★アルピニア(ゲットウ) ショウガ科アルピニア属(ハナミョウガ属)。ゲットウの他、別名サンニン、シェルジンジャーなどの呼び名があります。常緑多年草。草丈は2〜3メートル。地下茎は横に這って成長します。地下茎から幾つかの偽茎を出します。偽茎の高さ(草丈)は2〜3メートルほどにもなる大型です。香りのよい花は唇形をしていて、白い花を咲かせます。花期は5〜6月で偽茎の先に総状花序を出します。葉は楕円状披針形で大きく長さは50〜60センチ、幅は10〜15センチで互生します。光沢のある深緑色をしています。品種等も多く出ているようですが、見た目がショウガをとても大きくしたような植物です。植物の形を覚えておくとこの種の仲間であることが分かると思います。
アルピニア(ゲットウ)です。見かける物は1・5〜2メートル程が多いです。沖縄ではサンニンと呼ばれています。このゲットウの別名の名前の由来は、花が咲くまでに3年かかることからきているようです。この写真は道路脇の民家に植えられていたので、葉の芳香等を調べることはできませんでした。きっと良い匂いがするのでしょう。実ての通り、南国の花(植物)とすぐに思い浮かべることができる植物です。花は総状花序です。蕾の沢山付く花は穂状に垂れ下がって見えます。
・アルピニア(ゲットウ)の増やし方と育て方。室内で育てる時は、日の当たる明るい場所を選びます。耐寒性がある方なので、室内ですと寒さには問題ないようです。通例、室外で育てます。冬、5度以下では軒下や室内にいれます。南方系の植物とはいえ、強い直射日光が当たると葉が焼けてしまうことがあります。種類によっては直射日光に弱い種類もあります。乾燥にも強い性質があり、水を与えすぎると根が腐ってしまいます。冬場に室内にいれた場合は、乾燥気味にします。花が咲いた茎は枯れてくるので、鉢植えの場合は根元から切った方が綺麗に見えます。増やしたい場合は株分けや種を蒔いて増やすことができます。種の場合、発芽に1〜2か月かかる様です。鉢で育てる場合は大型になる種類なので、大きなものが良いです。耐寒性のあるキフゲットウも千葉県以西で野外で育てることができます。やはり種から育てるよりも株分けの方が簡単です。
アルピニア(ゲットウ)の仲間は利用価値が多い植物なので、育てる人が増えるのではないのかと思う植物です。花も葉も楽しめるので、これから目にする機会が増えるかも知れません。花色の違う種類や葉が斑入りの種類など、探してみると面白いと思います。