2015年10月20日

ショウリョウバッタ。日本最大のバッタです。

ショウリョウバッタはとにかく長細い体形をしている大きいバッタです。横幅がなくても大きさには圧倒されます。体の色には個体差があり緑色の体(緑色型)や褐色の体(褐色型)その両種の中間のような混合型がいる種類になります。ショウリョウバッタは日本にいるバッタの中では、その大きさは最大になります。大きいのは雌の方で日本1の大きさを誇ります。雌雄で大きさの差が驚くほどある種類になります。ショウリョウバッタの雌の体長は75〜80ミリもあるので、堂々の日本1大きなバッタということになります。触覚から翅端までを入れると10センチを超えてしまう大きさになります。顔は3角顔で頭の先がとんがっています。正面から見ると「ねずみ男」に似ていると個人的には思っています。オンブバッタ、ショウリョウバッタモドキ、ショウリョウバッタは長細い顔と頭の先がとんがっている特徴のある顔と姿が似ています。似た顔や形をしていても、ショウリョウバッタは成虫になるとビッグサイズになるので間違うことはありません。オンブバッタに良く似ていますが、サイズの違いと雄と雌の大きさの違いは歴然としていますのでオンブバッタとの区別は容易です。ショウリョウバッタの巨体をした方は雌で、比較すると雄は小さく貧弱に見えてしまいます。大きさに大きな差があるので、雄に対してこれほど威厳を感じない昆虫は他にいないと思います。日の当たる草丈の低い草地を好み、個体数も多く普通に生息している普通種になり、驚くとすぐに「チキチキチキ・・・」と音を発して飛び立ちます。この飛び立つ時の音でよく似た姿のショウリョウバッタモドキとも区別がつきます。大きさには差があるものの、姿形はよく似ているので紛らわしいです。ただショウリョウバッタモドキは数が少なく珍しい種類になるので、見たことがない方もいると思います。絶滅危惧種や準絶滅危惧種になっている県もあります。どちらも先が尖った顔つきで似ていますが両者には特徴があり、顔が窪んでいるのがショウリョウバッタで窪んでいないのがショウリョウバッタモドキになります。この特徴は横から見ると分かりやすいです。ショウリョウバッタモドキは飛ぶ時に音を出しません。ショウリョウバッタはこの音を出す特徴とあまりの大きさゆえに、子供の頃は簡単に見つけて捕まえることができた昆虫になります。動きも飛びだして逃げる習性がある割には緩慢なので、ショウリョウバッタは暇な時の遊びに捕まえられてしまう運命にありました。ただ飛翔力が強く、飛び出すと遠くまで翅を使って逃げてしまいます。捕まえることが面白かった遊びなので、捕えてもすぐに逃がしていました。この飛翔して逃げる際に出す音が「チキチキチキ・・・」と聞こえることから、チキチキバッタ、あるいはキチキチバッタとも呼ばれているようです。私が子供の頃にはチキチキバッタ、もしくはオンメと呼んでいました。「オンメ、はたおれ(機織り器に似た動作をすることから)」と言って、後ろ脚を持って、ショウリョウバッタが体を上下に動かすのを見ていました。この上下に動かすしぐさを機織り器に見立てて表現された言葉のようです。まだ他にもショウジョウバッタ、ハタオリバッタとも呼ばれるなど、地方での呼び名は多いと思われます。このような雑多にある呼び名は、ショウリョウバッタが普通種で数も多い種類なので、なじみが深いことにもよると思います。ショウリョウバッタは「精霊際」のある8月に多く見られてことから付いた名前のようで、本来この呼び名はショウリョウバッタモドキにあてられていたようです。ショウリョウバッタには緑色型、褐色型、混合型(線が入ったもの)など体色に個体の変異が多い種類になります。緑色型はまだ秋の来る前の体では、他の外敵から身を守るための保護色となり、褐色型は枯葉が出てくる晩夏から秋の産卵期に向けての保護色に適しています。察するところ、あの手この手で種を残していくために、保護色をフルに生かした方法であると思います。混合型は緑色型で線あり(縞模様)もいるなど保護色の幅が広く、種の存続の確立を高めるための戦略になっているようです。ショウリョウバッタは越冬しないバッタです。よく似た3角顔をしたバッタにクビキリギスがいます。成虫越冬するクビキリギスをショウリョウバッタと間違えることがあるよです。ショウリョウバッタの越冬は地中に産み付けられた卵で春を待ちます。ショウリョウバッタは当ブログ2回目の登場です。過去記事は「オンブバッタ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキ。草むらにいるオンブスタイルのバッタです。」でも紹介しています。
★ショウリョウバッタ 別名チキチキバッタ、キチキチバッタ、ショウジョウバッタ、ハタオリバッタ、オンメ。バッタ科の日本最大のバッタになります。大きさは最大触覚から翅端まで18センチ程。体長は翅端までで、雄は40〜50ミリ。雌は75〜80ミリ。雌の大きさは雄の2倍近くもあるので、その大きさの違いには驚いてしまいます。出現は7〜11月。分布は本州、四国、九州、沖縄。最近では北海道でも確認されています。緑色型、褐色型、混合型、稀にピンク色の個体もいます。混合型は緑色型に縞の入っているもので、体色には変異があります。触覚は短く扁平で、先に行くほど細くなっています。顔は3角顔をしています。生育地は日の当たる草丈の高くない、草原、河原、道端などで、公園で見ることができます。昼行性で越冬は卵で行われます。秋に土中に産み付けられた卵は、翌年の5〜6月に孵化します。卵での休眠が長い種類になります。発生は年1回になります。成虫の寿命は1〜3か月ほどになるようです。ショウリョウバッタは普通種で数が多いです。顔は横から見ると窪んで見えまます。ショウリョウバッタは草むらを歩いて進んでいくと、突然「チキチキチキ」や「キチキチキチ」と聞こえる音を出して飛んでいきます。
ショウリョウバッタ雄雌.jpgショウリョウバッタ緑型1.jpgショウリョウバッタ緑型2.jpg
1枚目、ショウリョウバッタのペアです。上に乗っている小さい方が緑色型の雄になります。下にいる大型のショウリョウバッタは褐色型の雌になります。大きさの違いに驚いてしまいます。雌雄の差は何といっても大きさの違いになります。姿は雄も雌もよく似ています。この写真のような体色の違うペアは目立ちますね。2枚目、緑色型の雌。3枚目、緑色型に縞模様のある混合型です。ショウリョウバッタの混合型の雌です。横から見ると顔が窪んで見えます。ピンク色の個体の写真も撮りたいです。撮影できましたら追加します。撮影地は神奈川県横浜市。
ショウリョウバッタ雄.JPGショウリョウバッタ顔1.JPG
ショウリョウバッタの雄です(体のサイズが小さい方が雄です)草の上にいると緑色の体が見事な保護色で見つけにくくなります。下の写真は横顔の拡大です。正面からだと分からないのですが、ショウリョウバッタの顔面は、横から見るとカーブを描いて窪んでいることが分かります。この窪んだ顔もショウリョウバッタの特徴になっています。色彩に変異の有る体も魅力で、雄の褐色型、ピンク型など写真が撮れましたら追加する予定でいます。
posted by クラマ at 14:36| Comment(0) | バッタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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