2014年08月04日

ミズカンナ、ハンゲショウ。涼しげな湿地の植物です。

ミズカンナとハンゲショウはどちらも日当たりのある水辺や湿地に生育する植物です。ミズカンナは7月頃から花をつける大型の水生植物で外来種の帰化植物になります。涼しげな紫の花をつけますが白い苞が混ざるので、近くで見るとはっきりとした花に見えませんが、遠目からは淡い紫色や綺麗な紫色に見えます。葉は大きくてカンナに似ていますがカンナ科の植物ではありません。クズウコン科の別種になります。カンナに似た葉がこの植物の名前の由来になっているそうで、水辺に咲くカンナに似た葉をした植物なので、ミズカンナになったようです。この大きな葉は実に涼しげに見えます。幅のあるとても大きな葉で、夏の暑い日には、うちわにして扇いでみたくなってしまうほどです。葉は根元から直立して生えます。ミズカンナは大変背の高くなる植物で花期には花も葉も良く目立つ存在になります。花は長く伸び上がった茎の上に咲き、遠目からは紫色が美しく涼しげに見えます。この植物の利点として水質浄化の役割を果たすようで、観賞用の他、水質浄化の目的で植えられたようです。ミズカンナは自然環境にも大いに役立っている植物なのです。下の写真を撮った公園では1部、花期の前に刈り取られてしまいましたが、背丈は低くなったものの立派に花をつけることができました。意外と丈夫な植物のようです。この公園ではミズカンナの脇にはハンゲショウも生育しています。こちらも涼しげな湿地に生育する植物です。ハンゲショウは花と葉を楽しめる植物で、花の下につく葉の半分が白色をしていて目立つため、昆虫だけではなく、散策をしている人の目も自然に吸い寄せられてしまいます。ハンゲショウは自生している株もあるのですが、水辺や湿地などの減少により自生種は減少していて、県によっては絶滅危惧種になっています。公園などで人為的に植えられている所もあり、珍しい植物なのですが観察することはできます。この植物の特徴になっている白い葉は、花期を過ぎると消えてしまいますので、花期の咲きだす頃までに見にくことをお勧めします。花が終わってしまうと白かった部分も普通の草のような地味な色になってしまいます。ハンゲショウの白い花と白い葉は見ていると涼しさを与えてくれます。珍しい水辺の植物、ミズカンナとハンゲショウを調べてみました。
★ミズカンナ 別名ウォーターカンナ。クズウコン科、ミズカンナ属の多年草。昭和初期に渡来した外来種の帰化植物です。日本での分布は関東以西ですが、耐寒性はあります。原産は北米、熱帯アフリカ。湿地に生育する大型の水生植物です。名前にカンナとありますがカンナの仲間ではありません。名前の由来は、葉がカンナに似ている特徴から、水辺に咲くカンナに似た葉をした植物ということでミズカンナになったようです。茎の高さは1〜3メートル。涼しげなカンナに似た葉を根元から直立して出します。葉の長さは17〜55(60)センチ。幅は9〜22センチ。長細い楕円形をしています(披針状楕円形、葉には丸みの強いものもあるようです)柄は長く30〜60センチ。花期は7〜9月。花の色は紫で、白い苞が混ざっていて、多数ついています。花はススキのように立ち上がっていて遠目でも目につきます。花の後には黒紫色の球形の実が付きます。ミズカンナは株分け、実生で増やすことができます。時期は4月が良いようですが1〜3メートルの大型になる植物なので、1般的には大きくなりすぎて不向きになってしまうかも知れません。観賞用、水質浄化の目的で植えられるようです。
★ハンゲショウ別名カタシログサ。ドクダミ科、ハンゲショウ属の多年草。名前の由来は花の下の葉の下半分が、白くなることから来たようです。分布は本州、四国、九州、沖縄。日当たりのある水辺や湿地に生育します。自生種は絶滅危惧種に指定されている県もあります。太い地下茎で増えていきます。高さは50〜120センチ。花のすぐ下の葉が白くなって花のように見えることが特徴です。葉が白くなることで昆虫が花と見間違い、昆虫が集まる確率を高めるという仕組みになっているようです。葉は互生、5〜15センチで卵心形をしています。花の下にある葉の下半分が白くなります。花が終わるとこの白い部分は消えてしまい、他の葉と同じ色になるため目立たない植物になってしまいます。花は細長く白い花穂を付けます。(花の形が穂のようになっています)開花時にはドクダミに似たような匂いを出します。花期は6〜8月。葉が白くなる特徴からカタシログサとも呼ばれています。ハンゲショウは観賞用として植えられています。挿し木で増やすことができます。花瓶などに挿しておいても根が出るそうです。また株分けでも増やすことができますが、株分けの場合は秋に葉が枯れた頃に行うと良いようです。
ミズカンナ花.jpgミズカンナ.jpgミズカンナの実2.jpgミズカンナの種.jpgミズカンナの種の比較.jpg 
上、ミズカンナの花。2枚目、全体の感じです。葉がカンナの葉に似て見えます。3枚目(追加しました)花が終わると次々に種がついていきますが、種として残るのはとても少ないようです。4枚目、冬場に撮影してあった実です。花がどんどん咲いて伸びていくことが分ると思います。1番下、種子を取り出してみました。丸い種が1個入っていました。1円玉と比較して見ました。                   ハンゲショウ群生.jpgハンゲショウ6・27.jpgハンゲショウ2.jpgハンゲショウ1.jpg
ハンゲショウです。1枚目、群生している様子です。蕾が見えています。葉の白い部分も見えています。2枚目、葉と花のアップです。3枚目、花の様子。下から咲き始めて花が終わると立ち上がって行きます。花の咲き始めは葉の白い部分が多く目立ちますが、この写真では花期の遅いことが分ると思います。4枚目、最後。花の時期が遅くなったので白い部分が少なくなって見えてきます。花も立ち上がっています。白い部分が花の下の葉だけにあります。茎が伸び上がってくると白い部分は見えにくくなります。ハンゲショウは毎年見ていたのですが、調べてみて初めて珍しい部類の植物であることを知りました。白い葉と緑の葉のバランスが良く、見ていると涼しさを感じられます。撮影地。神奈川県横浜市、こども自然公園。
posted by クラマ at 21:22| Comment(0) | 自然観察・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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