2016年05月25日

モウソウチク、キッコウチク、ホテイチク、スズコナリヒラ、コグマザサ。公園に植えられていた竹と笹を調べて見ました。

神奈川県横浜市にある南本宿第三公園には、モウソウチクの竹林があり竹を直ぐ近くで観察することができます。駐車場のない小さな規模の公園ですが、家庭菜園を中心にした農体験ゾーン、花壇を配した語らいゾーン、竹林のある自然体感ゾーンの3か所のエリアからできています。小さいながらもバランスよく配置されていて、手入れも良くされています。竹林を楽しめる公園は意外と少なく風情があってよい所です。この公園で竹や笹を探してみると5種類が植えられていました。タケ類はモウソウチク(孟宗竹)、モウソウチクのの突然変異から生まれたキッコウチク(亀甲竹)、マダケの変種のホテイチク(布袋竹)、大名竹の斑入り品種のスズコナリヒラが植えられています。笹はコグマザサが植えられていました。コグマザサは総称になっていて、詳しい分類は分かりませんでしたが、冬になると葉の縁に白い縁取りができるクマザサに似たタイプのコグマザサです。庭園やカバープランツに利用されているコグマザサの種類は主に3種類あるそうです。身近でタケ類を調べることができるので、公園内に植えられている5種類(モウソウチク、キッコウチク、ホテイチク、スズコナリヒラ、コグマザサ)を調べてみました。
★モウソウチク(孟宗竹) 別名は湖南竹、早生竹、孟宗竹。イネ科マダケ属の常緑竹類。日本最大のタケになります。中国湖南地方原産でアジアの温暖湿潤地に分布しているタケになります。日本に入ってきた時期は不明(1728年または1736年とも言われています)日本国内になるあタケでは高さ25メートル、太さ(直径)は20センチにもなります。節は1輪状でモウソウチクの特徴になっています。分布は北海道(函館以南)本州、四国、九州。高さは最大25メートルにもなります。流通量の多い最も良く知られたタケノコです。アク、エグ味がマダケのタケノコより少ないことから食用として好まれました。モウソウチクのタケノコには産毛がたくさん生えていて、毛深いという特徴があるタケノコになります。形も太さがあり立派にみえます。モウソウチクのタケノコの産地は南方系の植物だけに、福岡県、鹿児島県、熊本県が有名な産地になっています。北に行くほど稈はこぶりになって行きます。日本のタケノコ農家のタケはモウソウチクが多く、在来種のマダケに変わって植えられたようです。太く立派なタケノコが生えてくる様子は見ていて楽しくなります。日本人はタケノコが好きな民族です。タケノコを好んで食べるのは日本人特有な食文化になります。季節を楽しみ、味を楽しみ、竹林の風情を楽しむ。日本人的な感覚に合っている植物なのでしょう。
★キッコウチク(亀甲竹) イネ科マダケ属の常緑竹類。中国原産のモウソウチクの突然変異から生まれた竹。稈の下部では節が交互に斜めになって見えます。稈はの節は膨れて見えます。この形状から亀の甲羅を連想することができるので、亀甲竹と呼ばれた様です。節間は不規則に短く詰まっています。この亀甲に見える部分は地上3メートル内外になるようです。ホテイチクよりも太くなります。変種が固定化された種なので、増やすことができます。キッコウチクでできた杖はテレビで水戸黄門が使っていた杖として知られています。杖の他に床柱や花器などにも使われます。京都特産の竹材として知られています。珍しい形なので観賞用の竹として庭園などに植えられています。稀に亀甲模様の消えた先祖返りがあるようです。高さ10メートルほど。稈の太さは直径10センチ。モウソウチクの変種なのでタケノコも食べることができます。
★ホテイチク(布袋竹) 別名はコサンダケ、ゴサンチク、コサンチク。中国の長江流域原産のイネ科マダケ属の常緑竹類。マダケの変種で高さ5〜12メートル。直径2〜5センチの中型の竹になります。稈の基部から枝下までの節が不規則につまり斜めになって膨らんでいます(節間が極端に狭くなっていたりします)その形から布袋様(七福神の1人)のお腹をイメージしたようで、ホテイチクの名前が付いたようです。不規則に変異した部分から上は急に細くなる特徴があります。 ホテイチクは節が詰まっていて質も頑丈なことから釣り竿や杖として利用されています。分布(植栽地)本州、四国、九州。タケノコは食用に利用されます。ホテイチクのタケノコは細長い形をしています。無毛で味が良いそうです。表面にはゴマを振ったような模様があり、タケノコの小葉は長く見えます。
様の膨らんだ腹に見立てて付いた名前のようです。このタケノコも食べることができるようです。
★スズコナリヒラ(鈴小業平竹) 別名、フイリダイミョウチク(斑入り大名竹) イネ科トウチク属の常緑竹類。。唐竹の1種、大名竹の斑入り葉品種になります。葉は淡黄色や白色が縞で入る斑入りになり綺麗です。節は2輪状。輪の隆起は鋭角で高くなっています。稈上部の節から出る枝は込み合い下部から出る枝は2〜4本。分布は本州(関東地方以南)、四国、九州。沖縄でも植栽可能のようです。高さは3〜5メートル。直径1〜2センチ。節稈の長さは40〜60センチと長眼になります。スズコナリヒラはトウチク(唐竹)の1品種ながら、立派な別名が付いているタケです。綺麗な斑入りの葉が美しく、観賞用として人気の高い種類になります。造園や庭園に好まれるため、庭や公園などで見ることができます。観賞用としての色合いがつよいので、タケノコを食べるのかどうかは分かりませんでした。最も細い稈なので、タケノコも細いと思います。 
★コグマザサ(小隈笹) 別名、コチク、コグマ、ツユザサ。イネ科ササ属。コグマザサはクマザサの矮品の総称になっていて10種程がありますが、流通品としては2〜3種類あるようです。主にグラ ンドカバー に使われている人気のある種類になり、クマザサの様に冬には葉の縁が白く縁どられます。つまり観賞時期として1年中楽しむことができる植物になります。緑の葉と白く縁どりの有る葉の両方を楽しむことができます。背丈は10〜30センチと低く小型ですが、とても丈夫な種類になります。分布(植栽)は北海道、本州四国、九州に植栽可能なようです。
モウソウチク節2.JPGモウソウチクのタケノコ2.JPG
モウソウチクの稈(かん)の節です。1輪状になっています。稈とはタケの幹の呼び名です。下、モウソウチクのタケノコです。
ホテイチクのタケノコ.JPGホテイチク1.JPGホテイチク節1.JPGホテイチク枝.JPG
上、ホテイチクです。1枚目(上)ホテイチクのタケノコです。かなり細い形をしていました。タケノコの先にある小葉は細長いです。2枚目、ホテイチクの稈。稈の根際から上の節間が凸凹に見えています。3枚目、節は2輪状になっています。4枚目、節から出る枝は2本になっています。
スズコナリヒラ1.JPGスズコナリヒラ節.JPG
スズコナリヒラの葉と節です。葉は綺麗な斑入りになっています。稈は細く、節と節の間隔が広い竹です。下、節は2輪状。若い稈は緑色をしています。
コグマザサ1.JPGコグマザサ5月.JPG
上2枚、コグマザサの葉です。寒い時期(冬季)の葉の周辺は白く縁どられます。名前の通り小さなクマザサという感じです。下、5月の葉です。新しい緑色の葉が美しいです。青い葉の茂る時期のコグマザサも涼しげで綺麗です。季節で同じ笹なのに見た目が全く変わってしまいます。
撮影地、神奈川県横浜市、南本宿第三公園。南本宿第三公園は駐車場のない小さな規模の公園ですが、公園内にはベンチなど休む所もあるので、ゆったりと観察することができました。
posted by クラマ at 16:16| Comment(0) | 自然観察・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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