2015年11月26日

ツユムシ。草原に住む緑色の普通種のバッタです。

ツユムシが餌とする植物は主にキク科、マメ科になりますが草なら外来種、在来種を問わず何でも餌にしています。綺麗な緑色(濃緑色)の細長く見えるバッタです。その食性の広さがあるために生息範囲が広く、自然の少なくなった都市近郊でも草が生えていたら生息可能な、最も身近にいるキリギリス科のバッタになります。生息数も多く近縁のよく似たセスジツユムシと共に普通に見られる種類になっています。ツユムシは緑色の細長い体に、折れそうに見える細くて長い後ろ脚をしています。見た目の通り強度は弱いらしく、飛び跳ねて逃げることはほとんどなく、危険を感じるとじっと身をひそめます。キリギリスの仲間とは思えない華奢な体をしています。ツユムシは葉の上にいることが多いので、緑色の体を保護色に使って身を隠す戦法のようです。鳴き声は小さく、ツユムシも種類によって鳴き方は違うようですが、鳴き方の違いは私には良く分りません。昼間も鳴いているのですが、鳴く時間(頻度)は夕方から夜間の方が多いようです。日中に活発に動くようですが、夜も盛んに鳴いていたり、灯火に来ることもあるので見つけることができる確率は高くなります。ツユムシの仲間はどれもよく似ていて、ツユムシ、セスジツユムシ、アシグロツユムシは特に似ています。葉の上にいるものを1見しただけでは区別は難しいです。近づいてそれぞれの特徴を確かめる必要が出てきます。幼虫にはまだはっきりとした特徴が表れにくいので、幼虫での区別は難しいと思います。とても細い脚をしているので、跳んで逃げることが苦手なようです。他のバッタ類の様にツユムシは慌てて逃げることが少ないので、静かに近づけば特徴を確認しやすくなります。体の特徴は、緑色で柔らかそうな体つきをしていて細長く見えます。脚も非常に細長く、折れそうに見えてしまうほどです。この特徴があったらツユムシの仲間の確立が高くなります。幼虫も幼虫期から脚が細長いなど、脚の長さが特徴になっています。体が細長く見える特徴には翅の長さもあります。後翅は体長の2倍ほどあるからです。ツユムシは弱々しく見えますが、キリギリス科に属するバッタになります。ツユムシの体つきの弱々しさからすると、少し意外な感じがしてしまいます。キリギリス科のバッタには肉食性の種類も多いのですが、ツユムシは完全な草食性で性格も大人しいです。他の昆虫などの獲物を捕らえる必要がないので、脚もトゲの生えていない細い脚で十分なのでしょう。ツユムシの仲間で最も普通にいる種類になる、ツユムシを調べてみました。
★ツユムシ キリギリス科。体長(翅端まで入れて)33〜37ミリ。体色は緑色(濃緑色)をしています。緑色型が圧倒的に多いのですが、稀に褐色型が出るようです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。肉食性の種類がいるキリギリス科の中で、完全な草食性になります。種にキク科、マメ科を好むようです。草上性で明るい低地、山地の草原、開けた河原や林縁の明るく開けた草の上に住んでいます。草なら何でも食べることができるので、生息範囲も広く都市部でも見ることができます。普通種で数も多いので、草原を探すと見つけることができます。雌雄の区別は、雄には背面(翅の基部付近)に黒褐色の部分が見えます。雌にはありません。雌の産卵管は非常に短く、形状は鎌状をしていることです。雌雄共に翅に特徴があり、翅には幅がなく細長いうえ後翅は前翅より3分の1以上突出します。後翅の長さは体長の2倍あります。触覚は体長の2・5倍と長く、脚もとても細長く弱々しく見えます。脚には肉食性のキリギリスの仲間のような鋭い棘はありません。飛び跳ねることよりも飛翔力があります。ツユムシは昼も夜も活動をします。昼間にも見かけますが、鳴く頻度は夜の方が多く、灯火にもくることから夜行性の性質が強いのかと思います。発生は関東以北で年1回、関東以南で年2回の発生になります。この年2回の成虫の発生を2化性と呼んでいます。この2化性の範囲は温暖化により北上すると思われています。越冬は卵で越冬します。卵は4月に孵化して6月に成虫になります(1回目)そしてこの6月に孵化したものが7月に産卵して9月に2度目の成虫が発生します。9月に成虫になった個体が生んだ卵で越冬することになります。よって2化性の個体の出現する地域のツユムシの出現期は6〜11月になります。温度さえ条件に合えば2度出現できる成長の早い種類になります。卵は植物の葉茎などに産卵されます。餌は在来種、外来種の植物を問わず何でも食べますが、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、ハギ、アカツメクサに多いようです。似た種類にアシグロツユムシ、セスジツユムシがいます。ツユムシは弱々しく見える所が可愛いく思えるバッタになります。
ツユムシ雌.jpgツユムシ顔.jpg
上2枚は雌のツユムシです。1枚目、ご覧の通り細長い体の緑色のバッタです。脚を伸ばして葉にとまっている所です。脚の長さと細さが半端ないです。脱力した格好で葉の上にとまっていること多いです。食べている草はジャガイモの葉です。2枚目、上から見るとエビの頭部に似て見えます。ツユムシの目は上半分が赤いことも特徴になります。上から見たエビ顔のツユムシは可愛いです。写真で分かるように体には細かい茶褐色の粒点が見えます。ツユムシはキリギリス科のバッタとは思えない華奢な体つきをしています。触覚がとても長いのですが触覚まで入れると体が細くて分かりにくくなってしまうので、画面構成上カットさせてもらいました。
ツユムシ雄追加1.JPGツユムシ雄追加2.JPG
上2枚、雄のツユムシです。シソの葉の上にいました。比べて見ても雌雄はよく似ています。
アシグロツユムシとセスジツユムシの写真が撮れましたら追加したいと思います。
posted by クラマ at 16:10| Comment(0) | バッタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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