2015年01月23日

クサカゲロウ。越冬する時に色が変わる不思議な昆虫です。ヤマトクサカゲロウを見つけました。

緑色の体に淡い緑のかかった綺麗な透明な翅をもつクサカゲロウ。弱々しくも美しい昆虫です。この種類には良く似たものがいて判断が難しいです。今回紹介するクサカゲロウはヤマトクサカゲロウという種類になります。ヤマトクサカゲロウとスズキクサカゲロウは大変よく似ていて、ちょっと見たくらいでは見分けができません。さらにヨツボシクサカゲロウというカゲロウもいて、壁や草にとまっているものを見ただけではどの種類なのか分りません。またこのカゲロウは冬の越冬の時期になると体の色が黄褐色に変わって、同じ種類とは思えなくなってしまいます。冬になっても美しい黄緑色の体だと目立ちすぎてしまうため、落ち葉などの色に紛れて外敵から身を守るためなのかも知れません。私は初めて越冬個体の黄褐色のカゲロウを見た時には、同じ種類のものだとは思えなかったので、同じカゲロウだと知った時には驚いてしまいました。よく見るとこの冬の体色も繊細で綺麗に見えます。ヤマトクサカゲロウとスズキクサカゲロウの見分け方は、顔の目の脇と口元のヒゲの部分を見比べて区別をします。ヤマトクサカゲロの場合、目の横にある黒斑が目についていること(接触している)と、口元にあるヒゲが薄茶色に見えることです。スズキクサカゲロウの場合は、目の横にある黒斑が目についていないこと(離れている)と、口元のヒゲの色は濃い黒に見えることです。ヨツボシクサカゲロウは顔にある黒斑が2対あって全部で4個見えます。カゲロウの仲間は他にも非常に良く似たものが多くいることが調べていて分かりました。緑色を帯びた体の細いクサカゲロウは実に弱々しく見えますが、不思議な美しさを感じさせる昆虫です。ヤマトクサカゲロ(ニッポンクサカゲロウ)を調べてみました。
・クサカゲロウの仲間は似たものが多く、外見で判断することは困難です。詳しく種類を知りたい場合はデジカメ等で顔の横や頭部にある斑紋の形や数、有無などを確認する必要が有ります。他に翅も記録しておくと良いと思います。幼虫に至ってはさらに似ているので、興味がある方はデジカメ等で記録に残しておくと良いと思います。
★ヤマトクサカゲロウ(別名ニッポンクサカゲロウ)クサカゲロウ科。普通種で個体数も多いです。体長は10ミリ前後になります。前翅長18〜23ミリ。緑色の美しい体色をした細長い体に、背中の中央に黄緑色の筋が見えるカゲロウです。同じ体色を持ったものに非常によく似たスズキクサカゲロウがいます。区別は目の横にある黒斑の違いとヒゲの色の違いで区別します。ヤマトクサカゲロウは目の横にある黒斑が目についていること(ジグザグに見える黒斑が目に接触して見えるます)と、口元にあるヒゲが薄茶色に見えることです。ヤマトクサカゲロウの翅は淡い緑色のかかった半透明な翅をしています。翅脈は体色と同じで緑色をしていて、翅は細かい小室が集まって網目状に見えます。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。平地から低山地の野原、草原、庭先などにも生息しています。4月〜11月に出現します。この時期の体色は緑色になります。幼虫は肉食性でアブラムシを主に餌とします。他にコナジラミ、ハダニを餌にします。成虫は花の花粉やアブラムシの出す甘露を餌にするようです。クサカゲロウの卵は、糸のようなもので葉についており「ウドンゲの花」と呼ばれています。越冬は成虫で越冬します。越冬個体は体の色が変わり、黄褐色の体に変色します。この時期のは翅脈の色は体色と同じ褐色になります。ヤマトクサカゲロウは面白いことに、同じ種類でも時期により全く違う色に変わってしまう特徴があるのです。活動は昼間にも見ることがありますが、夜行性が強く灯火に良く集まります。
ヤマトクサカゲロウ1.jpgヤマトクサカゲロウ2.jpgヤマトクサカゲロウ越冬型.jpgヤマトクサカゲロウ越冬型2.jpg
上2枚、ヤマトクサカゲロウ。写真からも分かるように触覚がとても長いことが特徴になっています。また、体に対して幅のある翅をしています。薄い緑色を帯びた翅は美しいです。下2枚、ヤマトクサカゲロウの越冬個体。同じ種類なのですが越冬の時期には色が変わって、全く違う種類に見えてしまいます。小さくて弱々しい昆虫なので季節に合わせて体の色を変えることにより、外敵の目から逃れる工夫をしているのだと思います。枯葉などの茶色系の色が増えてくる、越冬する時期には黄褐色の体の方が目立ちにくく周りの環境に適した保護色になっています。3枚目、上から見ると良く分かるのですが、頭部の両脇には大きな目が付いています。体の割には大きな目が飛び出したように見えています。ヤマトクサカゲロウは主に夜行性で灯火に集まる性質が強く、灯火の周辺で良く見ることができます。上の写真の個体はすべて灯火に集まってきたものです。同じ種類のカゲロウだと思っていいても、クサカゲロウの種類は他にも多くいます。緑色をしたカゲロウはどれも似た種類が多い昆虫になるので、見つけたら顔等の写真を撮っておくと名前を知る手掛かりになります。
ヤマトクサカゲロウ顔追加.JPG
ヤマトクサカゲロウの写真(顔の斑紋)を追加しました。ジグザグ状の黒斑が眼(複眼)に接触しています。体を見ただけではどの種類も同じように見えてしまいますが、顔に斑紋のある種類では種類を判別する重要な特徴になります。クサカゲロウの仲間は顔が小さいので、肉眼での識別は難しいので、種の判別にはデジカメ等が役に立ちます。
posted by クラマ at 00:48| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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