2016年04月12日

スミレウロコタケ、コウヤクタケ、コウヤクタケ科のキノコです。

スミレウロコタケは紫色をしたコウヤクタケ科のキノコです。平べったく厚みを感じないキノコらしくないキノコで、キノコのイメージからは遠い形をしています。コウヤクタケと単に呼ぶと、違う別の科のキノコも含めて、木に膏薬を塗ったように張り付く形状(背着生)から、これらは総称的にコウヤクタケと呼ばれているようです。とにかく訳の分からない種類が多く、詳しい分類や研究が進んでいない種類になるようです。詳しくは菌の担子器の形状などを見て分類しなくてはならないようで、さっぱりわかりません。今回紹介するものは2種類で、スミレウロコタケと名前が解らないコウヤクタケの仲間の2種類です。ここでコウヤクタケとしていますが、先に触れたように他の科も含めた総称として述べているので、ウロコタケ科やタマチョレイタケ科など他の科の可能性も高いです。ただ、スミレウロコタケは紫色を帯びた綺麗なキノコなので、その色彩から推測することができます。スミレウロコタケにはカミウロコタケという非常によく似た菌がありますが、表面の様子から判断することができます。スミレウロコタケは厚さ1〜3ミリで表面が平滑ですが、カミウロコタケはスミレウロコタケよりも厚みがあり、表面はビロード状をしています。どちらの種も古くなるとスミレ色(紫色)は失われていきます。と言ってもこの両種は判別が難しいです。白、黒、灰色、茶色など色彩が地味な中にあって、コウヤクタケや似た仲間の中ではどちらも綺麗な色のキノコということができます。この張り付くタイプ(背着生)の菌の表面の形状も平滑、いぼ状、フェールト状など雑多です。私には分類が難しく非常に苦手なキノコのグループになっています。スミレウロコタケ、カミウロコタケ、コウヤクタケを調べてみました。
★スミレウロコタケ コウヤクタケ科。スミレ色のコウヤクタケです。背着生〜半背着生で厚さは1〜3ミリ。広葉樹の枯れ木やシイタケのホダギから発生します。表面は平滑です。コウヤクタケ科の子実体(キノコ)は主に背着生で子実層面(表面)は平滑で、不定形で色々な形と色彩を持っています。
★カミウロコタケ ウロコタケ科。よく似たものにスミレウロコタケがあり判別が難しいです。判別の決め手は、カミウロコタケの表面はビロード状をしていて、スミレウロコタケよりも厚みがありることからスミレウロコタケと判別することができます。色はスミレ色(紫色)をしていて、どちらも同じ色なので判断はとても難しくなります。形は不定形で大きく広がって成長すると半背着生の傘を広げます。子実層は帯紫褐色で子実体の外周(外縁)は淡い色になります。老菌になると褐色になっていきます。発生時期は主に夏〜秋で、広葉樹の枯れ木、枯れ枝、シイタケのホダギから発せします。高温多湿が好きなキノコです。
★コウヤクタケ コウヤクタケ科。形が不定形で周辺部に白い部分があります。背着生で木に膏薬を塗る付けたような状態で張り付いて発生しています。ヒダにあたる部分(表面)はヒダ、管孔、突起などはなく、平滑になっています。総称でコウヤクタケと呼ばれています。分類や種類もまだはっきりと決まっていない訳の分からない種類になっています。キノコの形としては、コウヤクタケ型と呼ばれていて表面に胞子ができます。詳しい分類は担子器の形を調べなくてはいけません。
スミレウロコタケ幼菌.JPGスミレウロコタケ幼菌2.JPGスミレウロコタケ1.JPGスミレウロコタケ老菌.JPG
上4枚、スミレウロコタケです(実は迷ったのですがスミレウロコタケとして紹介します)最初の撮影は3月下旬です。表面が平滑なのでスミレウロコタケとしました。発生は広葉樹の枯れ枝で道端の一本の枯れ枝から発生していました。良く乾燥に耐えて発生してくれました。1枚目は幼菌の様子です。色の付いた綿菓子のようで可愛く見えます。柔らかそうに見える毛が沢山付いています。2枚目、やや成長したものです。4枚目は古くなった老菌です。古くなると紫色の部分がなくなっていきます。淡褐色に変色していきます。3枚目と4枚目は同じものです。スミレウロコタケも隣り合った個体と融合して大きくなっていきます。淡い紫色が綺麗でした。撮影地、神奈川県横浜市、南本宿公園。
コウヤクタケ1幼菌.JPGコウヤクタケ2.JPGコウヤクタケ3.JPG
上、コウヤクタケです。撮影は3月下旬です。黒い色をしています。子実体縁部は幼菌時は白い色をしていました。成長過程にあるうちは外縁が白く見えます。コウヤクタケは1枚目、幼菌です。この写真から解るように融合して大きくなっていきます。3枚目はどう見ても黒いカビに見えてしまいます。キノコだと思う人はいないかも知れません。発生はサクラの生きている木から発生していました。がっちりと張り付いていました。幼菌時は真っ黒い毛の生えている状態でしたが成菌になっていくと表面は平滑になって、色もやや紫色がかかったような色彩に変化していきました。撮影地神奈川県横浜市こども自然公園。他の種類、比較のためにもカミウロコタケの良い写真が撮れましたら追加したいと思います。
posted by クラマ at 14:44| Comment(0) | キノコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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