2016年07月04日

テントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシ。テントウムシそっくりなハムシです。

テントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシはハムシ科の昆虫で、テントウムシはテントウムシ科の昆虫になります。テントウノミハムシとヘリグロテントウノミハムシはテントウムシとよく似ている昆虫なので、テントウムシと間違われるようです。このよく似た2種類のハムシの存在を知らないと、テントウムシだと思い込んでしまうのも当然と思えるほど良く似ています。テントウムシとテントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシの大きな違いは触角の長さに現れます。テントウムシの触角は短いと覚えておくと判別は簡単です。色と斑紋もテントウムシによく似ていますが、テントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシは小さいことを覚えておくと、よく似たナミテントウの地色の黒い2紋型、変形2紋型と区別ができます。
アカボシテントウにも似た個体がいますが、アカボシテントウは体長が6〜7ミリ有るので、大きさと触角を確認すれば判別することができます。紛らわしいテントウムシはヒメアカホシテントウ(ヒメアカボシテントウ)になります。この種は大きさもほぼ同じくらいになります。テントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシはどちらも個体変異が良くある種類なので、体の色や斑紋に変異が現れてしまうことから、触角を確認することがやはり1番の判別方法になります。テントウムシとは行動の違いからも判別することができます。いくら容姿が小型のテントウムシに似ていても、ノミの様に飛び跳ねて逃げ出したならテントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシ、ヒメテントウノミハムシになります。ヒメテントウノミハムシは発生する木が前2種とは異なり、モクセイ科イボタ属のイボタノキやオオイボタの葉を食べます。テントウムシは飛び跳ねて逃げることはしません。これが行動から見た大きな違いになります。ノミハムシの仲間はノミの様に飛び跳ねます。危険を感じたり、葉に振動を受けると容易に飛び跳ねて逃げ出すことが多いです。またテントウムシは集団で木に群生することはありません。樹種の確認ができたらベストなのですが、沢山の数で群れていたらテントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシ、ヒメテントウノミハムシを疑った方が良いです。
テントウノミハムシとヘリグロテントウノミハムシはさらに良く似ていて、似た環境に生育していることもあり、ちょっと見たくらいでは判別できない位に良く似ていて厄介です。この両種は非常に紛らわしいです。どちらの種も斑紋や体色にも変異があることから、判別はさらにややこしくなっています。
テントウノミハムシとヘリグロテントウノミハムシの判別には前胸背板前縁の突出の有無を確認しなければなりません。ヒメテントウノミハムシも非常によく似ていますが、食樹が違ってきます。集団で発生して葉を食い荒らすためテントウムシとは違い、害虫になっています。テントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシの食害により、庭木や生垣の木の葉が食い荒らされて、葉が茶色く枯れた部分が目立つため、美観を損なう不快害虫として知られてきました。
テントウムシによく似ているのは、テントウムシに擬態しているためのようです。テントウムシの体液や危険を感じて出す体液はとても苦いので、テントウムシを食べた鳥などは、ひどい目にあったことを学習して、次から餌として襲って食べることがなくなるそうです。テントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシはテントウムシに擬態することで、外敵から襲われる確率を下げるというメリットがあるのです。
テントウムシそっくりなテントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシを調べてみました。
★テントウノミハムシ  ハムシ科。在来種。体長3〜4ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州。年1回の発生。出現期は4〜10月。5〜6月に産卵、7月に土中に潜り蛹になります。羽化した新成虫は10月に落ち葉の下などに潜り込んで成虫で越冬します。斑紋や体色に変異が多く黄色っぽい個体や黒っぽい個体、紋のはっきりしている個体や、不鮮明な個体などがいるようです。幼虫は葉肉の内部に潜り込んで、葉を食害します。食害された部分は茶色く変色して、葉は縮れてしまいます。餌とする木は、ヒイラギ、ホーリー、ヤチダモ、アオダモ、イボタ、キンモクセイ、ギンモクセイなどに集団で発生します。葉に振動を感じるとノミのようにピョンピョンと飛び跳ねます。ジャンプ力は強いです。名前にあるようにテントウムシとよく似ています。テントウムシの触角は短く、テントウノミハムシの触角は長いことで、両種の区別をつけることができます。ヒメアカホシテントウ、ナミテントウなどテントウムシとよく似た容姿に騙されて、テントウムシだと思っている方も多いと思います。可愛い姿をした樹木の害虫になります。ヘリグロテントウノミハムシと酷似しています。ヘリグロテントウノミハムシとの違いは前胸背板前縁(前胸部と頭のつなぎ目の部分)に現れます。テントウノミハムシの前胸背板前縁は前方に突出しているそうです。この違いは拡大してよく見ないと分からないレベルです。
★ ヘリグロテントウノミハムシ ハムシ科の外来種。1980年頃から関東地方を中心に勢力を広げて行った外来種の害虫です。体長3〜4ミリ。出現期は4〜10月。産卵期は3〜4月。6月に土中で羽化します。上翅の斑紋の模様や体色には変異が多く、赤いろの紋の鮮明なもの、不鮮明なもの、斑紋が不鮮明で大きなものなど個体差が大きいです。幼虫は黄色い体の色をしています。分布は本州、四国、九州、沖縄。ヒメアカホシテントウ、ナミテントウなどテントウムシとよく似た姿をしています。テントウムシとよく間違われていますが、ヘリグロテントウノミハムシは触角が長く、テントウムシは触角が短いことで判別することができます。食樹はテントウノミハムシとほぼ同じです。ヒイラギ、ホーリー、ネズミモチ、キンモクセイ、ギンモクセイなどに集団で発生しています。公園、庭園、街路樹、生垣などで餌とする樹木に発生し葉を食害します。再建では都市部でも発生している害虫になるようです。ヘリグロテントウノミハムシは成虫で集団越冬します。ヘリグロテントウノミハムシの前胸背板前縁(前胸部と頭のつなぎ目の部分)は中央部で突出していないそうです。この特徴からよく似たテントウノミハムシと見分けることができます。
テントウノミハムシ1.JPGテントウノミハムシ2.JPG>テントウノミハムシ追加.JPG
上3枚、テントウノミハムシです。前胸背板前縁(前胸部と頭のつなぎ目の部分)は前方に突出して見えています。テントウノミハムシで良いと思います。3枚目、葉を食べているテントウノミハムシです。上2枚のテントウノミハムシより全体の黒い部分が濃く見えます。また前胸背板前縁(前胸部と頭のつなぎ目の部分)は中央部で突出していることが分かります。ヒイラギ類の葉を食べていました。肉眼ですと触角は見えない(見えにくい)ので、どう見てもテントウムシに見えてしまいます。
ヘリグロテントウノミハムシ1.JPGヘリグロテントウノミハムシ2.JPG
上2枚、ヘリグロテントウノミハムシです。前胸背板前縁(前胸部と頭のつなぎ目の部分)は中央部で突出していないことが特徴になります。写真を見ると突出して見えていませんのでヘリグロテントウノミハムシで良いと思います。下の写真の個体の前胸部外縁はツヤが消えて、艶消しの黒色に見えています。普通は光沢のある体をしています。ヒイラギ類の葉にいました。写真からもお分かりと思いますが、両種を確認するのも1苦労です。どう見ても同じにしか見えません。
テントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシは餌とする木もほぼ同じで、両種の体系的な違いは肉眼で見比べることも大変難しいです。はっきりと違いを確認するには前胸背部の張り出しを見比べなければなりません。デジカメなどで撮影して拡大して確認して見ると良いと思います。テントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシはどちらも大変臆病で危険を感じるとすぐにピョンピョンと飛び跳ねて逃げてしまいます。ノミと名前が付いている由来が良く分かります。
・テントウムシとテントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシの違い(判別方法)
テントウノミハムシと ヘリグロテントウノミハムシ は、長い触角を持っていることです。テントウムシの触角はとても短いです。テントウムシとしては、見た目では個体変異の有る2紋型のナミテントウや小型のヒメアカホシテントウが似ていますので、触角の長さの確認が必要になってきます。触角の長さを確認することで判別することができます。またナミテントウノ体は倍ほど(体長4・7〜8・2ミリ)あり大きく見えます。ヒメアカホシテントウ(ヒメアカボシテントウ)は体長が3・5〜5ミリでよく似ています。テントウムシの触角は短く、テントウノミハムシとヘリグロテントウノミハムシの触角は長くなっていることが区別するためのポイントになっています。アカボシテントウも紋の不鮮明なテントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシに似ていますが、こちらも体長が6〜7ミリあるので大きさで判断することができます。行動の違いではテントウムシは単独でいることが多く、テントウノミハムシ、ヘリグロテントウノミハムシは大集団で木に発生していることが多いことです。また、テントウムシはノミの様に撥ねることはありません。ピョンピョンと飛び跳ねて逃げ出したらテントウムシではないということです。
・テントウノミハムシとヘリグロテントウノミハムシの違い(判別方法)
テントウノミハムシとヘリグロテントウノミハムシは大きさ、色ともにそっくりです。テントウノミハムシは前胸が中央で突出していること、ヘリグロテントウノミハムシは前胸中央が頭部側で突出していないことで区別することができます。しかしあまりにわずかな部分なので、肉眼での判別は不可能です。また、体つきの違いも非常に分かりにくいのですが、テントウノミハムシはやや細身で、ヘリグロテントウノミハムシ の方が丸みが強く見えるようです。これらの違いはデジカメ等で撮影してから拡大するか、ルーペを使って確認すると分かりやすいです。
両種が混在している木も見つけています。数体を拡大して見ることも必要になってくると思います。
とにかく臆病で、やたらと飛び跳ねて逃げ出します。この行動が名前の由来にもなっているようです。撮影していると顔にもぶつかってきます。とりあえず飛び跳ねて逃げることで危険から脱出することを考えているようです。暫くすると飛んで葉の上に戻ってくる個体も多いです。意外と飛ぶことも得意のようです。
posted by クラマ at 13:59| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: