★モジゴケ モジゴケ科の子嚢地衣類。樹皮表面に痂状に固着している樹上生の地衣類です。地衣体は樹皮上に薄く張り付いていて地衣体は連続していて、円形や楕円形をしているものが多いです。地衣体にはややシワがよっています。地衣体の色は白色、淡灰色、淡緑色。子器(リレラ)は楕円形〜線形をしていて屈曲しています。子器は埋没していて地衣体からやや盛り上がっています。果殻(黒い部分)は発達していないのですが、果殻の縁は発達しており子器の縁を覆っています。果殻は底部まで炭化しません。分布は本州、四国、九州。共生している藻は緑藻のスミレモ属似なります。地衣体に見えるリレラの形状が文字のように見えることが、モジゴケの名前の由来になっているようです。最も多く見かける普通種になります。
★ニセモジゴケ モジゴケ科の子嚢地衣類。樹皮表面に痂状に固着している樹上生の地衣類です。モジゴケに大変よく似ています。地衣体は樹皮上に薄く張り付いていて地衣体は連続しています。地衣体は円形や楕円形をしているものが多いです。子器は地衣体に埋没しています。子器(リレラ)の形状は長く線形をしています。稀に分枝しています。果殻は下部まで炭化しています。分布は本州(南西部)、四国、九州、沖縄。
★コモジゴケ モジゴケ科。モジゴケ科の子嚢地衣類。樹皮表面に痂状に固着している樹上生の地衣類です。分布は本州、四国、九州。子器(リレラ)はやや埋没します。果殻の底部は閉じています。子器(リレラ)の長さは1〜4ミリと短いのですが、多数集まって地位体表面にあることが見て取れます。コモジゴケの特徴はリレラの幅にあって、リレラの幅が狭くなったり、広くなったりと幅に変化があることです。この特徴と名前に「コ」が付くので、子器(リレラ)が小さいモジゴケと覚えておくと、見た目のうえではモジゴケと判別しやすくなります。とはいえモジゴケと大変良く似ているので、判別の際には、ルーペなどを利用すると良いと思います。
★ミチノクモジゴケ モジゴケ科。モジゴケ科の子嚢地衣類。日本固有種で樹皮表面に痂状に固着している樹上生の地衣類です。地衣体は樹皮上に薄く張り付いていて地衣体は連続しています。地衣体は円形や楕円形をしているものが多いです。子器(リレラ)は地衣体から突出しています。細長く果殻は黒色をしており下部は茶褐色をしています。
★ボンジゴケ モジゴケ科の子嚢地衣類。樹皮表面に痂状に固着している樹上生の地衣類です。分布は良く分りませんが、日本各地に生育しているようです。子器(リレラ)は黒色〜黒褐色で平坦で突出しません。果殻は発達しません。子器が地衣体から浮き出たように見えることも特徴になっています。子器は放射状に分岐しているものもあります。地衣体は小さめのようです(個人的な観察による)
モジゴケです。樹皮に固着するので、樹皮の形状でも雰囲気が違って見えることがあります。上は平らな樹皮(梅)に発生していた物です。普通はもっとシワが目立ちます。下、梅の樹皮にあった別の個体の拡大したものです。
ニセモジゴケです。モジゴケと比べると子器が埋没して見えます。地衣体の形は同じです。子器の形状で判別しました。
上、コモジゴケです。1枚目は円形状の地位体です。横長になったりする楕円形のものも見かけます。子器(リレラ)が小さく沢山集まっている様子が見てわかると思います。下、コモジゴケのリレラの拡大です。よく見ると幅に広い部分と狭い部分があります。
ミチノクモジゴケです。間違っていましたらご勘弁ください。地衣体は湿り気があると濃い色が浮かび上がってきます。
ボンジゴケ。2枚目は1枚目と同じ木に発生していたものです(別個体の拡大)この地衣体は茶色っぽい色をしています。3枚目、上2枚とは地衣体の色が違う個体で、湿潤時の状態を撮影したボンジゴケです。この個体の乾燥時の地衣体の色は灰白色でした。水分を含み共生藻の緑色が浮かび上がってきています。
不明のモジゴケ科の地衣体です。子器(リレラ)が放射状に見えます。子器はボンジゴケのような平坦ではありません。モジゴケの模様が違うものかもしれませんが、良く分らないので不明種とします。
これも良く分らないものです。子器は平坦。果殻は発達していません。1枚目が乾燥時、2枚目が湿潤時です。色がこのように変わってしまいます。不思議ですね。雨などで湿り気を帯びると子器が広がってきます。子器の形状は細長く平坦でした。ホソモジゴケだと思いますが、自信がないので不明種とします。ホソモジゴケを調べてみることにします。
★ホソモジゴケ モジゴケ科。モジゴケ科の子嚢地衣類。樹皮表面に痂状に固着している樹上生の地衣類です。地衣体は樹皮上に薄く張り付いていて地衣体は連続していて、円形や楕円形をしているものが多いです。子器は細長く地衣体に埋没しているか、半埋没しています。子器は良く分岐しています。果殻は下部まで炭化していて底部は開いています。分布は本州、四国、九州。
ホソモジゴケです。細長い形状のリレラをしています。この形状には個体差があるようです。
この写真では4個の同種のモジゴケの地衣体が融合していることが見て取れます。やがて全部つながって大きな1塊になると思われます。4個の地衣体には境目がないので、モジゴケの仲間は融合しやすいのかも知れません。面白かったので追加しました。
単にモジゴケと言っても色々な種類があって、改めて地衣類の分類が難しいことを認識しました。他のモジゴケの写真が撮れましたら追加したいと思っています。

