2015年09月26日

マヤラン。絶滅危惧種の野生のランです。

地面から綺麗なランの花が咲いている。この植物は何だろうと見つけた人は驚かれるかもしれません。野生のラン、マヤランです。マヤランは多くの県で絶滅が危惧されている珍しい野生のランです。ラン科シュンラン属に分類されています。発生は局地的で発生する個体も少ない珍しい植物になります。このマヤランは葉を持っていませんので光合成をすることができなません。葉緑素を持たない植物になるため、菌類と共生して育つことを選んだ菌従属栄養植物になります。発生する場所は常緑広葉樹林や古い2次林の林床になります。マヤランと共生する菌類はベニタケ科、イボタケ科、シロキクラゲ科になるようです。この3種の菌は特定の木と共生している菌(キノコ)なので、これらの菌と共生するマヤランは数が少なくなる訳です。発生している所を見るとほとんどが数本程度が集まって生育していることが多いようです。マヤランが生息するうえでマヤランと共生する菌類、その菌類が共生する木がそろって初めて生育可能となる訳です。今回見つけたマヤランはこの株を見つけた同じ公園では4年ぶりになります。以前の発生場所からは消えてしまいました。自然消滅か乱獲されたのかは分かりません。知らないで、単に綺麗な花だからと摘み取られてしまったのかも知れません。多くの山野に自生する植物はたとえ土を1緒に持ち帰ってみたところで、たいがいは育つことができなくなります。自然の中でその姿を楽しみたいものです。マヤランを調べてみました。
★マヤラン ラン科シュンラン属の多年草。神戸市の摩耶山で見つかったのでマヤランと名前が付いたようです。葉緑素を持たないで菌類と共生して育つ菌従属栄養植物(腐生植物)になります。共生する菌はベニタケ科、イボタケ科、シロキクラゲ科の菌になるようです。菌自体も特定の木と共生するため分布域は広いのですが発生は局地的に限られてしまうようです。分布は本州の栃木県以西、四国、九州、沖縄。栃木県周辺の茨城県、福島県でも見つかっているので北限はこの辺りになるようです。高さは10〜30センチ。葉は無く花を2〜3個つけています。花期は7〜9月頃で花は白く紅紫色を帯びています。ラン科なので花屋で見かけるランの花によく似ています。
マヤラン1.jpgマヤラン2.jpgマヤラン蕾.jpg
マヤランです。可憐な花を咲かせていました。わずかな範囲に数株が発生していました。1枚目、横から見たところです。2枚目、小さくても立派なランの花です。1番下、蕾になります。撮影場所は神奈川県横浜市こども自然公園。神奈川県でも絶滅危惧種に指定されています。持ち帰って植えたところで根はつきません。マヤランを見つけることができても目で楽しむだけにしましょう。以前に見つけた場所からは消えてしまったので、この場所では無事に生育してもらいたいです。消えたしまった原因は分かりません。この場所の共生菌はベニタケ科の菌を2種確認しているので、ベニタケ科の菌と共生関係を持っているものと思われます。マヤランの花はシュンラン属なのでシュンランの花とよく似ています。この公園ではシュンランは見たことがありません。シュンランもかなりの年月見ていない植物になってしまいました。
posted by クラマ at 13:42| Comment(0) | 自然観察・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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