ウヅキコモリグモ、シモフリヤチグモ、メガネヤチグモを調べてみました。
★ウヅキコモリグモ コモリグモ科。コモリグモ科では普通にいる数の多い種類になります。似た種類も多くいて判別の難しい種類になります。ウズキとは4月の卯月のことで、春から良く見られることからついた名前のようです。ウヅキコモリグモは巣を作らないで地面を徘徊する徘徊性のクモです。分布は北海道、本州、四国、九州。山地、草地、裸地、市街地の庭、公園などで1年中見ることができます。頭胸背部の中央にある灰白色の模様は縦長に見え、両脇(両外側)の線は切れ込みの深めのはっきりとした形をして見えます。腹部や脚の色は黄褐色、褐色、黒色が入り交ざって見えます。触肢には黒い膨らみがあります。体長は、雄は6〜8ミリ。雌は7〜10ミリ。雄の体色は黒っぽく、雌は明るい色をしています。越冬は幼体での越冬ですが、冬の間も成長を続けているので決まった越冬態は無いようです。卵嚢の色は白っぽいのですが、色には変異があります。雌は大きな卵嚢を腹部下面に付けています。さらには孵化した子グモを背中に乗せて移動します。コモリグモと呼ばれる由縁になっています。3〜11月まで卵嚢を背負った姿を見ることができるようです。卵嚢の中には30〜80個の卵が入っていて、卵嚢内で孵化して2回の脱皮を行い外に出ます。つまり背中に乗っているのは3齢の幼体になります。ウズキコモリグモはとても変わったクモなのです。
上、ウヅキコモリグモです。ウヅキコモリグモは直ぐに逃げ出すので撮影が難しいクモです。下、ハリゲコモリグモです。背中の斑の両脇がやや薄ぼけて見えています。斑に起伏ができて見える特徴がウヅキコモリグモですが、斑の起伏が弱いです。これは脚の棘が大きく斑紋の起伏が少ないのでハリゲコモリグモのようです。写真を確認して見比べて見ると脚の棘が明らかに大きいです(種を訂正しました)。水場の近くにいました。撮影地は上、神奈川県横浜市。下、神奈川県大和市、憩いの森。
★シモフリヤチグモ ヤチグモ科。体長は雄が8〜13ミリ。雌が12〜15ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州。人家周辺の建造物、神社、寺院の近くに多く生息しています。人工的な環境に適応していて、公園や庭園のトイレ、ベンチの下、コンクリートの隙間や石垣の隙間、壁や塀の隙間、植木鉢の下などにも居ます。巣の構造は管状で巣の入り口には小さな棚網を張ります。網は環状住居(巣)と1体になっています。他の昆虫を餌にします。成体で越冬するようです。都市部では幼体でも越冬しているようです。歩脚は淡黄色で環斑は明瞭。体色は 赤味が強く、胸背部が赤褐色で頭部は赤色。腹部に見える山形斑は不明瞭。斑紋は左右非対称に複雑に乱れて見えます。
★メガネヤチグモ ヤチグモ科。体長は雄が11〜13ミリ。雌が13〜15ミリ。分布は北海道、本州、四国、九州。都市型のクモで山地や樹林帯にはほとんどいないそうです。生息場所はシモフリヤチグモと同じで、人家周辺の建造物、神社、寺院の近くに多く生息しています。人工的な環境に適応していて、公園や庭園のトイレ、ベンチの下、コンクリートの隙間や石垣の隙間、壁や塀の隙間、植木鉢の下などにも居ます。他の昆虫を餌にします。成体で越冬するようです。越冬体はほぼ雌になるようです。巣の構造は管状で巣の入り口には小さな棚網を張ります。歩脚は黄褐色で環斑は不明瞭。腹部に見える山形斑は明瞭。この山形の斑紋は左右対称に整って見えます。
シモフリヤチグモとメガネヤチグモは、どちらもよく似ているだけでなく同じような環境に住むため、判別が難しい種類になります。
交接器を見ないでの判断では、歩脚の色は赤褐色です。脚に見える環斑は不明瞭、というか良く見えていません。腹部に見える山形斑は不明瞭です。ということで、どちらとも言い切ることはできません。シモフリヤチグモかメガネヤチグモのどちらかということにしてください。撮影地は神奈川県横浜市、こども自然公園のトイレです。
卵(卵嚢)を付けたコモリグモの写真も撮りたくなりました。色が違う卵嚢も見て見たくなりました。写真が撮れましたら追加する予定です。


「赤いカメムシ」で検索しましたら・・・
2013年09月17日付の貴Blogの、《●赤いカメムシ、アカサシガメを見つけました》が、ヒットしました!
昆虫も、蜘蛛も・・・お詳しいですね!
私は趣味の自然観察を この12年間していますが・・・貴Blogは 趣味どころではないですね!
昆虫行動学?の 研究をされているのでしょうか? 凄いですね!♪(^^)
また、参りますので、よろしく お願いします! m(_ _)m