2015年11月06日

キバラヘリカメムシ。臭くない青りんごの匂いのするカメムシです。

キバラヘリカメムシは悪臭で有名なカメムシの仲間のなかでは臭くない種類のカメムシになります。カメムシの仲間には匂いの弱いタイプもいるのですが、多くの種類のカメムシが持つ独特のいやな臭いが、キバラヘリカメムシの場合は「青リンゴのような匂い」と表現されています。青リンゴのような匂いを出す種類にはオオクモヘリカメムシがいますが、キバラヘリカメムシの匂いは、不快な臭いを含むオオクモヘリカメムシの匂いとは違うようです。キバラヘリカメムシの臭いは嗅いだことがないので、今度見つけたら匂いを体験してみようと思っています。名前の通りにわき腹から腹部が黄色くなっているカメムシですが、季節や個体の体色変異により色の違うものが見つけられます。キバラヘリカメムシは成虫で越冬しますが、越冬前に見つかる個体は(冬場の個体)白っぽくなるようです。他のカメムシにも越冬前の時期には色が変わる種類がいるので、キバラヘリカメムシも冬に向けて体の色が変わるものと思われます。冬前(夏場)の黄色いわき腹が見える時期の成虫を見つけたので、写真を追加しました。温暖化で北海道にも生息範囲を広げましたが、、寄生する樹種が限られているため、普通種の割にはあまり見かけることがない数は少ない方の種類になるようです。キバラヘリカメムシはニシキギ科のニシキギ、マユミに付きます。幼虫は綺麗な黄色と黒のツートンカラーの目立つ体色をしていて可愛いです。キバラヘリカメムシを調べてみました。
★キバラヘリカメムシ ヘリカメムシ科。体長14〜17ミリ。キバラヘリカメムシの特徴は、脚の色が白と黒や黄色と黒のツートンカラーの配色になっていて、腹部外縁は黄色と黒の縞模様(ダンダラ模様)になっています。前胸背側角に棘のある個体とない個体がいるようです。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。出現期は4〜11月で年1回の発生。近年、温暖化により北上して北海道も生息範囲になりました。北海道での出現は8〜10月になるようです。低地から山地の餌となる木のある樹林とその林縁に生息しています。餌となる木があれば公園などでも見ることができます。成虫は餌となる木から遠くに離れることは少ないようです。キバラヘリカメムシの幼虫と成虫はニシキギ科の植物を餌にします。マユミ、コマユミ、ニシキギ、ツルウメモドキなどに付き、実、葉、蔓、若い枝から汁を吸って餌にします。匂いの臭いカメムシの中でも臭くない種類になり、匂いは青リンゴの匂いに似ているといわれています。腹側が黄緑色、黄色、薄黄緑色など色に変異があり、この色の違いは個体差や季節によるもののようです。触覚の先端は赤色をしています(個体差で触角の先の色が赤くないものもいます)脚の色も途中から色が2色に分かれていて、脚の付け根が赤くなるものもいます。意外とオシャレなカメムシになります。普通種ですが数は少ないようです。産卵数は多く、数十個の卵を産み付けます。キバラヘリカメムシは昼行性であまり動き回らないおとなしい種類で、葉の上でじっとしていることが多いです。臆病なので葉に振動を与えたり、近づきすぎると慌てて隠れてしまいます。飛んで逃げ出すことも良くあります。脚の付け根の色は夏場は黄褐色で冬に近づくと赤っぽくなるようです。キバラヘリカメムシは個体差による色の変異と季節による体色の変化があるカメムシのようです。春の個体は茶褐色(腹面は黄緑色や白)、夏は紺色(腹面は黄色)、秋の越冬に向かう個体には脚の付け根に赤色が入ってくる個体もいます。幼虫は綺麗な黄色で可愛いので、年間を通して観察すると面白いカメムシです。越冬は成虫で越冬します。
キバラヘリカメムシ1.jpgキバラヘリカメムシ2.jpg
キバラヘリカメムシです。上の2枚は同じ個体です。11月に撮影したので、越冬のため黄色から白っぽい体の色に変化したものかも知れません。キバラヘリカメムシは上から見た場合の腹部の脇にある白いダンダラ模様と、途中から色が変わっている脚の色が特徴になると思います。2枚目の写真は横から見たところですが、2色に分かれて見える脚が長いことも分かります。白っぽい色と褐色の2色なのですが、色のバランスが良く綺麗に見えます。ピントが合っていませんが触覚の先端に赤っぽい色が見えています。この写真のキバラヘリカメムシは地味な色合いになりますが、嫌みのない色合いで可愛く見えるカメムシです。近くに餌となるツルウメモドキがありました。撮影場所。神奈川県横浜市、こども自然公園。
キバラヘリカメムシ1.JPGキバラヘリカメムシ2.JPG
4月、5月に見られるキバラヘリカメムシは脚の部分、腹部下面は薄い緑色をしています。上から見ると分かりにくいのですが、横から見ると脚の長いカメムシであることが分かります。ニシキギにいました。撮影場所。神奈川県横浜市、南本宿第3公園。
キバラヘリカメムシ追加B1.JPGキバラヘリカメムシ追加B2.JPGキバラヘリカメムシB横.JPGキバラヘリカメムシ幼虫B.JPGキバラカメムシ夏型.JPG
1番上のキバラヘリカメムシは6月に撮影したものです。昼行性で葉の上で日向ぼっこをしていることが多いです。体色に違いがあって面白いです。5月に見つけた個体よりもやや色が濃くなっています。2枚目、7月下旬に撮影した個体です。色が違ってきました。腹部が基本の色になる派手な黄色をしています。3枚目、上と同じ個体です。腹部の黄色が濃くなっています。4枚目、キバラヘリカメムシの幼虫です。立派な触角と黄色い体が目立っています。撮影場所。神奈川県横浜市、南本宿第3公園。同じニシキギで観察しました。5枚目、触角の先と脚の付け根の赤いタイプ。脚の付け根が赤くなるには少し早いのですが、見つけることができました。撮影は8月12日。神奈川県横浜市、こども自然公園にいたキバラヘリカメムシです。
キバラヘリカメムシの卵の殻.JPG
上、キバラヘリカメムシの卵の抜け殻です。ニシキギの葉に産み付けられていました。産み付けられる卵の数は多いです。撮影場所。神奈川県横浜市、南本宿第3公園(8月12日)
キバラヘリカメムシは色合いも綺麗で匂いも臭くなく、色に個体差があるカメムシになるので、年間を通して違った色の成虫を見つけて比較すると面白い個性的なカメムシです。見ていても楽しくなります。
posted by クラマ at 16:12| Comment(0) | 昆虫・カメムシ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。