2013年07月26日

タイワンリスの巣を見つけました。巣は木の上にある枯葉の塊に見えます。

樹の上に鳥の巣とも違う大きな枯葉の塊を見つけたら、それはタイワンリスの巣の可能性が高いです。タイワンリスはハイガシラリス属、あるいはクリハラリス属のリスになります。台湾に生息しているのはクリハラリスの台湾固有亜種になります。クリハラリスというとアジアに生息しているリスで、自然分布地はアジアの中国からマレー半島にかけての広い地域になります。日本では通例、タイワンリスの別名としてクリハラリスが使われていて、タイワンリスといった方が名が通っています。日本にいるタイワンリスは逃げ出したものと、人間によって自然界に放たれたものが繁殖したものです。タイワンリスは高い木の上に枝を集めた巣を作りますが、葉に隠れてなかなか巣を見つけることができません。タイワンリスは大きな声で良く鳴くので、鳴き声を手掛かりに探して見ると巣を見つけることができるかもしれません。簡単に巣を探すことができるのは冬場で、葉が落ちている林では見つけやすいので、観察には最適な時期と言えます。冬場には餌が不足していて樹の樹皮を食べるので、樹皮がはがされて樹の表面が白く見えている樹を見つけたら、その近くにタイワンリスがいることが分かります。繁殖は通年行うことができ、最大年3回の繁殖が可能です。普通は2匹の子供を産むことが多いそうです。野生化でのタイワンリスの寿命は4〜5年ほどのようです。飼育下では長生きすることができるので、寿命は餌を確保できるかどうかによると思います。観察場所、撮影地はいずれも神奈川県横浜市こども自然公園です。このタイワンリスの写真は後からの追加で、巣を作ったタイワンリスとは別のリスになります。              
タイワンリス1.jpgタイワンリス2追加.JPG       
タイワンリスです。体色には2タイプあります。淡褐色の体色のものと赤褐色の体色をしたものがいます。昼行性で昼間活発に動き回っています。日本リスと違ってタイワンリスは非冬眠動物なので冬でも見ることができます。単独行動が多く、若い時期には群れを作ることがあります。調べてみると、大きさは頭胴部が20〜26センチ。尾長17〜20センチということです。リスのイメージに合ったフワリとした毛の多い尻尾をしています。体重は300〜440グラムで日本リスよりも1回り大きい体をしています。自然界での寿命は普通2年程で、長くても4〜5年になります。タイワンリスは良く大きな鳴き声を出しますが、物まねもできて、イヌの鳴きまねもすることがあります。公園内を散歩しているとリストは思えない大きな声で鳴いている声を聴くことがあります。知らないと声の主がリスだとは思えないと思います。小さな体で良くこのような大きな鳴き声を出せるのかと不思議になります。
タイワンリスの巣[1].jpgリスの巣の下のコブシ[1].jpgリスの食べあと[1].jpg
タイワンリスの巣を写真に撮ったものです。見つけた巣の見た目は枯れ枝の塊のようです。枯葉も付いています。巣は大きな木の上部に作られていて、私が見つけたときは近くにカラスが居て、タイワンリスが大きな鳴き声を出し威嚇していました。カラスが居なくなると巣に出たり入ったりしていました。木は樫の木で、注意してみないと分からないほど、木の上部に作られていました。もしもタイワンリスが鳴いていなかったら気がつきませんでした。私はてっきりリスの巣は木の洞か何かと思っていましたので、屋根つきの鳥の巣の様な形状に驚いてしまいました。後日、観察に行った時に、巣の下にコブシの実が幾つも落ちているのを見つけました。この木の周りにはコブシの木がないので、少し離れたところから持って来たに違いありませんでした。この時には、コブシの実に食べた跡はありませんでしたので運び込んでいたのかも知れません。タイワンリスは果たしてこの青い実を食べるのでしょうか。コブシの実は秋になると表面が緑から赤くなってきてから裂け目が出来て、中の赤い実が見えるようになります。この疑問は、数日後に解けました。巣の下に、食べられたコブシの実が幾つも落ちていたからです。青くても中の種を食べていました。その時に木の上から、目の前の地上にボタッとコブシの実が落ちてきました。この実はまだ食べられていません。想像するに、かなりの数のコブシの実が、巣の中に運ばれているものと思われます。食べられたコブシの実は、トウモロコシを食べたように綺麗に食べられていました。しかし上手に食べたものです。こんなに綺麗に食べる所を見ると、タイワンリスにしてみると、青くてもコブシの実はとても美味しいのかも知れませんね。タイワンリスは驚くことに果実、木の実、木の皮、昆虫、花、葉、野鳥の卵。何でも食べてしまいます。冬眠しない動物なので、冬場の餌不足に対して何でも食べなければいけないのでしょう。
タイワンリス巣・追加.JPG
上、タイワンリスの巣です。冬場には巣を見つけやすいです。冬場の見やすくなったタイワンリスの巣の写真を追加しました。鳥の巣とは違い落ち葉の塊に見えます。枯葉の塊の中に潜りこめる構造になっています。巣は樹の上部に作られるので、葉の茂っている時期には気が付かないことが多いのですが、冬の葉の落ちた樹に作られた巣は見つけやすくなります。この巣を見つけたときは巣に出入りする所も見ることができました。4月に再度巣を見に行くと、すぐ近くの葉のついている樹(常緑樹)に新しい巣を作っていました。繁殖は通年を通して行えることから、春に先立ち繁殖のため新しい巣を作ったようです。巣は枯葉の付いた枝や枯葉を寄せ集めていびつな球状に近い形や楕円形の塊に見える形になっています。
posted by クラマ at 01:31| Comment(0) | タイワンリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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