★アカスジカメムシ カメムシ科。綺麗なカメムシで、分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。普通種ですが数は多くないようで、あまり目にする種類ではありません。これは食性によるものなのかも知れません。体長は9〜12ミリ。アカスジカメムシの特徴は黒い筋と赤い筋の2色の配色をした目立つカメムシで、眼を引く5本の赤い縦筋が特徴です。出現は6〜9月で年1回発生します。神奈川県の観察地では10月まで活動しています。温暖化で活動期が長くなっているものと思います。成虫で越冬します。活動は昼行性ですがあまり動きません。群れで生息していて食性はセリ科のセリ、ニンジン、アシタバ、パセリ、ヤブジラミ、シシウド、ハマウド、ディル、フェンネル(ウイキョウ)、ハマボウフウなどの花と種子を餌にします(汁を吸汁)幼虫の餌も同じです。野菜では特にニンジンの花に集まるのでニンジンの害虫としても扱われます。越冬は成虫で越冬します。アカスジカメムシの黒い縦筋の幅には個体差があります。また赤の色には個体により濃淡があります。この赤色は警戒色として他の動物に危険を知らせる、警告する役目があります。昆虫や動物などでは赤の色があるものには毒のある種類が多く、これをうまく利用していることになります。
アカスジカメムシの成虫です。1枚目は種の汁を吸っている所です。赤色が鮮やかな個体です。その左側に見える幼虫の配色は種とそっくりに見えます。見事な擬態効果があります。これも少しでも敵から襲われないようにするための知恵なのかもしれません。実物を見るとアカスジカメムシの特徴と言える赤と黒の縞模様がさらに綺麗に見えるカメムシです。2枚目、アカスジカメムシには色彩に違いがあるものがいます。中には赤味の薄い個体もいます。この写真の様に、黄白色の縦筋の個体はあまりいません。3枚目は側面から見た腹部側です。背中の縦筋とは違って黒いマダラ模様になっています。背面と腹面の模様が対照的で面白いです。
アカスジカメムシの幼虫の写真です。幼虫は地味ですが、幼虫の縞模様も可愛いです。下の写真の終齢では前胸の模様、形はすでに成虫と変わりませんが、幼虫には赤い色が出ていなません。前から見ると成虫と同じに見えます。幼虫は全て赤い筋にあたる部分の色は薄く目立ちません。成虫になって色がつくようです。写真は全部同じディルの株にいたものです。2株ありましたがどちらの株にも群れでついていました。大変大人しい性格で逃げだすことがないので、ゆっくりと観察することができました。これも警戒色に助けられて敵に襲われにくいことから来ている習性なのかも知れません。撮影地、神奈川県海老名市。

