コフキサルノコシカケは北方系のキノコで寒冷地に生えるキノコになるようです。東北地方に多く発生している寒い所が好きな種類になるようです。そのため生える場所は山地の標高の高い所などになるようです。オオミノコフキタケは南方系のキノコで低地に多く発生していて、低地で普通見られるものはほとんどがオオミノコフキタケのようです。日本産のコフキサルノコシカケと思われていたもののほとんどがオオミノコフキタケのようですので、今までコフキサルノコシカケと呼ばれていたものは珍しい種類になってしまうのかも知れません。両種の違いの比較としては、
・コフキサルノコシカケの胞子は小さく表面(傘側)の環紋は乱れにくく、環溝で環紋を明瞭に表し細かく見えるようです。断面を見ると管孔と肉質部分(傘の部分)の境界に黒い線は入らない(黒い部分がない)そうです。また殻皮は3ミリ以下になります。胞子が小さく、オオミノコフキタケの胞子の約半分以下になるようで、この胞子の大きさの違いが1番両種を判別するために有効な手段になるようです。肉と管孔の層は淡褐色〜黄土褐色になるようです。この色での識別は個体差などがある可能性があります。形は半円形〜腎臓形。傘の色は灰褐色、暗褐色。濃淡には個体差があります。
・オオミノコフキタケの胞子は大きく倍までの差は無くても、倍に近い物なので調べるとすぐに分かるようです。環紋(環溝)は乱れていることが多いようです。断面を見ると管孔と肉質部分(傘の部分)の境界に黒い線が入る(黒い部分がある)そうです。殻皮は3ミリ以上になります。肉と管孔の層は暗赤褐色。この色での識別は個体差などがある可能性があります。形は半円形〜腎臓形。傘の色は淡灰色、灰褐色、暗褐色など個体差があります。
大きさは直径が10〜20センチのものが多く厚さは3〜5センチ程。もっと大型のものもあります。2種類に分類されてからの大きさは分かりません。おそらくどちらも同じような大きさになるのではないでしょうか。今後、それぞれ種でサイズが調べられていくと思います。 両種とも、もともと同1の種類として扱われていただけに、よく似ているため見つけたたびに割って確かめたり、顕微鏡で胞子を確認したりする訳にもいかないので(比較しにくいので)1見しただけでは分かりにくい存在になってしまいました。オオミノコフキタケとコフキサルノコシカケは大変紛らわしいよく似た種類になってしまいました。
オオミノコフキタケ。サルノコシカケ科、タマチョレイ科、タコウキン科のいずれか。まだはっきりと決まっていないようです。神奈川県の低地で見られるので高確率でオオミノコフキタケで良いのだと思います。
1枚目、生きている木の株の根元から生えていました。傘の横方向から見たところ。2枚目、傘の色は灰白色をしています。環紋はかなり乱れています。上から見たところです。3枚目、釣鐘状にぶら下がって成長しています。下から見たところです。
成長の過程です。1枚目は幼菌です。このような塊から傘の形に広げていきます。2枚目、幼菌ですが、傘側と管孔側の区別ができるようになってきています。まだとても小さい個体です。3枚目、茶褐色の傘の色をしています。大きさは直径で7センチほどですが、もう立派な形になっています。表面はやや凸凹していて環紋は粗いです。この3枚は同じ木の切り株から発生している個体の写真です。胞子の大きさや断面を見ることができないのですが、これもオオミノコフキタケで良いのだと思います。
関東地方でも山岳地帯で見かける環紋の細かい傘の表面があまり凸凹していないものがコフキサルノコシカケのようです。登山をしなくなってしまったので現在の分類のコフキサルノコシカケに出会う機会は難しくなってしまいました。

