2013年09月02日

セミが樹液を吸う行動を観察してみました。

セミの成虫は木の樹液を吸って餌とします。口元の管を木に差し込んで、木の繊管束の中にある師部の師管より樹液を吸います。これに対して幼虫は、それより深い部分、木部の導管より樹液を吸っています。繊管束は水や養分を運ぶ通路です。導管は根から水や養分を運ぶための管です。師管は葉で作られた養分を運びます。運動量の少ない幼虫は導管から樹液を取り入れ、成虫は栄養のある師管より樹液を取り入れます。幼虫は木の根っこなどから樹液を取り入れます。成虫は木に穴を開けて樹液を吸わないといけないので大変な作業になりす。表層にある師管からの樹液の摂取は、成虫には栄養の面からも都合が良いのでしょう。観察していると、どの種類のセミも同じ行動をしています。木に止まってから樹液を吸うまでを確認したセミは、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシです。摂取中のセミは、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ、ニイニイゼミです。摂取中は、まじかに接近しても逃げることはありません。逃げる時は樹液の摂取が終わって飛び立つ時です。この時は、例の「セミのおしっこ」をすることで知られていますね。この行動は、体を軽くして飛び立つためのものと思われています。また、羽を高速でばたつかせるので、筋肉の影響でおしっこをだしてしまうということもあるのではないのかと私は推測します。樹液摂取に入るセミは、管を木の表面に軽く当てて、横に移動して管が刺さる場所を探します。穴を開ける余分な作業を省略するためだと思います。この樹皮の割れ目、亀裂などを使うことで、師管までの到達が早くなるはずです。亀裂に管を差し込んでもやめて、また移動を開始することがありますが、樹皮が硬く、差し込みにくいことが考えられます。樹皮に差し込むときには、体を固定させて軽く前傾姿勢をとり、体を前後に動かします(頭部を中心に)旨く行くと、そのまま時間をかけて、徐々に管を差し込んでいきます。この間の時間の長短は、樹種等、木の硬さが大きく関係すると思います。ある程度、管が刺さると管の中にある樹液を吸う別の管が出るそうです。管を見てみると、細かい細い毛があり、師管を流れる樹液の動きを察知しているものと思われます。これは枯れ木、枯れかかった木で樹液を吸う行動を見たことがないことから予測して見たものです。卵は枯れ木、枯れ枝に産みます。アブラゼミの樹液摂取.jpgアブラゼミの樹液摂取2.jpgアブラゼミの樹液摂取3.jpg
セミは道に落ちている固体を保護して、ティッシュに水を含ませても、カップにティッシュを入れて、アクエリアスを与えても、吸ってくれませんでした。種類はアブラゼミとミンミンゼミでしかテストしたことはありません。木からしか吸わないのか、別の方法があるのか、試してみる価値はまだまだありそうです。セミはひっくり返ってしまい、起き上がれないと死んでしまいます。昆虫は大抵、ひっくり返って起き上がれないと死んでしまうので、セミも最低、起こしてあげるようにしています。まだ元気のある固体は一目散に飛んで行きますよ。この死んだふりの様な行動が嫌いと言う人もいるようですね。写真のセミは全てアブラゼミです。
樹液摂取場所位置1.jpg樹液摂取位置2.jpg
下の2枚の写真は、樹液を吸う場所を探して場所が見つかり1気に管を差し込んだところです。木は桜の木です。左の写真ではアブラゼミはまだ管を樹皮に当てていません。管でさぐりつつ、約20秒後に右の写真の状態となります。この後、体を固定させグイグイと上体を前後させて樹液の摂取にいたりました。この時はすぐに最適の場所が見つかったようです。同じ位置で撮影していないので、アブラゼミの体の位置の違いは考慮してください。私もこのように早く、管を差し込むとは思ってもいませんでした。この差し込む力は、大型のクマゼミが1番強いようです。やはり体の大きさが物を言うようですね。
posted by クラマ at 17:45| Comment(0) | 昆虫・セミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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