2013年09月15日

ヤブガラシの花に集まる昆虫を調べてみました。

ヤブガラシ(ビンボウカズラ)の花や葉に集まる昆虫とヤブガラシを調べてみました。ヤブガラシはどこにでもある雑草として今まで気に留めていなかったのですが、ヤブガラシの花が多くの種類の昆虫を集めることに気が付きました(気が付くのが遅すぎでしたね)確認した昆虫は、マメコガネ、アオドウガネ。この甲虫は葉を餌にして食べます。その他に、アゲハチョウ、アオスジアゲハ、イチモンジセセリなどのチョウの仲間。アオスジアゲハは良く来ることが分りました。他にもまだまだ来ています。サビキコリ(コメツキムシの仲間)、クサギカメムシの幼体、オオヒメベッコウバチ、テントウムシ類、ウリハムシ、クロウリハムシ、ヒメハラナガジバチ、ヒメスズメバチ。ハチ類は他にも来ていましたが、名前が分かりませんでした。ハチの仲間は多く集まります。大型のスズメバチもやってきます。スズメバチは毒性も攻撃性も強いので観察には注意が必要です。ガではブドウトリバ、コブドウトリバが確認できました。このとても小さなガも花の蜜を吸いに来ていました。コブドウトリバは北上してきているガです。この2種はブドウの害虫にもなっています。ヤブガラシがブドウ科なので良い餌になるようです。撮影できた昆虫の写真は下に追加して載せていく予定です。
★ヤブガラシ 別名ビンボウカズラ。凄まじく残念な名前です。ブドウ科の多年草の蔓植物になります。草丈は50センチ〜2メートル。分布は北海道、本州、四国、九州、沖縄。いたるところで見ることができます。花期は初夏〜秋と長いですが6〜8月が最盛期になるようです。花はとても小さな緑色をした4弁花で、すぐに散ってしまいます。花に見えるオレンジ色の部分は花盤と呼ばれる部位になります。花は順番に咲いていくの、よく見ると花の部分には薄い緑色、黄色、ピンク色、オレンジ色などが混ざって見えます。小さくても可愛い可憐な花です。ヤブガラシには西日本を中心に分布する2倍体のものと、広く分布する3倍体のものがあり、3倍体のものは結実しませんので、繁殖方法は地下茎による繁殖になります。2倍体にできる果実は小さくて球形をしていて、色は黒色をしているそうです。葉は5小葉で、鳥の脚跡のような形をしています。ヤブガラシの繁殖能力は凄まじく、草刈で引っこ抜いても刈り取っても根絶することは難しいです。地上に出ている部分を取り去っても地下に残った根からまた生えてきます。生の葉や茎を傷つけると、青臭いとても嫌な臭いがします。食べられる山野草として紹介されていますが、あくがかなり強いようです。食べる部位は蔓状に出て伸び上がった若芽で、テンプラ、お浸しにするようです。このころの若芽の色は赤紫色をしています。苦みもあるようなので、食べる場合にはあく抜きが必要になってくるようです。食べ方には工夫が必要かもしれません。苦みは通例、茹でてから水にさらすことで緩和できます。ヤブガラシは蔓性植物なので他の植物や低木に巻き付いて立ち上がります。成長が早く葉を茂らせて日光を遮断してしまいます。伸びる際には巻きひげをからませて伸び上がっていきます。成長の速度は早く、葉を沢山付けた蔓が木を覆いつくして木を枯らすこともあると言われていて、その様子からヤブガラシと呼ばれる名前の由来になったようです。実際はヤブガラシに巻き付かれて枯れている木を見ることはありません。そのように思えるほど凄いということのようです。少ないながら夏の終わりから秋にかけても花を見ることがあります。餌とする昆虫から見れば、自然の少なくなっていく中でのヤブガラシの生命力には、大いに助けられているに違いないでしょう。花には多くの昆虫達が食を求めて集まってきます。当然、集まってくる昆虫を狙うカマキリなども見かけることがあります。生育場所は藪や林縁、空き地や植え込み、畑の脇、荒地などに雑草として逞しく生育しています。駐車場などの脇にあるフェンスなどにも絡んでいるほど、逞しい生命力を持っています。冬には枯れて姿がなくなっても、地下に残った根から春、4月頃から新芽を伸ばしてきます。雑草として完全に駆除したい場合には、地下にある根を抜き取るなどして排除しない限り根絶は難しいようです。広く分布している3倍体のヤブガラシは実を付けないことから、根による繁殖がいかに凄いかが理解できると思います。                ヤブガラシ花.jpg               
ヤブガラシの花です。追加しました。どこにでもあり、花期も長いので目にする機会は多いと思います。ツツジの植え込みに生えていました。
アオドウガネB2−1[1].jpgクサギカメムシ5齢とヒメスズメバチ1[1].jpgイチモンジセセリB1[1].jpgウリハムシB2[1].jpgオオヒメベッコウバチB1[1].jpgヒメハラナガツチバチB-1[1].jpg
上段左アオドウガネ。右ヒメスズメバチとクサギカメムシの幼体。2段目左イチモンジセセリ。右ウリハムシ。下段左オオヒメベッコウバチ。右ヒメハラナガツチバチ。ヤブガラシの花の蜜は甘いそうです。昆虫たちには小さな花でも立派なごちそうになっています。
マメコガネ・ヤブガラシに集まる昆虫.jpgブドウトリバ・ヤブガラシ集る昆虫5.jpgクロウリハムシ・ヤブガラシに集まる昆虫.jpg
追加した昆虫たちです。1枚目はマメコガネ。葉が大好物です。2枚目、ブドウトリバ。とても小さなガです。花の蜜を吸いに来ました。形が変わっていてガガンボやカに見えてしまいます。Tの字の形にも見えます。この形はガガンボやカに擬態していることからのようです。3枚目、クロウリハムシです。こちらも小さな昆虫です。花の蜜を吸いに来たのでしょう。
posted by クラマ at 06:36| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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