2016年04月18日

オロシタケ、アナタケ、クシノハシワタシ。背着生の変わった表面のキノコです。

オロシタケ、アナタケ、クシノハシワタシは変わった表面のキノコ3種類で実に個性的です。クシノハシワタシは不思議な模様が表面に見える変わったキノコです。普通の図鑑には載っていません。表面に迷路のように見える不思議なヒダがあり、なんだか良く分からなかったキノコでしたが、ネットでたまたま見つけて名前が解りました。アナタケはその名の通り、表面が穴だらけのキノコです。似た種類にニクイロアナタケがあります。オロシタケは表面に小さな突起物が多数あり、その様子がおろし金を連想させるところから名前が付いているのだと思わせる形状のキノコです。背着生のキノコは分類、判別が難しくて、名前を調べることも難しいです。個人的にも苦手なキノコです。背着生のキノコは、まだ正確に分類されていないものも多く、見解によりどの科にあてはめたら良いのかと議論があるようです。何科にあてはめたら良いのかなど、はっきりした科が何なのか良く分からないキノコ達です。ここで紹介するクシノハシワタシはウロコタケ科、アナタケはアナタケ科として紹介します。オロシタケは調べてみるとヒメキクラゲ科になっていて、ヒメキクラゲの仲間とは驚いてしまいました。背着生のキノコは、どの菌にも似たようなものがあり、名前を当てるのが難しい判別に手を焼くキノコ達です。オロシタケ、アナタケ、クシノハシワタシを調べてみました。
★オロシタケ ヒメキクラゲ科。普通種で春〜秋に広葉樹の枯れ木、落ち枝などから発生する背着生のキノコです。幼菌は他の個体と良く癒着していき、大きな塊になっていきます。科を知らないとコウヤクタケの仲間と思ってしまいますが、ヒメキクラゲ科になることに驚いてしまいます。不定形で色は黄白色〜橙白色ですが、個体差があります。表面には細かい突起が生えています。
★アナタケ アナタケ科。通年発生します。枯れ木、枯れ枝に発生します。背着生で全く傘を作らない不定形をしていることと、子実体の周辺部は薄くなっていることが特徴です。周辺部は白く、その内側は淡いベージュ色を帯びることが多いようです。表面は管孔になっていて管孔は多角形で細かく、大小の管孔が不規則に並ぶようです。白っぽいものが多いようです。よく似た菌に、ニクイロアナタケがあります。ニクイロアナタケの管孔はそろっていて綺麗に並ぶようです。色は濃いものが多いようですが、色での判断ではこの両種はよく似ているので、判別の確立を上げるためには管孔を見る必要がありますが、どちらも個体変異がある種類なので、アナタケとニクイロアナタケは判断が分かりにくい種類と言えます。
★クシノハシワタシ ウロコタケ科。(タマチョレイタケ科、マクカワタケ科になっていることもあります)背着生で不定形なキノコです。図鑑にあまり乗っていないので、知られていないキノコになります。表面に見える不思議な模様が特徴です。ヒダは歯牙状のヒダになっています。発生は夏〜秋になりますが、神奈川県で4月に見つけたので、春〜秋の発生になるのかもしれません。ヒダが作る不思議な模様に、眼を引き付けられてしまいます。資料の少ないキノコになります。
オロシタケ1.JPGオロシタケ2.JPG
上2枚、オロシタケ。何の種類か判断に迷っていましたが、表面に突起が有るので暫定的にオロシタケとして紹介させていただきました。突起は少し少ないような気がします。背着生のキノコの判別は本当に難しいです。4月に撮影しました。オロシタケは春にも発生するキノコです。撮影地、神奈川県横浜市、南本宿公園。
オロシタケ追加B.JPGオロシタケ拡大B追加.JPG
オロシタケを追加しました。とても細い立ち木の枯れ枝から出ていました。面積にすると10円玉程でしょうか。下はこの菌の拡大です。小さくても表面に突起が出ています。見つけた場所は違うのですが同じ、南本宿公園内です。やけに白く見えたのでコウヤクタケの仲間かと思いましたが、よく見るとこの菌の特徴である突起が出ていました。
クシノハシワタシ1.JPGクシノハシワタシ2.JPGクシノハシワタシ傘.JPG
クシノハシワタシです。広葉樹(桜)のさほど太くない枯れ枝から発生していました。1枚目、不規則なヒダに不思議な美しさを感じてしまいます。2枚目、拡大したヒダの様子です。あまり見ないヒダの形をしています。珍しいタイプのヒダと言えると思います。3枚目、外縁部の1部に小さな傘を開いています。撮影は4月。神奈川県では春にも発生するようです。撮影地、神奈川県横浜市、南本宿公園。
アナタケ.JPGアナタケ管孔.JPG
上、アナタケです。撮りためてあった写真を使いました。上、枯れ枝の表面にびっしりと付いていました。これはその枝の1部を写したものです。下は管孔の様子です。開いている穴(管孔)の大きさは大小が混ざって見えます。撮影地は神奈川県大和市、泉の森。
アナタケは縁がなくほとんど見ることがありません。ニクイロアナタケの写真が撮れましたら追加したいです。
posted by クラマ at 02:46| Comment(0) | キノコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: