2016年03月22日

ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、ハクセキレイ。春に見つけた野鳥4種類。

ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、ハクセキレイは最も普通に見られる野鳥です。特に最近ではムクドリとハクセキレイは都市部でも良く見かけるようになっています。ムクドリは夜になると集団を作り眠ります。時に大集団となって、街中の街路樹などに集まり大きな鳴き声を発して、やかましく鳴くことから騒音の被害を出すことで知られてきました。寝る場所は繁華街や駅前の樹木などを利用しています。ムクドリから見たら人や騒音は関係ないようです。大きな大集団となることが多く、それゆえ糞によって道路などが汚れる糞害も発生しています。繁殖期のムクドリは自然の環境下だけではなく、民家の戸袋などの隙間に巣を作ってしまうこともあります。集団を作ることで知られているムクドリですが、なぜムクドリが大集団を作るのかは良く分かっていないようです。同じく街中にねぐらを構えることも、天敵から逃れるためなのか、その理由もまだ分かっていないようです。ハクセキレイも市街地に進出してきている野鳥です。本来は北海道に住んでいた鳥なのですが、南下して生息範囲を広げ、しかも都市部の生活になじんできている適応能力の強い野鳥です。人工物も利用して巣を作ることもあります。名前がハクセキレイと白をイメージさせる鳥なのですが、白1色の鳥ではなく、白い鳥のイメージからは少し外れています。ハクセキレイも秋から冬にかけては集団を作って、夜になると集まって寝る習性があります。都市部の繁華街などの電線や電柱に群れを成して集まっているところを見かけます。その下の路面は糞で汚れています。ハクセキレイの害は糞害になるようです。日中には群れから離れて行動していて、長い尾を上下に振って歩き回る、愛らしい姿を見せてくれています。ハクセキレイは当ブログ2度目の登場になります。ヒヨドリは市街地では秋から冬に多くみられていた鳥ですが、最近では都市部の生活になじんだのか、1年中、見ることができるようになっています。民家の庭にも普通に飛んでくる鳥になっていて、繁殖地は市街地でも行われていて、公園、庭園などにも巣を作ります。実はヒヨドリは世界から見た場合、日本周辺にしか生息していない珍しい種類の鳥になります。あまりに普通に見ることができるので、とても貴重な種類だとは思えない鳥です。ツグミは冬鳥として飛来する野鳥です。見られる時期は秋から冬で、長い地域ですと10月〜5月頃まで見ることができるようです。ツグミは積雪のない地域の水田、草地、草原、河原にいます。夏にはシベリア中部、南部に帰っていくそうです。胸部のまだら模様が目立つ、頬と喉の部分が白っぽい、尾の長い鳥です。ツグミの茶色の体色には個体差があり、濃いタイプのものと薄いタイプのものがいます。ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、ハクセキレイを調べてみました。
★ヒヨドリ セキレイ科。全長28センチ。最も普通に見ることができるヒヨドリですが、日本周辺の地域にしか生息していない世界的には珍しい鳥になります。ひよどりの特徴は頭の毛がボサボサと立って見えることと、頬が褐色をしていることです。嘴が黒くて長く、尾は長めになります。ヒヨドリの頭部の毛がボサボサと立っている時は興奮している時で、いつも立っている訳ではありません。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。沖縄には冬鳥として渡来します。北海道に住んでいるヒヨドリは、秋になると暖かい本州に越冬するため渡っていきます。巣は平地や低地の木の枝に巣を作ります。市街地の公園、庭園にも巣を作って繁殖しています。近年、都市部に進出してきている鳥で、1年中見ることができる普通種になっています。餌は繁殖期には昆虫類を主にしていますが、果実や木の実、椿や桜などの花の蜜も吸います。ヒヨドリは狩猟が許されている鳥で肉の味は美味しいようですが、狩猟免許がないと捕ってはいけません。狩猟以外でも、許可なく捕獲すると法に触れてしまいます。
★ツグミ ツグミ科。全長24センチ。冬鳥として飛来します。ツグミは秋〜冬に見ることができます。尾が長く胸のまだら模様が目立ちます。頬と喉の部分が白っぽく、羽は赤みのかかった茶色をしていますが、ツグミの体色には茶色の濃いタイプと薄いタイプがいます。個体差のある鳥になります。分布は北海道、本州、四国、九州。10月から翌年5月まで見ることができます(多くは3月半ば〜4月に帰っていきます)夏季はシベリア中部、南部に帰っています。ツグミは渡りの前に群れを作るようになります。積雪の少ない地方の水田、畑地、草地、開けた草原、河原などに生息しています。餌は木の実、昆虫類、ミミズなどで雑食性になります。ツグミは昔は食用にされていた美味しい鳥だったようですが、現在では狩猟が禁止されています(昭和22年にツグミのカスミアミ猟が禁止されました)スズメより美味しい鳥として好まれたようです。狩猟免許がないと鳥獣の捕獲は原則禁止なので、スズメも取ったら法に触れることになりそうです。神奈川県横浜市、こども自然公園では年が明けて2〜4月までは地上にいるツグミを簡単に見つけることができます。ツグミは地上を歩いて1生懸命に餌を探しています。
★ムクドリ ムクドリ科。全長24センチ。分布は北海道、本州、四国、九州。北海道には夏鳥として渡来します。ムクドリの雄と雌の区別は難しいです。全体的に黒っぽい鳥ですが、雌は褐色に近い色をしているものが多いようです。ヒヨドリよりも1回り小さくなります。開けた場所を好み農耕地、草地、人家、公園などで見ることができます。特徴は頭部から首にかけてと腰から尾にかけてが白い。全体的には黒っぽく見える体色をしていて尾が短く(尾の形は円尾)嘴と脚がオレンジ色をしています。餌は雑食性で木の実、種子、果実、昆虫類、ミミズ、カタツムリ、両生類など。名前の由来に椋木(ムクノキ)の実が好きだからムクドリということが言われています。また群れを作る意味あいから、ムクドリと言われる説があります。ムクドリは秋〜冬にかけて集団を作って行動しています。大きな大集団を作ることもあります。ムクドリが集団を作る理由は解明されていません。繁殖期には群れを作っていません。大集団で集まって寝る習性があり、市街地、繁華街、駅前などの街路樹にも集団で現れます。ムクドリはやかましい鳴き声や道路に落ちた大量の糞による糞害が問題にされて有名になった鳥です。ムクドリの変わった習性に種内托卵がみられることです。種内托卵とは、繁殖は春から夏に行われますが、巣を作れなかったものが他の仲間の巣に産卵してしまう(同種の巣に卵を産み付けてしまう)行動をとることです。巣は木の洞に作りますが民家の軒先、戸袋などに巣を作ることもあります。ムクドリの巣にはダニが発生するようです。民家に作られてしまったら衛生面が気になってしまうところです。食べられる鳥のようですが、生臭くて味が落ちるようです。猟が許されている鳥ですが、もちろん狩猟免許がないと捕ることができません。
★ハクセキレイ セキレイ科。全長21センチ。尾が長く、長い尾羽を上下に動かして、世話しなく歩き回っている愛嬌のある可愛い鳥です。昼間は単独で行動することが多い。特に繁殖期には特に縄張り意識の強くなる鳥です。夜間は群れになって寝ます。近くの森林を利用しますが、市街地の電柱や電線などに群れを成して止まっているところも見かけます。寝床にしている電柱の下などは白く汚れてしまうので、嫌われる鳥にもなっています。ハクセキレイはあまり人を怖がらない特徴があります。もとは北海道にいた鳥なのですが、南下してきました。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。沖縄には冬鳥として渡来します。餌は昆虫類、ミミズ、クモなどを主にしていますが雑食性でなんでも食べます。落ちているパンも食べていることがあります。ハクセキレイは秋から冬にかけて(非繁殖期)に集団になります。繁殖は寒冷地で1回、暖地で2回行われます。繁殖地は北海道、本州の中部以北で5〜7月に行います。開けた場所を好み、海岸、水田、広い川の岸周辺、中洲、川べり。水辺が近くにあれば住宅街、開けた自然公園などにも生息しています。巣は地面の窪地、石垣の隙間、岩の隙間などに作ります。人家周辺の意外な場所に巣を作ることもあるようです。ハクセキレイの体色には、雄と雌、夏羽と冬羽、若い個体の体色と色に違いが出てきます。雄は背中(背部)が黒色、雌は背中(背部)が灰色をしています。冬羽は雄雌ともに全体的に灰色をしていますが、夏羽のオスは黒色がとても強くなります。
ヒヨドリ.JPGツグミ.JPG
上、ヒヨドリです。横側の写真も撮りたかったです。撮影地、神奈川県厚木中央公園。下、ツグミ。落ち葉をひっくり返して餌を探していました。撮影地、神奈川県海老名市。
ムクドリ.JPG
ムクドリです。群れで草地を歩き回っての餌探しに夢中です。忙しそうに動き回っていて撮影に手を焼きます。良い写真が撮れましたら差し替えるよ予定です。ずんぐりした体形が可愛いです。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。
ハクセキレイ.JPGハクセキレイ2.JPG
上2枚、ハクセキレイです。白い部分が少ない鳥なのですが、ハクセキレイと名前がついています。上手く行くと近くで撮影できる鳥です。尾羽を動かして歩く姿が可愛い野鳥です。夏羽の黒い色が濃い雄の写真を撮りたいです。上は黒が目立ちますので雄のようです。撮影地、上、神奈川県海老名市、中央公園。下、神奈川県横浜市、こども自然公園。
原則的に野鳥は捕ってはいけません。狩猟が許されている種類でも狩猟免許がないと狩りをしてはいけません。法律で罰せられてしまいます。正式なハンター以外は野鳥を見て楽しみましょう。
posted by クラマ at 01:09| Comment(0) | 自然観察、野鳥 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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