2019年06月14日

ツメクサ。コケにしか見えない植物(雑草)です。

ツメクサと呼ぶとシロツメクサやアカツメクサを思い浮かべてしまいます。この道路脇やアスファルトの割れ目やコンクリートの隙間に生えるツメクサを思い浮かべる人はいないと思います。繁殖力が大変強く、日本中どこにでも生えている雑草の1つです。当方も昔から知っている(見たことのある)雑草なのですが、今回初めて名前を知りました。若い小さな株が、アスファルトの割れ目から出ている時は、てっきりコケの仲間かと思っていました。コケに似ている植物です。花芽を付けた花茎が伸び始めてから、コケではないことに気が付くという植物です。ツメクサはナデシコ科ということで花を拡大して見て見ると、それなりに可愛い花であることが分かります。コケに見えてしまう理由には植物体が深い緑色をしている事と、葉が針形で細いことが関係しています。よほど注意して見ないと若い株ではコケにしか見えません。道路の割れ目や地面のブロックの間に生えている物は、とても小さく草丈は2〜3センチ程です。ほぼ道端で見かけることが多い道端や舗装道路の代表格と言ってもよい丈夫な雑草です。ツメクサの名前の由来は、葉の形が鳥の爪の様な形をしていることからついた名前のようです。シロツメクサなどのツメクサの名前の由来は、物が壊れないように梱包材として詰め物をしたことによります。ちょっと紛らわしいですね。ツメクサには似た種類が多いのですが、判別は当方にはできません。コケに似ている植物、ツメクサを調べてみました。
★ツメクサ ナデシコ科ツメクサ属。1〜2年草。日本全土の庭、路傍、アスファルトの脇、芝生の間などで見かける雑草。僅かな土があれば生育可能な丈夫な植物です。草丈2〜15センチ程。葉は対生。葉色は深緑色をしていて厚みのある針形をしています。根元から盛んに分枝して株上になります。花期は4〜7月。花は径が4ミリ程で白い5弁花です。稀に4弁花の花が付くこともあるようです。ツメクサの種子には円柱形の突起があります。似た種類にハマツメクサがあり、違いは種子に出てハマツメクサの種子には突起が弱く目立たないそうです。
ツメクサ1.JPGツメクサ2個が.JPGツメクサ花.JPG
上、ツメクサです。僅かな土があれば大丈夫。とても丈夫な植物です。中、ツメクサはコケの様に見えますが蕾が沢山見えるので、コケではないことが分かります。下、花です。小さくて目立ちませんが5弁花で丸い花びらが可愛いです。存在自体に気が付かないで歩いている人が多いと思います。雑草だから仕方がない所ですが、よく見ると綺麗な花ですが、いかんせん小さいです。
芝.JPG
上、シバ。庭から逃げ出したのでしょう。小さいうちはややツメクサに似ていますね。でもすぐに違いが分かります。シバもアスファルトの割れ目などに生えていることもあります。どちらも道路脇の雑草として生えています。若い時がちょっと似ているので紹介して見ました。ツメクサは多くの方が興味を示さないと思われる、丈夫で生命力が強い雑草の王道を行く様な植物です。
posted by クラマ at 17:19| Comment(0) | 自然観察・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マルバノキ。葉がハート形に見える変わった習性の多い植物です。

マルバノキは丸味のあるハート形の葉が特徴です。名前の由来はそのままで、丸い形の葉の樹です。庭木としても面白い植物で、マルバノキの別名のベニマンサクと言う名前にある様に、マンサク科の花に似た赤い色(暗紅色)の花を咲かせます。花はマンサクの仲間なので小さくて目立ちません。花は背中合わせに咲きます。変わった植物で、マンサク科の花が春に咲くのとは違い、紅葉の葉が落ちる頃に咲き始めます。実は刮ハでハート形にも見えます。マルバノキの最大の特徴は花の付き方にあります。花は2個が背中合わせに咲きます。この花が背中合わせに咲くことから、実も背中合わせに2個付いてできます。秋には葉が赤く紅葉します。庭木には最適で、1年を通して新緑の鮮やかな緑色から紅葉の赤色まで楽しみことができます。半日陰だと葉は黄色く紅葉します。葉の紅葉の仕方も変わっていて、マルバノキの場合は徐々に部分的に紅葉していくので、緑、黄色、赤が斑状になった所から、濃い赤色に変化していきます。同じ樹で緑色、黄色、赤色の葉が付くこともあります。マルバノキは花を楽しむというよりも葉の紅葉を楽しむ庭木に適しています。春に花を咲かせるマンサクの仲間はマンサ科マンサク属で、マルバノキは マンサク科マルバノキ属 になります。さらにマルバノキは1属1種の日本固有種になります。変わったところが多いことも納得というところです。マルバノキを調べてみました。
★マルバノキ マンサク科マルバノキ属。別名ベニマンサク。1属1種の日本固有種。高さ1〜3メートルの落葉低木。自生地は本州(岐阜県、長野県、広島県、岡山県)、四国(高知県)と自生地は少ない希少種です。あまり群生はしないようです。自生種は現在では数を減らしていて、さらに珍しくなったようです。日本レッドデータによると岡山県、高知県では絶滅危惧T類。広島県では準絶滅危惧種。また広島県では群落地を県の天然記念物に指定しています。植栽が適している地域として本州関東地方南部、四国、九州。神奈川県ではあまり見ることがありません。馴染みの公園に1本ある他、近くでは見ることがありません。探した場合、庭木としての方が見つかると思います。花期は10〜12月。葉が落ちてから花が咲き始めます。花色は暗紅色で花は捻じれた細い花弁をしています。広がってひも状に見える花はヒトデの形やヒドラの触手に似ています。花弁は5枚の両性花です。花自体は美しい形の花とは言えませんが、形が変わっていて面白いです。葉は互生します。葉は丸っぽい形で、ハート形や卵円心形をしています。葉の長さは4〜10センチ。幅は5〜12センチ程。葉には5〜7本の主脈があります。葉の柄が長く、柄は新緑を過ぎると赤く色づきます。日当たりの良い場所に育つと、葉の紅葉の赤色が強くなります。乾燥に強い植物で、湿った場所は向いていません。マルバノキは病害虫に強く、成長が遅い樹なので剪定もしない方が良いです。自然樹形を保つことが良い植物です。
・増やし方。種子や挿し木で増やすことができます。マルバノキは種子の発芽率が良いようで種子でも増やせます。ただ、種まきの場合、低温処理をしないと発芽率は落ちます。乾燥しすぎないようにして低温にさらす必要があり、やや面倒になります。お勧めは成長が遅い特徴があることから、1般的に行われる挿し木で増やすことが良いと思います。鉢植え、地植えができます。根が付けば乾燥には強い方なので手間も掛りません。鉢植えの場合は乾燥のしすぎには注意した方が良いようです。
マルバノキ1新葉.JPGマルバノキ2葉表.JPGマルバノキ3葉裏.JPG
マルバノキの葉です。上、鮮やかなグリーンをした新葉は大きく広がっていき面白いです。中、少し大きくなった葉の表です。後ろに樹皮が見えています。樹皮の色は灰褐色です。葉の形はハナズオウやカツラに似ています。下、葉の裏側です。脈がより目立ちます。
マルバノキの実.JPGマルバノキの実2.JPG
マルバノキの実です。この公園で初めて実が結実したので、取りあげてみました。実を見るのは初めてです。ハート形にも見える実には愛嬌があります。実は2個が背合わせに付きます。
マルバノキの品種に斑入り品種の恵那錦、葉縁が黄色い阿寺錦など15種類ほどがあるようです。
斑入り品種の恵那錦は民家の玄関先で見たことがあります。葉の美しさから今後、もっと目にする機会が増えていくのでしょう。
・花の写真もあったのですが、どうしても見つからなくなってしまったので、紅葉と合わせて追加します。
posted by クラマ at 15:41| Comment(0) | 昆虫・コクワガタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マダラヒメバチとクチキヒメバチ亜科の1種を見つけました。

ヒメバチというと寄生蜂の総称になります。ヒメバチ科に属する種類は大変多く、似た種類も沢山いて専門家でも判別が難しい種類になっています。生態も良く分かっていない研究が進んでいない種類の昆虫になります。世界にヒメバチ科の昆虫は10万種程いるともされています。昆虫界の中で最大の派閥を持っていることになります。当然、多種多様な個性を持っていて分類も非常に難しい昆虫です。当方は、科が分かれば良いかなと思う種類になっています。今回見つけた2種は、当観察エリアではよく見ることができるのですが、キスジクチキヒメバチやクロヒゲフシオナガヒメバチに似たクチキヒメバチ亜科の1種は名前を当てることができませんでした。よく見るとどちらも綺麗なハチです。この両種(ヒメバチ科)は他の昆虫に卵を産み付ける寄生蜂になります。寄生蜂と言う怖いと思うかも知れませんが、人を攻撃するような危険なハチではありません。人に卵を産み付けたり、多くは刺すような行動はしません。ただカリバチ、ハナバチの仲間は刺すことがあるので、手で捕まえようとしない方が良いです。昆虫を麻痺させたりするなどの毒も含んでいるので、アシナガバチやオオスズメバチのような攻撃性は無くても、刺される危険性は排除できません。やはりハチの仲間として注意した方が良いです。マダラヒメバチとクチキヒメバチ亜科の1種を調べてみました。
★マダラヒメバチ ヒメバチ科。体長は約15ミリ。普通種で綺麗な配色(黒、黄色、橙色)のヒメバチです。黒い体色で小楯板は黄色く、脚は黄色い地色が目立ち、黒と橙色(橙褐色)の斑模様になっています。出現は5〜8月。分布は北海道、本州、四国、九州。マダラヒメバチ は寄生蜂で、アゲハチョウの幼虫に寄生して蛹の中で育ちます。寄生された蛹は黒ずんだ色になり、チョウにはなれないでマダラヒメバチが出てくることになります。他にアゲハ類に寄生するハチもいるのですが、出てきた成虫の体色に黄色い部分が多いのはマダラヒメバチになります。越冬は成虫で越冬します。成虫は土に潜って越冬するようです。葉の上で見ることが多く、人を刺すことが無い大人しい種類です。似た種類が多いヒメバチ科ですが小楯板の黄色い色が特徴になります。個体数は多いようでよく見ることができます。ヒメバチ科は仲間の数が多く、生態等が解明されていない種類が多いそうです。
マダラヒメバチ(ヒメバチ科).JPG
上、マダラヒメバチです。草地や林縁の草等の葉の上にいる所を見かけます。小さいのですが脚の黄色が目立ちます。ご覧の通り小型のハチですが綺麗な配色をしています。
★ヒメバチ科クチキヒメバチ亜科の1種。キスジクチキヒメバチに似ています。キスジクチキヒメバチの場合は朽ち木の中にいるカミキリムシの幼虫に卵を産み付けます。分布は北海道、本州、四国、九州。詳しい生態は分かっていないようです。クロヒゲフシオナガヒメバチにも似ています。クロヒゲフシオナガヒメバチの場合は、卵は葉を巻くガの幼虫に産み付けます。見つけたクチキヒメバチ亜科の1種は朽ち木の中の幼虫に産卵していました。
ヒメバチ科クチキヒメバチ亜科の1種.JPGヒメバチ科クチキヒメバチ亜科の1種2.JPG
上、クチキヒメバチ亜科の1種。産卵管が体長よりも長い特徴があります。見つけた朽ち木の切株の周りには沢山(7匹ほど)集まっていました。似た種類がいて不明です。この種類ははっきり言ってお手上げです。名前が分かりません。産卵管が長くて「こんなもので刺されたら大変!」と思ってしまう迫力がありますが、カメラを近づけると逃げ出してしまう臆病な性格をしています。キスジクチキヒメバチやクロヒゲフシオナガヒメバチに似ていますが、ちょっと違うようです。ハチ類は名前の分からない種類が多いので迷うことが多いです。小型種になればなるほど分からなくなってしまいます。撮影地、神奈川県横浜市、こども自然公園。昨年に見つけていた場所に行ってみたら今年もいました。
ヒメバチ科のハチは種類の多さも知られていて、日本でも2000種類ほど知れれているようですが、まだまだ発見される種類になっているようです。似たものがいても別種という可能性が多い昆虫になっているということです。研究者も少なく、今後も分類が難しいハチのグループになるようです。
posted by クラマ at 15:25| Comment(0) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。