2013年11月08日

マンネンタケ、ツヤナシマンネンタケ、マゴジャクシ。マンネンタケは中国では霊芝(レイシ)と呼ばれています。

マンネンタケは赤っぽいもの、黄色っぽいもの、黒や紫がかった黒いものなどがあるサルノコシカケにも似たキノコです。中国では霊芝(レイシ)と呼ばれています。マゴジャクシ、ツヤナシマンネンタケも色や形に個体差があり個性的なキノコです。ツヤナシマンネンタケは木の切り株とその近くから出ていました。広葉樹の切株から出るキノコになります。触ると少し柔らかい手触りでしたが1番小さいもの(写真に写っているもので、乾燥時で高さ50ミリ、傘の幅34ミリ)を標本用に採ってホテルに持ち帰った翌日には、乾燥により水分が抜けて、がっちりと柄も固くなっていました。この固体は梅類の樹下等にでるものより、柄が短く光沢は少なかったのですが、マンネンタケで良いのだと思っていました。しかしマンネンタケを調べるとツヤの弱いツヤナシマンネンタケがあることがわかり、色もにっけい色のものもあることからツヤナシマンネンタケであるようです。ツヤナシマンネンタケは発生が少ない珍しい種類になります。ストックの中から写真を追加してマンネンタケ、マゴジャクシと合わせて追加して紹介させていただくことにしました。マンネンタケとマゴジャクシは特によく似ていて、大きな違いはマンネンタケは広葉樹からマゴジャクシは針葉樹から発生することになります。とにかくこの3種類(マンネンタケ、ツヤナシマンネンタケ、マゴジャクシ)はとてもよく似ています。マンネンタケは薬用に利用されますが、この3種類は硬くて食べられない不食のキノコになります。マンネンタケ、ツヤナシマンネンタケ、マゴジャクシを調べてみました。
★マンネンタケ マンネンタケ科。マンネンタケの別名、福草(さきくさ)、幸菌(さいわいたけ)、門出茸(かどでたけ)、万年竹(まんねんたけ)など呼び名は多くあるようです。中型〜大型で大きさは高さ5〜15センチ。茎の太さ1〜2センチ。り傘の径10〜20センチ。管孔は微細で管孔面は黄白色(黄色〜クリーム色)をしています。発生木は広葉樹になります。発生は夏〜秋で生きている木の根元(生きている木からの発生は稀です)、樹幹、切株、枯れ木に発生します。1年生になります。分布は本州以南。海外ではヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカに分布しています。
マンネンタケは霊芝と呼ばれ、古い薬物の書に「神農本草径」の中で6種類に分けて霊芝(マンネンタケ)を紹介しています。これはマンネンタケを6種の色で分けたもので、赤芝、青芝、黄芝、白芝、黒芝、紫芝になります。芝は「しば」と読みます。マンネンタケとしては赤芝(あかしば)、青芝、黄芝、白芝があります。黒芝、紫芝はツヤナシマンネンタケとマゴジャクシがこれにあたり、本来の霊芝(マンネンタケ)とは違うものとして扱われています。最近ではマゴジャクシにも薬効が見つかったようです。マンネンタケは日本では薬草として栽培されています。栽培品は赤い系統のものが売られているようです。しかし、長期の使用(3〜6か月以上の服用)で副作用の報告もありますので、注意も必要になると思います。
マンネンタケの特徴は全体がウルシ塗りやニスを塗ったような光沢があることです。1年生のキノコで表面が硬く、傘の色は赤褐色、黄褐色、紫褐色、黒色などがあります。下面は黄白色で多少ざらつきがあります。肉はコルク質で、傘には放射状のシワと同心円状の環紋も付いています。柄は赤褐色〜黒褐色で光沢があります。マンネンタケの出始めの幼菌は棒状などの形をしていて、頭部(先端部)は白い色をしていますが、やがて黄色になっていきます。成長していくと先端部は傘が開いた形や扇形、腎形などになっていきます。傘には同心円状の浅い溝としわがあり、表面が凸凹した感じに見えるものもあります。成長過程にあるマンネンタケの傘の外縁部は、白っぽかったり黄色を帯びています。成長したマンネンタケの表面は硬い殻皮に覆われていき、ニスを塗ったような光沢、漆を塗ったような綺麗な光沢になっていきます。このツヤは傘と柄に見ることができます。直立して生えているものが多いのですが、横向きや斜めに出ているものも見かけます。柄は中実で硬いです。
★マゴジャクシ マンネンタケ科の日本固有種。マゴジャクシとマンネンタケ(霊芝)は混同されています。色も形もよく似たものがあるからです。別名、霊芝。マンネンタケと同じく霊芝とも呼ばれています。この呼び名は似ているため混同されていることからだと思います。本来、マゴジャクシは霊芝とは呼ばれていません。マゴジャクシはマツ、モミ類の針葉樹の切株や切株の近くから発生します。幼菌時はマンネンタケと同じように棒状で先端部が白っぽい色や黄褐色をしています。成長していくと傘が開いていきます。色は赤褐色から黒褐色になっていきます。傘の裏側は微細な管孔になっており、初めは白い色をしていますが古くなると灰色から灰褐色になっていきます。マンネンタケと同じくニスで塗ったような光沢があります。布などで磨くとツヤが強くなるようです。柄の長さは10〜35センチと非常に柄の長いものがあります。傘の径は5〜10センチ。1年生。同心円状の浅い溝としわがあり、表面が凸凹した感じに見えるものもあります。色は暗紫褐色〜黒色。赤褐色のものもあります。マゴジャクシは栽培に成功していませんが、野外での栽培には成功例があるようです。マゴジャクシを焼酎につけてマゴジャクシ酒にする人がいるようです。味はどうなのかわかりません。発生時期は梅雨時期の6月から10月になるようですが晩秋に出ることも確認されているようです。マゴジャクシは以前は薬効性はないとされていましたが、薬効としての成分が近年研究されているようです。
★ツヤナシマンネンタケ タバコウロコタケ科。 ツヤナシマンネンタケは絶滅危惧T類(栃木県、神奈川県、鳥取県、愛媛県)や、準絶滅危惧種(青森県、宮崎県)に指定されている県がある珍しい種類になります。1年生。分布は本州、四国。日本固有種。幼菌にはやや光沢があります。傘の裏は管孔状で管孔面は灰褐色。傘の色は、にっけい色(肉桂色)〜灰褐色。傘の裏側は管孔状になっています。マンネンタケの様な薬効はないようです。広葉樹の枯れ木から、切株から発生します。傘の形は腎臓形、半円形。高さ5〜10センチ。傘の径は5〜10センチ。
マンネンタケ2.jpgマンネンタケ1.jpg
撮影地、石川県、香林坊。下の写真では、見たよりも光沢が写りこんでいません。光沢が弱いと言っても、上の写真のものと同じくらいの光沢はありますが成長しているものには光沢がありません。ツヤナシマンネンタケの幼菌には弱い光沢があるようです。日陰になっていたところでの撮影の影響のようでよりくすんで見えます。傘の大きさは20センチくらいありました。マンネンタケと紹介しましたがどうやら、ツヤナシマンネンタケの可能性が強いようです。にっけい色のタイプのようです。マンネンタケ改めツヤナシマンネンタケとさせていただきます。
マンネンタケ幼菌.JPGマンネンタケ浜田公園.JPGマンネンタケ幼菌保土ヶ谷公園、梅.JPGマンネンタケ杏子.JPGマンネンタケ梅切株.JPG
マンネンタケの写真です。タイプの違うものがあって面白いです。ストックの中から幼菌の写真を見つけました。1枚目マンネンタケの幼菌です。先の白い棒状に見えます。こんな形のものから傘が開いていきます。幼菌と成菌とではまるで感じが違って見えます。とても不思議です。2枚目、幼菌が黒っぽいタイプは同じような色になっていきます。まだ成長は終わっていないので傘の外縁部は白っぽく、薄い黄色が見えています。このマンネンタケは土から生えているのではなく、草に隠れている切株から発生しています。3枚目、これも幼菌です。黄色系のタイプです。ウメやアンズから発生するマンネンタケに多く見られる色になります。この幼菌は生きているウメの木の根元から出ていました。4枚目、黄色いタイプの成菌です。このマンネンタケは生きているアンズの根元から発生していました。5枚目、赤褐色のマンネンタケ。少し古いものです。ウメの切株から発生していました。
マゴジャクシ浜田.JPG
マゴジャクシです。マゴジャクシは針葉樹から発生します。マンネンタケによく似た形をしていますが、全体的に見て柄はマンネンタケより弱々しく見えます。柄が長いものも多いです。黒っぽもの、紫黒色のものなどがあります。
マンネンタケとマゴジャクシの違いを簡単に見てみると、
マンネンタケは傘の裏(管孔面)が黄色〜クリーム色。発生は広葉樹で中型〜大型になります。
柄は太く短いものになります(マゴジャクシと比較)
マゴジャクシは傘の裏(管孔面)が白〜灰色。発生は針葉樹でマンネンタケより小型になります。柄は細く長くなります(マンネンタケと比較)見た目ではマンネンタケより華奢に見えます。
以上の違いは見受けられるものの、よく似た個体もあることから、発生木を調べることが手っ取り早いようです。発生している木の切株等が古くて樹種が解らなくなっているものもあるので紛らわしいこともあります。どちらも傘の形などには個体差があります。
posted by クラマ at 03:09| Comment(0) | キノコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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