しいです。体の色に特徴があるなどがないと訳が分からなくなってしまいます。赤銅色や金色に見えるアカガネコハナバチや腹部に鮮やかな青色の横帯が見えるアオスジハナバチは分かりやすいのですが、多くはどの種も同じに見えてしまいます。それゆえ当ブログでの種名は間違っている可能性が高く、名前は暫定的に付けて紹介しています。コハナバチ科の多くは群れを作らないで単独で生活するハチで、巣は土中に掘られて作られます。あまりに似たものが多いため総称的にコハナバチとまとめて呼ぶ方がふさわしい種類になります。コハナバチ科の詳しい分布などは分かりませんでした。まだこれから調べられていく種類になるようです。ハナバチとは花の蜜を集めて幼虫の餌にするハチの総称になっています。ハナバチに属するコハナバチ科は日本には100種類はいるそうです。たった数種類でも同じに見えてしまう当方にしてみたら、良く100種類も分類できたものだと感心するしかありません。小さいとはいえコハナバチもハチなので刺します。でも体が小さいので撃ち込まれる毒液の量が非常に少ないことから、ハチに刺されることのダメージはかなり少なくて済みます。このハチの持つ毒性も弱いのですが、ハチに刺されると2度目からアナフェラキシーショックを起こすことが知れれているので、当然刺されないことが無難だと思います。ちなみにコハナバチの種類にもよると思いますが、コハナバチ類に刺された時の痛みの度合いは気が付かないレベルだそうです。コハナバチの攻撃性は弱いので、普通にしていたらハチの方からは攻撃してこない大人しい性格をしています。小さいので気が付いていないだけで、観察しているとコハナバチ科と思われる小さなハチが花に集まってきます。アカガネコハナバチ、アオスジハナバチ、シロスジカタコハナバチ、ヒラタチビコハナバチ、ズマルコハナバチを調べてみました。
★アカガネコハナバチ コハナバチ科の普通種。名前に付いているアカガネとは赤銅色の事で体色は赤銅色や金色系に見える金属光沢のある美しい小型のコハナバチです。体に対して大きな頭部をしています。翅がないと大型のアリに似た体をしています。体長は8〜9ミリと小さく、美しいハチだけに残念です。アカガネコハナバチの雄と雌は触角の長さが違うので雌雄の見分け方は容易です。雄の触角は雌の触角よりもはるかに長く、雌の触角は短いです。分布は北海道、本州、四国、九州。出現は5〜10月。秋には雄が巣立ちます。成虫は様々な花に集まり花粉や蜜を餌とします。後脚にミツバチのように花粉を集めて巣に運びます。巣は土中に作られ幼虫は花ダンゴを餌にします。単独で生活するコハナバチが多い中、集団でアリの巣のように作られた巣で生活するそうですが、集団と言っても10数匹程度の集団のようです。
アカガネコハナバチ1.JPGアカガネコハナバチ2.JPGアカガネコハナバチ3.JPG
アカガネコハナバチです。とてもゴージャスに見える派手で綺麗なハチですが、小さいので気が付かれていません。特徴は金色系の金属光沢のある体に対してとても大きな頭をしていることです。この特徴からアカガネコハナバチと分かります。個人的に大好きなハチの1種です。とにかく小さなことが残念に思えてならない美しいハチです。拡大して見るとアカガネコハナバチの顔はアリに似て見えます。目(複眼)の色も不思議なグリーン系で魅力的なハチです。コハナバチの撮影ポイントにしているシシウドの花に来ていました。撮影地。神奈川県海老名市。
★アオスジハナバチ コハナバチ科。体長10〜11ミリ。出現期7〜10月。アオスジハナバチはコハナバチ科のハチにしてはがっちりとした体格をしていて、体色は黒い地色をしています。黒い色をしたミツバチにも似て見えます。雌の方が1回り大きいようです。特徴は黒い体で腹部の帯状の横帯が美しい青緑色をしたコハナバチです。この特徴からコハナバチ科の中では分かりやすい種類になっています。この美しい色には青味の濃淡などの個体差があります。雄と雌の区別は雄が腹部の横帯が4本(第2〜5節)で雌の横帯は3本(第2〜4節)です。また雄の後脚体節は雌よりも太く盛り上がって見えます。分布は本州(関東地方以西)、四国、九州。アオスジハナバチは南方系のハチで北限は栃木県になるようです。巣は土中に作られ幼虫の餌には花ダンゴを与えます。アオスジハナバチは様々な花に集まるのですが、ハギの花の蜜が好物のようです。カメラを近づけると逃げてしまうことが多く撮影は難しい種類です。個人的にはなかなか見つけられないハチなので、神奈川県でも個体数は少ないのかと思っています。全国的には宮城県、絶滅危惧T類。群馬県、絶滅危惧U類に指定されていて、京都府カテゴリーでは準絶滅危惧種になっています(日本のレッドデーターから)
アオスジハナバチ(コハナバチ科)B1.JPGアオスジハナバチB2.JPGアオスジハナバチ雄追加.JPG
アオスジハナバチです。上2枚は同1個体で第2節の横帯は汚白色で青く見えていません。横帯の色に個体変異が多く出る種類になります。撮影した場所はハギの花が咲いている近くです(7月)コハナバチの中では太さがある体つきをしています。この個体の横帯は青色が薄く見えますが、実物はもっと青く見えていました。白や黄色っぽい色が横帯に混ざる個体も多いです。綺麗なハチなので色彩の違う個体を撮影したいです。下、帯の色が少し違うアオスジハナバチを追加しました。4本の横帯が明瞭ですぐに雄と分かります。アオスジハナバチはとにかく活発にハギの花の周りを飛び回っています。風がやや強い状態でハギの枝が揺れていると花にとまることもなく、ただ飛び回っています。何のために花に来たのかと思ってしまうほどです。風がない時は花から花に忙しく飛び移ってすぐ飛んでしまいます。撮影が大変難しいハチです。葉の上で休んでいる時がシャッターチャンスになります。撮影地、神奈川県海老名市。
★シロスジカタコハナバチ コハナバチ科。普通種。出現4〜10月。コハナバチの中では大型。体長は雌10〜12ミリ。雄9ミリ。頭部、胸背部の点刻がはっきりしています。前胸背板の側方角のでっぱりが強く張り出ています。この側方角が目立つことがシロスジカタコハナバチの特徴になっています。腹部には白い横帯がはっきりと見えます。成虫は様々な花に集まります。土中に巣を作り幼虫の餌には花ダンゴを与えます。分布は北海道、本州、四国、九州、対馬、屋久島、種子島。よく似た種類に アトジマコハナバチや フタモンカタコハナバチ がいます。アトジマコハナバチ(コハナバチ科。)はシロスジカタコハナバチと酷似していて見分けがつきにくいです。アトジマコハナバチは名前にある様に腹部の節に見られる白い横帯が節の後方にあります。その他にも似た種類が多く、やや小型の ヒラタチビコハナバチやヒラタシマコハナバチ がよく似ています。
ヒラタシマコハナバチは腹部が平たいコハナバチで、腹部には白い横帯がありますが、シロスジカタコハナバチ のようにはっきりとしていないようです。名前の付いていない似ている種類も多くいるため、似た種類を挙げるときりがないです。比較の写真と詳しい解説がないとお手上げになることは簡単に想像がついてしまいます。
シロスジカタコハナバチ1B.JPGシロスジカタコハナバチ翅脈B2.JPG
シロスジカタコハナバチです。写真を拡大して見ると体に短毛が多いことが分かります。よく似た紛らわしい種類が多いのですが、外見からシロスジカタコハナバチで良いのではと思っています。来ている花はシモツケです。分かりにくいかもしれませんが、胸部の肩の部分(側方角)が出っ張って見えています。この出っ張りがシロスジカタコハナバチの特徴になります。撮影地、神奈川県、海老名市。
★ヒラタチビコハナバチ コハナバチ科。体長は雌7〜8ミリ。雄5ミリ。出現は4〜12月。他のハナバチと比べると腹部が平たく見えます。ヒラタチビコハナバチ は黒い光沢のある体をしていて、アリに翅を付けたような大きさと容姿をした小型のハチです。シロスジカタコハナバチによく似ていて写真を撮って比べないと分かりにくいです。ヒラタチビコハナバチはシロスジカタコハナバチ と比べると、頭部も前胸部も丸みがあって光沢が強いです。コハナバチの仲間はどの種も小さくて似ているので判別が難しいです。成虫は様々な花の蜜を餌にします。幼虫の餌には花ダンゴを与えます。名前の通り小型で小さな体をしたコハナバチです。
ヒラタチビコハナバチ2.JPGヒラタチビコハナバチ1.JPG
ヒラタチビコハナバチ。特徴は平たく見える腹部になります。似たものが多く迷いましたが外見から腹部の感じを見てヒラタチビコハナバチとしました。シシウドの花に来ていました。撮影地、神奈川県、海老名市。
★ズマルコハナバチ コハナバチ科。体長は8〜9ミリ。頭部が丸い小型のコハナバチ。頭部、胸背部の点刻は微細で密になっています。そのため光沢がありツルッとして見えます。脚の先は黄色い色をしています。雄の腹部には光沢があるそうです。特徴は腹部の白い横帯は他種と比べると細く見えることだそうです。名前の通り頭部は丸みがあり幅もあるうえ、後単眼はほぼ頭部の後ろについているようです。 ズマルコハナバチにも似た種類が多いようです。正確には体の各部位などを調べなくてはいけないようです。
ズマルコハナバチ1.JPGズマルコハナバチ2.JPGズマルコハナバチ3.JPG
ズマルコハナバチ。他の似た種類などが分からないので自信はないのですが、大雑把な外見の特徴から暫定的にズマルコハナバチとしました。上、葉の上にいました。とても小さな体をしています。中、頭部に幅があることが分かります。下、頭部を見て見ると他の種類よりも頭が丸く見えることが分かります。丸く見える頭が可愛いです。頭部後方にある単眼はほとんど頭部の縁に位置しています。撮影地、神奈川県、海老名市。
シロスジカタコハナバチに似ている フタモンカタコハナバチも調べて見ました。
★フタモンカタコハナバチ コハナバチ科。腹部第1節背板の両脇に白い毛が1対の紋のように見えるそうですが、この紋は個体差によりないものもいるそうです。頭部、胸背部の毛は灰白色をして見えます。腹部にある白い横帯がはっきりと見えます。前胸背板の側方角のでっぱりは、あまり強くありません。斑紋のある個体なら対になっている斑紋と前胸背板の側方角を確認して似ている シロスジカタコハナバチと区別すると良いと思います。フタモンカタコハナバチの写真が撮れたら追加したいと思っています。似たものが多いのでコハナバチ科の仲間を見つけたら他種との比較になる翅脈や横側や腹部が分かる角度で写真を撮っておくことが必要になってきます。
・コハナバチ科は小さくて光沢のある体をしています。小さくて目立たないので気にされることもない種類だと思います。花の蜜を吸うことから花には花粉を媒介してくれる有難い昆虫になります。写真は撮りためてあったものを使っています。
posted by クラマ at 15:01| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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