2013年07月29日

タイワンリスの餌。不思議な木の模様、環状食痕。

下の写真はタイワンリスが樹皮を食べた後に残る、環状食跡と言われるものです。タイワンリスはこのような面白いマークを木の表面に付けることもあります。木の幹に綺麗な横線が現れて見えます。不思議な模様です。この環状の傷が何本も付いている木もあります。この傷はタイワンリスが木の樹皮を食べたり、樹液を吸うためにできた傷跡になります。タイワンリスは冬眠をしないので、餌のない冬季に樹皮を食べることが多くなるようです。二ホンリスはタイワンリスと違い冬は冬眠をしますが、タイワンリスは冬でも活動するため、餌不足から何でも食べてしまう行動に出るようです。公園でのタイワンリスの餌とタイワンリスを調べてみました。下は樹皮につけられた環状食痕です。撮影地、神奈川県横浜市こども自然公園。
環状食痕[1].jpg
前に見つけておいたタイワンリスの巣を見に行ってきました。巣の下にはもう何も落ちていませんでした。前回、発見したコブシの実は全部運び終わってしまったのでしょうか。それとも落ちていたものも、全部拾って食べてしまったのでしょうか。タイワンリスは餌が足りていると、年3回の出産をするそうです。餌不足だと年2回になるそうですが、日本には天敵がほとんど居ないので、年2回でも増えていってしまいます。普通は2匹、多くて3匹の出産になるようです。餌は木の実が主になります。最近では農家や、果樹園が被害にあうことが多くなってきたみたいです。私の観察している公園のリスは、民家の庭先の果樹等も狙っています。何度か電線を伝わって公園と住宅地を移動している所を見かけています。公園内で餌として食べているものは、私が確認したもので、柿の実、ヤマモモの実、スダジイの実、ツブラジイの実、マテバシイの実、マツボックリ(黒松)、コブシの実、があります。柿は青いうちに全部食べきってしまいます。渋は関係ないようです。マツボックリは、青いうちに齧って食べてしまうもの、松かさになってから齧ってしまうものがあります。この松かさが食べられたものが、エビフライと呼ばれるものです。文字通り、エビフライに似た形のマツボックリになってしまったものです。タイワンリスは冬眠しない非冬眠動物なので、冬の間の餌のない時期には松の樹皮、サンゴジュの樹皮などを齧っています。サンゴジュの樹皮は木の樹液を吸っているようです。初め、どうして木に新鮮な横線が刻み込まれているのか分かりませんでした。これはタイワンリスが樹皮、樹液を食べるためにできた環状食痕と呼ばれています。写真のものは古いので、樹皮と同じ色になっていますが、食べられてすぐには、白っぽい木の色が何本も環状に出来ていたので、とても不思議でした。特に冬の間は、松の樹皮を齧っている光景を良く目にします。このほかの餌としては、セミなどの昆虫も食べるそうです。樹皮もツバキなど他の種類も食べるようです。餌不足の冬の間は食べられる物は何でも食べてしまうようです。近くにタイワンリスが生息していて、木の枝や幹の樹皮がはがされて、白く見えている状態であったら、これもタイワンリスによる食跡である確率が高いです。
タイワンリスは別名クリハラリスとも呼ばれているそうですが、正式名はクリハラリスになります。台湾に生息しているタイワンリスはクリハラリス属の1種で、台湾固有亜種になるリスです。属はハイガシラリス属またはクリハラリス属になります。特定外来生物に指定されています。自然分布は台湾に生息するクリハラリスの台湾固有亜種としてのタイワンリスになっています。クリハラリスはアジアの中国からマレー半島にかけて生息しているリスになります。日本では現在、生息範囲を広げていて都市部の公園にも進出しています。
タイワンリスH28.JPGリスの食害.JPG
上、タイワンリスです。普段木の上にいることが多いのですが、このように地上に降りて餌を探していることもあります。見ていると大変可愛いのですが、タイワンリスは色々なものを食害したり、電線をかじってしまうこともあるため嫌われ者としても有名になってきている動物です。下、写真を追加しました。タイワンリスに樹皮を食べられて白く見えている枝です。この近くにある木の枝は何か所か食べられていて、白くなった枝が目立っていました。この木の種類は分かりませんが、樹皮がよほど美味しかったのでしょう。見事に食べられています。撮影地、神奈川県横浜市こども自然公園。
posted by クラマ at 14:53| Comment(0) | タイワンリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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